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【連載第86回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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PS3特別編:PS3でUSBカメラとUSBヘッドセット/マイクを使う
PS3コントローラ用シリコンカバーもレポート |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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ついに発売されたプレイステーション 3(以下、PS3)。コントローラ類および周辺機器類の接続端子を全てUSBに統一したこと、ワイヤレスのコントローラなど、PS2時代とは一線を画した仕様変更が行なわれている。また、USBメモリなどを外部ストレージとして使用できるなど、これまでのゲーム機とも少々異なるハードウェアになっている。
可能性が追いきれないほどの拡張性を持っているPS3に対し、早速ゲームグッズ研究所でも調査を開始。まずはオンラインのチャットなどで使える「USBカメラ」や、オンラインゲーム中にも頻繁に活用されるボイスチャットのための「USBヘッドセット」は使えないのか? という疑問を試してみた。また、後半では秋葉原で発見した海外製のPS3コントローラ用のシリコンカバーをレポートしている。
● PS3にUSBカメラとUSBヘッドセットを繋げてみた
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PS3にUSBカメラとUSBヘッドセットを接続 |
まずは、結論からずばり書いてしまおう。“PS3でUSBカメラとUSBヘッドセットはすでに使用可能”だった。さらに“Bluetoothのヘッドセットも使用可能”である。機器を用意することで、PS3のチャット機能にてフレンド登録した人と、USBカメラに映る自分の姿を見せつつ、USBヘッドセットでボイスチャットができる。また、PS3用のFPSタイトル「RESISTANCE 人類没落の日」の「マルチ対戦」メニューにある「オンライン」モードをプレイ中にボイスチャットでチームメイトとやり取りもできた。
USBカメラから書いていくと、今回研究所で用意したUSBカメラは、一番使用できる可能性が高い製品として、PS2「セガ スーパースターズ“EyeToy”カメラ同梱版」に同梱されているUSBカメラ、PC用の製品からは、エレコムの「UCAM-E1C30TNSV」、ロジクールの「Qcam Instant Messenger」、同じくロジクールのUSBカメラとヘッドセットがセットになっている「Qcam Starter」を用意した。
各USBカメラを順にPS3前面のUSB端子に接続。まず「EyeToy」のUSBカメラは、接続後にホームメニューにある“設定”の“周辺機器設定”内にある“カメラテスト”を見てみると「USBカメラ」と表示された。「UCAM-E1C30TNSV」に関しては接続してから2~3秒後、画面の右上に「不明なUSB機器」として認識されてしまい使用できなかった。「Qcam Instant Messenger」と「Qcam Starter」では、不明なUSB機器にはならないものの、カメラに内蔵されているマイクのみが認識され、カメラとしては使用できない。PCと同様にPS3内にドライバソフトがあるかないかの問題だと思われる。
「PSおよびPS2ソフトウェア動作ステータス検索」で、“eyetoy”と検索すると、EyeToyカメラを同梱した製品の動作ステータスが表示されるが、ほとんどのものが問題なくプレイ可能となっている。唯一「C@M-STATION カム・ステーション 同梱版」だけは、「HDD必須のPS2タイトルには対応しておりません」とあるが、これはカム・ステーションの話であって、同梱しているEyeToyカメラに違いはなさそうだ。このことから、PS3内にはEyeToyカメラ用のドライバが納められていると考えてよいだろう。
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今回のテストで動作が確認できた「EyeToy」のUSBカメラ |
PS3に対応していないUSB機器が接続されると、画面右上にメッセージが表示される |
こちらは“カメラテスト”の画面。対応USBカメラを接続すると映像が表示される |
続いてはUSBヘッドセット。PS2用ソフト「オペレーターズサイド」のマイク同梱版に付属している「ASCII MIC USB Type HS」、PS2用ソフト「SOCOM:U.S. NAVY SEALs」に付属の「SOCOM USB ヘッドセット」、PS2用として単品で販売されているロジクールの「USB HEADSET」、C-Media製のチップを使ったバッファローのPC用「Multi media USB Headset」を用意。さらにPS3用コントローラにBluetoothが使われていることもあり、Bluetooth接続機器も使えるのでは? と、バッファローのBluetooth対応ヘッドセット「BMH-B01S/SV」も試してみた。
各ヘッドセットは、ホームメニュー“設定”の“周辺機器設定”にある“音声機器設定”に以下のように認識された。前の名称がPS3に表示される名前で、かっこ内が前述の製品名だ。
・AK5370(「オペレーターズサイド」付属の「ASCII MIC USB Type HS」)
・Logitech USB Headset(「SOCOM:U.S. NAVY SEALs」付属の「SOCOM USB ヘッドセット」)
・Logitech USB Headset(ロジクールPS2用「USB HEADSET」)
・C-Media USB Headphone(バッファロー「Multi media USB Headset」)
