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【連載第91回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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Wii特別編:クラシックコントローラをはじめ、Wiiに使えるコントローラをチェック
Wiiリモコン/ヌンチャク用のラバーカバーなどを試す |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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いよいよ発売された任天堂の「Wii」。当研究所では、Wii用のWiiリモコン拡張コントローラ「クラシックコントローラ」をはじめ、Wiiに使えるコントローラをチェックしてみた。後半では、Wiiリモコンとヌンチャクに装着する保護フィルム、ラバーカバーをレポートしている。傷や汚れから守るだけでなくホールド性の向上を狙ったグッズもあった。
● バーチャルコンソールのゲームプレイに最適「クラシックコントローラ」
・「Wiiポイントプリペイドカード+クラシックコントローラ」(数量限定)
メーカー:任天堂
価格:5,000円
サイズ:縦7.0cm×横13.5cm×厚さ3.6cm(ボタンやスティック含む)
重量:133g(ケーブル含む)
ケーブル長:0.9m
5,000ポイント分のWiiポイントプリペイドカード付属
・「クラシックコントローラ」
「クラシックコントローラ」は、Wiiリモコンと接続して使う拡張コントローラ。ファミコン、スーパーファミコン、ニンテンドー64、メガドライブ、PCエンジンといった懐かしのゲーム機用タイトルを配信する「バーチャルコンソール」のプレイに使用するスタンダードなゲームパッドだ。
使用したのは、数量限定の「Wiiポイントプリペイドカード+クラシックコントローラ」。5,000円分のWiiポイントプリペイドカードと「クラシックコントローラ」がセットになって5,000円というお得なパッケージだ。数量限定なので、規定数で販売終了となる。「クラシックコントローラ」単体も同時に1,800円で販売されている。セットでも単体でも「クラシックコントローラ」自体は同じものだ。
◆ 外観をチェック
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「クラシックコントローラ」は、コードがコントローラの下から伸びている |
本体は横長の楕円形をしており、中央の上下に若干のくびれがある。前面には、「十字ボタン」とひし形に配置された「a、b、x、yボタン」。中央にはWiiメニューに戻るときなどに使う「ホームボタン」、セレクトとスタートボタンの用途に使う「+ボタン」、「-ボタン」があり、その下にL/R2本の「スティック」がある。上部には横長なL/Rボタンが配置され、その内側に小さなボタン状のZL、ZRボタンがある。グリップなどはなく、スーパーファミコン用コントローラ(以下、SFCコントローラ)に近いイメージ。
クラシックコントローラ全体のカラーは無垢な印象を与えるホワイト。前面はツヤがあり、触り心地はツルツルとしていてピタッと指が止まる感触。前面側は横から見るとほぼフラットな形だが、微妙に中央部分が盛り上がっている。背面はマットな質感。前面と比べてサラサラとした感触だ。横から見ると背面は丸くなっている。
特徴的なのは、Wiiリモコンとの接続ケーブルが、コントローラの下から出ていることだろう。他機種のコントローラに慣れている人だと、パッと見、上下逆と錯覚する。Wiiリモコンと接続して使うのも大きな特徴。Wiiリモコンを経由することで、ある種のワイヤレスコントローラになっている。プレイ中はケーブルの届く範囲にWiiリモコンを置いておくか、Wiiリモコンのストラップを手首にかけて、Wiiリモコンをぶらさげておくことになる。
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「クラシックコントローラ」の外観写真。コントローラの上部に横並びで4つの操作ボタンがある。両手の人差し指で4つのボタンを押す |
ボタンやL/Rスティックを除いた時のサイズは、縦6.7cm×横13.5cm×厚さ2.6cm。横幅が狭く全体にコンパクトだ。昨今の据え置き機用コントローラに多いグリップ的なパーツはないが、厚みと丸みがあるため、ホールド感は見た目よりよくしっくりくる。ちなみにSFCコントローラと比較してみると、縦幅は0.7cm広く、横幅は0.8cm狭く、中心部の厚さは0.8cm増している。全体に丸い形に近づいている。
