「ネットカフェ課金」
月額利用料金：無料
キャラクタ追加料金：無料

　株式会社スクウェア・エニックスは、現在正式サービスを展開している「ファイナルファンタジー XI」において、新たな課金モデルとなる「ネットカフェ課金」を、10月1日より全国の提携ネットカフェ約540店舗において開始した。ネットカフェ限定のサービスとなるため、対象プラットフォームはWindows版のみとなる。

11月22日発売予定の最新拡張ディスク「アルタナの神兵」の世界をちょっとだけ覗いてみる、ハロウィンイベントだけ参加するというピンポイントな利用法も可能。初期コストが抑えられるのが最大の利点だ

　今回発表された「ネットカフェ課金」は、ネットカフェサービスのデファクトスタンダードになりつつある“IPスルーシステム”を用いたコンテンツの無料提供サービス。月額利用料金0円、ネットカフェ利用料金だけで「ファイナルファンタジー XI」のプレイが可能になるという魅力的なサービスだ。

　IPスルーシステムは、ここ数年、国内大手メーカーが続々対応を表明し、各社とも独自のサービスを実施してきたが、スクウェア・エニックスだけは「ファイナルファンタジー XI」の発売当時、必要となるPCスペックが高すぎたこともあり、月額課金ユーザーを対象に、ネットカフェでのプレイを許可するという消極的な対応に留まっていた。

　今回のスクウェア・エニックスのIPスルーシステムへの対応は比較的後発となるため、その分、サービスも充実している。具体的には、まずパッケージ料金および拡張コンテンツの料金がすべて無料で、月額利用料金も無料となる。その上で、2キャラクタ目以降に発生する、1キャラ105円の課金も無料となり、16体まで無料で保有することが可能になる。スクウェア・エニックスは、ネットカフェでのプレイ時間に応じてネットカフェ事業者からロイヤリティを受け取るというビジネスモデルだ。

　注意したいのは、現在、自宅やネットカフェでプレイしている既存アカウントは「ネットカフェ課金」の対象とはならないところだ。対象となるのは、ネットカフェから「ネットカフェ課金プレイ専用のプレイオンラインID」を登録した新規ユーザーのみとなる。また、この専用IDでは、提携ネットカフェなら全国どこからでも接続可能だが、自宅からはプレイできない。自宅からプレイしたい場合は、別途「通常課金」への引き継ぎの手続きを行ない、月額課金制へ移行する必要がある。

　既存ユーザーが対象にならないのは残念だが、パッケージの購入や月額課金登録をせずに、ネットカフェで気軽にプレイできるようになるのは、コミュニティリーダーやビギナーにとっては嬉しいところだろう。今後も引き続き、アイテムやクエスト、その他コンテンツなど、ネットカフェ独自のサービスが拡充されていくことを期待したい。

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□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ファイナルファンタジー XI」のページ
http://www.playonline.com/ff11/
□関連情報
【9月20日】スクウェア・エニックス、「FF XI」拡張第4弾「アルタナの神兵」
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ファイナルファンタジー XI連載 ～ヴァナ・ディール“近東”見聞録～
http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/rensai/ff11ren2.htm

(2007年10月2日)

[Reported by 中村聖司]