【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

SCEJブースレポート その3
「JEANNE D'ARC」などPSPの新作も充実

9月22日~24日 開催(22日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


意外なほど人気を集めたPlayStation Spot
 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)のブースでは、プレイステーション 3の試遊台が多数置かれており、一般公開日の23日は相当な混雑になっている。ブースの前の通路もすし詰め状態で、歩いて前を通るのも一苦労するほど。

 それに比べると、ブース奥側に位置するPSPのコーナーは来場者が少なめ。しかしタイトル数は、SCEJタイトルだけでも7タイトルあり、試遊台もそれぞれ4台程度と潤沢。ほかにサードパーティもほぼ同数出展されており、実はかなり大規模に展開されている。

 ちなみに一番人気は何と、PlayStation Spot。「モンスターハンター ポータブル2」など人気タイトルがダウンロードできるためか、異様なほど混雑していた。少し離れた位置でも利用できるはずなので、ダウンロード方法を心得ている人は、待ち時間などに試していただきたい。

 また会場には、ピンクとシルバーのPSPと、ピンクのPS2が出展されており、いずれも近日登場とされている。シルバーはほどよいメタリック感に仕上がっているので、ブラックでは地味だがホワイトは目立ちすぎる、と感じている人にはオススメ。このほか、迷彩柄などでデザインされたPSPも参考出展されていた。

PSPとPS2の新色、ピンク。かなり目立つカラーリング シルバーのPSPも展示。既存のものとはイメージが違う
迷彩柄や青、赤などのPSPも展示。ただしこちらは参考出展とされており、発売の予定はない

 ここからは、SCEJが出展した自社タイトルを紹介していく。PS2用ソフトは、発売中の「みんなのテニス」1本のみだったため、ここではPSP用ソフトのみを扱わせていただく。



■ ちょっとショット (カメラ)

 外部装置のカメラを取り付け、写真やムービーを撮影できるソフト。カメラは手前から真上、奥へと180度回転するので、普通のカメラのように使うだけでなく、PSPを持っている自分の顔の撮影もできる。レンズ部分をひねると、マクロ撮影モードにもできる。カメラ横にはマイクも内蔵されており、ムービーでは音声も収録される。

 「ちょっとショット」では、写真と最大15秒のムービーを撮影できるが、面白いのはこの写真やムービーを加工できるところ。写真にはフレームや飾りなどがつけられ、シールプリント機のような気分で撮影できる。

 ムービーはさらに凝っていて、テロップやSEを入れたり、“それっぽい映像”にしてくれるテンプレートを適用したりといろいろ遊べる。試しに自分の顔を撮影したムービーに、「戦地レポート」のテンプレートを使用すると、画面が波立ったように粗くなり、時々映像や音声が途切れる。ただそれだけのことなのだが、これが驚くほど“戦地レポートっぽい映像”になってくれるから面白い。

 この映像はAVI形式にもでき、PCでも閲覧できる。ブログで単純に写真を掲載するのではなく、加工したムービーをお手軽に掲載できるなど、使い方次第で楽しみ方が広がっていきそうだ。

 11月2日発売予定で、価格は5,000円。CEROレーティングは対象外となっている。開発進行度は90%。

【スクリーンショット】

(C)Sony Computer Entertainment Inc.



■ JEANNE D'ARC (ジャンヌ・ダルク)

 株式会社レベルファイブが手がける、新作のシミュレーションRPG。主人公はタイトルどおり、ジャンヌ・ダルクである。村が怪物に襲われ、住人も皆殺しにされようかという時、「腕輪を掲げよ」という謎の声に導かれたジャンヌが、突如として鎧を着込んだ騎士へと変身する……といったところからストーリーが始まる。

 まず注目はグラフィックス。画面はフル3Dで描かれており、キャラクタはレベルファイブお得意のセルシェーディングが使われている。モーションやエフェクトも凝って作られており、ゲーム画面だけでもなかなか目を引く。