a、b、x、yボタンはa、bボタンのみ透明な素材になっていて、x、yボタンとの区別を付けている。ボタンのサイズは直径9.9mmとほぼ1cmに近く、ボタン配置は正ひし形ではなく、少し横に広がって配置されている。微細なところだが、a、bボタンの使用頻度が高い(ソフトによって違うが、基本はこの2つのボタン)からか、クリック感が若干硬め。SFCのコントローラのA、B、X、Yボタンと比べると、ほぼ同じ配列だが、ボタンのサイズがSFCコントローラよりも0.4mm小さく、ボタン同士の間隔も2mm程度狭まっている。
コントローラの上部にはアナログ式のL/Rボタンがある。このボタンは約3.4mmのストロークがあり、2.4mmまではスコッと押し込める。残りの1.0mmを押し込むときにクリック感がある。ニンテンドーゲームキューブ用コントローラのL/Rボタンに近い感触だ。L/Rボタンの隣には小さめのZL/ZRボタンがあり、人差し指の指先でZL、ZRを、人差し指の第2間接あたりでL/Rを押すというちょっと変わった押し方になる。
気になるのは、ZLとZRボタンの間にあるカマボコ型の小さなボタン。このボタンを押すと、コントローラ背面にある溝のロックが上下に可動するが、現状、どのように使うのかは不明。将来的に拡張パーツを取り付けるためだろう。
下部にあるLスティックとRスティックの形やサイズは、ヌンチャクのコントロールスティックと全く同じ。スティック先端はラバー製で、円形のフチが設けられているため、グリップ力はかなり高い。直径は1.5cm、高さは約1.0cm。スティック周辺の穴が八角形なのも同じ。押し込みによるボタン操作はない。
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写真内上がSFCコントローラ、下が「クラシックコントローラ」 |
ZLとZRボタンは、L/Rボタンを押す指の先を使って押すことになる |
手首にWiiリモコンをぶら下げて操作中。この場合、腕にはWiiリモコンの重量142gの重さがかかる |
◆ 「クラシックコントローラ」をWiiメニューの操作や「バーチャルコンソール」で使う
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Wiiリモコンに「クラシックコントローラ」を接続してプレイ |
Wiiの電源を入れた後に、WiiリモコンのAボタンを1回押す必要があるが、「Wiiチャンネル」では、クラシックコントローラのLスティックでポインタの操作、aボタンで決定できる。「バーチャルコンソール」用タイトルの選択や起動は「クラシックコントローラ」のみで行なえるので、持ち換える手間が少なくてすむ。
だが、Wiiリモコンとクラシックコントローラの操作が干渉すると、基本的にはWiiリモコンの操作が優先されるのだが、おかしな挙動になるときがあった。クラシックコントローラでポインタを操作するときは、Wiiリモコンをテレビの向きから外しておいたほうが安全だ。ちなみに「クラシックコントローラ」自体がWiiリモコンと接続して使う製品であるため、2台以上使いたい場合は、Wiiリモコンも同数必要となる。
早速「クラシックコントローラ」を使って「バーチャルコンソール」のタイトルをプレイ。12月2日現在、「バーチャルコンソール」ではファミコン、スーパーファミコン、ニンテンドウ64、メガドライブ、PCエンジンといった5機種用のタイトルが配信されている。各ゲーム機はボタンの数や配置が異なっているので、まずは以下の表に「バーチャルコンソール」で「クラシックコントローラ」を使った時のボタン割り当てを機種別にまとめてみた。
機種/ボタン |
十字 |
a |
b |
x |
y |
L |
R |
ZL |
ZR |
+ |
- |
Lスティック |
Rスティック |
ファミコン |
十字 |
A |
B |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
START |
SELECT |
十字 |
- |
スーパーファミコン |
十字 |
A |
B |
X |
Y |
L |
R |
- |
- |
START |
SELECT |
十字 |
- |
ニンテンドウ64 |
十字 |
a |
b |
x |
y |
L |
R |
Z |
Z |
START |
- |
スティック |
C(4ボタン) |
メガドライブ |
方向キー |
C |
B |
- |
A |
- |
- |
- |
- |
START |
- |
- |
- |
PCエンジン |
方向キー |
I |
II |
I(連射) |
II(連射) |
- |
- |
- |
- |
RUN |
SELECT |
方向キー |
- |
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L/Rボタンを押し込んだときの写真。上からニュートラル状態、ストロークの遊び、反応した瞬間となっている |
