【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
8月8月登場の「ヴォルガノス」を先行体験レポート

8月8日 公開予定

 株式会社カプコンは、Windows用ハンティングアクション「モンスターハンター フロンティア オンライン (MHF)」において、新モンスター「ヴォルガノス」を8月8日から配信されるクエストより公開する。今回、この「ヴォルガノス」の狩猟を試す機会が得られたので、その感触や攻略のポイントなどをお伝えしたい。

見た目は魚だが、ちゃんと足もある。立ち上がるとかなりの迫力がある
 まずは「ヴォルガノス」の生態を紹介しておこう。別名「溶岩竜」と呼ばれる魚竜種のモンスターで、その名のとおり、火山にある溶岩の中を泳ぎまわる。体の周囲は黒く覆われているが、これは鱗ではなく、体表に残った溶岩が冷えて固まり、何層にも積み重なったもの。これが鎧の役割を果たし、高い防御力を備えることになった。ちなみに本物の鱗は、溶岩の鎧の隙間から見える黄金色のもの。

 溶岩の中には獲物がいないので、上陸して生物を捕食する習性がある。このため、ハンターを相手にした際も、頻繁に上陸して攻撃を仕掛けてくる。

 フロンティアクエスト「溶岩の海に棲む者」として配信され、受注&参加資格はHR17以上。フィールドとなる火山は、通常のクエストとは異なるデザインで、マップの2から9、10と続く場所へと移動できる。「ヴォルガノス」はこの9と10を行き来するようだ。さらにこの追加された場所では、今までとは異なる素材を入手できるという。



■ 攻撃パターン

陸から溶岩へ、溶岩から陸へと移動を繰り返す。ただ溶岩にいる時間はそれほど長くはないようだ
 「ヴォルガノス」は、溶岩の中から陸に上がり、しばらくして溶岩へと戻るという流れを繰り返す。溶岩の中と陸上では攻撃パターンが異なるので、まずは溶岩の中の攻撃から、順に紹介していこう。

直線軌道で、高速な溶岩を飛ばしてくる。溶岩から離れていても届くので油断は禁物
・マグマブレス

 溶岩の中から飛び出しながら、溶岩の塊を1発吐き出す。軌道は直線だが、着弾地点で弾けるように拡散するので、大きく避けていないと被弾する可能性がある。

 弾速が非常に速いので、見て避けるのではなく、なるべく足を動かしておくのが得策。射程距離も非常に長く、溶岩から離れた位置にいても油断できない。

 後述の「マグマ飛沫」を含め、溶岩を飛ばしてくる攻撃はガードできない(ガードスキル+2があればガード可能)ため、ランスや大剣は武器を納めて、「ヴォルガノス」が陸に上がってくるのを待つのがベター。



合計5つの溶岩を山なりに飛ばしてくる。落下地点で弾けるので、見た目以上に範囲も広い
・マグマ飛沫

 溶岩から高く飛び出した後、尾ひれを溶岩に叩きつけて5つの溶岩を飛ばしてくる。3発と2発の組み合わせの時間差攻撃になっており、さらに落下後に拡散する。

 攻撃範囲はかなり広いものの、弾道が山なりで、弾速も「マグマブレス」より低速。「ヴォルガノス」の動きを見ていれば、さほど難なく避けられるだろう。



 続いて、陸に上がってきた際の攻撃パターンを紹介していく。

前方のみなので危険度は低め。ただしこれも弾けるので、頭の近くにいるときは注意したい
・地上マグマブレス

 溶岩の中からの「マグマブレス」と同様、溶岩を1つ吐き出して攻撃する。陸上では比較的多用してくる。

 飛距離は短く、頭などを狙って前方にいなければ、さほど脅威ではない。逆に攻撃の隙が大きいので、うまく足元にもぐりこんで攻撃したい。



追尾性能があり、さらに当たり判定が広い突進。これをどう凌ぐかが「ヴォルガノス」狩りの鍵となるだろう
・腹すべり突進

 腹を地面に付け、体全体を震わせるようにして突進を仕掛けてくる。他のモンスターの突進と同様、正面にいると大ダメージを受ける。さらに追尾性能も備えている。

 この追尾性能が非常に厄介。他の大型モンスターの突進と同じように緊急回避で横転して逃げても、まず避けきれない。「ヴォルガノス」自体が大型なのに加え、正面から見るとヒレの部分が外に広がる形になっているため、当たり判定がかなり広いのも、避けにくさに拍車をかけている。

 ガードは可能なので、ガード可能な武器では素直にガードするほうが安全だろう。ただし胴体が長いため、当たり判定も長く、複数ある。スタミナが足りないとガードしきれないこともありえるので注意が必要だ。



豪快にジャンプして、体ごと落ちてくる。さらに避けても振動がある
・ボディプレス

 巨体を大きく跳ねさせて、下にいるハンターを押しつぶす。「ヴォルガノス」の攻撃の中で、最も高い攻撃力を誇る。

 足や腹などの弱点を狙って攻撃していると、必然的に「ボディプレス」の攻撃範囲となる。よく見ていれば緊急回避で避けられるので、とにかく油断しないこと。また落下してきた際には振動も発生し、かろうじて攻撃を避けてもよろめいてしまうので、可能なら大きく回避したいところ。なおガードもできる。

 落下後はその場で倒れこむような形になり、数秒間、無防備な状態になる。弱点も格段に狙いやすくなるので、立ち上がるまでの間に素早く攻撃を叩き込みたい。



■ 狩猟考察

 続いて、実際に「ヴォルガノス」の狩りを体験した際にわかったこと、気づいたことなどを挙げていく。まだ実装前ということで、今後バランスが調整される可能性もあるが、大筋では変わらないものと思われるので、参考にしていただければ幸いだ。

