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KONAMI、「ポップンミュージック文化祭」ライブリポート
パーキッツ、桜井零士など6組のアーティストが出演

2月25日 開催

会場:原宿アストロホール



 KONAMIが2月24日、25日の両日開催した、音楽シミュレーションゲーム「ポップンミュージック」のファン感謝イベント「ポップンミュージック文化祭」。それと平行して、25日には「ポップンミュージック」イベントの定番、人気アーティストが楽曲を生演奏するライブを原宿アストロホールにて行なった。

 ライブは1時間、計3回公演が行なわれた。第1回目は「パーキッツ」、「wacとTOMOSUKEとあと誰か」、第2回目は「秋桜(コスモス)」、「Sana」、第3回目は「桜井零士」、「Des-ROW」というスケジュール。計6組のアーティストが出演、各回ともにチケット入手確率20倍を突破した400人のファンがアストロホールを埋めた。


■ 第1回:11:30~12:30の公演

●パーキッツ

 トップバッターは「ポップンミュージック」に多数の名曲を提供するパーキッツ。パーキッツはふじのマナミさんと片岡嗣実氏によるユニット。ふじのさんはぴっちりとボディにフィットした黒のパンクファッションで登場、パーキッツ定番の投げモノ(今回はポンポン)でダンスをするなど多彩なアクションのステージングを披露。片岡氏は帽子をかぶってはいなかったが、いつもの色ブチメガネとジーンズ姿で登場。イロモノメドレーではメガネを外し、ソロで「諸事情で中々発表できない曲(片岡氏談)」をシャウト。マイクスタンドを振り回すその姿はまさしくロッカーであった。

 新曲は今春稼働予定のアーケード版「pop'n music15 ADVENTURE」に収録予定の「つぼみ」と、今夏発売予定の「pop'n music 14 FEVER!」に収録予定の「アミュレット」。片岡さんのキーボード演奏とふじのさんの歌声によるパーキッツ曲が優しくアストロホールを包み込んだ。MCで「ポップン」を「ぽっぴゅん」と噛んでしまう場面もあったが、ふじのさんと片岡氏がお互いを上手く牽制し合いながらの「いつものパーキッツ」という感じでとても安心できた。また、MCでは「アミュレット」も含まれるアルバムが大体夏頃に発売されるということも語られた。

【パーキッツ セットリスト】
1.パキメドレー
2.つぼみ
3.イロモノメドレー
4.アミュレット
5.PING×PONG×DASH

●wacとTOMOSUKEとあと誰か

 続いてのグループはサウンドコンポーザーのwac氏とTOMOSUKE氏、そして女性アーティストの常磐ゆうさんが参加した。スクリーンが降りてきた時は映像的な演出もあるのかと予想したが、残念ながら文化祭のロゴが映し出されただけで終わってしまった。常磐ゆうさんは「GUITAR FREAK」シリーズから「ポップンミュージック」に移植された曲「CHOCOLATE PHILOSOPHY」や「murmur twins」を歌う。特に、「カモミール・バスルーム」で耳に残る英語歌詞曲をのびやかに歌い上げたのが印象的であった。

 歌唱面ではなく演奏面も充実していた。wac氏は縦笛、TOMOSUKE氏はピアニカをソロ演奏するなどスパイスの効いた演奏を披露。特に「コキュトス」の時のピアノの音はデジタルとは思えないほど美しい旋律であった。

MCよりも歌に全霊を注いだ常磐さん
 MCはある程度予想はできたが、実に自然体。

TOMOSUKE「wac起きてる?」
wac「眠い?」
TOMOSUKE「wacはヘアメイクで髪をこうやってもらったんだけど、髪起きてるよね」
wac「羽ばたけそうだよね」

 と日常を切り取ったネタを披露。時間的に押し気味であったためか常磐さんのトークは少なく、

wac「常磐さん何かありますか?」
常磐「……ないです」
wac「話も尽きないようなので次行きましょうか」

 とあっさり流されたのが残念。wac氏は「こにゃにゃち明鏡止水な曲でした」というお決まりの台詞はきっちりと入れ込んで会場を沸かせていた。

【wacとTOMOSUKEとあと誰か セットリスト】

1.カモミール・バスルーム
2.CHOCOLATE PHILOSOPHY
3.コキュトス~APOCALYPS
4.LLP
5. murmur twins(guitar pop ver.)


■ 第2回:14:00~15:00の公演

●秋桜+村井星夜

 午後の部となる第2回公演の口火を切ったのは、女性ボーカルデュオ「秋桜」。「秋桜」をプロデュースしたサウンドディレクター「村井星夜」氏もバックバンドに参加した。「秋桜」のSAYAさんとEMIさんは実の姉妹。衣装も合わせた二人は歌の呼吸もピッタリ。シンメトリーな振り付けも違和感なくこなし、4曲目まで一気に歌いきった。

 MCでは1月に発売されたファーストミニアルバム「cosmos」についてトーク。ジャケットのコスモスの花の写真は村井星夜さんが家の近所で撮影したことなどが語られた。村井さんの肩書き「サウンドディレクター」を「サウンドミュージック」と間違えてしまう時は、会場から「ドンマイ!」の声援がかけられるという温かなトークとなった。ラストナンバーは「励ましの思いを込めて、みんなと一緒に盛り上がりたい曲」という「走り続けて」。アップテンポな曲調で秋桜公演を締めくくった。