スーパーファミコン用タイトルでは、ボタンの配置がSFCコントローラに近いこともあって快適。だが、L/Rボタンの操作感はSFCコントローラと比べ大きく異なる。「クラシックコントローラ」のL/Rボタンは、押し込んでから2.4mmまでは“ストロークの遊び”であり反応しない。軽く押し込むだけで即座に反応するSFCコントローラのL/Rボタンとはプレイ感が変わる。6ボタンを頻繁に使う「ストリートファイターII」が配信されていることなども考えると、L/Rボタンの違和感はますます気になる。この点に関してはいっそ、Wiiで使えるスティックコントローラの登場に期待したい。
ファミコン、メガドライブ、PCエンジン用のタイトルにおいては、ボタン配置などが変わりはするものの、大きな違和感を感じない。また、ファミコンとPCエンジンのタイトルでは、Lスティックを8方向の十字ボタンや方向キーとして使うことができた。
ニンテンドウ64用タイトルでは、4つの小さなボタンがひし形に並んだCボタンの代わりにRスティックの上下左右方向の入力を使うのが特徴的。Cボタンの同時押しはできない。
まとめると、「クラシックコントローラ」はよくも悪くもシンプルな製品だ。多機種のタイトルを1つの製品で遊べるようにまとめているため、機種ごとのコントローラと個別に比較するともちろん相違点は挙がるが、それはトレードオフの関係。1つのコントローラで遊べるように、よくまとめられたコントローラだと感じる。
クラシックコントローラ単体の販売価格を考えると、値段相応、もしくはそれ以上に満足度のあるコントローラといえるだろう。だが、コントローラ全体のバランスからすると、ボタン類はちょっと小さすぎるかもしれない。+ボタン、-ボタン、ホームボタンがWiiリモコンと同じサイズで、特に小さく感じた。わかりやすさとコストパフォーマンスを重視して、Wiiリモコンと同じ形状、同じ大きさにしたのだと思うのだが、ファミコンやスーパーファミコンのスタートボタン、セレクトボタンライクな形状になっていてもよかったかもしれない。
● WiiリモコンとGCコントローラをバーチャルコンソールで使ってみた
「バーチャルコンソール」は、Wiiリモコンとゲームキューブコントローラ(以下、GCコントローラ)での操作にも対応している。ただし、Wiiリモコンはスーパーファミコンとニンテンドウ64用のタイトルでは使えない。スティックが無く、ボタンの数も足りないからだ。また、操作はできるものの、ボタンの配置によって操作しにくくなるタイトルもあるという。詳しくは、公式サイトのバーチャルコンソール コントローラ対応表に掲載されている。
◆ GCコントローラでバーチャルコンソールのゲームを試す
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カバーをはずしてGCコントローラを接続 |
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形や配置が特殊な基本4ボタン |
Wiiには、GCと同じく1~4までのコントローラポートが本体上面に4つ設けられている。ここにGCコントローラを差し込むと、「バーチャルコンソール」やGCのタイトルをプレイするとき、1~4P用のコントローラとして動作する。「Wiiリモコン」が1Pとして認識されていても、ポート1に接続したGCコントローラは1P用となる。この時は、WiiリモコンとGCコントローラの両方で1Pが操作可能になる。GCコントローラを新たに2P用として接続したい場合は、コントローラポート2に接続する。
バーチャルコンソールのPCエンジンタイトル「ダンジョンエクスプローラー」や「ボンバーマン'94」では1~5人プレイが可能。Wiiリモコン(クラシックコントローラ)は最大4台までが接続可能だが、さらにGCコントローラを接続すれば、5人で遊べる。タイトル起動時に、GCコントローラのRトリガーボタンを押しておけば、コントローラの割り当て画面に移行することも覚えておきたい。
GCコントローラを使用した場合は、GCのコントローラにSELECTボタンが無いため、ファミコン、スーパーファミコン、PCエンジン用タイトルではZボタンをSELECTボタンの代わりに使うことになる。また、大きなAボタンを中心にして、左側に小さなBボタン、上側に楕円型のYボタン、右側に楕円型のXボタン、という、一般的コントローラとは異なるボタン配置のため、スーパーファミコン用タイトルのプレイ時などは押し間違えてしまうことがあった。
「クラシックコントローラ」と同じく、ファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジン用のタイトルでは、スティックを十字ボタンや方向キーの代わりに使用できる。「バーチャルコンソール」で配信しているニンテンドウ64用タイトル「スーパーマリオ64」は、振動パックに対応したバージョンと表示されているが、GCコントローラの振動機能は動作しない。以下はバーチャルコンソール各機種でのGCコントローラの動作をまとめたものだ。
