左から、DJ YOSHITAKA氏、dj TAKA氏、Sota Fujimori氏、Ryu☆氏、Kors K氏、L.E.D.氏

CEROレーティング：A(全年齢対象)

　株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、プレイステーション 2用DJシミュレーション「beatmania IIDX 12 HAPPY SKY」が12月14日に発売になったことを記念して、トークイベント「漢のひな壇トーク」を14日に開催した。会場は秋葉原にあるヤマギワソフト館。

　イベントには、秋葉原のゲームショップ各店で「beatmania IIDX 12 HAPPY SKY」を購入し、抽選でイベント参加整理券を獲得した約100名のファンが来場した。来場者は中学生くらいの女の子からスーツ姿の男性まで幅広く、息の長い人気を誇る「beatmania」シリーズならではの光景が見られた。

　“漢のひな壇トーク”と題されたこのイベントには、dj TAKA氏、L.E.D.氏、DJ YOSHITAKA氏、Sota Fujimori氏、Ryu☆氏、Kors K氏の6名のアーティストがステージに上がった。タイトルどおりに“漢(おとこ)だけ”の面々で、しかもアーティストが集まっているのにライブ演奏や曲を聴きながらのトークは一切ないという、内容でもかなり“漢らしい”イベントとなった。

アーティストが自ら毛筆で書いた“漢の”お題でトークを展開

　そのトークは、“漢の～～”というお題について、アーティスト陣が語り合うというもの。1人1人にコメントを求めるような堅い内容ではなく、楽屋トークのようにかなり好き勝手に喋るという、いい意味でアバウトな形で進められた。

　まずは“漢のはっぴーすかい”というテーマで、L.E.D.氏から今作の注目点が語られた。収録内容では、新曲が10曲になることと、ライバルデータについて語られた。ライバルデータはユーザーから事前に募集したものだが、L.E.D.氏は「初めは4,000人から絞るのかと思いました」と語っていたので、どうやら4,000人分のデータが収録されているようだ。そのほか、「やりこみ要素も充実しています」という点も強調していた。

　続いては、“漢の曲作り”。作曲環境については、「WindowsかMacintoshか」で、L.E.D.氏とRyu☆氏、Kors K氏はWindows、dj TAKA氏、DJ YOSHITAKA氏、Sota Fujimori氏はMacintoshとちょうど3対3に割れていた。またSota Fujimori氏は無類のシンセサイザー好きらしく、「小さいのも50台くらい。シンセ部屋があるんですよ」と言うと、ほかの5人もさすがに驚いていた。そこから「最近は～～がいいんです」、「～～が欲しいんですよ」と機材についてのトークが盛り上がっていったが、ふと来場者に「今の話、理解している人います?」と聞くと2人ほどしか手が上がらないという状態に。

「お題を与えてアーティストが喋る」という以外に縛りのないトークに会場も大いに沸いたが、実はステージ上のほうが盛り上がっていたのでは? というほどマニアックなトークも

　次は“漢の質問箱”ということで、事前に集められた質問にアーティストが答えるというコーナー。Ryu☆氏に「どの芸能人に似ているといわれますか?」、L.E.D.氏には「犬は好きですか?」と次々に作曲と関係のない質問が飛び出し会場が沸いたが、Sota Fujimori氏には、「『ネオコントラ』のサントラを出したくないですか?」という質問が。Sota Fujimori氏は心底残念そうに、「一番出したい。このタイトルはサントラのために頑張ったようなものなのに……何年後かに出したいですね」と語っていた。欲しい人はぜひともＫＯＮＡＭＩに要望を寄せていただきたい。

　dj TAKA氏には、「家庭用と業務用の開発が1つになって変わったことは?」という質問が寄せられた。「僕だけ堅い質問ですね」と笑いつつ、「これまでは家庭用と業務用と出口が違うだけで、別々のフロアで作っていました。今は一緒になって、意思の疎通もできるし、一緒に作っていける。本当にいいですよ」と満足げに語った。

