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価格:4,800円
CEROレーティング:A (全年齢対象)
発売記念完成披露会の冒頭、壇上に立った日野晃博代表取締役社長は、2月14日の時点で21万本の受注があったことを明らかにし、「30万本、50万本と本数を伸ばしていきたい」と意気込みを語った。 さらに前回の発表会ですでに3部作であることが明らかにされていたが、今回は第2作目のタイトルが発表された。次回作のタイトルは「レイトン教授と悪魔の箱」。内容としては、レイトン教授とルーク少年が、開けた者は必ず死ぬといわれる呪われた箱の謎にチャレンジする。大陸を横断する長距離鉄道を舞台に“悪魔の箱”のルーツへと迫る。第1作以上のボリュームを持つミステリーホラーストーリーとなるという。日野氏は「完成披露会の場で次回作のことを発表するのはレベルファイブとしてそれだけ注力していることだと理解して欲しい」と語った。 「レイトン教授と不思議な町」のゲームの魅力については、「謎解きとストーリーの融合」、「ナゾの監修に『頭の体操』などの著者である多湖輝先生が監修している点」、「声優に大泉洋さんと堀北真希さんを起用している」点などを挙げ、「様々な要素が絡み合っていながらも、初心者にも取っつきやすく、全ての人にお勧めできる本当に面白いゲームに仕上がっています」とアピールした。 完成披露会には、レイトン教授の声を担当した大泉洋さんと、ルーク少年の声を担当した堀北真希さんが登場。収録の感想を語った。大泉さんは「アニメーションで声をやらせてもらうときは、カエルやトカゲの声が多かったものですから、英国紳士役ということで緊張感がありました」とコメント。大泉さんは続けて「『英国紳士って何だ?』と考えたところ、ジェームズ・ボンドだと思いスパイ風に役作りしたところ、監督から『英国紳士は忘れて、大泉さんのさわやかな雰囲気でやってくれ』と最後に言われた」と答え、会場の笑いを誘った。 一方、堀北さんはルーク少年役ということで「男の子だからと言って声を低くしたら少年っぽさが無くなってしまったので、可愛らしい少年っぽくしながら女の子の声に聞こえないようにするのは大変難しかったです」と苦労を語った。 舞台上で公開アフレコも行なわれ、アニメーションの映像も流されたが、少し古い上質のアニメを思わせる仕上がりになっており、ルーク少年の声も非常にうまく役の上にのっていた。大泉さんも「上手いですね。できる人はできるんだなぁって思いました」と絶賛するほどの仕上がりであることをここに記しておく。大泉さんは普段ゲームはしないと言うことだが「これはゲームのワンシーンであることを忘れてしまうというか、アニメの映画のようなクオリティで、いまのゲームは凄いんだなぁって思います」と驚きを隠せないようだった。 発表会にはさらにナゾの監修に参加した多湖輝氏が登場。多湖氏は「いまから2年前に日野氏にお会いしゲームの制作を初め、スタッフの皆さんはおそらく徹夜の連続だったと思う」とまずはスタッフを気遣った。ここで、大泉さんと堀北さんに多湖先生からナゾが2題出題された。問題は物理問題かと思わせて実は心理的な問題である問いと、目の錯覚(錯視)を扱った問題。どちらもひとつの方向から物事を見るのではなく、考えること、視点をずらすことの必要性があると説いた。 多湖氏は「出版当時『頭の体操』のような本はないと言われた。『こんなに活字が少なくて本と呼べるか?』と言われる中で出版して3カ月で100万部という大ベストセラーとなった。今回の『レイトン教授と不思議な町』も、ゲームの世界ではこれまで無かった新しい形式を提案するということで、日野さんと握手をしてやろうと、私もできる限りのお手伝いをするということで今日この日を迎えた。私もやってみて、こんなに本と違った新しい面白さが出せるのかと、ゲームって凄い世界だなと思った。ストーリーが面白く展開していって、その中でナゾが出てくると、自分で作ったナゾのはずなのに自分でもビックリするような楽しさでした」と制作に関わる経緯なども含めゲームの魅力を語った。 大泉さんも「レイトン教授と不思議な町」について、「自分の声を聞きたくてプレイしているんですが、終わらないんです。仕事に支障が出るので時間を決めてやっている」と自分もはまっていることを明らかにし、「ゲームはほとんどやってないけど、プレイしてなるほどと思った。おじいちゃんがお孫さんとやるとか、だれでもできると思う」と語った。
多湖氏は発表会で「毎日やると自分が変わっていくのを実感してもらえると思う」とコメント。ゲームでは、タッチペンを使い直感的なインターフェイスでナゾを解くことができる。何度でも挑戦することができる点や、本だと答えをすぐ見てしまいかねない点を考えると、ゲームとして生まれ変わったともいえる「頭の体操」は、まさにゲームプラットフォームにあったコンテンツといえるだろう。もちろん新しいナゾも多数収録されているし、大泉さん、堀北さんの参加した映像やストーリーのクオリティも高い。それぞれのユーザーに訴求するたくさんの魅力を持ったソフトに仕上がったようだ。
(C)2007 LEVEL-5 Inc.
□レベルファイブのホームページ (2007年2月14日) [Reported by 船津稔]
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