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バンプレスト、PS2「涼宮ハルヒの戸惑」
プロモに涼宮ハルヒ役の平野綾さん登場!

10月6日 収録

【涼宮ハルヒの戸惑】
2008年1月31日 発売予定

価格:7,140円 (超限定版10,290円)

同作のロゴと、いとうのいぢ先生書き下ろしの「超限定版」のパッケージイラスト
 株式会社バンプレストは2008年1月31日の発売を予定しているプレイステーション 2用ゲーム製作アドベンチャー「涼宮ハルヒの戸惑」のプロモーションビデオに、涼宮ハルヒ役の声優、平野綾さんを起用し、その収録現場を公開した。収録でははじめて同作をプレイした平野さんの素の反応が収められ、楽しいものに仕上がっている。

 「涼宮ハルヒの憂鬱」は谷川 流氏の原作によるライトノベルで、“涼宮ハルヒ”を中心に「宇宙人や未来人、超能力者を探し出し一緒に遊ぶこと」を目的として設立されたSOS団に巻き起こる事件の数々を描いた非日常系の学園ストーリー。2006年にはアニメ化されさらに注目を集め、現在はアニメ第2期の制作も発表されている。

 「涼宮ハルヒの戸惑」は、そんな作品世界をうまく生かした設定のゲームとして現在製作が進められている。これまで涼宮ハルヒは監督として映画を作ったり、編集長、探偵など様々なことに手を出してきたが、今度は突然「ゲームを作るわよ!」と言い出した。もちろん巻き込まれるSOS団だが、プレーヤーはキョンの目線からゲーム作りに参加し、ハルヒに振り回されながらも無事ゲームを作り上げなければならない。最終的にゲームが完成すれば、この「ゲーム内ゲーム」をプレイすることができるという凝った内容となっている。

 また同作には、通常版のほかに「超限定版」が発売される。こちらにはマックスファクトリーと浅井真紀氏、バンプレストのコラボから生まれた、ゲーム内に登場する「超勇者ハルヒ」のフィグマがついてくる。フィグマとは新しいタイプの稼働フィギュアで、どんなポーズでも取らせることが可能だという。さらに顔が1種、手が4セット差し替えパーツとして付属。専用台座もついて10,290円となっている。

 これとは別に予約特典もすでに公開されている。予約特典はプレイステーション 2用ディスクで、テレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングをフルCGで再現した映像が収録されている「宇宙初! フルCG『踊るSOS団』超映像盤」となっている。

【スクリーンショット】


取材はプロモビデオの収録が行なわれた場所で同時に行なわれた
 10月6日には、ゲームのプロモーションビデオの収録が行なわれた。それに合わせ涼宮ハルヒ役の平野綾さんの共同インタビューが行なわれたので、その時の模様をお伝えする。

――今日撮影されたプロモーションビデオはどういった内容のものでしょうか?

平野綾さん :「涼宮ハルヒの戸惑」のゲームが完成したということで、実際にゲームをやらせていただているところを、ずっと撮影しているという内容です。私もプレイするのははじめてだったので、自分の声を収録したものがどういう風に完成しているのかは今日実際に始めて見て、一プレーヤーとしてすごく楽しんでしまいました。本当にすごいと思ったときには「すごい!」って言っちゃって (笑) 、普通の反応をしてしまい、プロモーションビデオでどうなるのかなぁって楽しみです。

――普段はゲームをプレイされるのですか?

平野綾さん :普段は……そうですねぇ。ムチャクチャする方ではないのですが。やっぱり、やるより自分で声をあてるほうが多いので (笑)。なかなか一気にはできないのですが、コツコツとプレイしています。

――実際に自分で声をあてている作品をプレイする機会は少ないと思うのですが、実際にプレイしてみた感想をお聞かせください。

平野綾さん :「ハルヒ」はとにかく初めからとばしまくりだったので、収録中もテンションに気をつけていたのですが、オープニングからはっちゃけていたので良かったなと。実際に (PVの収録現場で) 皆さんが見ている前で自分の声を聞くのは、ちょっと恥ずかしかったのですが (笑)。

 でも、このゲームはいろんな所にトリックが仕掛けられていたりするので、収録していいる時に「これは実際にゲームになったときにどうなるんだろうなぁ」って疑問に思っていたところが、今回プレイさせていただいて、「あぁ、こういう仕掛けになっていたんだ!」っていうのがわかったのがうれしいですね。

――「ゲーム内ゲーム」は完成しましたか?

