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セガ、PSP「己(おれ)のダンジョン」ついに発売!
通信機能で友だちとダンジョンを貸し借り! 基本システムなどを紹介

11月30日 発売

価格:5,040円

ダンジョンを探索するだけでなく“作って遊べる”作品だ
 株式会社セガは、プレイステーション・ポータブル用ダンジョン育成RPG「己(おれ)のダンジョン」を11月30日に発売した。価格は5,040円。PSP本体のADHOC通信機能に対応。開発元は株式会社クライマックス。

 PSP「己のダンジョン」は、街を拠点にダンジョンを探索していくRPG。ダンジョンはプレーヤー視点を採用した3Dタイプで、入るたびに内部構造が刷新される。ひとつのダンジョンをクリアしたら次のダンジョン攻略に移るのが基本だが、同じダンジョンでも入るたびに内部構造が変わるため、再チャレンジでも新鮮な気持ちでプレイできる。ダンジョン攻略のほか、長老から与えられるクエストも多数用意されている。

 ダンジョンの探索はリアルタイム進行。モンスターもプレーヤー同様、リアルタイムでダンジョン内を徘徊する。床、壁、扉などに仕掛けられたトラップをかいくぐり、宝箱を開け、石碑を調べつつ最下層にある脱出口を目指す。ここで気をつけなければならないのが“ニオイ”と呼ばれるパラメーター。探索を続けるうち、発汗などで体臭が増していき、放置しておくとニオイに敏感なモンスターに発見されやすくなる。最大値の100になると、非常に強力なモンスターが現われることもある。ニオイメーターがたまってきたら、アイテム“せっけん”で洗い流す必要がある。

【ダンジョンを探索】
ダンジョンは全6種類。ただし入るたびに内部構造が変化するため、常に新鮮な気持ちでチャレンジできる。ダンジョン探索のついでにクエストもクリアしておけば高い報酬が得られる


 モンスターとの戦闘には○ボタンの攻撃、×ボタンの防御、□ボタンの吸い込み/吐き出しを使う。○ボタンは手にした武器でモンスターを攻撃。○ボタンを押し続ければ、パワーゲージのため具合により威力が3段階までアップ。防御は物理攻撃によるダメージを軽減。ノーダメージでは済まないが、弾き返すため敵がしばらく痺れてくれる。

 吸い込みと吐き出しは、主人公の左手に寄生するダンジョンの精「ダン吉」が頼みの綱。ダン吉には、モンスター、魔法、アイテムなどを吸い込み、吐き出す能力がある。吸い込ませてストック可能なアイテムは3つまで。モンスターが吐き出す魔法、床に設置されたトラップなどをダン吉に吸い込ませ、モンスターに吐き出してダメージを与えるわけだ。

【吸い込み】
ダン吉の能力を使えば、モンスター、魔法、アイテム、トラップなどが吸い込める。最大3つまでストック可能


 吸い込んでストックしたアイテムは“合成”することが可能。装備品は戦闘で使うと耐久度が減っていくため、壊さないためには装備品同士を合成して耐久度を増やしていくのが一番。合成は元にしたアイテムの耐久度が増えるのが一般的だが、特定の組み合わせのみ、より強力なアイテムに生まれ変わる可能性がある。アイテム同士であれば、さらに効率が増すか、異なる効果をもつアイテムに変化する。

【アイテム合成】
装備品は戦闘で損耗する。耐久力を増やすには、元となる装備品に他の装備品を合成させて耐久力を加算してやるといい
特定の組み合わせで合成を行なうと、装備品がまったく別物に変化する場合がある。色々な組み合わせにチャレンジすれば、新しい発見があるかも


 攻撃、防御、吐き出しは、ジャンケンのような“3すくみ”の関係になっている。攻撃は防御に、防御は吐き出しに、吐き出しは攻撃にそれぞれ有利。お互いのアクションが同時に発動したときは、攻撃は吐き出しを跳ね返し、吐き出しは防御されず、防御は攻撃を跳ね返してしびれさせる。上手く使えば戦闘が有利に展開するが、敵モンスターもこの3すくみ効果を狙ってくるため注意が必要だ。

