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【JAPAN国際コンテンツフェスティバル】
会場:東京首都圏ほか
「コ・フェスタ」は、日本の重要な産業として力を込めつつあるゲーム、コミック、アニメ、映画、キャラクタ、音楽、放送といったコンテンツ産業を強化するべく、これまで別々に行なわれてきた国際的な展示会を有機的に結びつけ、より一層国内外にアピールすることを目的としている。 今年は開催初年度となるが、9月20日から幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2007」を皮切りに、「DiGRA 2007」、「CEDEC 2007」、「Japan Animation Contents Meeting 2007」、「ASIAGRAPH 2007」、「東京アジア・ミュージックマーケット」、「第20回東京国際映画祭」、「TIFFCOM 2007」、「秋葉原エンタまつり2007」、「ATP賞テレビグランプリ」、「第34回『日本賞』教育番組国際コンクール」、「東京コンテンツマーケット」など18ものイベントが「コ・フェスタ」の名の下に開催される。 その記念すべきスタートを記念し、東京ゲームショウ2007開幕前日の19日に東京国際フォーラムにおいてグランドオープニングセレモニーが開催された。同式典には経済産業大臣の甘利明氏、内閣府特命担当大臣の岸田文雄氏など政府関係者が出席し、登壇して挨拶を行なった。冒頭登壇した岸田文雄氏は「このフェスティバルを通じ我が国の誇るマンガやアニメ、ゲームといったコンテンツを世界中の人たちに知っていただく。こういった国際交流を通じて、(日本を) 創造の拠点としてアピールしていくことは意義がある」と語り、今後の展開として「コンテンツ立国を目指すためにも環境整備に努めていかなければならない」と今後も引き続きコンテンツ関連のアピールを強めていくことを明らかにした。 甘利明経済産業大臣は「世界中でブームを起こし、子供から大人までの心を掴んで離さない作品を送り出すコンテンツ大国でありながら、情報発信ができていなかった」とし、「今後この時期には世界中のコンテンツ制作者が日本に集うようなフェスティバルにしたい」と意欲を語った。甘利氏は表向きは「政府は10年中にコンテンツ産業の規模を14兆円から20兆円にしようとしている」としながらも、「これをおおきく超えたい」とより拡大させたい意向だ。 オープニングセレモニーには各コンテンツを代表するクリエイターが集った。ゲーム関連では「ドラゴンクエスト」シリーズを手がけている堀井雄二氏と、キャラクタ部門を代表し石原恒和氏と「ポケットモンスター」からピカチュウが登場。 堀井雄二氏はゲームというコンテンツの魅力について問われ、「コンピュータの持つ双方向性、インタラクティブ性ですね。プレーヤーの行動に対し色々と反応してを楽しませることができる点。それはゲームだけのものですから」とコメント。一方、「若いクリエイターへ一言」とマイクを向けられた石原氏は「コンテンツの作り方はひとつとは決まっていません。たとえばゲームでも千差万別で、1人で作るゲームもあれば100人で作るゲームもあり、映画のように作るゲームもあれば私小説のように作り上げるゲームもあります。そういう意味ではものの作り方というのは決まってないので、今後新しいものを作ろうという人は、これまでの作り方にこだわらないで挑んで欲しい」とエールを送った。
「コ・フェスタ」ではこれから40日間の間に前述の通り18ものイベントが開催される予定となっている。今年は比較的それぞれのイベントが独立している印象だが、来年以降はさらに横断的なイベントとして様々な企画が行なわれる予定だ。 □「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」のホームページ http://www.cofesta.jp/ □「東京ゲームショウ2007」のホームページ http://tgs.cesa.or.jp/ □関連情報 【6月12日】「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」 “東京ゲームショウ2007”を皮切りにスタート http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070612/jicf.htm (2007年9月18日) [Reported by 船津稔]
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