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株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は、Windows用MMORPG「グラナド・エスパダ」にて、4月24日にアップデートを実施する。
このアップデートは、「GE2.1」と呼ばれている大規模なもので、ユーザーが参加してゲーム内で選挙を行なう「政治システム」など、さまざまな要素が追加される。今回HUEにお邪魔して、この新要素のいくつかを体験できる機会が得られたので、順に紹介していく。
■ 政治システム
今回実装される政治システムの要となる選挙では、王党派、共和派それぞれの代表を選ぶ。ほかに中立の立場の傭兵団も存在するが、現時点では未実装で、この2つの派閥のみで選挙が行なわれた。 選挙に立候補できるのは、党レベル52で、いずれかの派閥に加入している党の党首のみ。党首の立候補は義務ではなく、派閥に属する1人の党員として、他党の立候補者に投票するという選択肢もある。また投票に参加できるのは、党レベル52で、いずれかの派閥に加入している党の所属員のみとなる。党に未所属の家門や、中立派、ブルロンの家門は投票できない。 テストサーバーでは、実際に王党派の党に入れてもらい、投票に参加してみた。投票を受け付ける投票箱は、各派閥の部屋に置かれている。王党派の場合は、リボルドウェの北にある迎賓館。ガブリエラ姫がいる場所といえばわかりやすいだろうか。共和派はオーシュの「自由の家」に投票箱が置かれている。 投票箱をクリックすると、投票に関するメニューが表示される。立候補や投票の方法も書かれているので、一度目を通しておくといいだろう。投票自体は簡単で、投票期間内に投票箱のメニューから「投票する」を選び、投票したい立候補者を選ぶだけ。ただし投票は1つの家門ごとに1回のみなので、慎重に行なっていただきたい。 投票受付期間は2日間設けられ、その翌日に投票結果が発表された。今回はテストサーバーでの実施ということもあり、王党派の立候補者は2名と、やや盛り上がりに欠ける状況だった。本サーバーに実装された際には、あちこちで選挙活動を行なう姿が見られるかもしれない。
代表になると、王党派には「平和の盾」、共和派では「自由の剣」という、シンボルとなるバックコスチュームが与えられる。代表専用の貴重なアイテムとして非常に注目されるであろう。現時点では代表にはこれ以外のメリットは与えられていないが、以前、発表会において徴税ができるといった話もでており、今後さまざまな権限が与えられるという。
■ 新クエスト「ジャケン収容所」
クエストの内容は、ベスパニョーラが本国の政治犯を拘束するために作った「ジャケン収容所」を調べるというもの。ここは3年戦争の間にその存在を忘れられ、現在はモンスターが巣食うダンジョンと化している。それにも関わらず、ベスパニョーラの高位貴族のような出で立ちの男が、頻繁にジャケン収容所に出入りしているという。 プレーヤーはジャケン モルグスに向かい、事件に関係するものを集めてくるよう指示される。内容は、ジャケン モルグスにいる2種類のモンスターを、それぞれ50匹倒すという、おなじみの流れ。さほど奥まで進む必要はないようだが、中ボスのドラゴンヘッドなど厄介なモンスターも現われるので注意していただきたい。 この後、集めたものを鑑定してもらうためにリボルドウェに向かうと、鑑定に必要な素材を持ってくるように指示される。これも同様に複数のモンスターを倒すことになる。 鑑定が終わると、より詳細な調査を行なうため、再びジャケン モルグスへ。今度は奥へと進む途中で、「ジャケンモンスター」というミッションがスタートする。中にはアンデッド系のモンスターがうようよしており、一定数の敵を倒すと先に進めるという仕掛けになっている。 この辺りから、ジャケン収容所に立ち入っているという謎の男の正体が明らかになっていく。さらにこの後も新たなキャラクタが現われ、ジャケン収容所の謎に迫っていくことになる。
