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「任天堂カンファレンス 2007.秋」カンファレンスレポート
Wiiゲームソフトのダウンロード販売、追加チャンネルなども発表

10月10日 開催

会場:幕張メッセ

司会は去年に引き続き、中井美穂さんが担当
 任天堂株式会社は、2007年から2008年にかけてのラインナップを中心とした関係者を対象とした発表会「任天堂カンファレンス 2007.秋」を幕張メッセにて開催した。


■ 発売日続々発表! DS/Wiiソフト

 まず最初に上映されたのは、2007年後半~2008年に発売される主なタイトルのビデオだった。以下のラインナップの順(後に発売日が判明したものもあるが)で紹介された。

 いくつかのタイトルの発売日が明らかにされているが、Wiiタイトルでは、「Wii Fit」が12月1日に、「大乱闘スマッシュブラザーズX」が来年1月24日と決定した。また、「ソウルキャリバー レジェンズが12月13日に発売されることなどが明らかになっている。

 ほかにも、2008年発売予定のタイトルにも注目作が登場する。「王様物語」、「朧村妖刀伝」、「メトロイドプライム3 コラプション」、「突撃!!ファミコンウォーズW!!(仮称)」といったあたりだろうか。

 DSでは、「高速カードバトル カードヒーロー」、「ソーマブリンガー」、「ファミコンウォーズ DS2(仮称)」、「エターナルクロニクル(仮称)」、「世界樹の迷宮II 諸王の聖杯」、「KINGDOM HEARTS 358/2 Days」、「ファイアーエムブレム(仮称)」といったあたりが新鮮だ。

【Wiiタイトル】

「スーパーマリオギャラクシー」(任天堂)

11月1日

「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」(任天堂)

11月22日(5,800円)

「FIFA 08 ワールドクラス サッカー」(エレクトロニック・アーツ)

12月20日

「宝島Z バルバロスの秘宝」(カプコン)

10月25日

「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」(カプコン)

11月15日

「戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)」(カプコン)

11月29日

「オプーナ」(コーエー)

11月1日

「DanceDanceRevolution HOTTEST PARTY」(KONAMI)

10月25日

「実況パワフルプロ野球Wii決定版」(KONAMI)

12月20日

「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」(スクウェア・エニックス)

12月13日

「ゴースト・スカッド」(セガ)

10月25日

「ナイツ~星降る夜の物語~」(セガ)

12月13日

「NARUTO-ナルト-疾風伝 激闘忍者大戦!EX2」(タカラトミー)

11月29日

「アルゴスの戦士 マッスルインパクト」(テクモ)

2007年

「スイングゴルフ パンヤ 2ndショット!」(テクモ)

11月29日

「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大運動会」(バンダイナムコゲームス)

11月22日

「ソウルキャリバー レジェンズ」

12月13日

「NO MORE HEROES」(マーベラスエンタテイメント)

12月6日

「ラビッツ・パーティ リターンズ」(ユービーアイソフト)

12月6日

「メトロイドプライム3 コラプション」(任天堂)

2008年

「マリオカートWii(仮称)」(任天堂)

2008年

「突撃!!ファミコンウォーズW!!(仮称)」(任天堂)

2008年

「Disaster:Day of Crisis」(任天堂)

2008年

「スーパーマリオスタジアムファミリーベースボール」(任天堂)

2008年

「Wii Music(仮称)」(任天堂)

2008年

「WE LOVE GOLF!」(カプコン)

2007~2008年冬

「FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES THE CRYSTAL BEARERS」(スクウェア・エニックス)……

発売日未定

「ソニックライダーズ シューティングスターストーリー」(セガ)

2008年1月

「不思議のダンジョン 風来のシレン3 ~からくり屋敷の眠り姫~」(セガ)

2008年

「DEWCA SPORTA Wiiでスポーツ“10”種目!」(ハドソン)

2008年3月

「アニメスロットレボリューション パチスロ『機動戦士ガンダムII ~哀・戦士編~(仮称)』」(バンダイナムコゲームス)

2007~2008年冬

「テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-」(バンダイナムコゲームス)

2008年春

「ファミリートレーナー アスレチックワールド」(バンダイナムコゲームス)

2008年

「王様物語」(マーベラステンターテイメント)

2008年春

「朧村妖刀伝」(マーベラステンターテイメント)

発売日未定

「Wii Fit」

12月1日(8,800円)

「大乱闘スマッシュブラザーズX」

2008年1月24日(6,800円)

