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【連載第78回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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DS/DS Lite用の純正イヤホンマイクが登場!
スリムなDSカードケース2製品もレポート |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、任天堂から発売されたDS/DS Lite用イヤホンマイク「ニンテンドーDSシリーズ専用 イヤホンマイク」をレポートしよう。公式サイトや取扱説明書にも書かれているが、本製品はニンテンドーWi-Fiコネクションによるボイスチャットを快適に行なうための周辺機器、という位置付けだ。現在のところ任天堂の「メトロイドプライム ハンターズ」 、「Wi-Fi対応 役満DS」、そして9月28日発売予定の「ポケットモンスター ダイヤモンド/パール」でボイスチャットを利用できる。今回は、ボイスチャットに加えて、音声認識などで「ニンテンドーDSシリーズ専用 イヤホンマイク」を使ったときの使用感もチェックしてみた。後半では、スリムなDSカード収納ケース2製品もレポートしている。
● ボイスチャットや音声認識操作が快適に! 「ニンテンドーDSシリーズ専用 イヤホンマイク」
・「ニンテンドーDSシリーズ専用 イヤホンマイク」
メーカー:任天堂
価格:1,200円
重量:27g (コード含む)
コード長:約103cm
音声出力方式:モノラル出力
◆ 外観をチェック
「ニンテンドーDSシリーズ専用 イヤホンマイク」(以下、DSシリーズ専用イヤホンマイク)は、方耳に掛けるタイプのイヤホンマイクだ。スピーカー部とマイク部は柔らかいプラスチックのポールで繋がっていて、上下に角度85度の範囲で可動するようになっている。耳の形に似た半月状のリングは、耳に掛けるためのパーツ。外側へ開くように可動し、リングとスピーカー部で耳を挟んで装着する。形状やマイクの可動範囲は上下対照になっているため、左右どちらの耳にも装着できる。スピーカー部からは、長さ103cmのコードが伸びており、先端には金メッキが施されたコネクター、そしてマグネット式のノイズフィルターが取り付けられている。
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「DSシリーズ専用イヤホンマイク」の外観だ。円形の部分がスピーカー、そこから伸びている白いポールの先端がマイクだ |
スピーカー部の中心は若干盛り上がっており、ここに耳の穴が位置する。マイク部の先端は内側寄りに角度がついている |
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写真はリングを右回りに約90度開いた状態だ。さらに90度ほど開くことができる |
コネクターの左上にある灰色のパーツがノイズフィルター。コネクターとノイズフィルターだけで約9gの重さがある |
◆ 実際に使ってみる
DS/DS Liteのヘッドホン/マイク接続端子に「DSシリーズ専用イヤホンマイク」のコネクターを挿し込むと、DS/DS Lite本体に搭載されたマイクとスピーカーはオフになる。耳への装着は、半月状のリングを開いて耳に掛け、スピーカー部を手で押してリングを閉じる。マイク部は口元というよりも頬に位置する。口元に近い位置になるようマイクの角度を調整しよう。
装着してみると、思いのほか重さを感じない。コードを垂らした状態で「DSシリーズ専用イヤホンマイク」の重量を測定してみたところ、約13gと軽い。耳にプラスチックが直接当たることになるが、この軽さから長時間付けていても痛みを感じることはなかった。また、耳の上側にリングがしっかりと掛かるため、コードを下方向に引っ張っても脱落することはない。ただし、やわらかい耳たぶが掛かっているリングの下部は、コードを横方向に引っ張ったときに外れやすい。これは、耳の大きさや硬さによって異なるところだろう。ちなみに、メガネを付けたままでも問題なく装着できた。容易に装着でき、耳への負担も少ないイヤホンマイクと言える。
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DSとDS Lite本体に「DSシリーズ専用イヤホンマイク」を取り付けた写真だ。本体と比べると、ノイズフィルターの大きさが良くわかるだろう |
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耳に装着した状態だ。スピーカー部の中心からマイクの先端までの距離は約9cm。顔の大きさにもよるが、写真の場合は頬にマイクが位置している |
マイクが繋がっているポールは柔らかい素材でできているため、若干ではあるが角度を付けられる。マイクが頬に接触してしまう場合は、外側に反らせると良い |
それでは早速、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」を使ってゲームをプレイしてみよう。まずは、任天堂の「メトロイドプライム ハンターズ」、「Wi-Fi対応 役満DS」のボイスチャット機能を試してみた。DS/DS Lite本体は、ゆったりと腕を伸ばして持つ。口元からDS/DS Liteマイクまでの距離はおよそ40cmだ。「DSシリーズ専用イヤホンマイク」のマイクから口元までの距離は約6cmとなっている。