【戦闘】
3すくみを上手く利用すれば戦闘が有利になる。敵もきちんと利用してくるのが厄介だ


 ゲームを進めていくと、本作では自分だけのダンジョン「己のダンジョン」が作れるようになる。「己のダンジョン」は、階層に見立てた「マテリアルプレート」に、モンスターやトラップを出現させる「マテリアル」をはめこむことで構造や性質が変えられる。

 マテリアルには、トラップを出現させる「トラップマテリアル」、モンスターを出現させる「モンスターマテリアル」、ダンジョン内部の属性を決める「属性マテリアル」、各マテリアルの効果を高める「影響マテリアル」、内部に特殊なルールを設ける「ルーラマテリアル」がある。

 ひとつのマテリアルプレートには数個の穴があいており、それぞれにマテリアルをはめこむことで各階層にさまざまなギミックが出現。ひとつのマテリアルプレートで構成できるのは5階層まで。たとえば30階層のダンジョンを作りたいなら、計6枚のマテリアルプレートが必要。ひとつのダンジョンで作れる階層は最大100。マテリアルプレートでいえば上限は20枚。作成後のカスタマイズも可能となっている。

 マテリアルを作るには、ダン吉の合成能力が不可欠。吸い込んでストックしたモンスター同士、トラップ同士、魔法同士など、それぞれ同じタイプを合成することで、特定のマテリアルが生成される。ダンジョンの攻略はキャラクタを育てるのはもちろんだが「己のダンジョン」を作るために必要なマテリアルの素材収集も兼ねているというわけだ。

【ダンジョン作成】
必要なマテリアルを集めて「己のダンジョン」を作る。冒険がダンジョン作成とリンクしているのが面白い


 「ダンジョン攻略」は、作った本人が「己のダンジョン」を探検できるモード。ダンジョンの仕上がりが確認できるほか、ボスマテリアルの穴にモンスターマテリアルを配置していた場合は、ボスモンスターを育てることも可能。ボスモンスターに「同タイプのモンスター」、「レベルアップの元」、「ロシアンマップの元」など、ストックアイテムをぶつけたり、プレーヤーキャラクタが倒すことでボスモンスターはすくすくと成長。ただし、プレーヤーキャラクタのレベルが低いときは返り討ちにあうこともある。

 こうして手塩にかけたダンジョンは、ADHOC通信機能を介して他プレーヤーと貸し借りすることが可能。受け渡されたデータは「奴のダンジョン」としてゲーム内に出現。貸し借りの「期間」、「報酬(ゴールド)」が設定可能で、期間内にダンジョンを攻略できれば借りた側が、できなければ貸した側がそれぞれ勝利者となる。

【ダンジョン攻略】
思い描いたとおりのダンジョンに出来たかどうか、我が身で体験するモード。ボスモンスターの育成も可能。ただしプレーヤーキャラクタが弱いと自身で育成したモンスターに負けてしまうこともある。嬉しいような、悲しいような……


 これまでのRPGと異なり、「己のダンジョン」はダンジョンを冒険するだけではなく、ダンジョンを作り、育て、友だちと競い合うといった、これまでの作品にはない楽しみ方が用意されている。カジュアルに楽しみたい人はもちろん、やりこみ派の人など幅広い層におすすめしたい作品だ。

【オープニング】
【主人公】【ダン吉】
トレジャーハンターの少年。ふとしたことから、左腕にダンジョンの精「ダン吉」が寄生。その騒動で命を落とすが、生き返るチャンスを得た少年はさまざまな冒険に挑むことになる ダンジョンを作り出すため、ダンジョンの奥深くにてツボのなかで眠っていたダンジョンの精。高圧的だが芯は弱い。美人に弱い無類の女好きだが、ストライクゾーンは6~35歳限定
【メイディア】【サブリナ】
街のショップで働いている美少女。ダン吉のストライクゾーンでいえばド真中の直球 見た目は若いが、実は88歳の長老。主人公に対して試練や冒険の助言を与えてくれる


(C)2006 CLIMAX Inc. All rights reserved.

□セガのホームページ
http://game.watch.impress.co.jp/
□クライマックスのホームページ
http://game.watch.impress.co.jp/
□製品情報
http://www.climax.co.jp/oredan/
□関連情報
【2005年9月18日】東京ゲームショウ2005ブースレポート
~アタリジャパン、ハムスター、UBISOFT、アクワイア、クライマックス編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050918/tgsetc.htm

(2006年11月30日)

[Reported by 豊臣和孝]



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