平野綾さん :いまとりあえず、古泉 (一樹) 君あたりで進めていたのですが、目線とかによって好感度があがったりとかするんです。こういうのもスゴイなぁと思ったりして。古泉君ばっかり見てたらハルヒがキレたみたいな (笑)。長門 (有希) のちょっとした表情の変化とか、ずっと目を凝らして見ていなくちゃいけないのですが、そこがまた楽しかったりして。しかもそこがゲームに繋がっていくということで、気を抜けないなぁって。

 まだまだゲームが完成するところまでは行かなかったのですが、その過程でハルヒが作ったスケジュールをキョンとなってスケジュールを入れ替えたりとかするのがすごく面白かったです。

――ハルヒ役の役者さんとして、(自分でゲームを作っているのに) 勝手に作り替えられるという点に関しては?

平野綾さん :でも普段、ハルヒ以外の周りの4人がどれだけ苦労しているのかというのが伝わってきました (笑)。ハルヒは言いたいこと「ワァー」って言って、「みんな頑張って!」って任せちゃうので、いかにキョン達が苦労しているのかって……もう、どうぞハルヒのこと気にしないで、バンバンとスケジュールを直していいゲームを作ってくださいという感じでした (笑)。

【スクリーンショット】
“ゲーム内ゲーム”の作業工程表。プレーヤーはキョンの視点からゲームを完成させるべく、色々と書き換えていくこととなる。平野綾さん曰く「ハルヒの好きなようにやったらゲームは完成しないので、どんどん変更してください」とか

それぞれの質問ににこやかに丁寧に答えてくれた平野さん
――平野さんにとって「ハルヒ」というのはどういった存在なのでしょうか?

平野綾さん :“涼宮ハルヒ”っていう女の子はこの作品の中で、ハルヒが世界を造っているといったとらえ方もできるくらいスゴイ女の子だなぁって、作品内でも思っていたのですが、実際に演じさせていただいて、本当に涼宮ハルヒという女の子がいるんじゃないかなぁって思うくらい。

 この役をやらせていただいたことによってすごくいろんなことが変わったり、私の周りの世界がガラッと一変した様な感覚があったので。本当にもう (テレビアニメの) オンエアが終わってずいぶん経つのですが、こうしてゲームに……やっとゲームかと思うと嬉しい気持ちでいっぱいです。

 ここまでずーっと根強く応援してくださったファンの皆さま方に楽しんでもらえるゲームだと思うので、心待ちにしていた方は期待したままゲームをプレイしてもらえればなと思います。

――一足早くゲームをプレイされたということで、台詞やゲーム内容などで、ここを見て欲しいというポイントがあればお願いします。

平野綾さん :実際にゲーム画面を見ていて口とか動くと、「あぁ、なんかアニメを見ているようだなぁ」っていうか、私自身も「懐かしいなぁ、ハルヒ (笑)」っていう感覚になりました。

 あと、アニメの時にはしなかったような表情をするのが印象的でした。ちょっとすねていたりとか、(朝比奈) みくるちゃんに対してヤキモチを焼いていたりするときの表情とかが可愛かったりとか。いとうのいぢさんが描かれているパッケージのイラストとかも、いままでのハルヒの表情じゃないなっていうか、(ハルヒが) すごくゲームを楽しんでやっているって言うのが伝わってきて可愛いなぁと思いました。

――声をあてる上で、ゲームとアニメでそれぞれ心がけている点はありますか?

平野綾さん :そうですね、アニメはやはり掛け合いができるので、相手がしてきた演技に乗っかって演技をすることができるんですけど、ゲームは本当に5時間ぐらいひとりでずぅーっと録りっぱなしなので、だんだん寂しくなってくるんですよ(笑)。相手がどういう演技をするかもわからないので、色々と想定しながら演技しなければならないところがゲームはすごく難しいなと思いますね。

 あとは、同じテンションを保ち続けなければならないのが、ゲームは難しいなといつも思います。

――ちなみに今回はどれくらい時間がかかったのですか?

平野綾さん :現時点では、あとちょっと残っていまして (笑)。ハルヒは、張りゼリフばっかりでずっとテンションが高いんです。ずっと叫び続けているのがハルヒなので、あまり長い時間やれないんですよ (笑) 、だんだん声が枯れてきてしまうので。なので、短時間に一気に集中してやる感じですね。もう……何日間ぐらいやっているんですかね (とスタッフに聞く)。すっごく……7日間くらいやってますね。あと、ちょっとです(笑)。

――先ほども「ハルヒは特別な存在」と仰られていましたが、アニメもありゲームもある「涼宮ハルヒ」という作品で、これまでの作品と違うところはありますか?

