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会場:東京・新木場 STUDIO COAST
今回で3回目を数える「アルケ祭」。同社作品に出演している声優さんのトークステージや、主題歌や挿入歌を歌っているアーティストさん達によるライブステージ、そして物販コーナーと、アルケミストファンのためのイベントとなっている。
また、同社の新作情報が発表される場にもなっており、今年も未公開の新作2タイトルの情報が明らかになった。本稿では新作情報を中心にイベントの模様をお伝えする。
■ 新作その1、PS2「Pure×Cure Re:covery」
ステージには、冠城遥南役の奥山歩さん、神楽坂月乃役の計名さや香さん、橘ゆずり役の田丸貴美さん、プロデューサーの梶原諭氏が登場して、ゲームを紹介。ゲームの舞台は「姫奈学園」で主人公はその学園の養護教諭。保健室を訪れる女生徒たちと触れ合う中で、彼女達の成長していく姿を見守りながら、時には相談に乗り、悩みを解決しながら信頼関係を築いていく。 奥山さんは「遥南が大好きなので、PS2版になるということで再び会えて、とても嬉しいです。遥南は性格が猫なので、とにかく猫を意識して演じました」という。 計名さんは「私は病弱でもお嬢様でもありませんが、申し訳ありませんが演じさせていただいています(笑)。月乃は謎や病気などをたくさん抱えているキャラクタで、おとなしく見えますがなんにでも一生懸命で『がんばろう』って気持ちはあるんですけど、体が弱くて倒れてしまう、という頑張り屋さんだけど保健室のお世話になるという感じです」とキャラクタについて語った。また、主題歌も担当しており、PS2版の新主題歌「Re:purely」や「空色スコール」も歌っている。さらに主題歌はこの2曲以外にも登場するという。 田丸さんは「一番最初にお伺いしたときは“正統派ヒロイン”ということでしたが、何か独特な世界観を持っていて、人と会話していて話が噛み合わないことがあります。そういったところを楽しんでもらえれば」とコメントした。
梶原氏は、「『ひぐらしのなく頃に祭』の勢いにがっつりと乗っていく」として、ひぐらしの鳴き声が入ったムービーを流したり、「タイトルを覚えてもらうために」といいながら、タイトルロゴを表示して「プ○キュア」の主題歌を流すなど、悪ノリしまくりの演出で客席からも大爆笑が沸き起こっていた。
■ 新作その2、PS2「バルドバレット イクリプリアム」
プロデューサーの佐々木氏はゲームの紹介で、「シナリオはPC版から倍くらいに増えています。ムービーも追加していますし、声優さんも“メカものといえばこれだろう”といった人を揃えています」と力強くアピールした。一足先に完成したというムービーは、ロボットが高速で激しいアクションを繰り広げる迫力ある映像だった。 現在制作中ということで、ゲーム内容などに詳しくは触れられなかったものの、限定版特典としてフィギュアをつけることがすでに決定し、フィギュアは主人公メカでもちろんフル可動になるという。ほかにも特典は用意する予定としている。「美少女萌えとはちょっと違ったゲームですが、心熱く燃えるゲームですので、ロボ魂を見せてください。夏に出しますのでよろしくお願いします」と力強く締めくくった。 続いて同作に出演している声優さんたちが登場。主人公セルゲイ・カークランド役の清水秀光さん、レベッカ・プルシェンコ役の酒井香奈子さん、麻生棗役の桃井はるこさん、テレジア・アニシナ役の名塚佳織さん、ステファン・ベルナンデス役の鳥山朋一さんの5人が、トークとミニゲームを披露した。 自分の演じたキャラクタの紹介で、清水さんは「主人公のセルゲイはロシアの特殊部隊出身で、戦うことに関してはプロなのですが、魅力的なキャラクタたちに出会うことで、自分の中で軍部一筋だったものに疑問が出てくるという変化をつけることを課題に演じました」とコメント。酒井さんは「レベッカは責任感が強い女の子で、見た目通り普通な感じがするんですが、“暴走娘”というように思い込みが激しい少女です。思い通りにいかないと違う世界へ突っ走っていってしまうという、主人公にとっては厄介なキャラクタです。でもほんとは素直でいい娘なので愛してほしいなと思います」と自分の演じたキャラクタをアピールしていた。 桃井さんは「麻生棗はオタクなんですよ。私がこの役に選ばれたのは、声質とかよりもまず、セリフの意味をわかるのはこの人だなっていうキャスティングじゃないかなと(笑)。戦闘している合間の戦士の休息が、このキャラにとってはアニメになっています。台本を読んでいても共感するところが多いです」と自分に重ね合わせて紹介した。名塚さんは「まだこれから収録なので、資料を見せていただいた限りでは、“謎の少女”ですので謎です(笑)。自分の中でイメージは作り上げてはいるんですけれども、これから他の声優さんたちとともに声を吹き込んで、世界を広げていこうかなと思っています」と意気込みを語った。鳥山さんは「ステファンは重度のネット中毒者で、いわゆる2ちゃんねる中毒者みたいなもの。2ちゃん用語とか声に出さないのに、こいつは実際に『プギャー』とか言っちゃうぞというやつです」と紹介した。 ミニゲームでは、長く複雑な専門用語が出てくる本作にちなみ、難しいセリフを早口で言い切る「クイック&デッド」を実施。途中で間違えたり、噛んだら青汁という罰が待っているというゲームで、最後は桃井さんが「も・も・い!」コールの中、青汁を飲むというオチで大いに盛り上がった。
