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【連載第131回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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「PSP-2000」用のシリコンラバーが早くも登場!
1000/2000両用のポーチ、プライバシーフィルターも試す |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回は、「PSP-2000」に対応するゲームグッズを揃えてみた。中でもミヤビックスが取り扱う「ソフトジャケット for PSP-2000」は薄型になった「PSP-2000」用のシリコンラバー製品としては初となる。
また、HORIからは価格が安くなり、新パッケージで発売されたキャリングポーチ「ポータブルポーチ style アッシュブラック」、低価格でシンプルなインナーポーチ「インナーポーチポータブル ブラック」、さらに液晶保護フィルターでは左右の視野角を制限してのぞき見を防止する「のぞき見ガードフィルターポータブル」が登場している。これらも試してみた。
● PSP-2000を指紋汚れ、衝撃から守る専用成形シリコンラバーが登場
・「ソフトジャケット for PSP-2000」
販売:ミヤビックス
メーカー:Brando WorkShop
価格:1,260円
カラーバリエーション:ブラック、クリア、ブルー、ピンク
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PSP-2000で位置が変更された端子やスピーカーに合わせてくりぬきがある。背面のUMDスロット部は大きく開けられていて、左右には突起による滑り止めもある |
PSP全体をシリコンラバーで包み、傷や衝撃から保護するシリコンラバーグッズに早くもPSP-2000用が登場した。海外メーカー「Brando WorkShop」の製品で、日本での発売はミヤビックスが請け負う。すでに販売は開始されており、同社のネット通販サイト「Vis-a-Vis」にて購入できる。カラーバリエーションは4色。今回はブラックを使ってみた。
PSP-2000は初代のPSP-1000と比べ薄くなり、スピーカーや端子類の位置も変更されている。こうした進化に対応したシリコンラバーとして初のグッズだ。全体は2mmほどの厚みがあるラバー製。重さは21gと軽い。
素材はツヤがないサラサラとした手触りのシリコン。指紋のあとなどは一切つかず、本体の指紋汚れが気になる人にはうってつけの製品だろう。方向キー、□、×、○、△ボタンはピッタリとした円にくりぬかれていて、外側への余白はとられていない。アナログパッドは3mmほど外に余裕が取られていてパッドを回してもラバーには当たらない。
L/Rボタンはラバーで覆う形式。ボタンの形に成形されているラバーごと操作する。感触としては押した感触こそ鈍くはなるが、ラバーは柔らかく、押しづらいとまでは感じない。このボタンに被さっている部分は他よりも薄くなっているようだ。
その他のスロット、端子類の部分も全てくり抜かれているが、ラバーの厚みの分、電源スイッチは少し操作しづらくなった。気になったのは前面の下側のスタート、セレクトやHOMEボタンなどが並ぶ一帯が全てラバーで覆われる形になっているため、位置や機能が手探りになってしまうところ。ラバーの上から手触りでボタンの位置はつかめるが、ボタン名の刻印などはないため、記憶に頼って操作することになる。ラバーをめくってボタンを確認すればいいことだが、少し手間だ。
背面の左右には無数の突起がついていて、滑り止めになる。ラバーの感触もあってグリップ効果はなかなかに高い。むしろ突起の刺激が強く、慣れるまでは少し指が痛いぐらいだろうか。本体を手で押さえる側面もラバーが捉えてくれるので、あまり力を入れずに持つぐらいで充分だろう。
装着方法は、大きくくり抜かれているUMDスロット部分から左右にラバーをかぶせるように本体を入れていく。ラバーは伸縮もするため、ほとんど苦労はない。型の精度が高いため、大きなズレなどはない。前面に2カ所あるスピーカー部もピッタリの位置でくりぬかれている。ただ、液晶周りなどのラバーが細い部分は若干ラバーが膨らんでしまうため、ピッタリとはならなかった。特に液晶の上側に当たる部分は、上部のUSB端子やUMDスロット側が大きく開いていることもあってラバーが最も少ない。そのため、液晶側の細いラバーがたわんでしまう。