 ゲームシステムは、4方向のブロックを移動し、敵を選んで攻撃するというベーシックなもの。横や後ろから攻撃すると命中しやすくなったり、キャラクタ個別のスキルが用意されていたりはするが、試遊台で体験できた最初のステージについては、シミュレーションRPGが好きな人なら、マニュアルなしでも遊べる内容だ。

 システム面では、インターフェイスも洗練されており、極端なロード時間が気になるようなこともなく、プレイ感は非常に快適。重要な場面ではアニメーションも挿入されるなど、演出面でも凝った作りになっている。

 堅実なゲームを、極めて丁寧に作った、という印象を強く受けた。後は、中世のジャンヌ・ダルクを描いたストーリーがどう展開していくか。これが楽しみだと思えるならば、プレイしてみる価値は十分にあるだろう。

 11月22日発売予定で、価格は5,040円。CEROレーティングはA(全年齢対象)。開発進行度は85%。

【スクリーンショット】

(C)Sony Computer Entertainment Inc.



■ TALKMAN式 しゃべリンガル英会話(仮)

 鳥のキャラクタ「マックス」が、複数言語を翻訳して会話をサポートしてくれるという、斬新な内容で話題を呼んだ「TALKMAN」の続編的タイトル。今回は翻訳ではなく、英会話を学ぶための学習ソフトとなっている。

 ゲームでは、マックスが先生となり、1対1で会話をしながら、英語の発音がチェックされる。「TALKMAN」でも発音テストのミニゲームがあったが、あれを主題にし、より実践的な会話形式にしたもの、と考えればわかりやすいだろう。評価がA、B、C、Dとつけられるのも同様。

 最初はマックスが会話分を読み上げてくれるので、それに続いて読むという形になるが、次はマックスの読み上げがなくなり、最後には文章の表示もなくなる。つまり英文を覚えて受け答えするわけで、確かに英会話の勉強らしい内容である。他にも、マックスの英語を聞いて、4択で回答するという、ヒアリングの勉強もある。

 対応言語はタイトルにあるとおり、「今のところは英語だけ」だそうだ。ただシステムは「TALKMAN」と共通のものを使っているそうなので、今後は世界各国の言語対応版も登場するかもしれない。

 今冬発売予定で、価格は未定。開発進行度は60%。

【スクリーンショット】

(C)Sony Computer Entertainment Inc.



■ サルゲッチュ ピポサルレーサー

 「サルゲッチュ」のピポサルたちが繰り広げるレースゲーム。ボタンひとつで加速するシンプルなレースゲームで、試遊台では全6キャラクタ(といっても全てピポサルなのだが)でのレースをプレイできた。

 基本操作に加えて、マシンが縦に伸びて最高速が上がる「ロ~ング」と、横に伸びてコーナリング性能が上がる「ワ~イド」という仕組みが用意されている。使わなくても走行自体はできるが、適宜使い分けることでタイムを縮められる。またコース上に落ちているアイテムを拾って相手の妨害もできる。アドホックモードにも対応しているので、通信対戦プレイが盛り上がりそうだ。

 試遊台では体験できなかったが、マシンのカスタマイズ要素もある。レースで得た賞金でパーツを購入し、より速いマシンを作っていく。マシンのデザインもパーツによって変わるので、このあたりのやりこみ要素にも期待したい。

 12月7日発売予定で、価格は5,040円。開発進行度は80%。

【スクリーンショット】

(C)Sony Computer Entertainment Inc.



■ ラチェット&クランク ポータブル(仮)

 タイトルだけを見ると、アクションゲーム「ラチェット&クランク」の移植かと思ってしまうが、内容は完全な新作。つまり、シリーズ最新作である。

 ボタン連打だけで攻撃できるお手軽アクションは今作も健在。ぶんぶんと武器を振り回して敵を蹴散らしているだけでも、なかなか爽快感があって楽しい。それでいて、ハイジャンプや視点切り替えからの射撃など、応用的なアクションも多彩。それらを使った謎解き要素も盛り込まれており、プレイしていると意外な骨太さも見えてくる。

 ビジュアルの美しさも本作の特徴。モデルやエフェクト、デモシーンのキャラクタの表情に至るまで、きっちりと作りこまれた3Dグラフィックスは、かなりレベルが高い。子供向けのタイトルだと軽く見ず、アクションゲーム好きの人は1度触れてみていただきたい。

 2007年発売予定で、価格は未定。開発進行度は50%。

【スクリーンショット】

Ratchet and Clank is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. Developed by High Impact Games. (C)Sony Computer Entertainment America Inc.



