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「東京ゲームショウ2006」バンダイナムコゲームスブースレポート その1
シリーズもの強し! ナムコレーベル

9月22日~24日 開催予定(22日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:当日1,200円、前売1,000円
     小学生以下無料


2つあるスクリーンではプロモーション映像も多数上映。E3 2006でも上映された「鉄拳6」の映像なども上映されている
 株式会社バンダイナムコゲームスのブースは、6ホール階段下りてすぐという位置。一般来場者入口からは遠いゾーンだが、出展ソフトのラインナップの数だけなら、サードパーティとしては他の追随を許さないだろう。本稿では、ナムコレーベルのソフトからご紹介していこう。

■ 「リッジレーサー7」(PS3)

 ソニー・コンピュータ・エンタテインメントブースの出展分を含めると、10台前後の試遊チャンスがある「リッジレーサー7」。TGS 2006において、ついにプレイステーション 3のローンチタイトルとして、11月11日に発売されることが明らかにされた。

 メニュー画面のモードを見てみると、「リッジスステイトグランプリ」、「オンラインバトル」、「グローバルタイムアタック」、「アーケード」、「UFRAスペシャルイベント」、「マシンコネクター」、「ランキングブラウザ」、「セーブ」、「オプション」の8つが確認できた。この中でプレイできたのは「アーケード」と「オンラインバトル(時間による)」の2つ。「オンラインバトル」では4人同時プレイができた。

 コースは以前の紹介記事にもある滝と石像が印象的なコース「Mist Fall」、セレクトできる曲は新曲「Grobal Sampler」、選択可能マシンはこれも紹介済みの新車種「KAMATA RC410」のほか、各ドリフトタイプから2車種。

 ダイナミックタイプとスタンダードタイプで走ってみたが、やはり「リッジレーサー」だけあり、初見のコースでもアクセル全開からアナログスティックを左右に傾け、アクセルオフでドリフト、カウンターをあてながら200km/h以上の高速で走り抜けることが可能だった。また、新たに「スリップストリーム」サインが左下に設けられた。全走車の後ろでスリップストリームの恩恵をどれぐらい受けているかがリアルタイムに表示される。今回はCPUカーもきちんとアルティメットチャージを狙って走ってくるし、なかなかアツいバトルが楽しめそうだ。

 1,080pのフルHDで出力されるグラフィックスは、Xbox 360の「リッジレーサー6」とはまた違った空気感にあふれ、光源の違いによる質感の違いはもちろん、どこまでも続きそうな遠景の淡いタッチと、風景を映りこませるビビットなマシンのカラーリングのコントラストがとても気持ちいい。また、RAGGIO(ラッジォ)のリアスポイラーがスピード感応式で、スピードアップすると上に展開するなど、細かなところがいろいろすごいことになっている。また、右スティックで360度カメラが移動できる仕様も入っており、リプレイでも回転が可能になっていた。リプレイでは、まだ実験段階とのことだが、ジャイロセンサーによる視点操作も入っている。

 同作のアソシエイト・プロデューサーの寺本秀雄氏に教わったのだが、ガードレールが遠景になっても厚みを持って立体に見えたり、その上になんとカマキリがいたりと、細かいところまで作りこみが続いているそうだ。寺本氏が出演するゲーム紹介ステージでは、タイムアタックも行なわれている。明日もあるので、気になる人はステージもチェックしてみよう。

走りやすさから何から「リッジ」らしさはまったく損なわれていない。その上で、ネットワーク対応やグラフィックスのHD化などにより、さらにすごく、かっこよくなったという印象。ニトロを使うと、その周辺がにじんだようなエフェクトが追加されていたりなど、まだまだ進化し続けているようだ


RIDGE RACER 7 (C)2006 NAMCO BANDAI Games Inc.
※画面は開発中のものです。

■ 「THE IDOLM@STER(アイドルマスター)」(Xbox 360)

 Xbox 360用オリジナルキャラクタ「星井美希」の発表も記憶に新しいXbox 360版「アイドルマスター」。バンダイナムコブースには2台の試遊スペースと、プロモーション映像が上映されているが、マイクロソフトブースには倍の4台が設置されているので、遊びたい人は考慮に入れるといいかもしれない。

 さらに、その試遊スペースには、参考出展として、「限定版」に付属すると思われるフィギュアが参考出展されていた。アイドル候補生10組がフルコンプリートされているだけでなく、全員を並べておけるスタンドまでも用意されている。詳しくは今後の情報に期待してほしい。

 さて、試遊バージョンは新キャラ「星井美希」にスポットを当て、オーディションまでが体験できる。さらに新曲「GO MY WAY!!」も入っており、TV出演映像も流される。ボタンを押しているだけでひと通りの試遊ができる親切仕様になっているので、あとはオーディションとコミュニケーションパートをがんばってみるといいだろう。アーケード版からグラフィックス面は大きく進化を遂げ、より滑らかで華麗な映像を目の当たりにできる。

お約束? の限定版の姿がおぼろげながら見えてきた?