機種/ボタン |
十字 |
A |
B |
X |
Y |
L |
R |
START |
Z |
スティック |
Cスティック |
ファミコン |
十字 |
A |
B |
- |
- |
- |
- |
START |
SELECT |
十字 |
- |
スーパーファミコン |
十字 |
A |
B |
X |
Y |
L |
R |
START |
SELECT |
十字 |
- |
ニンテンドウ64 |
十字 |
a |
b |
x |
y |
L |
R |
START |
Z |
スティック |
C(4ボタン) |
メガドライブ |
方向 |
C |
B |
- |
A |
- |
- |
START |
- |
- |
- |
PCエンジン |
方向 |
I |
II |
I(連射) |
II(連射) |
- |
- |
RUN |
- |
- |
- |
GCコントローラは、スティックやボタンの配置に慣れれば「バーチャルコンソール」でフル活用できる。スーパファミコン用タイトルでは「クラシックコントローラ」のほうが操作しやすいものの、来客用のコントローラとして十二分に活用できそうだ。
なお、GC用のワイヤレスコントローラ「ウェーブバード」は、研究所員の環境では問題なく使えたが、取扱説明書には「WiiConnect24の設定がONになった状態で、ウェーブバードを使用する場合、電波干渉により通信に支障が出る場合があります。その場合はウェーブバードのチャンネル設定を変更するか、ウェーブバードの使用を中止してください」とある。ウェーブバードを使用する前に、一度Wiiの取扱説明書をご一読頂きたい。
◆ Wiiリモコンでバーチャルコンソールのゲームをプレイ
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Wiiリモコンをコントローラとして使うときは写真のように横向きで持つ |
Wiiリモコン単体で「バーチャルコンソール」に対応しているのは、ファミコン、メガドライブ、PCエンジン用タイトルのみ。十字ボタンを左側に横向きで持ってプレイする。また、「クラシックコントローラ」を接続している時には、プレイ中ホームボタン以外は反応しなくなる。
ファミコンでは+ボタンがSTART、-ボタンがSELECTとして機能する。STARTとSELECTボタンが縦並びになるので、始めは押し間違えることもあったが、慣れの問題だろう。PCエンジンのRUN/SELECTボタンも同様。
メガドライブ用タイトルのプレイは少々難しい。WiiリモコンのAボタンはA、1ボタンがB、2ボタンがCとして機能するのだが、Aボタンと1ボタンの間が6cm近く離れている。十字ボタンを操作しながらA、1、2ボタンをフルに活用するタイトルでは右手の親指を大きく移動させることになるので向いていない。また、6ボタンをフル活用するタイトルではボタン数が足りなくなる。PCエンジンでは、WiiリモコンのAボタンがIの連射、背面のBボタンがIIの連射となるが、こちらも十字ボタンと同時に操作するのは難しかった。
機種/ボタン |
十字 |
1 |
2 |
A |
B |
+ |
- |
ファミコン |
十字 |
A |
B |
- |
- |
START |
SELECT |
メガドライブ |
方向 |
B |
C |
A |
- |
START |
- |
PCエンジン |
方向 |
II |
I |
I(連射) |
II(連射) |
RUN |
SELECT |
ファミコン用タイトルはWiiリモコンだけでも快適に楽しめる。PCエンジン用タイトルでも問題は無いが、連射ボタンがちょっと使いにくい。メガドライブ用タイトルは、操作方法によると思うが、プレイに支障が出てきそうだ。バーチャルコンソールのプレイを試すだけならよいが、満足に遊ぶなら、やはりクラシックコントローラを使いたい。
● Wiiリモコンとヌンチャクを保護するラバーカバーや保護フィルムのグッズをチェック
Wii用のタイトルは、指だけではなく腕、もしくは体全体を動かしてプレイするタイトルが多い。任天堂の「Wii Sports」や「はじめてのWii」をプレイしてみたところ、プレイ中には気が付かなかったのだが、ものの10分くらいで手の平には汗。Wiiリモコンやヌンチャクを握り続ける疲労感から、握力もすこしづつ落ちていくだろう。
Wiiリモコンを見てみると、前面と背面パーツの合わせ目や背面の電池ボックスの溝に加えて、側面には幅1mmの大きな溝がある。この溝に手の汗や手垢が溜まりやすそうだ。そうした背景を察知してか、Wiiの発売と同時にWiiリモコンやヌンチャクを傷や汚れから守るラバーカバーと保護フィルムが早くも登場している。早速チェックしてみた。
◆ Wiiリモコン用ラバーカバー
・「CYBER・リモコンジャケット」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン(直販価格:980円)