■ 天地の門2 ~武双伝~

 PSPで発売された3DアクションRPG「天地の門」の続編。今回は主人公が2人になっており、その一方をプレーヤーが操作。もう一方はNPCによる操作となり、同時に2人が戦う。キャラクタは随時切り替えられる。

 オリジナルのコンボを作れるのは前作と同様だが、今作では敵を倒すなどして「拳譜」が入手できる。剣術だけでなく、体術や槍術も用意されており、体術は真正面へ一直線に攻撃し、槍術は広い範囲をカバーする攻撃が基本となる。また、それぞれが3すくみになっているため、敵や状況に応じてコンボを変更しながら戦うことになる。

 「拳譜」のバリエーションも多彩で、剣術を確認しただけでも40種類はあった。中には大きく振りかぶって大ダメージを与えるものもあれば、挑発するだけのものもあり、バリエーションにも富んでいる。前作よりもコンボを考えるのが楽しくなりそうだ。

 10月19日発売予定で、価格は5,040円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。開発進行度は95%。

【スクリーンショット】

(C)Sony Computer Entertainment Inc. All Rights Reserved.



■ パラッパラッパー

 プレイステーションで発売された同名のリズムアクションを移植したもの。基本的なシステムはアレンジされておらず、○×△□とL、Rボタンを使ったゲームシステムをそのまま受け継いでいる。試遊台ではステージ1をフルでプレイでき、久々にタマネギ先生のサウンドを堪能できた。

 ペラペラなポリゴンで描かれたキャラクタはもちろんそのまま。楽曲やセリフも変わっておらず、画面比率が横に長くなっている以外には違いが感じられなかった。製品版では新たに、無線通信による対戦機能も追加されるそうだが、残念ながら会場では試せなかった。

 今冬発売予定で、価格は未定。開発進行度は60%。

【スクリーンショット】

(C)Sony Computer Entertainment Inc. (C)Rodney A.Greenblat/Interlink



■ GPSレシーバー

 「ちょっとショット」のカメラと同じく、PSP用周辺機器のひとつとして先日発表されたもの。PSPにGPSによる位置情報を受け取らせるもので、今回は展示のみとなった(幕張メッセの中ではGPSが使えないので、実演できないのだろう……)。

 対応ソフトは、SCEJの「みんなのGOLF場(仮)」を始め、株式会社エディアの「ナビゲーションソフト(仮)」、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの「METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS」、株式会社セガの「プラネタリウムクリエイター大平貴之監修 ホームスター ポータブル」の4タイトル。

【みんなのGOLF場(仮)】
2007年発売予定、価格未定
(C)Sony Computer Entertainment Inc./(C)DIGITAL GLF Inc.

【ナビゲーションソフト(仮)】
12月中旬発売予定、価格未定。CEROレーティングはA(全年齢対象)
Copyright (C)2006 EDIA Co.,Ltd. All rights reserved.

【METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS】
2006年冬発売予定、価格未定
(C)1987 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.

【プラネタリウムクリエイター大平貴之監修 ホームスター ポータブル】
10月19日発売予定、価格3,280円、CEROレーティングはA(全年齢対象)
(C)SEGA
「ホームスター」は、株式会社セガトイズの商標です。


□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□「東京ゲームショウ2006」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
【9月22日】「東京ゲームショウ2006」SCEJブースレポート その2
「GT HD(仮称)」~PS3の力を借り、12月、新世代「GT」の幕が開く~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060922/gthd.htm
【9月22日】SCEJブースレポート その1
PS3用プレイアブル10タイトルをレポート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060922/ps3t.htm

(2006年9月23日)

[Reported by 石田賀津男]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.