★オンラインゲームレビュー★
ついにインド到達!
より明確に見えてきた航海者達の生き様
大航海時代 Online ~La Frontera~ 【中編】 |
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- ジャンル:海洋冒険MMORPG
- 開発/運営元:コーエー
- 利用料金:30日間:1,575円
- 対応OS:Windows 2000/XP
- サービス開始日:正式サービス中
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コーエーが開発・運営を行なっている海洋冒険MMORPG「大航海時代 Online ~La Frontera~」。12月6日からは大規模アップデート「Chapter2『Angkor』」が実装され、東南アジア方面まで世界が広がった。
前回のレビューから2カ月たち、筆者はようやく中級冒険者の入口に足を踏み入れることができた。最終的な目的地である新大陸はまだまだだが、今回、ようやくインドまで到達することができた。インドは、新大陸まで拡張する前のプレーヤー達の最終目的地だった場所である。本稿ではインドまでの道のりと、徐々に見えてきた冒険者達の生き方をお伝えしていきたいと思う。
■ 「どのような航海者になるか?」 生き方を模索していくMMORPG
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冒険、商人、軍人の3つのレベルで表現されるキャラクタ。レベルの分布からプレーヤーならではのこだわりが見えてくるのが面白い
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レベル20で雇うことができる副官。スキル枠に悩む航海者達の強い味方だ |
「大航海時代 Online」のキャラクタは冒険、商人、軍人という3つのレベルで表現される。各職業のレベル上限は60(特別クエストによって更に成長させることも可能)になっていて、古参プレーヤーはそのいずれかのキャップに到達しているケースが多い。3つのうちどれかを集中的に上げているプレーヤーもいれば、平均的に上げているプレーヤーもいて、レベルの分布によってプレーヤー達の「生き様」が見えてくるのは面白い。
筆者はようやくそれぞれのレベルが20に到達するというところだ。周りのプレーヤーを見ているとちょっと遅いかな、というところもあるが、自分のプレイがある程度見えてきており、割り切っている部分もある。自分の理想とする航海者を目指して、これからもプレイを続けていきたいと思っている。
冒険は様々な遺跡や新生物を発見することで経験値を得る。商人は交易で、軍人は戦闘でレベルアップしていく。冒険職の「発掘家」になれば、冒険の経験値が倍になる、というように、プレーヤーは様々な“職業”に就くことで経験値を稼いでいく。経験値を稼ぐにはクエストをこなしていく他、商人ならより効率の良い品物を扱ったり、軍人ならば海賊NPCを狩りまくる、といった方法でも稼ぐことができる。
レベルと共に大事なのが「スキル」である。「大航海時代 Online」には80以上のスキルと、30近い言語スキルが用意されていて、とても1人のキャラクタではすべてを取りきれない。スキル枠は最初は12だが、レベルが上がるごとに増えていく。しかし、3つのレベルの合計が50を越えると、10レベルに1つだけスキル枠が増えるというスローペースになる。現在、最上級の冒険者でもスキルの総枠は48である。3つのレベルと共に、スキルの取得傾向でゲームのプレイは大きく異なってくる。
筆者は現在、冒険者系のスキルを多く取っている。考古学や美術品など知識系スキルを多く持ち、そして発掘した宝物を開けるための「開錠」なども取得している。しかしそれだけでなく、大砲がより威力を持つ「水平射撃」や砲弾を回避する「回避」、様々な材料を加工する「工芸」など、軍人系、商人系スキルも持っている。プレーヤーによって取得スキルの傾向は異なり、ガチガチの軍人系や、商人系のスキルをたくさん持っている、という人もいる。
ゲームを続けていくことでプレーヤーは1つの系統だけでなく、他の系統のレベルを上げることを求められる。その理由の1つは、「船」である。本作に登場する様々な船はある程度3つのレベルをバランスよく取って行かなくては良い船に乗ることができない。また、資金の問題もある。軍人のクエストは戦い続けるためどうしても支出が多くなる。それをフォローするためにも商人のレベルを上げ、資金を稼ぎ出す必要がある。商人はその稼ぎを増やすために、より大きな船に乗ることが求められる……。もちろん、1つの職業にこだわってプレイしている人もいるが、本作はある程度総合的にレベルを上げなくては進めないバランスとなっている。