   
【DSタイトル】

「DS文学全集」(任天堂)

10月18日

「マリオパーティDS」(任天堂)

11月8日

「高速カードバトル カードヒーロー」(任天堂)

12月

「流星のロックマン2 ベルセルクXシノビ/ダイナソー」(カプコン)

11月22日

「三国志DS」(コーエー)

11月1日

「パワプロクンポケット10」(KONAMI)

12月6日

「きらりん☆レボリューション つくってみせちゃお! キメ☆きらステージ」(KONAMI)

12月13日

「DS影山メソッド 正しい漢字かきとりくん 今度は漢検対策だよ」(小学館)

11月29日

「ファイナルファンタジー タクティクスA2 封穴のグリモア」(スクウェア・エニックス)

10月25日

「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」(スクウェア・エニックス)

11月22日

「FINAL FANTASY IV」(スクウェア・エニックス)

12月20日

「脳内エステ IQサプリDS2 -スッキリキング決定戦-」(スパイク)

11月29日

「ソニック ラッシュ アドベンチャー」(セガ)

10月18日

「DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ『京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」(テクモ)

10月11日

「NINJA GAIDEN Dragon Sword」(テクモ)

2007年

「フコウモリ ~モリリーのアンハッピーぷろじぇくと~」(バンダイナムコゲームス)

11月29日

「テイルズ オブ イノセンス」(バンダイナムコゲームス)

12月6日

「平成教育委員会DS 全国統一模試スペシャル」(バンダイナムコゲームス)

12月20日

「レイトン教授と悪魔の箱」(レベルファイブ)

11月29日

「ソーマブリンガー」(任天堂)

2008年

「ファミコンウォーズ DS2(仮称)」(任天堂)

2008年

「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」(任天堂)

2008年

「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス(仮称)」(任天堂)

2008年

「エターナルクロニクル(仮称)」(任天堂)

2008年

「ファイアーエムブレム(仮称)」(任天堂)

2008年

「DS美文字トレーニング」(任天堂)

2008年

「世界樹の迷宮II 諸王の聖杯」(アトラス)

2007~2008年冬

「KINGDOM HEARTS 358/2 Days」(スクウェア・エニックス)

発売日未定

「ルーンファクトリー2」(マーベラスエンタテイメント)

2008年1月3日

「イナズマイレブン」(レベルファイブ)

2007~2008年冬

「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(スクウェア・エニックス)

2008年

   

■ ついにWii用ゲームタイトルもDL販売! 「Wiiウェア」は2008年3月開始

第1部は岩田氏のプレゼンテーションで圧倒的な任天堂パワーを印象付けた
 プレゼンテーションの演壇に立った同社取締役社長、岩田 聡氏は、任天堂がこれまで取り組んできた「ゲーム人口の拡大」という基本コンセプトが、DS、そしてWiiの登場により、いかに実績を上げてきたかをデータを見せながら紹介。何度も発表されてきているとおり、従来若年層向けといわれてきた任天堂プラットフォームのパワーは、大人へと拡大し、さらに女性にも大きく普及してきたことを改めてアピールした。

CESA、メディアクリエイトの定番データのほかに、任天堂自らが独自調査したデータも公開した


 そして今後、さらにゲーム人口を拡大せんがため、「第3のステップ」として任天堂が掲げたのが「インターネットとテレビの関係を変える」ことによる「継続的なゲーム人口の拡大」だ。

 Wiiのコンセプトは「家庭とゲーム機の関係を変える」、「テレビとゲーム機の関係を変える」、そして「インターネットとテレビの関係を変える」という3つにある。その中で、3つめの「インターネットとテレビの関係を変える」という点において、Wiiはすでにネット接続率40%を実現しているという。単体プラットフォームのネット接続率としてはかなり高いほうといえるが、ブロードバンドの世帯普及率(50%)、Wiiのリビングルーム設置率(83%)から比べると、ネット接続率は満足水準ではないという。

 その理由の1つは、ネット接続への技術的障壁。そこで、NTT東日本、西日本との協業により、Wiiのネット接続に関する相談を受け付けるコールセンターを開設することが明らかにされた。新規回線の手配、必要機器の提供、家庭でのセットアップまでをサポートするという。

この取り組みの詳細は後日改めて行なわれる予定


ついにWii専用新作ゲームソフトのダウンロード販売が行なわれる
 また、ネットワークを使った魅力的なソフトの提供も欠かせない。過去のプラットフォームで発売されたタイトルをWii上でドライブする「バーチャルコンソール」は203タイトルをすでに配信しており、有償ダウンロード総数は780万に達している。また、Webブラウザもダウンロードで提供されたことは記憶に新しいところだ。