DS/DS Lite内蔵マイクを使用した時ともっとも異なるのは、小さな声で話してもしっかりと相手に伝わること。これは単純に、口元からマイクまでの距離の差による結果だ。DS/DS Lite内蔵マイクから口元までの距離を約8cmまで縮めると、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」を使った時と同じ音量で相手に伝わった。このテストから、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」とDS/DS Lite内蔵マイクの感度にはほとんど差が無いと考えられる。口元からマイクまでの距離が縮まることで、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」のほうが声を拾いやすくなる。
ボイスチャットの音質が良くなるのか? という点だが、「メトロイドプライム ハンターズ」、「Wi-Fi対応 役満DS」で聞き分けテストをした限りでは、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」と本体内蔵マイクとの差は感じられない。その理由は、ボイスチャットの音声が圧縮されているからだ。マイクの質に違いがある可能性はある。しかし、相手に伝わる音声には圧縮ノイズが加わるため、音声がクリアになって聞き取りやすくなるという効果は感じられなかった。
公式サイトや取扱説明書によると、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」は、ボイスチャット以外でマイクを使うタイトルにも対応している。ただし、一部タイトルでは正常に認識されないことがあるという。そこで、音声認識を使ったタイトルである、「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」と「しゃべる! DSお料理ナビ」で試してみた。「DSシリーズ専用イヤホンマイク」を使うと、小さな声でも認識するようになる。これも、DS/DS Lite内蔵マイクに比べて口元からマイクまでの距離が短くなるためだ。DS/DS Lite内蔵マイクでは認識しない抑え気味の声量でも問題なくプレイできた。
今回試したマイク対応タイトルの中で「DSシリーズ専用イヤホンマイク」を活用できなかったのが、任天堂の「キャッチ! タッチ! ヨッシー!」、そしてセガの「きみのためなら死ねる」である。これらのタイトルでは、マイクに息を吹きかけるという操作があるのだが、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」を装着した状態で息を吹いても反応しない。先ほども書いたとおり、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」のマイク部は頬に位置する。いくら息を吹いたところでマイクには届かないからだ。よって、マイクに息を吹きかけて操作するタイトルでは使用できないといえる。
スピーカー部の音質は、DSに内蔵されているスピーカーに耳を当てて聴いたときの音とよく似ている。DS Lite内蔵スピーカーに耳を当てた場合は、若干音が篭ったように聴こえるのだが、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」のスピーカー部は、これよりもクリアな音だ。しかし、片耳だけで音を聴くことには違和感を覚える。ボイスチャットの声だけであれば、電話をしている感覚と同じだが、BGMを片耳だけで聴き続けていると、耳が疲れてくるのだ。また、当然のことではあるが、ステレオ感も無くなってしまう。ゲームの音を片耳でしか聴けなくなることには残念と感じる人もいるだろう。ちなみに、ステレオ音声の左右の音は、ミックスされてモノラル音声として出力される。
DS/DS Liteの内蔵マイクでは、プレイ中の姿勢によって、口元からマイクまでの距離や声量を調整する必要があった。「DSシリーズ専用イヤホンマイク」を使うことで、頭の向きや姿勢を気にすることなく、ボイスチャットや音声認識操作が楽しめるようになる。また、家族と同居している、部屋の壁が薄い、などの理由であまり大きな声が出せないという人にとって、姿勢にこだわらず小さな声でボイスチャットや音声認識操作ができるというのは嬉しいところだろう。
● 持ち運びに便利なスリムタイプのDSカード収納ケース2製品をチェック
・「DSカードケース スリムタイプ」
メーカー:HORI
価格:400円
サイズ:縦9.2cm×横4.8cm×厚さ1.0cm
重量:28g
収納:DSカード2枚
カラー:ホワイト、ライトブルー、ネイビーブルー
任天堂ライセンス商品
・「CYBER・アルミカードケース (DS Lite専用)」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン(購入価格680円)
サイズ:縦6.7cm×横11.6cm×厚さ0.8cm
重量:54g
収納:DSカード3枚/タッチペン1本
◆ 外観をチェック