重量:18g
カラー:ブラック、ブルー、クリアホワイト、ピンク、クリアブラック
・「シリコングリップW for リモコン」
メーカー:ゲームテック
価格:980円
重量:18g
カラー:ホワイト(ブルー、ブラックは12月20日発売)
サイバーガジェット「CYBER・リモコンジャケット」とゲームテック「シリコングリップW for リモコン」は、Wiiリモコンをすっぽりと覆うシリコン製のカバー。操作ボタンとスピーカー、プレイヤーインジケータ(ランプ)、ポインター、スピーカー部分は繰り抜かれているのだが、カバーする範囲は両製品ともに全く同じ。カバーの厚さは「CYBER・リモコンジャケット」が1.0mm、「シリコングリップW for リモコン」が0.9mmとなっている。
両製品で異なっているのは、カバー表面の加工。「CYBER・リモコンジャケット」はWiiリモコン前面と背面はサラサラとした触り心地、側面のみ若干ざらつきがある。「シリコングリップW for リモコン」も前面はサラサラとしている。側面のざらつきは「CYBER・リモコンジャケット」よりも粗い。また、背面には複数の突起が設けられており、グリップ力を向上させるための工夫がなされている。
装着はカバーの下側からWiiリモコンを挿し込んでいく。両製品ともピッタリとしたサイズで作られているので、カバーとWiiリモコン同士が貼りつきスムーズには装着できない。着脱は面倒だが、電池を交換するときにははずす必要がある。
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写真左のピンクのカバーが「CYBER・リモコンジャケット」、右が「シリコングリップW for リモコン」 |
Wiiリモコンに「CYBER・リモコンジャケット」を装着中。カバーのフチを上げ、少しずつずらしながら装着していく |
両製品のカバーを装着した写真。繰り抜かれている部分は形状もサイズもほとんど変わらない |
カバーを装着したままゲームをプレイしてみると、「CYBER・リモコンジャケット」では未装着時よりも若干グリップ力が増しているかな? と感じる程度。ただ、手が汗ばんできたときには、カバー装着中のほうが断然滑りにくい。また、ベトつかないので汗をかいた時の気持ち悪さを感じないのも嬉しいところ。
「シリコングリップW for リモコン」を装着しているときは、手で握ったときに滑りにくくなったことがハッキリとわかる。手が汗ばんできたときも同様。側面の粗いざらつきと背面の突起の効果だろう。グリップ力を高めたいのであれば、「シリコングリップW for リモコン」をオススメしたい。
Wiiリモコンのボタン操作については、どちらの製品でも電源ボタンとホームボタンのみ未装着時よりも強く押す必要があった。他のボタンの操作は良好だ。また、モーションセンサーの感度にも変化は感じられなかった。
ひとつ気になるのは、振動の感じ方だろうか。例えば、両製品を装着していても、Wiiメニューでボタンに指カーソルを合わせたときに発生する、グラっという振動については未装着時と比べても変化を感じない。一方、Wiiリモコンの設定で、振動のONボタンを押したときに発生する継続した強い振動については、ビリビリとした感触が若干弱まる。Wiiコントローラから出力される音に関しては、スピーカーの場所が開いていることもあって音量などに変化を感じない。
カバーを装着することで、Wiiリモコン側面の溝や電池ボックスの溝が全て塞がれる。手垢の詰まりは完全に阻止できるようになるのは嬉しい。また、ボタン周りの溝に指が直接触れにくくなるので、こちらの手垢の詰まりも軽減される。汚れや傷から守る効果は高いといえる。また、「CYBER・リモコンジャケット」については、現時点で5色ものカラーバリエーションが用意されている。Wiiリモコンを持ち寄ったり、家族で複数使うときに、誰のものか区別するグッズとして使うのもありだろう。
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ポインター部分は大きく開いているが、プレイ中にWiiリモコンがカバーから抜けることはまず無い |
写真のようにWiiリモコンの側面や電池ボックスの溝が完全にカバーされる |
「シリコングリップW for リモコン」背面の突起。高さは無いが、グリップ力向上の効果は大きい |
◆ Wiiヌンチャク用ラバーカバー
・「シリコングリップW for ヌンチャク」
メーカー:ゲームテック
価格:980円
重量:12g
カラー:ホワイト(ブルー、ブラックは12月20日発売)
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写真内左がWiiのヌンチャク、右が「シリコングリップW for ヌンチャク」 |
