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CRI・ミドルウェア、「ファイルマジック」を提供開始
コスト削減につながるファイル圧縮・展開システム

8月8日 発売



 株式会社CRI・ミドルウェアは、ニンテンドーDS向けタイトル開発用のファイル圧縮・展開システム「ファイルマジック for NINTENDO DS(ファイルマジック)」の提供を8月8日に開始した。

最小サイズのファイルへの変換を自動的に行なう
 「ファイルマジック」は、ゲーム制作に使用されるグラフィックスや3Dデータ、テキストやプログラムコードといったさまざまなタイプのデータを圧縮し、ROM容量を小さくすることのできるファイルシステム。また、大量のファイルをパッキングすることもでき、煩雑になりがちなファイル管理の効率を大幅に高められる。

 各種データの圧縮およびパッキングは、各ファイルの種類や特性を個別にチェックして、全体のデータ容量が最小のサイズになるように行なわれる。ファイルサイズを最小にすることで、より小さい容量のDS専用カードにデータを収められるため、単純にコストの削減にもつながる。

 「ファイルマジック」では、圧縮ファイルの展開手法にも独自の技術を採用している。従来の一般的な手法では、圧縮ファイルを展開する際に、データを一時的に読み込むための「ワーク領域」を確保しなければならなかったが、「ファイルマジック」ではこれが不要となった。

 ワーク領域が不要となったのは、システムメモリを圧迫せず、CPUの空き時間にバックグラウンドで展開処理を行なう展開技術「Majik-Decomp(マジック・ディコンプ)」が搭載されているため。いったんワーク領域を経由しなくて済むぶん、ゲームデータ本体に余計な負担がかからないという。

 さらに、同社のDS専用音声再生システム「救声主」(発売中)を併用することにより、音声ストリーム再生中のデータの読み込みもスムーズに行なえる。データ読み込み時の音声の途切れおよび読み込み遅延が発生しなくなるため、画像やプログラムといった各種データを任意のタイミングで読み込むことができるという。

 なお、DS用のランタイム(プログラム実行用モジュール)のほか、PC上で動作の確認をすることができるPC用のランタイムも用意されている。

ワーク領域を経由せずに、ファイルのロードおよび展開を行なえる 音声ストリーム再生中でも、スムーズに各種データを読み込める 実行するツールは、「コマンドライン版」、「オリジナルGUI版」、「エクセル版」の3つが用意されている。エクセル版のVBAマクロを、すでに使用中のワークシートに組み込むことも可能


□CRI・ミドルウェアのホームページ
http://www.cri-mw.co.jp/
□「ファイルマジック for NINTENDO DS」のページ
http://www.cri-mw.co.jp/products/filemajik/ds/top.htm
□関連情報
【2006年11月8日】CRI・ミドルウェア、セリフ再生に特化したDS用サウンド再生システム
「救声主 for NINTENDO DS」提供開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061108/cri.htm

(2007年8月8日)

[Reported by 中野信二]



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