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成形精度はよいが、ラバーの内側もそこそこに滑りがよいので、少し固定力に欠けるだろうか。ここは本体のカラーにもよるかもしれない。右下のようにワンセグチューナーなどの装着も問題ない |
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PSP下部のボタン類はボタンの刻印などがないため、記憶を頼りに操作することに。慣れるまでは写真のようにめくって確認するのも手だ |
装着してみると、全体に厚みが増すので、PSP-2000の薄いという良さがスポイルされてしまうのは致し方ないところ。操作感触としては、ラバーの厚みが気になる。方向キーやボタン周辺は余裕がなく、2mmほどの厚みがそのまま隣接している。そのため、ボタンの外側から指を運ぶとあたってしまう。くりぬく部分の周辺に傾斜をつけて、ボタン周辺を薄くするなどの工夫が欲しかったところだ。ただ、方向キーやボタン類の中心に親指を置いて、指先で操作するように意識するとラバーに当たらず快適に操作できる。
ラバーの手触りの良さもあって使っている感触や満足度はなかなかだが、やはりスタートボタンやボリュームボタンなどが見えないところが辛い。最初は操作にとまどってしまう。ここはもう慣れで克服するほかなさそうだが、ボタンの位置はラバーの上からでも探れるので、慣れてしまえばあまり気にならなくなるのかもしれない。
非常に早い段階で登場してきたPSP-2000用の海外製シリコンラバーグッズではあったが、ラバーの感触の良さ、型の精度の高さなど、なかなかに好感触の製品だった。だが、挙げてきたように、ボタン周りのラバーの厚みや、前面下のボタン類がラバーで隠れてしまうところなど、若干惜しいところがあった。こうしたところに慣れていけるかで評価が変わりそうだ。価格もそこそこ安く、ピアノ・ブラックなど、本体につく指紋跡が気になるカラーを使用している人にチェック頂きたいグッズだ。
● 新価格で再登場! PSP-1000/2000両用のアクティブに使えるキャリングポーチ
・「ポータブルポーチ style アッシュブラック」
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基本的に以前発売されていたものと同じ製品だ。しっかりした作りのわりに価格が抑えられている |
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背面にはカラビナ、ベルクロ、ベルトロープと3種類の装着方法がついている |
ショルダー、ウエスト、ヒップといったように様々な装着スタイルを選択できるスポーティなPSP-1000/2000対応のキャリングポーチだ。こちらのグッズは以前にもPSP-1000用として発売されていたものだが、コストダウンし、新パッケージで発売されている。
ケースの素材はナイロン。大きめのカラビナがついているほか、ベルクロ、ベルトループもあってバッグにつけたりベルト通しに付けたりできる。
PSP本体は外側のバンドがついたポケットに収納。3割ほどが外に出るつくりで、その部分の保護は弱いものの取り出しやすい。そのほか、内部の大型ポケットの中にはUMDポケットが2カ所、メモリースティック用ポケットが2カ所、さらに大きめの汎用ポケットが1カ所あり、スマートながらも収納力がある。
本体のポケット部分は、PSP-1000/2000両用ということもあり、PSP-2000を入れると少し厚みに余裕ができる。とはいえ、ケースごとクロスしているバンドを締めて固定するため、ポケットの中で動いてしまうようなことはなかった。アクティブに持ち歩いても外れてしまうような恐れも感じない。ポケット内部は柔らかい素材になっていて、画面に傷がつく心配はない。だが背面側はそのままケース素材なのでこちらは少し心配だろうか。液晶画面側の向きに気をつけたい。
少し残念なのは、リモコン付きイヤフォンを装着すると収納できないところ。PSP-1000とPSP-2000では音声端子位置が異なり、PSP-2000ではより大きくはみ出すため、その部分はどうしても共用というわけにはいかないようだ。無理に収納することもできたが、端子を痛める可能性を感じるほどにきつかったのでオススメできない。ミュージックプレーヤーとしてPSPを活用している人には残念なところだ。