「シリコングリップW for ヌンチャク」は、その名のとおりWiiのヌンチャクに装着するシリコン製のカバー。現在発売されているのは半透明のホワイトカラーのみとなっている。「シリコングリップW for ヌンチャク」と「シリコングリップW for リモコン」がセットになった「シリコンカバーセットW」も用意されている。
カバーの厚みは約0.9mm。表面はサラサラとした触り心地だが、背面には複数の突起がある。先ほどの「シリコングリップW for リモコン」よりも直径は小さいが高さは2倍ほど。くっきりとした突起だ。コントローラスティック部分は8角形、C/Zボタン部分は長方形、コードの根元部分は直径7.5mmの円形に繰り抜かれている。
装着には少々苦労する。カバーの内側からヌンチャクのコードを通すのだが、カバー側の穴が7.5mmなのに対し、コードのコネクタは縦16.8mm、横17.2mmもの幅がある。もうこれ以上伸びないのでは? と感じるほど穴を広げることになるので、コネクタを引っ掛けてカバーを破損しないように注意したい。
カバーを装着したヌンチャクを握ってみると、指に食い込む感じで突起の感触がはっきりとわかる。ホールド力は未装着時よりもかなり向上した。ヌンチャクにはコントローラスティックがあるので、ガッチリとホールドできるようになったのは嬉しい。コントローラスティックとC/Zボタンの操作については、カバーが干渉することなく未装着時と変わらず良好だ。装着すると、ヌンチャクの側面にある溝と背面にある2つのネジ穴をカバーで塞ぐことができる。汚れから守る効果も十分であった。
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ヌンチャクにカバーを装着。コントローラスティックやC/Zボタン周辺は大きく繰り抜かれているので、操作に支障は無い |
背面に設けられた細かい突起が指をガッチリと捕らえる |
◆ Wiiリモコン用保護フィルム
・「CYBER・リモコン保護フィルム」
最後に紹介するのは、Wiiリモコンの前面を傷や汚れから守るためのフィルム。パッケージにはクリーニングクロスも付属している。フィルムは光沢のあるクリアな外観で、粘着面は何度でも貼り直しができる素材を使用。フィルムの表面は傷に強いハードコート加工が施されている。POWERボタンの周りは角ごと切り取られていて、その他のボタン類、プレイヤーインジケーター、スピーカー部分は繰り抜かれている。フィルムの厚さは約0.1mm。
タブシールは用意されていないが、粘着面に貼り付いているフィルムはPOWERボタンに当たる部分から簡単にめくれた。フィルム自体は硬めだが、細長いため、粘着面を守るフィルムを剥がすとだらりと垂れ下がる。Wiiリモコンに貼り付けながら少しずつ剥がしていくと良い。粘着素材の固定力は強く、Wiiリモコンに置いただけで気泡も全く発生しない。貼り付け作業は思いのほか簡単に進められた。
貼り付け後の見た目は、Wiiリモコンの白色が若干くすむものの、光沢は保っている。1m程度離れた位置から見るとフィルムが貼り付けてあるのがわからない程度に馴染んでいる。触り心地は、Wiiリモコンの表面とほとんど変わらない。グリップ力が向上する効果は皆無だろう。
指紋による皮脂汚れの付きやすさ、目立ちやすさも未装着時と変わらない。残念なのは、フィルムのフチに手垢がたまり、汚れが目立ちやすくなること。付属のクリーニングクロスで簡単に拭き取れるが、見た目を綺麗に保つには定期的に掃除をしたほうがよさそうだ。Wiiリモコンの前面を傷から守ることに終始したグッズといえる。
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保護用フィルムとクリーニングクロスがセットになったパッケージ |
Wiiリモコンにフィルムを装着した写真。透明度は高く、遠目には目立たない |
仕方のない点ではあるが、写真のようにフィルムのフチに手垢が溜まりやすい |
当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集する。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) → game-watch@impress.co.jp ←
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□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□「Wii」のページ
http://www.nintendo.co.jp/wii/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
(2006年12月4日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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