とにかく大きい「ヴォルガノス」。足元に入ってみると、その大きさに圧倒される
 まず弱点部位だが、斬撃は首と腹、打撃は足と背中となっている。巨体の割には足が短いものの、ハンターからすればかなりの高さで、首や腹を狙うのは少々難しい。弓も素直に正面に撃つと、ほぼ足にしか当たらないので、効率よく当てるには少し上に向けて撃つ必要がある。表皮は見た目のとおり堅く、少し切れ味が落ちると攻撃が弾かれてしまう。

 弱点属性はやはり水で、次いで氷。部位破壊は頭部と背ビレ。巨体なので破壊したかどうかが見えにくいが、攻撃できるタイミングでは狙っていきたい。

 「ヴォルガノス」の攻撃は全体的に、巨体を生かした豪快なものが多いため、攻撃の後の隙が比較的大きい。うまく避けて、その隙に一気に攻撃を叩き込み、素早く安全な位置に移動するという戦法が有効だろう。攻撃に集中していると、一撃死もありえる大ダメージを受けてしまうので、それだけは気をつけたい。

「腹すべり突進」はガードが有効。慣れないうちはガード可能な武器で挑むのがよさそうだ
 攻撃の中でも、「腹すべり突進」は非常に厄介だ。前述のとおり追尾性能と広い当たり判定があり、極めて回避が難しい。特にガンナー系の場合、適正距離から射撃している時に狙われると、緊急回避で横転しても避けきれず、また突進の準備動作(後ろに身をかがめるような動き)を見てから武器を納めるのも間に合わない。しかも防御力の低いガンナーにとっては、突進のダメージは即死級。「ヴォルガノス」が次の攻撃に移るタイミングで、先に武器を納めておき、走って逃げるしかないと感じた。

 ダメージが蓄積してくると、口元から火煙を出し、怒り状態となる。その後60秒間は攻撃力と速度が向上する。この時には特に「ボディプレス」や「腹すべり突進」には注意が必要になる。

 溶岩の中にいる時は、剣士系は攻撃が届かない。ガンナーならば射撃が当てられるものの、溶岩の深い位置を割と速く動くため、なかなか狙いがつけにくい。効果的なダメージを与えるには、やはり陸に上がっているときを狙いたい。

 麻痺や睡眠、毒などの追加効果はいずれも有効。早い段階から効果が見られたので、特に耐性があるわけでもないようだ。巨体なので、ガンナーは追加効果を狙って攻撃するのもよさそうだ。肉も置いてみたが、こちらは食べてくれないようだった。

 落とし穴やシビレ罠は非常に有効だ。頻繁に仕掛けてくる「腹すべり突進」は厄介だが、動きを読みやすいので、罠にはめるのは容易だ。ここで攻撃を集中させたり、タル爆弾を仕掛けたりして、一気にダメージを与えていきたい。

【スクリーンショット】
溶岩の中を泳いでいる「ヴォルガノス」には、ガンナー系なら攻撃できる。ただし動きが速く、深く潜ることもあるので狙いにくい 追加効果はいずれも効果的なので、麻痺で動きを止めるなどして、うまくダメージを与えていきたい 「腹すべり突進」を多用してくるので、落とし穴に簡単にはまってくれる。長時間動きを止められるので、タル爆弾も狙っていける


 現時点では古龍種を除いたモンスターの中で最高の攻撃力を誇り、耐久力もかなり高めに設定されているという。HR17からクエストを受領はできるが、かなり装備を整えないと勝利は遠そうだ。多人数で狩ることを前提としてデザインされており、ソロでの撃破は非常に困難と思われる。まさに「MHF」のためにデザインされたモンスターといえるだろう。

 今回は残念ながら、「ヴォルガノス」の撃破には至らなかった。同社によると「ヴォルガノス」は中級者向けのモンスターということだが、上級者向けといっていいほどの強敵だ。しかし攻撃パターンや挙動はなかなかユニークで、面白い相手であるのも確か。「ヴォルガノス」の素材を使った装備品も既に発表されているので、新たな装備品を獲得するためにも、ぜひこの強力なモンスターに挑んでみて欲しい。

【スクリーンショット】
溶岩による攻撃や、巨体を生かした動きが新鮮で、なかなか面白いモンスターに仕上がっている。熟練ハンターにも歯ごたえのあるハンティングとなるだろう


(C)CAPCOM CO., Ltd. 2007 ALL RIGHTS RESERVED.
※ 画面は開発中のものです。

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□ダレットのホームページ
http://daletto.jp/
□「モンスターハンター フロンティア オンライン」のページ
http://www.mh-frontier.jp/
□「モンスターハンター フロンティア オンライン」ベテランサイト
http://members.mh-frontier.jp/
□関連情報
【7月25日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
「新米ハンター応援! キャンペーン」など2つのキャンペーンを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070725/mhf.htm
【7月24日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
今週の配信クエスト情報。幻獣「キリン」が登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070724/mhf.htm
【7月21日】カプコン、秋葉原に「MONSTER HUNTER SHOP」オープン
小嶋慎太郎氏「ショップは『モンスターハンター』という作品の世界観の広がりのひとつ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070721/mhs.htm
【7月20日】「モンスターハンター フロンティア オンライン」連載
今日から始める! 初心者ハンターライフ
【連載第4回】1人でダメなら4人で狩れ! 多人数での狩猟のコツを伝授
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070720/mhft.htm
【7月20日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
リファインアップデートで新武器40種などを実装
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070720/mhf.htm

(2007年8月2日)

[Reported by 石田賀津男]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.