内部の大型ポケットは前述のように収納力が高い。ポケット内の両面が柔らかい素材になっているので、UMD、メモリースティックともに傷の心配はないだろう。汎用ポケットは大きく、ワンセグチューナーを入れてもまだ余裕があるほど。一緒にリモコン付きイヤフォンも収納できた。UMD2枚、メモリースティック2枚、ワンセグチューナー、リモコン付きイヤフォンと、これだけ収納しても本体側に厚みが逃げているためか、見た目にはスマートなままで目立たない。
全体のバランスが非常にいいポーチで、扱っていて満足度が高い。PSP-1000/2000両用ではあるもののナイロンでできたバンド固定するポーチなので、PSP-2000に対して大きいという印象はあまり出ない。本体が露出するアクティブなケースだけに、厚みの差の分の隙間ができるのは不安もあったが、バンドを締めることでしっかりと固定された。シリコンラバーなどの製品を併用するのはできそうにないが、将来的にフェイスカバー製品(前面を保護するフタ的なグッズ)が発売されると、隙間の分にフィットしそうだ。
なんといっても嬉しいのは収納力で、見た目以上に周辺機器などを入れられる。PSP-2000ではワンセグチューナーを所有する方も多いだろうことを考えると嬉しいポイントだ。PSP-2000のリモコン付きイヤフォンの出っ張りが許容できない点は残念だが、その他の点では非常にオススメできるグッズだ。
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本体収納ポケットは薄くなったPSP-2000だと少し隙間ができるものの、バンドによる固定力は充分。大型ポケットにはワンセグチューナーなどを充分に収納できる |
● 定番になりそうな低価格でシンプルに使えるインナーポーチ
・「インナーポーチポータブル ブラック」
メーカー:HORI
価格:819円
カラーバリエーション:ブラック、シルバーグレイ、ライトブルー、ピンク
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無難なデザインのシンプルなインナーポーチ |
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PSP-1000/2000両用ということで少し厚みはあるが、全体にコンパクトだ |
819円という低価格が魅力のシンプルなインナーポーチだ。カラーバリエーションは4色あるが、今回はブラックを使用してみた。PSP-1000/2000両用となっている。
全体の素材はナイロン製。PSPのサイズに合わせた長方形で、外周部の7割ほどをファスナーが囲っている。内部は全体が柔らかな素材で覆われていて、ファスナーの部分もガードがしっかりされている。傷への配慮が行き届いていた。
内部にはPSP本体とUMD1枚を収納できる。UMDポケットは1枚がすっぽりと完全に入るようになっていて、こちらもPSP本体とあたらないよう工夫されている。それに加えて、液晶画面はUMDポケットと逆側に向けるよう説明書きで促しているなど、ここも配慮がしっかりとしていた。UMDポケットは指が入る隙間があるので、完全に隠れてしまうほどに深いが、取り出しはしやすい。
扱い方としては非常にシンプルなグッズだ。2個あるファスナーを開けて本体を出し入れする。完全に開閉した状態でも30度ほどしかケースが開かないので、少し取り出しづらさを感じるところがあった。カバンなどに入れておくインナーポーチではあるが、ファスナー式のため、ポーチを完全に取り出さないと出し入れしづらいのも少し残念だろうか。
PSP-1000/2000の厚みの違いで関わってくるケース全体の厚みのバランスだが、どちらかといえばPSP-2000にバランスがとられていてスリムだ。PSP-1000とUMDを収納すると、少し膨らみができるほど。PSP-2000でリモコン付きイヤフォンを装着しての収納も問題なく行なえた。向きを気をつければケーブルも外に問題なく引き出せる。
無難なデザインのシンプルなポーチで、傷への配慮がよく考えられている。なんと言っても低価格なのが嬉しいところだ。インナーポーチとしては取り出しが少し大げさになるのが気になるが、ソニー・コンピュータエンタテインメント製の「プレイステーション・ポータブル」用ポーチがマッチしない人にとっては、現状の定番といってもいいかもしれない。デザインにもう少しPSPらしさというか、こだわりが欲しかった面もあるが、シンプルなケースをお探しの方にオススメできる一品だ。