【秋桜セットリスト】

5.Prelude"cosmos"~home.
6.Home
7.キボウノタネ
8.Fragments
9.走り続けて

村井さんの口元にあるピアニカのような楽器は実に面白い音色 動きのシンクロ具合はさすが姉妹。フラワーパターンのステージ衣装も統一性がある

●Sana

 続いてのアーティストは女性アーティストのSanaさん。「ポップンミュージック」関連のイベントは皆勤賞です、と語るSanaさんは貫禄があるというかベテランのオーラを発散していた。鋭いMCでオーディエンスを暖めつつ、声量のある歌声で4曲を歌いきった。

 特筆すべきは3曲目の「Space dog」。英語歌詞のこの曲はSanaさんの持つリズムやアクセントで歌われることによって、曲の切ない世界観が完成するという感じを受けた。また、「Space dog」の後のMCでは「この曲は村井星夜さんの作品で、秋桜さんが日本語版を作ったとか何とか……私もすごく聞いてみたい」と語る。次のイベントではぜひ秋桜との共演を果たしてほしいものだ。ラストは楽曲「H@ppy Choice」の女の子バージョン(?)の「@n H@ppy Choice」というレアなサウンドで熱い叫びを会場に響き渡らせた。

【Sanaセットリスト】

1.Loveholic
2.White eve
3.Space Dog
4.@n H@ppy Choice

「今日のライブはタダなんですよね?」と歯に衣着せぬトークがウリ オーディエンスも手を振り回しまくりでコール&レスポンスする「@n H@ppy Choice」。Sanaさんのお気に入り曲なのだろうか?


■ 第3回:16:30~17:30の公演

●桜井零士

ルックスとロッカーなファッションも見所
 第3回目の公演はアーティストの桜井零士氏が登場。桜井氏は「BEMANIボーカリストオーディション」に合格したアーティスト。「pop'n music 12 いろは」から参加した桜井氏は、本人もMCで「あんま僕ねえ、ポップンだけだと5曲くらいしかないんですよ(笑)」と曲のボリュームを心配していた。しかし、ギターを弾きながらよく通るさわやかな歌声で「For Dear」のイントロを歌い始めると会場のボルテージは急上昇。英語歌詞曲の「NIGHT FEVER」では曲中の振り付け指導、サビの歌詞を事前のMCで打ち合わせするなどオーディエンスとの一体化を高めようとする努力が実を結び、会場の女性ファンの心をガッチリとつかんでいた。

 ラストナンバーは別バンドで演奏しているという「Making Hope」を披露。しっとりとした曲調のバラードで、桜井氏の甘いボイスが会場に響く。バラードでもテンションの上がるという魅力的なナンバーであった。

【桜井零士 セットリスト】

1.For Dear
2.空へ続く道
3.NIGHT FEVER
4.Making Hope

●Des-ROW

 ポップンイベントのトリと務めるのはやはりこのバンド、「Des-ROW」。この日のメンバーは、Des-ROW兄さん(Vo・Gu)、ムルムル(Vo・Gu)、ナオキ189(ベース)、よしくん(Ba)、デスオ(Dr)。アストロホールが割れんばかりのハードロックを爆音で轟かせた。

「Cobalt」からはステージ上をメンバーが所狭しと移動。跳ねまくり、寝ギター、観客席の柵まで乗り出すという攻撃的なステージングをぶちまけた


 今回のDes-ROWステージのMVPはやはりよしくんだろう。Des-ROW兄さんからの無茶な振りをされることが多く、かっこいいのにスベりキャラというポジションをほぼ確立。その一杯一杯さに観客全員が「がんばれ、がんばれ!」とよしくんの応援。よしくんはMCの中で「Let's YOSHITAKAも動画でやりますよ!」と約束していた。

【Des-ROWセットリスト】

1.PURE
2.Cobalt
3.SUN/光線
4.アカペラ
5.S.F.M


■ ポップンミュージック文化祭グランドフィナーレ

 イベントのグランドフィナーレはラフォーレミュージアムのステージ上で行なわれた。ライブを終えたばかりのアーティストも参加し、数十名のアーティストがステージ上に並ぶという壮観な光景となった。

全員のサインのはいった特製ミラーをジャンケンでプレゼント 場をつなぐため桜井氏による「織田信長のモノマネ」が炸裂 「ポップンミュージック」のエグゼグティブプロデューサーの大田氏


 イベントの最後に「ポップンミュージック」のエグゼグティブプロデューサーの大田氏が登壇。「次も必ずもっと楽しいイベントを近々やりたいと思います。その時は皆さまよろしくお願いします」とコメント。こうして2日間に渡るポップンミュージック文化祭は閉幕した。

□KONAMIのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□ポップンミュージック文化祭特設サイト
http://www.konami.jp/bemani/popn/bunkasai_2007/index.html
□関連情報
【2月24日】KONAMI、「ポップンミュージック文化祭」を開催
人気アーティスト、ディレクター多数出演
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070224/popn.htm
【2月19日】「AOU2007 アミューズメント・エキスポ」イベントレポート
~KONAMIブースイベント~
BEMANI10周年記念トークショーを開催~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070219/aou_ev.htm

(2007年2月26日)

[Reported by 福田柵太郎]



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