 そこに2008年3月からサービスを開始する予定の「Wiiウェア」が加わることになる。これは、価格とゲームボリュームの弾力性に富んだ「Wii専用のダウンロード販売タイトル」だ。「Wiiウェア」のタイトルは、タイトルごとに柔軟な価格設定を行ない、在庫のリスクを持たないため、「テトリス」のように、シンプルでも魅力的なタイトルを生み出すための施策ともいえ、「将来のゲーム開発人口の拡大も担う」と岩田氏は述べた。すでに、今まで開発だけを行なってきたメーカーや、異業種からも「Wiiウェア」の提案を受けているという。

 「Wiiウェア」のラインナップとしては、「ポケモン牧場チャンネル(仮称)」、「まるぼうしかく(仮称)」、「Dr.Mario&細菌撲滅」、「みんなでパズループ(以上任天堂)、「ことばのパズル もじぴったんWii」(バンダイナムコゲームス)、「StarSoldierR」(ハドソン)、そして「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」(スクウェア・エニックス)といったタイトルが公開された。

 任天堂タイトルはパズルゲームが多いが、それ以外にもシューティングや、アクションRPGなど、これからもさまざまなジャンルのタイトルが登場することになる。肝心の価格や、タイトルごとの配信開始日などは明らかにされていないが、追加情報を待ちたい。購入方法は、バーチャルコンソールと同じように、クレジットカードやWiiポイントプリペイドカードによるWiiポイントを利用して行なわれる。

 それに加え、「Wiiチャンネル」もさらに強化される。1つは、以前から話が出ていた「Miiコンテストチャンネル」。これは、「投稿広場」と「コンテスト」で構成されるチャンネルで、提示されたテーマ(たとえば、“この中でマリオに最も似ているMii”など)に合っていると思われるMiiを投票するというもの。このチャンネルのための「Mii投稿職人」が生まれるかもしれない。

 そしてゲームの紹介映像はもちろん、ユーザーの趣向に合わせたお勧めタイトルをプレイした人が投票したり、プレイデータから平均プレイ時間などの細かいデータを閲覧できる「みんなのニンテンドーチャンネル」も導入される。こちらは、「新作ソフト情報」、「タイトルの検索」、そしてDSタイトルの体験版ダウンロードサービスまでもWiiで行なえるようになる。単なる新作の広告塔的役割だけでなく、ユーザーのデータを反映したデータベース的なサービスが始まることで、ソフト選択の助けとなるサービスといえるだろう。この2つのチャンネルは、11月からスタートする予定だ。

■ 「スマブラX」は1月24日に! そして「モンスターハンター3 (トライ)」も開発中

岩田氏が最重点タイトルとして挙げた「Wii Fit」
 今冬の最重点タイトルとして岩田氏が挙げた無線接続の「バランスWiiボード」をコントローラとして使う「Wii Fit」は、「バランスWiiボード」を同梱し、12月1日に8,800円で発売される。このタイトルは、パッケージタイトルとしては初めて、Wiiチャンネルに「Wii Fit」のタイトルチャンネルを登録できるという。これは、毎日気軽にプレイしてもらうため、チャンネルを追加することで、ほかのタイトルとうまく共存し、プレイしてもらうためのものだ。今後もこういったタイトルが出てくるかもしれない。

Wiiのコンセプトの1つ、「初心者と熟練者の心理的障壁を取り除く」試みはこれからも続く
 さらに岩田氏は、「継続的なゲーム人口の拡大」のためのタイトルとして、「熟練者と初心者の満足を両立する」ために、「初心者と熟練者の間にある心理的障壁を壊す」ことにチャレンジしていると語る。

 11月に発売される「スーパーマリオギャラクシー」では、「3Dアクションは初心者には無理」という声にチャレンジしたもの。「操作がシンプルで、3D酔いの少ない誰にでも遊べるアクション」、「マリオの本流アクションとして、常に新しい感覚と表現を追いかけた」タイトルだという。2人同時プレイの新しい試みといえる「アシストモード」で横からサポートしてあげたり、ボリュームもたっぷり用意することで、熟練者のやりこみにも対応している。