筆者は本音を言えば冒険者と軍人系でスキルを固めたかったのだが、資金稼ぎのために商人系スキルも取ってみた。特に面白かったスキルが「工芸」である。このスキルはサトウキビを砂糖にしたり、小麦からビールを造ったりできるほか、航海に役立つ道具を作ったりと様々なアイテムを作成できる。
この技能で地中海産の小麦を加工して、「ブリテン産のウィスキー」として売ることでちょっとしたお金を稼ぐことができるのだ。そうなると欲が出てきて、小麦を大量に買うことができる「食料品取引」のスキルも欲しくなってくる。また、「調理」技能でも豚を買って豚肉からベーコンにすれば儲けられることを知り、家畜取引も……。ゲームを続けていくことで欲しいスキルは無限に広がってくる。
スキル不足に悩むプレーヤーを助けてくれるのが、レベル20を超えると雇うことができる「副官」である。彼らは第2のプレーヤーキャラクタというべき存在で、プレーヤーキャラクタの行動と、航海日数によって成長し、様々なスキルを獲得する。筆者の副官「ダヴィデ」はまだ育ち始めたばかりだが、それでもイタリアやギリシア系の言語を覚えてくれているのが心強い。今後彼は冒険系のスキルで筆者をサポートしてくれるはずである。副官は大事なパートナーだ。どんな技能を獲得していくか、事前に攻略サイトなどでじっくり調べたいところだ。
「香料取引で金を稼ぐ軍人」や、「考古学に詳しい調理職人」など、ゲームを続けていくことで、プレーヤーキャラクタはある程度マルチな能力を獲得していく。自分の理想像と、役立つスキルの取り方をどうしていくか、プレーヤーは常にその悩みの中にある。答えはプレーヤーごとに違うだろう。「自分なりの生き方を見出していく」、「大航海時代 Online」はそんなMMORPGなのである。
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造船技能を持つプレーヤーは船を改造し、より使いやすくしてくれる |
アフリカ到達。PK地帯なだけに航海するだけでも緊張する |
工芸でオリーブをオリーブ油に。商品の価値が大きく上がる |
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「Chapter2」で追加された東南アジア地域。高レベル冒険者が行なう“調査”に同行させてもらったのだが、筆者はレベルが足りないため港に降りることもできなかった |
■ より効率の良い“成長法”を編み出していくプレーヤー達
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用意されている多くのスキル。目的、効率、自分が目指すキャラクタ像……様々な点を考慮して選択していく |
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特定のクエストをクリアすることで転職が可能になる。キャラクタを育てるためには、何度も転職をくり返す必要がある |
サービス開始から1年9カ月が経過した本作は、多くの上級者が存在する。彼らの姿を常に見ている筆者を含めた駆け出し航海者は、「とにかく早く一人前になりたい」という気持ちが強く思うようになる。上級者のアドバイスは非常に有用ではあるが、そこにたどり着けない自分に対しての焦りも大きい。こういったプレーヤーが多いためか、本作では様々な「効率の良い」経験値稼ぎの方法が考え出されている。
どのようなゲームでも「稼ぎポイント」といったものが存在する。より経験値を得やすい狩り場や、儲かるところ、いわゆるオイシイポイントである。「大航海時代 Online」にもいくつかのポイントが存在する。プレーヤー達の間で「ジェノバスクール」と呼ばれている軍人用の経験値稼ぎは特に人気だ。これは、ジェノバと対岸のチェニスでクエストを受け、ただひたすら戦闘をくり返す方法だ。移動する距離も短く、パーティーで受けることで出現する敵船が増えるため、効率がとても良い。ジェノバではこの戦闘パーティーの募集の声をいつも耳にすることができる。
アテネ、ベイルート、アレクサンドリアの3点を回る冒険の経験値稼ぎのルートも人気だ。このルートでは重要ながら上げにくい「開錠」のスキルを鍛えることができる。筆者は更にこのルートでウイスキーを作ってアテナで売るという方法で資金を稼いでみた。移動に時間のかかる本作において、こういった効率的な経験値稼ぎはとても魅力的だ。みるみるレベルが上がっていく効率の良さに、筆者も夢中になって他の人達と共に経験値を稼いだ。
