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Electronic Entertainment Expo 2007現地レポート

「E3 Media & Business Summit」メイン会場編 Part2
サードパーティを中心に出展作をチェック

7月11日~13日 開催(現地時間)

会場:Barker Hangar

 「E3 Media and Business Summit」のBarker Hangarレポートのその2は、サードパーティタイトルを中心にお届けする。なお、メディアブリーフィングやイベントが行なわれたメーカーは割愛している。

 レポート1でも触れたとおり、従来から規模を大きく縮小した今回のE3で、一番気になったのは、出展タイトルの数の絞込みと、試遊環境だ。従来から音に関しては特にそうだが、各社タイトルの音がかぶってしまったり、サウンドがよく聞こえないのは非常に残念。また、掲示もシンプルすぎるというか、操作方法すら明示されていないタイトルが多いため、スタッフに話を聞かなければわからないことも多い。だが、ゲームの音で会話がかき消されてしまうため、それも困難といった状況だった。

・ソニー・コンピュータ・エンタテインメントブース

 ソニー・コンピュータ・エンタテインメントブースには、PS3「Ratchet & Clank Future: Tools of Destruction」、「Heavenly Sword」、「Uncharted: Drake's Fortune」、「Warhawk」、「Everyday Shooter」といったPS3タイトル、PSP「God of War: Chains of Olympus」などが並ぶ。PS3「Ratchet & Clank Future: Tools of Destruction」は、ラチェットでステージ1つをプレイできたが、広く見通しがよくなったというのがまず第1印象。しかも高低差を表現したステージで、ちょっとスリルも味わえる。あるシーンでは、落下中にSIXAXISの傾き検知による移動を使ったりしていた。

 「Heavenly Sword」は、2カ所での戦闘が楽しめる。移動中は「God of War」と同じく画面に表示されたボタンをタイミングにあわせて(場所によっては連打)してデモシーンを再生する仕掛け。戦闘はオートガードで、コンビネーションを使って攻撃するが、敵もガードしてくるので、うまく前転を使って移動したりしつつ、敵の背後を取りながら効率を考えて戦う必要があった。「GoW」よりも複数の敵を同時に倒すシーンが多いということなのだろうか。グラフィックスはさすがPS3という美麗さが印象に残った。また、おそらくそのステージで初出の投げ技などの行動を取ると、カメラがズームしてスローがかかる演出があった。

「Ratchet & Clank Future: Tools of Destruction」 「Heavenly Sword」


 「Everyday Shooter」はPlaystation Networkで販売されるタイトル。バンダイナムコゲームスのPSP「Every Extend Extra」をほうふつとさせる固定画面全方向シューティングゲームで、アニメ調ともいえるポップなデザイン。耐久力の高い敵を爆発させると周りの敵が巻き込まれるチェインシステムが導入されていたが、とにかく進めば進むほど大量の敵がでてくるため、あっという間にミスという状況も頻発していた。印象的なのは、英語メッセージが頻繁に出現するところ。あまりの多さに思わず笑いがこみ上げてくる。ローカライズが大変そうな? タイトルといえるかもしれない。

 PSP「God of War: Chains of Olympus」は、PS2版の「1」と「2」とは異なるタイトルだが、主人公はちゃんと戦士クレイトス。操作法などに関しては共通で、ボタン数の違いもうまく吸収できているようだ。巨大なボスキャラも健在。ダメージを与えると特定のボタンを押すシーンに移行し、成功すれば倒すことができるのもシリーズ共通だ。

・KONAMIブース

 KONAMIのブースでは、「Silent Hill Origins」、「Castlevania: The Dracula X Chronicles」の2本のPSPタイトルと、DS「Contra 4 (仮)」、Wii「Dewy's Adventure(水精デューイの大冒険!!)」、PS3「Hellboy The Science of Evil(仮)」あたりが出展されていた。

 「Castlevania: The Dracula X Chronicles」を遊んでみたが、シリーズでおなじみのムチと、方向キー上+攻撃ボタンでのナイフやオノといった操作で、「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」をポリゴン化したアップグレード移植版となっている。動きの滑らかさはさすがというべきかなんと言うべきか。しかし、ポリゴン化されても操作性は変わらず、快適にプレイできた。アドホックによる協力プレイが可能とうたわれているが、会場では試すことができなかった。

・セガブース

 セガブースは撮影が禁じられていたが、Xbox 360「Virtua Fighter 5」、Wii「NiGHTS: Journey of Dreams」、Wii「GHOST SQUAD(ゴーストスカッド)」、PS3「SEGA RALLY」、といったあたりが出展されていた。プレイもさせてもらえなかったので、インストラクターのプレイを見ているだけだったが、「VF5」はオンラインプレイ対応ということで期待していたが、やはりスタンドアロンでのプレイのみ。基本的にPS3版と内容的には変わらないようだった。

 「NiGHTS: Journey of Dreams」は、ヌンチャクスタイルでの操作だったが、アナログスティックで移動、Aボタンでスピンといった操作ができているのは確認。画面は3Dポリゴンで制作されているが、セガサターン版同様のサイドビューと、背後視点の3Dビューの切り替えになっていた。イデアパレスをスタートして1周するといったゲームシステムも変わっていないようだったが、E3バージョンではボス戦も用意されていた。敵をつかんで投げ飛ばし、ぶつけてダメージを与えるといった内容で、これもセガサターン版を想起させる。

 「GHOST SQUAD」はアーケード版の移植モードと、パーティモードなどが用意されているが、デモンストレーションでは「アーケードモード」のみのプレイ。「Zapper」でのプレイができたが、違和感は感じられなかった。

・バンダイナムコゲームスブース

 バンダイナムコゲームスのブースには、「ACE COMBAT 6」、「Beautiful Katamari(ビューティフル塊魂)」のXbox 360タイトルをはじめ、PS3「TIME CRYSYS」、「ガンダム無双」といった先日行なわれた「EDITOR'S DAY」に出展されていたタイトルが並んでいた。「ACE COMBAT 6」は体験版として配信されているものと同様。「Beautiful Katamari」は、1ステージのみプレイできるこれも同じく「EDITOR'S DAY」の出展版に近いものだった。BGMクレジットには日本で90年代にヒットした某3人組グループのボーカリストの名前が表示されていたが、明言はさけておこう。Wii「Soul Calibur Legends(ソウルキャリバー レジェンズ)」は映像出展のみとなっていた。

【そのほか見かけたタイトル】
「TRAUMA CENTER NEW BLOOD」(ATLAS)。Wiiの「カドゥケウス」シリーズの新作 「GODZZILLA」(ATARI)。懐かしい怪獣たちが戦うモンスターバトルゲーム
「NARUTO RIZE OF NINJA」。「ナルト」タイトルがいくつか見られたがこれはXbox 360で展開 「TIMESHIFT」(SIERRA)。PS3とPC版は2007年秋発売予定。PS3版が出展されていた




□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/
□関連情報
「E3 Media and Business Summit」記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070712/e3link.htm

(2007年7月16日)

[Reported by 佐伯憲司]



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