ちなみにクエストを受けてから達成するまでには、レベル100のパーティでも数時間はかかる。ストーリーを進めていくと、ミッション形式を含む戦闘がいくつかあり、後半になればなるほど難易度も上がってくるので、あまり急がずじっくりと遊ぶことをオススメしておく。
■ 新レイドボスモンスター「デカラビア」
デカラビアよりもレベルが11以上高いキャラクタがいるMCCで攻撃をすると、「デカラビアの呪い」という特殊なデバフをかけられ、全ての能力が大幅に減少する。このため、上の「ジャケン収容所」クエストで使わせていただいたレベル100のキャラクタではなく、レベル84のキャラクタを使用した。討伐に向かう際には、MCCに入れるキャラクタのレベルに注意していただきたい。 デカラビアは、周囲にレベル75程度のスケルトンが多数いるところに現われる。デカラビアと戦う際には、これらの大量のスケルトンを同時に相手にすることになるのだが、さらにデカラビア自身も時折、大量のスケルトンを呼ぶ。1体1体はデカラビア本体よりもかなり弱いが、それでもレベル75のスケルトンが突然に大量発生すると、一時的に回復が追いつかなくなる場合もある。
他にも吹き飛ばし効果のある範囲攻撃も持っており、大勢で戦っていても油断はできない。ちなみに体験プレイでは、本来、大勢で戦うべきレイドボスに1人で挑んでいることもあり、デカラビアを倒せる気配もなかった。かなり強力な回復効果も得ているようなので、多くのプレーヤーでうまく攻撃を集中させて戦いたい。
■ スクール&ブルロンコスチューム
体験プレイでは、今回実装される5種類のブルロンコスチュームを獲得済みの状態だったため、クエストは受けられなかった。この必要なアイテムの中には、有料アイテムが含まれる場合もあるという。 いずれもバックコスチュームとして装備できるもので、巨大な十字架や墓石、果ては半透明の悪霊達と、いかにもブルロンといった禍々しいものがそろっている。頭上のブルロンマークと合わせて、否が応にも目を引くことになるだろう。なお、これらのコスチュームはブルロンレベルによって装備可能なものが異なる。 ちなみに一度ブルロンになってこれらのコスチュームを装備すれば、ブルロンが解除された後も装備し続けられる。ただし一度装備を外してしまうと、再びブルロンになるまで装備できなくなる。「ブルロンになってクエストを達成する」という非常に厳しい条件が課せられるが、究極のファッションを求めるプレーヤーは熟慮の上、挑戦してみてはいかがだろうか。 もう1つは、学生服をイメージした「スクールルック」。これまではファイター専用のコスチュームがあったが、今回はその他全ての職業にも実装される。「なぜ学生服?」と思う人も多いと思うが、開発元のIMC Gamesがある韓国で、学生服のような衣装が流行っており、それをゲームの中に取り込んだのだそうだ。最近の日本で言うところの、メイド服のようなものだろうか? ただ一口にスクールルックといっても、職業によってデザインは異なる。例えばウォーロックの女性はミニスカートで、ファイターのものより短いソックスになる。
本作の世界観に合うのかと一瞬不安もよぎったが、実際に見てみると落ち着いた色合いにまとめられていることもあり、さほど違和感はなかった。ユニークなコスチュームとして人気を集めそうだ。
■ コスチューム回収箱
試しに「ミューテーションファイターコスチューム」を入れてみたところ、「ヘイストポーション」が1個もらえた。もらえるものはランダムで、他にも「プログレシブソウルフィラー」などが入手できた。
利用の際には、必要なコスチュームアイテムを間違えて箱に入れないよう注意していただきたい。ドラッグ&ドロップで手を離すと、確認のダイアログなどもなく、すぐに消費アイテムと交換される。一度入れてしまえば、元には戻せない。
(C)2003-2007 IMC Games Co.,Ltd./Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.
□ハンビットユビキタスエンターテインメントのホームページ (2007年4月23日) [Reported by 石田賀津男]
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