商人だと、「宝石取引」を持ったプレーヤーと一緒にコペンハーゲンや、ダンツィヒに琥珀の買い出しに行くのが良いようだ。宝石を更に買い足すための「仕入れ発注書」のクエストを途中でこなすことで効率は更に上がる。その効率の良い稼ぎ方には感心させられた。現在の所、商人に関しては貴金属取引、宝石取引が「美味しい」様に思える。宝石の取引を覚えたプレーヤーの多くはこのスキル取得を目指すだろう。
北海以外にも、アフリカには金やダイヤモンドが採掘できる街がある。ただし、その街で宝石や金を取引するためにはある程度その街に「投資」をしなくてはいけない。注意しなくてはいけないのは、アフリカの西部は金や宝石を満載して帰る船だけではなく、インドのコショウや宝石を積んだ船の航路ともなるため、PKが最も盛んな場所だ、ということだ。北の海の琥珀はこれに比べると危険度が少ない、というわけだ。
このように本作にはいくつかの「攻略法」が存在する。筆者のレベルが上がっていけば、また別の攻略法を実行しているプレーヤー達の輪に加わり、より上を目指すことになるだろう。一方で、これは筆者の性分ではあると思うが、あまり同じ事をくり返していると「何のために冒険をしているのかな?」と感じてしまう。キャラクタを効率よく育てられるのは楽しいのだが、本作の大きな魅力である「ロマン」に欠けているという想いも、また大きくなってしまうのだ。
「大航海時代 Online」は非常にボリュームのある、様々な要素が詰まったMMORPGである。まだ行っていない場所、見ていない地域、挑戦していないクエストがある。それらを見てみたいし、こなしてみたい。もちろん新要素に触れるためにはより高いスキル、強い船が必要で、そのために効率重視の方法も必要となるだろう。しかし筆者は、ガチガチの効率を求めるだけでなく、もう少し気軽にキャラクタを育てていきたいと、現在は思うようになった。
ひたすら経験値稼ぎのプレイをする人、他プレーヤー向けの生産品を作り出すことに楽しさを見出す人、海賊を目指すひと……本作は本当に様々な「生き方」をすることが可能な作品である。筆者は「レビューのため」という気持ちもあって、今まで少し焦りが大きかったかのように思える。プレイを続けていくことで、やれることが多くなっていくごとに、色々な生き方が見えてくる。時には効率を、時には新たな地域を求めて、今後は自分の心地よいバランスを求めて、もっともっとこの世界にのめり込んで、「冒険」していきたいと、今は考えている。
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ジェノバとチェニスでパーティークエストを受け、往復をして経験値を稼ぐ“ジェノバスクール”。20レベル中盤で卒業し、単独での狩りか、より強い敵のいる場所へ向かう |
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北海での琥珀の買い付け。大きな利益を生むルートである |
アフリカのサンジョルジュやアビジャンは投資することで金やダイヤモンドを取引することができる |
アテネ郊外で宝物を探索。同じクエストをくり返すことで効率よくスキルを上げていく |
■ ついにインド到達! 史実がかいま見えるイベントも体験
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定期船内部。狭苦しい船室の雰囲気を再現している。一攫千金を狙う熱気のようなものも感じられるのが面白い
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空気すらどことなく緑色が混じるインド。BGMも異国情緒を強める
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筆者の最終目的地である新大陸の前に、大きな通過点として設定していた「インド到達」。今回、この“新世界”に筆者はようやくたどり着くことができた。とはいっても、一番最初にこの地にたどり着けたのは「定期船」のおかげだった。定期船とは、現実の時間の昼と夜に一本、1日に2本出ている大型船で、料金を支払って安全に目的地にたどり着けるシステムだ。インドに行くには、リスボンから一端喜望峰近くの街「ケープ」に向かい、そこからインドの街「カリカット」行きの船に乗り換える必要がある。
筆者が乗ったときはちょうど東南アジアが新たに実装された時期だったため、非常に多くの航海者達でごった返していた。隣のテーブルでは高いレートでポーカーをしていたりと雰囲気たっぷりで、一攫千金を狙って最低の船賃だけを払い、狭い船室に押し込められているかのようなロールプレイが楽しめた。実際、船室は狭い。また、安全に航海できる反面、外の景色もまったく見れない。