※画面は開発中のものです
(C)窪岡俊之 (C)2003 2006 NBGI

■ 「トラスティベル ~ショパンの夢~」(Xbox 360)

テンポよく遊べた1作。アクション要素の強い戦闘システムが軽快
 実在した音楽家ショパン。彼が人生を終える3時間前に見たとされる夢をRPG化したという、一風変わった舞台設定の作品。試遊台は2台と少ないが、マイクロソフトブースにも出展されていることもあってか、プレイ待ちの時間もほとんど無くすんなり遊べた。ゲームスタートすると、主人公のアグレットとポルカのふたりによるTGS専用のご挨拶から始まる。その後に、フィールドを探索しつつ、村を目指していくのだが、途中には敵が配置されており、戦闘もほどよく楽しめるようになっていた。

 戦闘はフィールド上の敵と接触すると発生。戦闘シーンでは、各キャラクタ(敵も含む)に行動時間が設けられている。自分の行動順番が来たなら、行動時間内であれば何回でも行動が可能。数回攻撃してからアイテムを使ったり、魔法や特殊攻撃で大ダメージを狙ったりなどの戦術を組み立てることができる。また、敵の攻撃時には攻撃にあわせてタイミングよく防御ボタン(Bボタン)を押すと、ガードが成功してダメージを軽減できるなど、アクション要素の強い戦闘システムだった。時間の制約があるので、攻撃によって経過する時間を見ながらいかに行動するかを考えるのは面白い。

 フィールド探索から街に到着して、さらに先にいるボスを倒すと試遊は終了となり、実質のプレイ時間は10分程度。だが、小気味よく戦闘が発生するうえ、スピーディなので、十分にゲームの雰囲気をつかむことができるはずだ。

(C) 2006 NBGI
※画面は開発中のものです。

■ 「テイルズ オブ デスティニー」(PS2)

「セルフリメイク」された「TOD」。かなり手が入っている
 PS版のリメイクという位置づけになっているが、フィールドは3D表現され、シナリオの根本はそのままで台詞周りなど様々な部分に手が加えられている。実際に試遊台で動いているゲーム画面を見れば、新作といってもいいほどの出来映えだった。また、ファン層の厚いタイトルの上に9年越しでの復活(?)というだけあり、試遊台が12台も用意されているのに120分待ちという大盛況ぶりだった。

 試遊台で遊べるのは、ストーリーモードとバトルモードの2つ。ストーリーモードではイベントとフィールドを少し探索でき、随所にイベントが発生するので実際のゲームの流れを把握するには良かった。一方のバトルモードは主人公のスタンを始め、ルーティやフィリアなど、総勢7人の中からメンバーを選べ、3つあるダンジョンのひとつを探索。こちらは戦闘にウェイトを置いてあるため、今回採用されたAR-LMBSを堪能できるモードといえよう。冒頭にも記述したがダンジョンやフィールドは、2Dからフルポリゴンによる3D表示に変更。俯瞰視点で探索を行なうことになる。バトルモードで探索することになるダンジョンは洞窟や空中庭園など、場所によって雰囲気や仕掛けが全く違う。何度かプレイして確認してみるといいだろう。ちなみにポリゴンによる表現になったおかげで、カメラの回転も可能になっている。

 本作の戦闘シーンで新たに加わったAR-LMBSは、相手を空中に打ち上げ、こちらも空中から攻撃を加えていくといった「高さ」の概念を取り込んだもの。このおかげで、格闘ゲームで言うところの空中コンボが可能になった。実際にプレイすると、大抵は方向キーの上と攻撃ボタンなどで相手を空中に浮かせつつ、自分もジャンプして追撃を決めていけて意外にシンプル。慣れれば地上で数発殴ってから、相手を浮かせて強力な必殺技で空中の相手を叩くといった、派手な戦いも簡単にできてしまう。爽快感はかなりあると言っていいだろう。

 なお、シリーズおなじみのチャットも確認できた。本作では「エモーショナルカード・チャット」となって、カードの表面にキャラクタが様々な表情や仕草を見せてくれるもの。バトルモードでは画面が切り替わったりすると、チャットの内容が変化するようになっており、いくつかの会話を見ることができた。ストーリーを除けば、バトルモードをプレイすればゲームの感触は大抵つかめる。よって、始めはバトルモードを遊んでみるのをオススメしたい。

(C) いのまたむつみ
(C) 1997 2006 NBGI
※画面は開発中のものです。

■ 「テイルズ オブ ザ ワールド ~レディアント マイソロジー~」(PSP)

試遊台では「テイルズ オブ シンフォニア」のキャラクタたちの姿も見られた
 試遊台は5台ほどで、待ち時間も長くなく遊ぶことができたタイトル。「テイルズシリーズ」歴代のキャラクタと共に、一定時間ダンジョンを探索できるようになっており、プレイ時間は10分程度。ゲーム開始時に主人公のキャラクタを男性か女性かに設定できた。ただし、顔などの細かいカスタマイズまではできず、職業も戦士タイプで固定されていた。探索するダンジョンは3Dポリゴンで表現され、画面隅には2Dマップが表示されているので、ダンジョンの探索はそれほど難しくはない。