平野綾さん :そうですね、「ハルヒ」に関しては、やることなすこといつもすごくビックプロジェクトだったので、今回はどういう展開になるのかなというのが、キャストも含めみんな楽しみにしていたことだったので、ストーリーであったりとかワクワクしながら演じさせていただきました。

 このゲームに関して言うと、ゲームの中でゲームを作るという感覚が最初まったく想像がつかなくて、台本を読んでいったら専門用語がいっぱい出てきたり、「あぁ、こういう過程でゲームができていくんだ」って実際に私が学べたり (笑)。ゲームを作っていらっしゃる皆さんの仕事ぶりがすごくわかって良い経験をさせていただいたなっていうか、がんばんなきゃなっていう風に余計に感じましたね。

「超勇者ハルヒフィギュア」について「武器も持っているし闘わせたり……」とコメント
――超限定版についてくる「超勇者ハルヒフィギュア」についての印象はどのように感じられましたか?

平野綾さん :実際に触らせていただいて、ものすごく間接がクキクキと動くので、ビックリして。色々なポーズがとれるんですよ。しかも、この表情も、顔の部分を変えることができるんです。

 限定版ということで手に入れられる方は限られてくるとは思うのですが、せっかくいい武器を持っているので2体で闘わせたり (笑) 。好きなポーズを自由自在に取ることができるので、これでも遊んでいただけたら嬉しいなと思います。

 ハルヒの普通に着ている北高の制服がアレンジされていて、カワイイなぁと思ったので、先ほどのプロモーションビデオの収録の時もポロッと言ってしまったのですが、こういう衣装があったら着てみたいと思える衣装ですね。

――予約特典のテレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングをフルCG化した映像についてはいかがですか?

平野綾さん :本当に素直にビックリしました! 「うぉ~!!」って言っちゃって (笑)。エンディングで実際に「ハレ晴レユカイ」が動いているというのをはじめて見たときも相当な驚きだったのですが、今回さらに……あまりにもリアルで。実際に私達が「ハレ晴レユカイ」を踊らせていただいてあの踊りの大変さっていうのは身にしみてわかっているので、CGになってもっとわかりやすくなって、もっと難しさが伝わるようになったんじゃないかなと (笑)。より練習材料としてアレを参考にしていただければいいなぁ。

 しかも制服じゃなくって、「超勇者ハルヒ」の姿で踊っているんです。最初はSOS団の女子3人組が踊るのですが、やっぱりサビの部分は全員になるので、古泉君のいつものクネクネさ加減がCGでよりリアルになっていたりするのをぜひ見ていただければなぁと思います (笑)。

――楽しみにしているファンに一言お願いします。

平野綾さん :ぜひSOS団の全キャラ攻略していただきたいなぁというのがありますね。もちろんその中には古泉君も入っているのですが (笑)。

 ゲームの中でゲームを作るというのもすごく楽しみなのですが、それによってすごく色々な展開が待ちかまえていて、いわゆるグッドエンドとバッドエンドだけじゃないんですよ。ゲームを作る段階で、ちょっとでもミスがあったらこうなってしまうというパターンがすごくいくつもあって、それがものすごく面白くって、全然バッドエンドじゃないんですよ! むしろそれを見たいぐらい、すごく面白いんです。ですから、余裕がある方はわざと間違えたりして、そっちの展開に持って行くのも良いんじゃないかなと。

 あとストーリーでキャラクタひとりひとりの個性も出ていて、アニメではなかったようなおいしいシーンやサービスシーンがいっぱいあると思うので、そちらもプレイして楽しんでいただけたらなと思います。

【スクリーンショット】
アドベンチャーゲームの画面とイベントシーンなど。様々なイベントが用意されており、各キャラクタとの相性はかなり細かく変動していくという
【完成ゲーム】
完成したゲームはプレイ可能。ちなみに上2枚のスクリーンショットが成功した場合。下2枚が失敗した場合。平野さんも「失敗したときが細かく用意されていて、むしろそちらが見たくなる」というほどよくできているとか。確かにドット絵のハルヒはぜひとも見てみたい


【予約特典】
予約特典にはテレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングをフルCG化した映像が収録される。このCG映像がすごいらしく「踊るときの参考にしてください」と平野さんの太鼓判付き。その他にも数種類の収録コンテンツが予定されている
【超勇者ハルヒフィギュア】
完全受注生産の超限定版には、ゲーム内ゲームに登場する「超勇者ハルヒ」のフィグマが付属となる。フィグマとは稼働フィギュアで、様々なポーズを取らせることが可能。さらに差し替えパーツと専用の台座も付いてくる


(C)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団 (C)BANPRESTO 2008
※画面は開発中のものです。

□バンプレストのホームページ
http://www.banpresto-game.com/
□「涼宮ハルヒの戸惑」のページ
http://haruhi-bp.com/main.html
□関連情報
【9月22日】「東京ゲームショウ2007」バンダイナムコグループブースレポート
バンプレストは映像出展のみ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070922/nbg.htm

(2008年10月16日)

[Reported by 船津稔]



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