・BlueEar(Bluetoothヘッドセット バッファロー「BMH-B01S/SV」)
そして、これらはいずれも問題なく使用できた。ただ、「ASCII MIC USB Type HS」については、今回試した製品に比べると感度が低く、声を張り上げて話す必要があった。USBヘッドセットに関しては、USBポートに接続するだけで認識する。
Bluetoothのヘッドセットに関しては、ホームメニュー“設定”の“周辺機器設定”にある“Bluetooth機器登録”を選択すると、“ヘッドセット/マイク/ヘッドホンの登録”という選択が画面に出るので○ボタンでこれを決定。すると、検索開始という文字が出るので、これを選択すると、検索中の画面になる。そこでヘッドセット側を検索待ち受け状態にすると、3秒ほどで画面に「登録するBluetooth機器を選択してください」となり、下に検出したヘッドセット名(今回は「BlueEar」)が表示される。これを選択すると次にパスキーの入力画面になり、そこでBluetooth機器に登録されているパスキーを入力すると、ペアリングが完了する。
これでUSBヘッドセット、Bluetoothともに認識完了。続いては、ホームメニュー“設定”の“周辺機器設定”にある“音声機器設定”でマイクの感度を調節する。これで使用準備も完了だ。ちなみに複数の機器を接続しておくことも可能で、先ほどと同じく“音声機器設定”で使用するデバイスを選択できる。だが、Bluetoothのヘッドセットは異なるものもあるかもしれないが、一度PS3の電源を切ってしまうと(待機状態でも)ペアリングの再設定が必要になった。同じくBluetoothにて接続するワイアレスコントローラと同じ仕様ということだろう。
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写真内左から「ASCII MIC USB Type HS」、「SOCOM USB ヘッドセット」、「USB HEADSET」、「Multi media USB Headset」、「BMH-B01S/SV」である |
“音声機器設定”でマイクの感度設定、使用デバイスの選択をする。マイク感度は1~5段階、そして音声入力を無効にする“切”に設定できる |
こちらは“Bluetooth機器登録”画面。検出速度は早くスムーズに登録できた。ただし、ここではBluetooth機器は1つしか登録できない。つまりワイアレスコントローラ(最大7つ)+Bluetooth機器1つ、という接続が限界だ |
● PS3のフレンドチャット機能、「RESISTANCE 人類没落の日」でのボイスチャットをチェック
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メッセージが届くと画面右上に通知アラートが表示される |
さて、いよいよPS3のチャット機能に触れていこう。ホームメニューからのチャットは、「PLAYSTATION Network」で取得したIDを元にフレンド登録した友人と行なえる。登録したプレーヤーは“フレンド”メニューにIDが表示されるのだが、ここでチャットを開始したいIDを選択し、△ボタンを押すと、“新しいチャットを開始する”というメニューが出る。これでチャット開始だ。誘った側はチャット画面で待機状態になる。
チャットに誘われた側は、“フレンド”メニューの“メッセージボックス”の受信ボックスにタイトルが“チャットの招待”というメッセージが届く。ここで、メッセージ内に「参加」、「不参加」、「返信」というボタンがあるので、参加を押すと、チャットが開始される。
ここではチャット参加人数が2人の場合を例にするが、チャット画面は、左右にそれぞれアバターが表示される。この画面では既にボイスチャットが開始されていて、前述のUSBヘッドセットやBluetoothのヘッドセットが使用可能な状態であれば、そのまま話せる。また、本稿ではEyeToyカメラに限定する結果となったが、USBカメラが使用可能な状態であれば、アバター表示の変わりにカメラの映像を相手に送ることもできる。
△ボタンを押すと、カメラのオン/オフやマイクのオン/オフといったメニューが表示される。また、チャット中にセレクトボタンを押すと、自分が受信しているビットレートが表示される。ビットレートは音声通信時は、20~102kbpsといった範囲で数値が変化していた。USBカメラだけでは524kbpsほど、両方を使用時には、平均して576kbpsと表示された。単純計算では合わないのだが、使用デバイスの状態によって帯域を調節しているようだ。
このチャットルームは、PlayStation.comのサポートページに掲載されているオンラインマニュアルによると、最大6人までとのこと。今回は2人までしかテストできていないのだが、参加人数に応じてチャットのビットレートは調節されるのではないだろうか。どちらにしろある程度の回線帯域は必要となる。
ボイスチャット、そしてカメラの映像ともにラグなどもあまり感じられず、機敏な印象だ。音声のクオリティも高くはっきりと聞き取れた。マイクの音声は感度スイッチではなく、常に音を拾い続けるタイプで、電話のように話せると思ってもらって構わない。カメラと併用することで相手の表情もみえるわけだが、話している口とボイスチャットの声はしっかりシンクロしていた。インターネット回線の状況によって変わるかもしれないが、非常に高品質な印象を受けた。
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招待を受けると、メッセージの受信ボックスにチャットへの招待メッセージが届く |
こちらがチャットの画面。画面内左はアバター表示、右がカメラ表示になっている |
チャット中に△ボタンを押した時のメニュー。ここからマイクやカメラの設定、フレンドの招待ができる |
