|
会場:幕張メッセ 9~11ホール
ここではその中から、試遊台が出展された新作2タイトル、PSP用アクションRPG「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-」と、プレイステーション 2用RPG「ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム」をレポートする。
来場者からの注目度も高さも際立っており、特に「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-」では、まだ先行入場者しかいない段階の9時30分時点で120分待ち。ほどなくそれ以上の行列への進入も打ち切られ、シリーズの根強い人気を感じさせた。
■ クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-
プレーヤーは3Dフィールドでザックスを操作。走っていると時折エンカウントがあり、戦闘へと移る。戦闘位置は元のフィールドのままだが、戦闘が始まるとザックスが抜刀して戦闘モードとなるため、移動とは明確に区別されている。 戦闘時は、通常攻撃や技、魔法、アイテムの使用などをL、Rボタンで選択し、○ボタンでその行動をとる。通常攻撃の○ボタンを押すと、その場でザックスが剣を振るうのではなく、自動的にロックオンされたターゲットまで走り寄って斬りつける。基本的に○ボタンを連打しているだけでも戦闘になるので、見た目ほど難しくはない。 防御姿勢で敵の攻撃を防いだり、横転して回避したりといった、3Dならではのアクションも可能。敵の背後から攻撃すればダメージがアップするといった仕組みや、シリーズではおなじみの、魔法などの属性攻撃の相性によるダメージの向上・減少、貫通や範囲攻撃で複数の敵を同時に攻撃するなどの要素もあるので、きっちり戦術を立てた上でのアクションも存分に楽しめる。 イベントシーンはリアルタイムレンダリングながら、キャラクタには生き生きとしたモーションや、表情まで付けられている。もちろん音声も収録されており、ゲームの映像と乖離しがちなプリレンダリングムービーよりも、むしろ好印象なほど。良質な没入感が得られた。 登場キャラクタは、同じソルジャーのセフィロスはもちろん、レノやルードといったタークスの面々も姿を見せる。音楽も「ファイナルファンタジーVII」のものをアレンジしたものがあるので、経験者ならば懐かしさを味わいながら、より深くプレイできるだろう。
2007年発売予定で、価格は未定。本作は2005年のE3で発表され、2006年の東京ゲームショウではプレイアブルで出展されるなど、開発期間がかなり長くなっている。試遊台の感触では、既に完成度はかなり高いと感じられたので、そろそろ確定した情報を期待したいところだ。
■ ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム
まずジョブシステムだが、前作は最終的に全てのキャラクタが同じ強さに育ってしまい、キャラクタが差別化されないというデザインだった。今作では各キャラクタにジョブを持たせることで、明確な違いが出るようになっている。 ジョブはサブタイトルにもあるとおり、12星座(ゾディアック)をモチーフにデザインされている。収録されるジョブには、槍を主装備とした「ウーラン」、身軽さが特徴の戦士「シカリ」、巨大なハンマーなどで敵の武器を破壊する「ブレイカー」、ボウガンと時空魔法を操る「時空魔戦士」、狙撃を得意とする「機工士」といった見慣れないジョブがいくつも用意されている。これに、「ナイト」、「モンク」、「白魔道士」、「黒魔道士」、「赤魔道士」、「弓使い」、「もののふ」を加えた12種類の中から選べる。 ジョブは1度選ぶと変更ができないという。あえてジョブを選ばないまま、決定を先送りにしてもストーリーは進められるが、装備の制限があったり、技や魔法が覚えられないという制約が付くことになる。 ジョブを選んだ後は、各ジョブに固有のライセンスボードでキャラクタを成長させていく。他のジョブのライセンスボードには手が出せないので、そのジョブの能力だけが高まっていき、キャラクタの個性ができるという仕組みだ。これだけだと前作に制約が付いただけにも見えるが、今作には新たな技なども追加されるという。各ジョブの能力を、より尖った方向に伸ばすような仕組みが取り入れられているようだ。 もう1つの新要素として、「トライアル」モードが追加されている。これは連続して登場するボスモンスターやモブなどを、次々と撃破していくという、戦闘に特化したモード。レベル100(100ステージ)まで用意されているそうで、一種のやりこみ要素として盛り込まれている。 このほかゲームシステムの変更として、ゲストキャラクタの行動を指示したり、リーダーにしたりと、パーティメンバーとほぼ同様の扱いが可能となった。合わせて、召喚獣の行動も指示できるようになっている。 そしてもう1つ、今作から16:9のワイドスクリーン出力に対応している。最近はPS3やXbox 360といった新型ゲーム機も出揃い、ハイビジョンテレビを所有している人も増えているだけに、このありがたみを感じられるユーザーも多いのではないだろうか。 英語と字幕については好みが分かれるだろうが、元々、欧米人風のかなりリアルな顔立ちをしたキャラクタが多いゲームだけに、日本語版の先入観を捨てれば何ら違和感はない。渋めの声になったヴァンなど、キャラクタの魅力もちょっと違って見えるので、前作をプレイしてストーリーが気に入ったという人は、一度プレイしてみていただきたい。
8月9日発売予定で、価格は6,800円。
(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA
□スクウェア・エニックスのホームページ (2007年5月12日) [Reported by 石田賀津男]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|