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前回のファーストインプレッションでは、様々なドラマを生みだしたダンジョンを撮影できないことが心残りだった。そこで、今回は難関ダンジョンをいくつかピックアップして、エレクトロニック・アーツでダンジョンの深奥部を撮影してみた。新クライアント 「ウルティマ オンライン 甦りし王国」(以下、UOKR)ではダンジョンがどのように表現されているか、注目して欲しい。
UOの世界には今回紹介した以外にもたくさんのダンジョンや美しい場所がある。今回紹介したダンジョンの情報を足がかりに、UOの世界に興味を持ち、冒険に旅立つ新規ユーザーの登場に期待したい。古参ユーザーも仲間と声をかけ、再びダンジョンに挑戦してくれれば幸いである。 ●エレメンタル系が多く出現する人気スポット「シェイム」 ブリテインの西、ユーの南にあるダンジョンで、ブリタニアで最も人気のあるダンジョンである。アースエレメンタル、ウインドエレメンタルなど登場するモンスターはエレメンタル系が多い。アースエレメンタルは肉弾攻撃中心なので、中級者のプレーヤーの相手としてちょうど良く、ソロプレイのプレーヤー達のスキル上げや、資金稼ぎにも向いている。
深奥部にはポイズンエレメンタルやブラッドエレメンタルなどもいる。パーティーで奥まで進むプレーヤーも多いが、上級者が強力なモンスターをソロで狩っている姿も頻繁に見られる。かつてはPKが最も頻繁に出没していた場所であり、多くの古参プレーヤーの思い入れも深い場所だ。
●上層と下層で登場モンスターがまったく異なる「コブトス」 ベスパーの西にあるダンジョンで上層はハーピーやゲイザー、大蛇などがいる。下層は一転してリッチやゾンビなどアンデッドモンスターが待ち受けるダンジョンだ。上層は場所によってはモンスターが大量に出現するため囲まれないように注意したい。
リッチは落とすお金が多い割に、HPが比較的低いためソロプレーヤーの資金稼ぎに特に人気があったモンスター。リッチが定期的に出現する大きな部屋、通称「リッチ部屋」は多くのプレーヤーが集まる場所だ。
●様々なドラゴン系モンスターが闊歩する「ダスタード」 「ドラゴン」を見たければここである。トリンシックの西に位置している。ドラゴンの下位に位置するドレイクならば中級者でも勝てる。ドラゴンは強力なブレスと、魔法でプレーヤーの体力を一瞬で削り取る。慎重な作戦が必要となるだろう。 この他にも猛毒を持つ大蛇や、ワイバーンにも注意が必要だ。下層には半透明に見えるシャドウウィルムやデーモン、そして深奥部にはボスであるエンシェントウィルムがいる。
エンシェントウィルムをソロで倒す、というのは多くの上級者が抱いていた夢であった。UOKRのエンシェントウィルムは翼にも血管が確認できたり作り込みがとても細かい。あまりに強力なためじっくり見ている暇はないが、ぜひその目で見てもらいたいモンスターだ。
●強力な“黒閣下”が待ち受ける地獄のような「ヒスロス」 「ヒスロス島」という大陸から離れた島にあるブリタニア世界の最難関ダンジョンである。ヘルハウンドやガーゴイル、ゲイザーといったモンスターが限りなく登場し、プレーヤーを取り囲む。さらにパーティーを分断してしまうテレポーターや、決まった道筋でないと後戻りさせられてしまう通路など事前に調べておかないと制覇は難しい。
このダンジョンの奥には通称「黒閣下」と呼ばれる強力な黒デーモンが登場する。現在のUOでは黒デーモンの出現ポイントが増えたが、かつては上級者達の目標としてヒスロスの黒閣下は多くの挑戦者達を退けてきた。現在もヒスロスはその高い難易度で来る者を拒み続けている。手軽に挑戦できるダンジョンも増えたが、ぜひ通路にひしめくガーゴイルやヘルハウンドをなぎ倒し、黒閣下に挑戦してもらいたい。
●蜘蛛人族達の声がこだまする危険地帯「テラサンキープ」 ロストランドと呼ばれる新世界では、蜘蛛人族(テラサン)と蛇人族(オフディアン)が終わりなき抗争を繰り広げている。こちらは蜘蛛人族の本拠地ともいえる城である。ここにはパプアの街から西に行くことでたどり着けるが、蜘蛛人族、蛇人族がひしめく地帯を抜けなくてはならない。場所によっては両種族が争っている場面を見ることもできるだろう。
テラサンもオフディアンも様々な種類がいるが、テラサンは特にアベンジャーには注意が必要だ。非常に強力な毒と、デーモン並の攻撃力と魔法力を持っている。肉弾戦を挑むよりも、離れた位置から魔法で攻撃するのが賢明だ。
●大量の蛇人族が冒険者を取り囲む「オフディアンキープ」 蛇人族の拠点はパプアから遙か北、火山地帯を越え、砂漠地帯に存在する。オアシスと呼ばれる場所で、さらに北にはタイタンやサイクロプスが闊歩している。UOKRのオフディアンは2Dグラフィックスに比べると細長く、迫力に欠ける印象を受ける。もう少し改良を望みたいところだ。