 Wiiリモコンをハンドルアダプタに装着してプレイできる「マリオカートWii」(2008年春発売予定)に関しては、「テレビゲームを日常的にプレイしていなくても、車の運転を日常的に行なっている人は多い」ということで、ハンドルアダプタを用意したという。12人による同時対戦はもちろん、マッチングもスピードアップ。従来のカートだけでなく、2輪車も登場するデモ映像も公開された。

 「ソニック」が実際に戦う映像が流された「大乱闘スマッシュブラザースX」では、「任天堂のゲームの歴史をすべて詰め込んだような内容のタイトル。このようなタイトルを作るめったにない貴重な機会を活かすためにも、それぞれのキャラクタのファンのみなさんの期待に応えるためにも、徹底して作りこんできました。オンライン機能に関しては、対戦ばかりがクローズアップされていますが、このゲームは『共有』が大きなテーマになる」と岩田氏。Wi-Fiコネクションを使ったフィギュアの交換などのことを指しているのだろう。しかし、完成度の向上を理由に、「今日はみなさんにお詫びをしなければなりません。当初の予定より開発にお時間をいただくことになりました。楽しみにされていたユーザーの皆さんには本当に申し訳ありませんが、発売は2008年の1月24日とさせていただくことになりました」と頭を下げた。

 そして最後に上映されたのが「モンスターハンター3(トライ)」。いくつかのフィールドの映像をメインに構成されたビデオだったが、最後に登場したのが、カプコンの稲船敬二氏。「『2(ドス)』に続く『3(トライ)』は、正当な続編として開発しています。お見せした映像はWiiの実機上で製作したものです。スタッフが一生懸命作っておりますので、Wiiのコントローラで『モンスターハンター』を思いっきり楽しんでほしいと思います」とビデオでコメントしていた。

■ 「Wii Fit」に森末慎二氏と相沢紗世さんが挑戦!

「Wii Fit」の開発を手がけた宮本 茂氏が登壇
 岩田氏も「重点タイトル」と述べていた「Wii Fit」。イベントの後半をフルに使った体験ステージでは、スポーツ評論家の森末慎二氏とモデルの相沢紗世さんが登壇し、宮本 茂氏と司会の中井美穂さんといっしょにプレイすることとなった。全員が靴を脱いでの挑戦だ。

 身長、生年月日、服装を入力すると、まず経っているときの重心を測定する。森末氏はやや後ろ、左よりの重心になっていて、相沢さんもやや左に寄っていた。初日のトレーニングは、重心を意識するというもの。画面に表示される重心を見ながら、中心を目指すことで、姿勢がよくなり、腰痛や骨盤のゆがみなどにも効果があるという。同時に計測されたBMI値の測定では、森末さんがやや太り気味、相沢さんが標準という結果だった。

宮本氏の手にしたWiiリモコンには、無償配布される「Wiiリモコンジャケット」が装着されていた
 次に、制限時間内に、左右の重心を規定時間安定させるという「バランステスト」に挑戦。5回の計測が行なわれ、安定させるまでのタイムが記録される。相沢さんは見事5回クリアしたが、森末氏は完走できなかった。これによってはじき出されたのが「バランス年齢」。相沢さんは27歳、森末氏はなんと57歳という結果に。

 ほかにも、「ヨガ」、「バランスゲーム」の「スキージャンプ」、「ヘディング」、「フラフープ」といったトレーニングに挑戦した4人だったが、「楽しいですね。発売されたらすぐ買います(相沢)」、「ひざを曲げて伸ばすといった単純なことを繰り返しているだけで汗もかいて、すごく楽しいです(森末)」と好評だった。

 宮本氏によれば、「ジョギング」と「ステップ」では、「Wiiリモコンから掛け声がかかるので、画面を見なくてもいいんです。マラソン中継なんかと一緒に走ってもらえれば」という「画期的な機能」も導入されているという。

任天堂らしい仕掛けがいくつも用意されている「Wii Fit」。実際にプレイすれば、運動不足の人はとくに、すぐ汗がかけるはずだ


□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□関連情報
【10月10日】任天堂、「任天堂カンファレンス 2007.秋」開催
カプコン「モンスターハンター3 (トライ)」をWiiで開発中!! (速報版)
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071010/nin.htm
【10月10日】「任天堂カンファレンス 2007.秋」発表タイトル
スクリーンショット集 ~Wii編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071010/niss1.htm
【10月10日】「任天堂カンファレンス 2007.秋」発表タイトル
スクリーンショット集 ~ニンテンドーDS編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071010/niss2.htm

(2007年10月10日)

[Reported by 佐伯憲司]



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