また、本作の主題歌も「バルドフォースエグゼ」と同じく、桃井はるこさんが作っていることも明らかした。桃井さんによるとテーマは「戦争と怒り」で、「エグゼ」とも違う感じの曲になるという。
■ この青空へようこそ- ステージ
登場したのは、沢城凛奈役のこおろぎさとみさん、浅倉奈緒子役の折笠愛さん、羽山海己役の森沢芙美さん、三田村茜役の名塚佳織さんの4人。 こおろぎさんは「凛奈は最初はみんなに溶け込もうとしないでいるのを、短い枠で溶け込んでいかなきゃいけないのが大変でした。私は収録現場で人としての言葉をしゃべる機会ってあまりないんですよ。それが今回は人としての言葉をしゃべるじゃないですか。もう噛む噛む。日頃から人としての言葉をしゃべることの必要性を実感しました(笑)」と収録の苦労話を披露。折笠さんは「私の役は生徒会長なんですけれど、収録現場が女の子が多くて主人公・航役の1人が男性というハーレム状態なんです。その彼の上にちょうどお札があって、とても謎なんです。今度問い詰めておきます(笑)」と収録現場について語った。
森沢さんは「海己ちゃんは、主人公・航君の幼なじみという設定で、とても料理が上手です。今まで放送された話では、海己ちゃんが料理をしているか、海己ちゃんの料理の話を誰かがしているか、というくらいお料理好きなキャラクタです。海己ちゃんは一生懸命すぎて空気が読めないことがあるのですが、私もいっぱいいっぱいになっちゃったときに、背中にボールペンを付けたままマイクの前に立ったことがあって折笠さんに取ってもらったりしました(笑)」というエピソードを披露した。名塚さんは「茜はただただ早口で1人で突っ走っているキャラクタで、しゃべりだしたら口が止まらない感じで、裏でもずーっとしゃべりっぱなしで、セリフでないところもアドリブでわーっとしゃべっているので、そんなところを聞いてほしいです。普通の会話もあるんですが、今のところ誰ともまともに話をしていない気がします(笑)」と語った。
■ ゲーム以外の新展開 ゲーム以外の展開では、今年の4月1日に同社ホームページ上でエイプリルフールネタとして公開されたWebノベルマガジン「少年アルケミスト」が、本当にスタートすることが発表された。これは、Webノベルを連載形式で毎週金曜日に更新するというもの。
ラインナップには、「ひぐらしのなく頃に」でおなじみの竜騎士07氏と、「びんちょうタン」の原作者・江草天仁氏がタッグを組んだ「ヴェロキア竜騎士物語」などが並んでいる。ほかにも、今回のイベントで発表されたPS2「Pure×Cure Re:covery」のWebラジオも同サイト上で展開される。各連載は5月1日から順次スタートする予定。すべて無料で公開されるので、ぜひチェックしてみていただきたい。サイトのアドレスは http://www.rkmg.jp/ だが、4月23日現在、まだ閲覧できない。
■ ライブステージ 最後のライブステージで披露されたのは全13曲。曲目は以下の通り。
□アルケミストのホームページ http://www.alchemist-net.co.jp/ □「アルケ祭2007」のページ http://www.alchemist-net.co.jp/m2r2007/ □関連情報 【4月13日】アルケミスト、「アルケ祭2007」追加情報 7人のイラストレーターによる「ひぐらしの祭り」テレカ発売 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070413/alche.htm 【3月30日】アルケミスト、「アルケ祭2007」 「この青」ステージ開催決定。出演者の一部も明らかに http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070330/alche.htm 【3月12日】アルケミスト、ファン感謝イベントを今年も開催 「アルケ祭2007」4月22日開催決定 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070312/alche.htm 【2006年4月17日】アルケミスト、「アルケ祭2006」で新作タイトル発表! 「ひぐらしのなく頃に」の新タイトルも明らかに http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060417/alche.htm (2007年4月27日) [Reported by 滝沢修]
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