オフディアンはテラサン以上に固まっていることが多く、群れの中にナイトが入っているときは要注意だ。最強クラスの毒は屈強な戦士もあっという間に倒してしまう。オフディアンキープの南西はテレポートでしかあがれない丘があり、ここまで蛇人族達を連れてきて大量に狩る人も多かった。
●レアで強力なモンスターが大量に出現する灼熱の世界「カオス神殿周辺」 イルシェナーは全体的にオープンフィールドのダンジョンとも言うべき、強力なモンスターがひしめいている場所が多い。特にカオス神殿周辺は最難関の強力モンスター群生地である。
どろどろと溶岩が流れる朽ちた神殿ということでインパクトもたっぷり。炎をはきかけてくるサラマンダーや、ヘルハウンド、炎の鳥フェニックス、さらには黒デーモンやサキュバスまで待ち受けている。逃げようとするとさらに強いモンスターに絡まれるという危険な場所になっており、深く入っていく場合は全滅覚悟で挑みたい場所だ。
●機械型モンスターが出現する奇妙なエリア「ロード・ブラックソンの居城」 「ブラックソンの復讐」で登場した、ジュカと呼ばれる新種族と、身体を機械化したモンスターがひしめく場所。残念ながら現時点ではUOKRに向けたグラフィックスは未実装なのか、迫力のあった機械兵が簡素なグラフィックスになってしまっていた。
ブラックソンで追加されたモンスターはアメコミの「スポーン」の作者として知られているトッド・マクファーレン氏がデザインしたもので、他のモンスターと違ったテイストがある。ファンタジー的世界にいきなり機械型の敵が登場するという奇妙な感覚を体験できるこの城はイルシェナーの慈悲の神殿近くにある。おどろおどろしいグラフィックスの実装を望みたい。
●イルシェナー最強モンスターが待ち受ける「スケルタル・ドラゴンのすみか」 イルシェナーの献身の神殿から北西方向にあるラットマンの村から入る洞窟の中に通称骨ドラゴンとも呼ばれるスケルタル・ドラゴンがいる。強力な魔法を使うだけでなく、魔法を打たれるとボーンナイトなどの護衛のアンデッドモンスターを呼びだすやっかいな敵だ。
スケルタルドラゴンまでは簡単にいくことができるが、彼を倒すことは難しい。マップにあるキラキラと輝く宝物は残念ながら取ることができない。骨になってまでものに執着するその執念が恐ろしい。
●戦うだけでなく占いも楽しめる「ピラミッドとスフィンクス」 マラスの南にあるピラミッド。周辺にはイフリートなどがいて、さらにピラミッド内部は狭く、アンデッドに囲まれやすい。入口はふさがっており入るためには調査が必要だ。
中にいるスフインクスは戦うこともできるが、コマンドメニューで占いをしてもらうことも可能。5,000GPとなかなか高額だが、ステータスが変化するという特殊効果がある。
●UO最強、最凶のダンジョン「ドゥーム」 「正邪の大陸」実装時に、最強ダンジョンというふれこみで登場したダンジョン。非常にHPの高い、攻撃力の高いアンデッドモンスターが待ち受けるダンジョンで、ドロップされるアイテムを集めることでダンジョンにある船を使い、ボスモンスターのいるフィールドへ渡ることが可能になる。
ボスモンスターはアーティファクトという強力なアイテムを落とす。このため一時期はプレーヤーが集中し、ソロプレイで挑むプレーヤーも多かったが、現在ドゥームダンジョンはさらに難易度が上げられている。上級者となったプレーヤーならばぜひ挑戦してもらいたい。
●扇子を持った奇妙な和風モンスターが登場する「ファンダンサー道場」 「和」の要素をUOの世界に取り入れたユニークなアップデート「武刀の天地」、忍者と侍という新職業と共に実装されたのが「徳之島諸島」だ。徳之島ではカッパや九尾の狐など日本や中国の妖怪、忍者姿の暗殺者などが登場する。
ファンダンサー道場は、徳之島諸島で最も難易度が高いダンジョン。両手に扇子を持った強力なファンダンサーと、ヘッドレス、さらには赤デーモンやサキュバスまでが登場する。深奥部には黒デーモンまで登場するようだ。灯籠や掛け軸があったり、日本ユーザーにとってはちょっと奇妙な感じもする場所だ。
●9つの難関ダンジョンの1つ、天使とウィスプが待ち受ける「プリズムダンジョン」 新種族エルフが追加された「宝珠の守人」。このアップデートでは9つの超難関ダンジョンが追加された。普通の大きさでもボスくらいの強さを持つものなどもいるうえにダンジョン自体にモンスターの密度も高いため、プレーヤー達の連携が必要となる。
スクリーンショットは9つのダンジョンのうちのプリズムダンジョン。結晶の柱が立ち並び、天使型のモンスターやウィスプがひしめく場所。入口はニンジェルンの北東にあるが、入るためにはあるアイテムが必要となる。
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□エレクトロニック・アーツのホームページ (2007年7月11日) [Reported by 勝田哲也]
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