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株式会社セガは「セガ プライベートショー 2006“AUTUME”」を開催した。今回のプライベートショーは、今冬以降に稼動を予定しているアミューズメント施設向けタイトルをマスコミやオペレーターに公開する内覧会として開催されている。 大型フライトシューティングゲームの「アフターバーナー クライマックス スーパーデラックス」、麻雀ゲームの「セガネットワーク対戦麻雀 MJ3 EVOLUTION」といった派手な大型筐体のサテライトが立ち並び、会場の演出はアーケードゲームらしさを存分に打ち出す雰囲気となった。
中でも目玉となったのが、完全新作のガンシューティングゲーム「2 SPICY (トゥースパイシー)」。筐体数も多く、シンプルな「1対1の対戦」というガンシューティングにしては異色のルールが来場者の目を引いた。まずは「2 SPICY」を詳しく解剖していこう。
■ 2 SPICY
特殊なのが、足下のフットペダル(RIGHT、LEFT)。自分のキャラクタと敵のそれぞれにラインが存在する。ライン上には数カ所の遮蔽物ポイントがあり、足下のフットペダルを踏み分けることで遮蔽物ポイント間を移動することができる。移動を行なうことで遮蔽物に隠れている敵を狙えるようになる。
ガンコントローラを画面に向けると銃を構え、照準を動かすことで射撃。画面外にガンコントローラを下ろすことで操作キャラクタが遮蔽物に隠れ、その間は敵の攻撃を防ぐことが可能。ただし、遮蔽物には耐久力がある。例えば、遮蔽物のドラム缶や車に弾丸を数発撃ち込むと爆発。隠れていた敵を爆発に巻き込んで大ダメージを与えるといった芸当も可能だ。
モードは「ストーリーモード」と「対戦モード」の2種類が用意されている。「ストーリーモード」は与えられたミッションをクリアしていく1人用モード。時間内に敵を倒せ、敵を逃がすな(遮蔽物の崩壊に巻き込む)、といった短時間のミッションが与えられる。ミッションに失敗するとミッションポイントの星(デフォルトで二つ)が消失。星がすべてなくなるとゲームオーバーとなる。
「対戦モード」は店内通信でライバル(対プレーヤー)との勝負が楽しめる。設定は3ラウンド制の2本先取。「2 SPICY」で面白いところは、どのモードでプレイしていても他のプレーヤーとの対戦が発生する可能性があるという点 (1ラウンドのみ)。この場合、不公平感がないように設定されており、例えば、「ストーリーモード」を楽しんでいたプレーヤーが乱入され対戦が発生し対戦に負けても、「ストーリーモード」の続きを引き続き楽しめる。逆に対戦で勝利した場合は「ミッションポイント(星)」が増える。「対戦モード」を選択していたプレーヤーが負けたとしても“GAME OVER”にはならず、引き続き対戦モードを楽しめるという、相手に気兼ねなく対戦を申し込んで楽しめるシステムを採用している。 今回のバージョンの「対戦モード」では、4種類のマップで戦うことができた。階段という高低差があり、柱と列車が遮蔽物となる地下鉄構内、爆発させることが可能な車や給油機が設置されている屋外のガソリンスタンド、ビルの屋上で電飾ネオンを遮蔽物にしながら戦う中華街、柱とドラム缶に身体を隠すことができる工場内だ。今後マップ数は増えていくという。 使用キャラクタは殺し屋のような危険な香りがする奴らばかり。プライベートショーのバージョンでは、対戦モードでTETSUYA、ALEXANDER、CHARLIE、LAURENCEの4人を動かすことができ、最終的には6人のキャラが使用可能になるという。キャラクタごとに使用武器、体格、移動速度、武器の威力が異なる。TETSUYAは単発のハンドガンで威力が低いが、動きが素早く小柄なので遮蔽物に隠れやすい。その逆に、LAURENCEは遮蔽物からはみ出るほどの巨漢で移動速度も遅い。その代わり武器は強力な大口径ショットガンを持ち、ズームショットで一発逆転が狙えるというような具合だ。相手の銃撃で服が剥がれ落ち、機械のボディが向きだしになっていくようなキャラクタの描写も面白い。
昨今の流行であるICカードによる育成・継続要素はなく、プレーヤーは己のスキルのみで戦えるのも硬派で良い。操作性・ルールは極力シンプルに、対戦の駆け引きを多く盛り込んだことにより、既存のガンシューティングにはない思考性の高い対戦を実現している。キャラクタによってはヘッドショットの威力が無闇に高すぎるなど問題はあるが、今後の調整に期待したい。
■ セガネットワーク対戦麻雀 MJ3 EVOLUTION
雀荘モードには3人打ちルールを採用した雀荘を新たに導入。萬子の二~八を抜いた少ない牌種で戦うため、聴牌や和了までの展開が速い対局を楽しめる。牌種が限られているため、一色系や役満など大きな手役を狙えるのも3人打ちルールの醍醐味。4人打ちの合間の息抜きに遊べるモードといえる。
また日本プロ麻雀協会所属から追加でプロ雀士が参戦する。プロ雀士の打ち筋データをCPUが再現するのではなく、プロ雀士がゲームセンターに足を運び、リアルタイムで対局する。プロとの白熱の対決イベントに立ち会えることだろう。
■ 甲虫王者ムシキング 対戦バトラーズターミナル
「ひとりでたたかう」モードは、ムシキング研究所などを舞台に実写のCPUキャラクタと対戦していくという物。「きょうりょくしてたたかう」モードは2P側のプレーヤーと協力して戦うモード。両モードともに「かちぬき」と「タッグマッチ」ルールでバトルをする。「かちぬき」は1匹ずつムシをスキャンし、相手のムシを2匹倒せば勝利となるというお馴染みのモード。「タッグマッチ」は最初に2匹のムシをスキャンし、1匹が負けた時点で敗北が確定するモード。特定条件で発動できる「こうたい」を上手く使いこなすことで、傷ついたムシを休ませたり相性の良いムシに交代させられる。
より昆虫らしくなったムシたちのグラフィックスにも注目したい。角や外骨格のテクスチャは光沢の具合がより美しくなり、カブトムシに生えている毛など細部まで昆虫らしくモデリングされていた。
■ アフターバーナー クライマックス スーパーデラックス
筐体のムービングは、戦闘機の上昇下降の動きに合わせ上下左右に筐体が傾いたり、ミサイル発射の反動や自機のダメージに合わせて繊細に振動したりする。また、アフターバーナー時やクライマックスモード時の加速感も抜群で、筐体がぐんと後方に引くことであたかもGがかかっているかのようなリアルな空中戦を演出する。
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□セガのホームページ (2006年11月1日) [Reported by 福田柵太郎]
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