　そして最後のお題“漢の絆”では、「家庭用次回作で、この6人の中で2人組のコラボレーションを3つ作り、それぞれオリジナル曲を作る」というユニークな企画が発表された。ただ、アーティストで話し合って決めるのでは面白くないということで、この会場の来場者にアーティストの名前の書かれたクジを引いてもらってペアを決めることになった。

　結果できあがったペアは、dj TAKA氏とDJ YOSHITAKA氏、L.E.D.氏とKors K氏、Sota Fujimori氏とRyu☆氏の3組。アーティスト自身も決まったばかりのペアリングが気になるようで、早速ステージ上で「どんな曲にしようか」と話し合う場面も見られた。

　トークの終了後は、来場者へのプレゼント抽選会を実施。6人のサイン入りAC版ポスターと、サイン色紙がそれぞれ20名にプレゼントされた。さらにサイン色紙とbeatnation RecordsのTシャツやリストバンドのセットのプレゼントでは、プレゼント争奪の○×クイズを実施。「この間、ワンワン運動会でパン食い競争にでましたが、1等賞が取れたでしょうか」(dj TAKA氏。ちなみに1等賞だったそうだ)など珍問が続出し、これまた妙な盛り上がりを見せていた。

　最後にアーティスト陣から、来場者とユーザーへのメッセージが送られた。

Sota Fujimori氏 …… 今日発売になった3アイテム、beatnation RecordsのCD、ゲーム(beatmania IIDX 12 HAPPY SKY)、そして僕が音楽を担当している「ウイニングイレブン」をぜひよろしくお願いします。

Ryu☆氏 …… ライブなどもいっぱいしていきます。これからも喜んでもらえるものを作っていきますので、よろしくお願いします!

Kors K氏 …… トークショーは初めてで緊張しましたが、とても楽しかったです。17日が誕生日なのですが、その前にいい思い出ができました。ありがとうございました。

DJ YOSHITAKA氏 …… 業務用の「GOLD」のほうも発射準備が整いつつあります。年明けたらな、といった感じですが、いい楽曲がそろっているので、そちらも楽しみにしていてください。

L.E.D.氏 …… 「HAPPY SKY」、今回も気合を入れて作りましたので楽しんでください。

dj TAKA氏 …… 長いことやってきていますが、僕からいえることは、いいものを作っていくということだけです。サイクルは早いですが、短命で終わる曲ではなく、いつまでも皆さんの心に残る曲をみんなで作っていきます。

“漢の休日”というお題では、「土曜日は寝て、日曜に『サザエさん』を見る」というDJ YOSHITAKA氏に、「土曜は朝9時に起きて『おとぎ銃士 赤ずきん』を見ないと!」と突っ込む営業熱心なSota Fujimori氏	会場で行なわれた抽選により決定した次回作でのコラボレーションペア。dj TAKA氏とDJ YOSHITAKA氏ががっちりと握手	その後のプレゼント抽選会の間も、抽選そっちのけで「どんな曲にしようか」と語り合うSota Fujimori氏とRyu☆氏。早くもやる気満々な様子だ

(C)1999 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.

□コナミデジタルエンタテインメントのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「beatmania IIDX 12 HAPPY SKY」のページ
http://www.konami.jp/gs/game/bm2dx/12hs/
□関連情報
【11月2日】ＫＯＮＡＭＩ、PS2「beatmania IIDX 12 HAPPY SKY」
コナミスタイル限定パッケージや関連商品を発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061102/bm.htm
【9月24日】「東京ゲームショウ2006」ＫＯＮＡＭＩブースレポート02
～BEMANI、オンラインタイトルの新作を展示～
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060924/kona.htm
【8月4日】ＫＯＮＡＭＩ、PS2「beatmania IIDX 12 HAPPY SKY」発売決定
AC「beatmania IIDX 13 DistorteD」からスコアデータを募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060804/bm.htm

(2006年12月14日)

[Reported by 石田賀津男]