インドまでは、現実の時間でリスボンからケープまで30分、ケープで待ち時間30分、そこからカリカットまで30分と、計1時間半の時間がかかる。上級者の速い船ならばより短時間でたどり着くこともできるという。定期船に乗るためには船の積み荷を空にしなくてはいけない。インドへ交易品を運べないデメリットと、安全に移動するメリットを秤にかけて選択する移動方法だ。反対にインドからヨーロッパへ行く場合には、海賊に襲われるというリスクはあるが、コショウをはじめ、ルビーやエメラルド、シナモンなど大きな利益を生み出す品物が多く、挑戦する価値は充分にある。
初めてついたカリカットは、とにかく“緑色”という印象だった。海ははっきりしたグリーンで、街もまるでフィルタをかけたかのような緑色。「異国に来た」という想いを強く感じさせた。交易所にあるコショウにも驚かされた。ヨーロッパの20分の1の価格で、しかも大量に入手できる。これをヨーロッパに大量に持って行くことができればどれだけの儲けが……と考えると、思わず興奮してしまった。
インドは、セイロンを始めとして、宝石の産地が多いのも特徴だ。このため宝石を求める商人や、それを狙うPKでインド周辺はいつも多くの航海者達でごった返している。地中海での冒険とは全く違う、上級者達が行き交う場所なのだ。パーティーを募集している人達もレベル50以上が対象で、まだレベル20の筆者にはあらゆる意味で遠い僻地であることを痛感させられた。
明らかに来るのが早すぎたインドだが、筆者が挑戦できるクエストもあった。ペルシアやスエズの方向まで移動するもので、かなり遠いが、雰囲気を味わうためにも挑戦してみた。実際にインド洋、中東地域を移動してみると、NPCの海賊の多さにびっくりさせられた。当然のことながら筆者のレベルでは全く太刀打ちできない。戦闘を終わらせる「停戦協定書」をどっさりと買い込み、ひたすら使うことで難を逃れた。
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安価で販売されているコショウ。ヨーロッパでは金よりも高く取引される |
インドの酒場ではカレーが売っている。様々な国の料理が登場するのも本作の楽しいポイントだ |
インド洋は特に嵐が多い気がする。PK地帯であり、上陸地点も分からない海では不安は大きくなる |
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ワールドマップ。発見したところに街のマークが書き込まれていく |
インドの他、中東の街アデンでもクエストを受けることができるがNPCの海賊が多くてたどり着くのも一苦労だ |
非常に多いNPCの海賊。停戦協定書が無くてはとても航海できない |
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投資することで多くの宝石を購入することができるようになるセイロン |
インドでは次々と新しい街を発見できる。リスボンで報告することで名声を得ることも可能だ |
アラビア風、インド風、アフリカ風など、発見する街によって異なる文化が面白い |
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左の人物がヴァスコ・ダ・ガマ。男前なデザインにちょっとだけ違和感が……
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インドでは「イベント」も体験することができた。このイベントは「大航海時代」シリーズで登場するNPCが登場する、ストーリー性の高いイベントだ。シリーズのファンにはおなじみのキャラクタも登場し、ニヤリとさせられる要素に満ちている。筆者はポルトガルに所属しているため、ヴァスコ・ダ・ガマに関するイベントを見ることができた。ガマは史実ではインドへの航路を初めて“発見”したヨーロッパ人とされている。彼のインドへの目的は、アラブ商人の手からしか入手できないインド産のコショウを、直接手に入れるためのルートの開拓であった。
イベントはカリカットの王に取り入るためにプレーヤーが奮戦したりと、史実を独特のアレンジで展開させている。プレーヤーはイベントを進めるため、インド洋を横断してアフリカ東部まで探索することになる。スケールの大きい冒険だが、見知らぬ土地では危険も多く、イベントのトリガーとなる部分も少しわかりにくい。筆者は攻略サイトの情報を元にこのイベントを進めていった。
アフリカ、中東、インドを巡って痛感したのは、筆者の力不足である。もっと船が強ければ、冒険スキルが高ければ、船が大きく交易品を積めれば……。この場所は筆者には早すぎる、もっともっと強くなって、我が物顔でこの海を旅したい。今の筆者にはこれらの場所はただひたすら恐い場所だが、レベルが上がった航海者にはまったく別な意味を持つだろう。