最後に現時点で発売されているタイトルの中でも、ボイスチャットの有無が大きく影響しそうなタイトルとして、PS3用のFPSタイトル「RESISTANCE 人類没落の日」でのテスト。“マルチ対戦”メニューにある“オンライン”モードをプレイ中にUSBヘッドセットによるボイスチャットが可能だが、ヘッドセットやマイクをPS3に認識させている同士でのみ音声のやり取りが行なわれるようだ。ヘッドセットなどの音声デバイスを付けていないプレーヤーには音声は届かない。
また、チーム戦中は同チーム内の音声デバイスを所有しているプレーヤー間のみ、音声がやり取りされる。音声デバイスを装着していないプレーヤーにも声が聞こえて欲しいところだが、オプション類を操作してもこれは変わらなかった。FPSタイトルは特にチーム戦となると、ボイスチャットの活用で動きや楽しさがかなり変化する。本格的に「RESISTANCE 人類没落の日」を楽しむのであれば、ぜひとも購入したいところ。
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“オンライン”モードのメインメニューからも、ホームメニューと同じ“音声機器設定”画面へアクセスできる |
ロビーの画面。マイクで話すとプレーヤー名の横に楕円形のマークが表示されるので、誰が話しているのかすぐにわかる |
チーム内のプレーヤーがマイクで話すと、画面右下にマイクのマークとプレーヤー名が表示される |
● 【PS3番外編】PS3に試してみたけど、うまくいきませんでしたの巻
今回試してうまくいかなかったのは、PS3のHDMI出力をPCモニタに繋げてみよう、というもの。PCモニタへの接続については、EIZOの「FlexScan S170」と「FlexScan L557」の液晶モニタを使い、DVI-DとアナログVGA入力にそれぞれ、「HDMI>DVI」という変換経由の出力と「HDMI>DVI>VGA(15ピン)」という変換コネクタ経由で出力して接続してみた。モニタはどちらもHDCPには対応していない。結果は、DVIでの表示では、画面が白黒の点滅になり、VGAではまったく表示されないというものになった。
さらに、HDCPに対応しているモニタで「HDMI>DVI」の接続を検証してみたところ、こちらは問題なく表示された。結果わかったことは、PS3の出力はメニュー、ゲーム、BD-ROMなどに関わらず、全面的に著作権保護技術であるHDCPが機能しており、PCモニタに出力するのであれば、こちらのような、HDCP対応のモニタが必須となるということだ。
● PS3用コントローラに装着するシリコンカバー「SILICON SLEEVE」
・「SILICON SLEEVE」
メーカー:PEGA
購入価格:980円
重量:26g
◆ 外観をチェック
秋葉原のゲームショップにて発見した、海外メーカーPEGA製のPS3コントローラ用シリコンカバーだ。ラバーの色はグレーで、厚みは約0.7mmと薄め。半透明で薄めのため、コントローラの刻印された文字などが透けて見える。方向キーや前面の4ボタン周り、さらに、セレクト、スタートボタン、中央のPSボタン、L/Rボタン、アナログスティック周りはフィットする形に円形に抜かれている。グリップの前面には突起が多数あって、グリップ力を増してくれる。背面に関してのみ、中央のグリップを除いた部分にはカバーがない。ここからコントローラをカバーに入れていく。
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「SILICON SLEEVE」の外観写真。全体的に薄めの作りでシースルーになっている |
コントローラにカバーを装着してみた。ぴったりとフィットする精度の高い形状といえるが、コントローラ背面の下部には1mm程度の隙間ができる |
◆ 実際に使ってみた
カバーの表面はサラサラとしたさわり心地で、感触はなかなか良い。グリップ前面に設けられた突起のおかげで、コントローラ全体を握ったときのホールド力の向上を確かに感じる。だが、欲を言えばグリップ背面にもこの突起が欲しかったところだ。操作性に関しては、スタート、セレクトボタンが少々奥になってしまうため、やや押しにくさを感じた。また、L2/R2ボタンは操作に支障こそないものの、押し込んだときにカバーの余計な部分が当たって、カバーごと押し込むような感触になるのも気になった。
汚れや傷から守るという意味でも、ホールド力の向上としても、十分に役立つカバーではあるが、全体に作りが少し雑に感じたところが残念だ。操作性の点で触れた以外にも、フチの加工が荒く雑さを感じた。購入価格は980円と安めなので、そこから考えると妥当ではないかと思う。
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グリップ前面の突起は小さくて柔らかいため、痛みを感じるなどの違和感は無い |
コントローラのランプははっきりと透けて見える。USBケーブルも問題なく接続できる |
L2/R2ボタンを押し込んだときに、カバーがボタンに干渉するのは残念な点 |
当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集する。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) → game-watch@impress.co.jp ←
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□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□ロジクールのホームページ
http://www.logicool.co.jp/
□エレコムのホームページ
http://www.elecom.co.jp/
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□バッファローのホームページ
http://buffalo.jp/
(2006年11月14日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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