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UMD1枚とPSP-1000/2000を収納できる。ファスナーの開け閉めがあるのでカバンなどに入れたまま本体を取り出すといった使い方は少ししづらい。低価格で定番になりそうなポーチだ |
● 左右からののぞき見をシャットアウト! 画面もキレイにみえる良質なプライバシーフィルター
・「のぞき見ガードフィルターポータブル」
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透過率が異なることもあってか、フィルター自体に少し色味がある |
左右斜め30度以上からは液晶画面が黒く見える、のぞき見を防止するフィルターだ。基本的には同社の「液晶フィルターポータブル(PSP-2000対応)」に近い製品で、同梱物のクリーニングクロスなどは同じものとなっている。
液晶フィルターはハードコート層、のぞき見防止層、再剥離粘着層の3層。「液晶フィルターポータブル(PSP-2000対応)」と比べると、反射防止層の代わりにのぞき見防止層が入っている。光線透過率80%ということで、画面の明るさは少し落ちる。
PSP-2000対応ということで、保護フィルターのサイズは液晶よりも上下左右ともに1mm~2mmほど小さめ。保護フィルターには両面にフィルムが貼られていて、表裏もわかりやすい。貼りつけていった感触としては通常のフィルターよりも堅く、ほんの数mmだが厚みもあるようだ。
PSP-2000に対応するフィルターを貼り付けるときのポイントとして、液晶の中心にできるかぎり位置をあわせることが大切だ。片側の角で位置決めして張り込むと、逆端が大きく足りなくなるほか、液晶の周辺でフィルターが浮いてしまう。この液晶フチの浮きへの対策はなかなか難しいが、できる限り液晶中央にフィルターを貼って、そこから周辺部へと空気を押し出しながら貼っていくとかなり綺麗に仕上げられる。この製品に関しても同様だった。
貼り付け後の見栄えは、こうしたプライバシーフィルターグッズに抱いていた印象を払拭するものだ。モアレもほぼ見られず、通常のフィルターにほど近い印象を受けた。前述のように透過率が80%ということもあって、少し画面が暗くなるが、まぶしいぐらいだった画面が落ち着いて優しくなったという感覚でもある。
変化としては、少し画面が粒状になったように思えた。また、画面内に斜線などの模様があると、その部分はちらついて見えた。こうしたところはあるものの基本的には良好で、PSP-1000発売当時にあったプライバシーフィルター製品とは比較にならないほどキレイだ。
のぞき見防止の効果はばっちりで、正面では何の問題もなく見れる画面が少し傾けると真っ黒になった。デメリットとしては、PSPを持ち寄って協力プレイをしているときに、ちょっと画面を見せたいといった状況でちょっとした弊害が出そうだが、そこはトレードオフだろう。
プライバシーフィルターに感じていたモアレなどの、プレイに悪影響が出るデメリットがあまり感じられず、考えを改めた一品となった。プライバシーフィルターとしての画面の変化もあるにはあるが、ゲームプレイにも耐える。若干の貼り付けもしやすく、好感触なフィルターだった。
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貼り付けてみると想像以上に良好で、写真のようにモアレなども少なく肉眼では従来の保護フィルターに近い印象を受ける。それでいて、左右に傾けるとしっかりとガードしてくれる |
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□ ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/
□ 「ビサビ」のホームページ
http://www.visavis.jp/
□ HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
(2007年10月9日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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