それでも何とかイベントを終え、筆者はインドの冒険の締めくくりとして、コショウを積んでポルトガルの本拠地、リスボンに向けて出発した。食料、水はぎりぎりに押さえて、交易品を満載し、地図だけを頼りに、アフリカを回り、ヨーロッパを目指した。嵐にあったり、何度もNPCにも襲われたが、およそ2時間で生まれ故郷であるリスボンに到着することができた。東南アジアが開放になってPKが少なかったのも初航海を成功させてくれた要因かもしれない。
残念ながらコショウはイベントに使用したため、ほとんど恩恵をもたらしてはくれなかったが、「渡りきった」という実感はとても大きかった。航海者としての度胸もついた気がする。今度は純粋に利益を求めて、インドからヨーロッパに交易品を運んでみようと思う。しかし、その前にレベルアップだ。北海も、トルコも、まだまだ冒険していないところはたくさんある。イベントを進めれば遠くない未来にカリブ海すら行けるようになれる。しかし「航海者」としてまずは着実に歩を進めていきたい。今回の航海は、早すぎたが、決して無駄ではなかった。むしろこの冒険がゲームを進める上でのモチベーションを大きく上げてくれた。もっと熱心にこのゲームに取り組んでいきたいと思った。
今回改めて本作の懐の深さを実感することができ、本作ならではの魅力も更に知ることができたが、どうしても不満を感じる部分がある。それは、「大航海時代 Online ~La Frontera~」の追加される要素である。東南アジア、アパルトメントでの家具の拡張……新要素は初心者にはまったく手が出せないものばかりなのだ。「大航海時代 Online ~La Frontera~」のレビューなのに、「La Frontera」固有の要素を紹介していないのは、紹介したくても紹介できないほどハードルが高いためだ。せっかくのアップデートでも、それを感じることができないのはやはり寂しい。コンテンツとしては充実している本作であるが、初心者も楽しめるような新要素、それを目玉に新規プレーヤーが入ってくるようなそういったベクトルにも進化していって欲しい。
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うさんくさい商人も登場するインドでのイベント。史実と照らし合わせてみるのも面白い |
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【大航海時代 Online ~La Frontera~】
- CPU:Pentium III 800Mz以上
- HDD:5GB以上
- メインメモリ:256MB以上
- ビデオカード:ビデオメモリ32MB以上のビデオカード
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□コーエーのホームページ
http://www.gamecity.ne.jp/
□「大航海時代 Online」のページ
http://www.gamecity.ne.jp/dol/
□「大航海時代 Online Chapter2『Angkor』」のページ
http://www.gamecity.ne.jp/dol/lafrontera/angkor.htm
□関連情報
【12月6日】コーエー、「大航海時代 Online ~La Frontera~」
Chapter2「Angkor」を実装
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061206/dol.htm
【11月29日】コーエー、MMORPG「大航海時代 Online Chapter2『Angkor』」
新たな街や「公認商会」などの新システムを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061129/dol.htm
【11月22日】コーエー、MMORPG「大航海時代 Online」
Chapter2「Angkor」の最新情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061122/dol.htm
【10月27日】オンラインゲームレビュー「大航海時代 Online ~La Frontera~」【前編】
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061027/frontera.htm
(2006年12月26日)
[Reported by 勝田哲也]
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