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【連載第252回】 あの、おもちゃを徹底レポート




あなたの分身が箱の中で生活する!
バンダイ「HUMAN PLAYER (ヒューマンプレイヤー)」

「HUMAN PLAYER (ヒューマンプレイヤー)」
発売 バンダイ
価格 2,980円
電源 CR2032×1 (同梱)
発売日 発売中



パッケージ。「これがアナタです。」のキャッチコピーがふるっている
 もしも神の視点で自分を観察したら、そのとき自分は何をしているだろう。今回紹介する「HUMAN PLAYER」は、そんな願望を満たしてくれるアイテムだ。自分の分身をコンピュータの中に作り、その行動を観察するのだ、被験者として筆者と妻が体験プレイをしたのだが、「そうか、自分ってやっぱりこうだよな」と頷いてしまうほどの精度を持っている。


90%の的中率を誇るエゴグラムを使用する

本体。iPodなどの当世流行のオーディオプレーヤーを意識したデザイン
 ホワイト、レッド、ブルー、ブラックの4色が用意された本体は、シンプルの極みといったデザインで、iPodに代表される小型オーディオプレーヤーを彷彿とさせる。大の大人が他人に遊んでいるところを見られても、恥ずかしくないデザインとなっている。

 テスト用電池が内蔵されているので、絶縁体を引き抜くだけで電源がオンになり、遊び始められる。この手軽さがうれしい。

 最初に「エゴグラム性格診断」が開始される。これは日本でのエコグラムの第一人者、福島寛氏が考案したテストで、被験者は50問の質問を受ける。その答えによって、人間のタイプを22に分ける、というもの。6,000人に対する実験で、90%の的中率が証明されているという精度の高い診断法だ。

 ちなみに50問ある出題は、こんな感じだ。

  • 待ち合わせの時間はキッチリ守るほうだ。
  • 理想が高く、精一杯がんばる。
  • 誰にでも責任感を強く求めるほうだ。
  • 他人を思いやる気持ちは強いほうだ。
  • 相手のよいところによく気がつくほうだ。
  • 子供や部下の失敗には寛大だ。
  • 自分の損得をよく考えて、動く。
  • 人の意見は賛否両々を聞いて、動く。
  • 遊びもグルメも好きなほうだ。
  • 劣等感が強いほうだ。

 これらの質問に「はい」か「いいえ」か「どちらともいえない」で選ぶと、その人の性格が診断される。

エゴグラムの問題集。胸の奥を探られる質問や見栄を張って答えたい質問もあるが、できる限り正直に答えよう


これが筆者のキャラクタだ。真面目そうだ
 ちなみに筆者の性格は……「スーパーヒーロータイプ」。強気で理想が高い。だが挫折には弱い。いろいろなものを犠牲にしてトップの座を狙う。オレが、オレがと天狗になりやすい。気をつけよ……と出た。

筆者のエゴグラム診断。良いことも書いてあるが、それをいさめる厳しい進言もあり、参考になる


これが妻のキャラクタ。少ないドットで男女を巧みに描き分けている
 妻の生活は、「マイペースの自由人タイプ」。自分の気分や好みを優先して生きる。世間のモラルや価値観にはほとんどしばられない。わがままでイイカゲンだが人付き合いはよい……と出た。

性格は「マイペースの自由人」。こういう人が意外と長生きをし、幸せをつかみやすいんだよなあ……


 妻とふたりでお互いによく当たっているなあ……と笑いあった。この診断はやはり精度が高い。

 診断後は名前と生年月日を入力し、最後に生活のタイプを「かいしゃ」、「がっこう」、「いえ」の中から選んで入力する。

 ここまできたら、あとは画面の中の自分の分身の活動を見る。筆者の分身はパソコンに向かい、バリバリと仕事をこなしている。方や妻は仕事中なのにお菓子を食べている。両極端な行動に、ふたりして「当たっている、当たっている」と大笑いしてしまった。

筆者の日常。通勤電車で読書をし、仕事をバリバリこなし、ときには女の子をくどく……
妻の日常。仕事中にお菓子を食べ、友達にメールを打ち、井戸端会議に参加する。やりたい放題だ


 こうした観察のほかに、ふたつのゲームで楽しめる。

 ひとつめは「ヒューマンドッキリ」。中にいる人間にさまざまないらずら、例えば、ゴキブリの人形を見せたときのリアクションを調べたり、Hな写真の載ったグラビア雑誌を見せたときのリアクションを観察するというもの。筆者の分身は、ゴキブリの人形は冷静にゴミ箱に捨てたが、一方でグラビア雑誌には食い入るように読みふけってしまった……あ、当たっている。

「ヒューマンドッキリ」。グラビア写真が置かれていたら……すっかり読みふけってしまった!


 ふたつめは「どっちの人でショー」。後述する赤外線通信などでふたり以上の分身がいるときに楽しめるゲームで、例えば真のやさしさを持っていて犬がなつくのはどっち? など、ちょっぴりシニカルな出題が出される。妻と対戦したところ、結果は筆者の勝ち。犬は筆者の分身の手をなめ、尻尾をふって愛想をふりまいた。そして、妻は不機嫌となった……。

「どっちの人でショー」。犬が真の優しさを持っている人間を見極めるという。おおっ、筆者のそばによってきた!


 本体に内蔵されている赤外線通信機能を使うと、お互いの本体に分身を送りあうことができる。分身を送りあうときは必見だ。エゴグラム性格判断に基づき、相手に出会ったときの真のリアクション、つまり相性診断を知ることができるのだ。リアクションには「ケンカ」、「仲良し」、「ペコペコ」、「無関心」などがある。筆者と妻のファーストインプレッションは、なんと「恋」。画面の中でハートマークが膨らんだ。……妻はご機嫌になった。

赤外線通信でお互いのキャラクタを送り込む。第一印象は「恋!」。13年間大きな喧嘩もせずにやってきた結果か


 「HUMAN PLAYER」には、自分以外に友だちも登録できる。登録した分身同士は共に行動することがあり、デートをしたり、ケンカをしたり、呑み会を開いたりするという。今回は妻の登録だけにおわったが、今後はたくさんの人の性格を登録して、「HUMAN PLAYER」をもっともっと楽しむつもりだ。

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□バンダイのページ
http://www.bandai.co.jp/
□「HUMAN PLAYER」のページ
http://www.asovision.com/hp/


 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

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(2007年4月26日)

[Reported by 元宮秀介]


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