 ダンジョン内にいるモンスターに触れれば戦闘に突入するシンボルエンカウント方式。戦闘はシリーズのものを踏襲しており、シリーズをプレイしている人ならすんなり遊べるはず。また、シリーズの歴代メンバーと一緒に戦えるのはファンには嬉しいところだ。遊んだことのない人でもアナログスティックで移動、□ボタンや△ボタンで攻撃と簡単なので戸惑うことはない。なお、試遊バージョンにつき、パーティーメンバーは固定されているので、こちらでお気に入りのキャラクタは選択できない。

(C) いのまたむつみ(C) 藤島康介
(C) 2006 NBGI
※画面は開発中のものです。

■ 「ACE COMBAT X -Skies of Deception-」(PSP)

熱心にミッションをプレイしている来場者が多かった「ACE-X」
 試遊台で遊べたモードは、ミッションとマルチプレイの2つ。マルチプレイに関しては、対戦相手が見つからないこともあるので、ひとりで試遊する場合にはミッションモードをプレイするといいだろう。

 ミッションモードでは3つのミッションが選択でき、簡単なドッグファイトが楽しめるようになっていた。また、搭乗する機体が4機種ほどあるので、好みに合わせて変えてみるといいだろう。エンジンやウィングといったカスタマイズは残念ながらできなかった。

 ミッションモードでプレイしたのは、敵の護衛機をかわしながらターゲットを撃破していくもの。ミッションの最中には、敵や味方の通信が入るなど、エースコンバットシリーズ特有の世界観は遜色なく再現されていた。機体の操作はアナログスティックによる機体操作と、ミサイルやバルカンを使用する□や×ボタンがメインになる。この辺りは今までのシリーズと違和感なく遊べるだろう。

 シリーズをプレイした人なら、試遊してみると「エースコンバット4」に近い感じを受けるかもしれない。通信の演出もそれに近いのもあるのだろうが、「シリーズらしさ」はPSPになっても変わらないことは確かだ。

 ちなみに、液晶画面の宿命ともいえる「残像」だが、プレイした感じでは全く気にならなかった。さすがに地上すれすれを飛んだりすると残像は出るが、普段のドックファイトでははっきりとターゲットを確認できるのには驚いた。試遊台で遊ぶ際には、是非とも確認して欲しいところである。

(C)NBGI

(C) GeoEye
(C) JAPAN SPACE IMAGING CORPORATION

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※画面は開発中のものです。

■ 「テイルズ オブ ザ テンペスト」(DS)

ついに発売される「TOT」。DSで初の「テイルズ オブ」シリーズだけに注目度も高い
 新着情報などで紹介している本作だが、ほぼ完成品の状態でプレイできるのは今回が初めてとなる。さらにDS初の「テイルズ オブ」シリーズなので、ファンには気になるところだ。また、タッチペンや2画面をどのように使っているかもチェックしたいところだろう。ブースには試遊台が5台ほど用意されており、一番混んでいた時間帯で40~50分待ちと、なかなか盛況だった。試遊できる時間は10分ほどで、RPGをプレイするには若干物足りないところではあるが、大方の操作やゲームの雰囲気をつかむには十分な時間だろう。

 早速プレイしてみると、イベントシーンでの会話ウィンドウが上画面に表示され、下画面にはキャラクタやフィールドが表示されて、画面をうまく広く使っているという印象を受けた。実際のイベントでは、目線を上下に移しながら台詞やキャラクタを見ることになるので少し戸惑う。しかし、街やフィールドでの移動で、タッチペンで移動先を指定するだけで移動できるのは非常に楽だった。十字ボタンでの移動もできたが、道をなぞるようにペンを動かすだけでスムーズに動かせるのを体感すると、自然とタッチペンを使ってしまう。

 戦闘シーンではタッチペンで相手をつつくだけで攻撃してくれ、こちらも簡単に思えた。しかし、本作のポイントでもあるバトル画面では、十字ボタンによる操作の方が楽に感じた。本作のバトルシステムでは、上下と中央の3ラインを移動して、立ち位置を変えて戦うことができる。ライン移動の際、十字ボタンなら移動方向に2回入力するだけでいいため、タッチペンよりもわかりやすい。タッチペンの場合、キャラクタの位置や敵や味方などを間違ってつついてしまう可能性があり、ライン移動がやや不便に感じた。

 なお、ゲーム開始序盤から試遊をするとイベントの連続で、戦闘はあまり体験できずに時間が来てしまう。戦闘シーンを見てみたいなら、フィールド移動中の試遊台を選んでみるといい。人が並んでいる場合は自由に選べないので、その場合は何度か並び直すことになるが……。

 なお、本作にはネットワークを利用して他のプレーヤーとフィールドを探索できる「ネットワークアドベンチャー」モードがあるが、試遊台では遊ぶことができなかった。

(C)いのまたむつみ(C) 2005 NBGI
※画面は開発中のものです。

□バンダイナムコゲームスのホームページ
http://www.bandainamcogames.co.jp/
□「東京ゲームショウ2006」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/

(2006年9月23日)

[Reported by 渡辺洋二/佐伯憲司]



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