ここでは、DSカード用ケースとなるHORIの「DSカードケース スリムタイプ」、サイバーガジェット「CYBER・アルミカードケース (DS Lite専用)」をレポートしよう。「DSカードケース スリムタイプ」は、DSカードを2枚収納できるプラスチック製のDSカードケースだ。ケースの表面は透明なプラスチックが使われているが、内側のみ着色されている。見た目は、色付きのプラスチックと透明なプラスチックを合わせて作られているDS Lite本体とよく似ている。
「CYBER・アルミカードケース (DS Lite専用)」(以下、CYBER・アルミカードケース)は、製品名のとおりアルミ素材を使用したDSカードケース。DSカード3枚とタッチペンを1本収納できる。ケースの表面は無着色で、アルミ素材の色を生かしたシルバーカラーになっている。ツヤの無いマットな質感だ。ロゴなどのプリントは無く非常にシンプルなデザイン。側面から見たときの形状は平行四辺形になっておりシャープな印象を受ける。DSカード/タッチペン収納スペースはすべてラバー素材で作られているため、「DSカードケース スリムタイプ」に比べると重量感がある。
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HORI「DSカードケース スリムタイプ」の写真。写真左は上面、中央は底面から撮影している。ケースの表面にはDSとHORIのロゴが見える。クリスタルホワイトのDS Lite本体と並べてみると、「DSカードケース スリムタイプ」のほうがやや明るいホワイトという印象だ |
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こちらはサイバーがジェットの「CYBER・アルミカードケース」。写真左は上面、右は底面から撮影した。上面にも底面にもロゴや文字といったプリントは無く、名刺入れのように見える。アルミ素材の厚さは0.4mmと非常に薄い |
両製品の厚さを比較してみた。左から、DSカード2枚、「CYBER・アルミカードケース」、「DSカードケース スリムタイプ」だ |
◆ 実際に使ってみる
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ケースを指でスライドさせてロックを外す。指を当てている部分には、粒状の窪みが複数設けられているので滑りにくい |
まずは「DSカードケース スリムタイプ」から使ってみた。フタの開閉方法は、ケースの上面と底面を指でつまみ、0.2cmほどスライドさせてロックを外す。その後、ケースの端を持ってフタを開ける。ロックの解除からフタを開けるまでをすべて片手で済ませられるのが特徴的だ。
DSカードの固定方法は、4つの小さなツメで引っ掛けるように固定するタイプ。今回チェックしたケースでは、2つの収納スペースのうち、下側の収納スペースは、軽い力で出し入れできて扱いやすかった。しかし、上側の収納スペースは固定力が非常に高く、取り出し時には強い力を加える必要があった。DSカードの固定力については個体差がありそうだ。
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DSカードは横向きに収納する。2つの収納スペースの間に設けられた隙間に指を入れて、横方向に力を入れながら引き上げると若干取り出しやすくなる |
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ケース内部の写真だ。上部にあるのがタッチペン収納スペース、下部にはDSカード収納スペースが3つ並んでいる |
次は「CYBER・アルミカードケース」を見ていこう。ケースのフタは、アルミ素材同士を引っ掛けてロックさせる。軽い力でロック部分を押し上げれば簡単に開くため、非常に扱いやすい。開閉を繰り返していると、ロック部分に小さな傷が入ってしまうが、フタを閉じているときには隠れる箇所なのでそれほど気にはならないだろう。
DSカード収納スペースはラバー素材で作られている。上下左右に2ずつ設けられた計8つの突起でDSカードを支えるという固定方法だ。ラバー素材なのでDSカードに傷が付く不安はなく、収納も取り出しもソフトな感触でスムーズに行なえる。それでいて固定力も十分。フタを開いたままケースを逆さにして軽くたたいても脱落しないほどだ。
タッチペン収納スペースには、DS Lite純正タッチペンを収めることができる。DSカード収納スペースと同じく、ラバー素材で作られているため、出し入れは簡単だ。ちなみに、DS純正のタッチペンには対応していない。収めることはできるものの、収納スペースの幅が狭いためホールドできないのだ。本製品が“DS Lite専用”となっているのはこのためである。
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DSカード収納スペースの側面にある突起は非常に小さいが、ラバー素材のグリップ力も手伝いガッチリと固定される |
DSカード3枚、そしてDS Lite純正タッチペンを1本収納した。半円状の窪みに指を入れることでスムーズに取り出せた |
ロック部分には2つの小さな傷が付くが、フタを閉じた時には見えなくなる |
両製品ともにDSカードの収納枚数は少ないが、衣服やバッグのポケットに入れておいてもかさ張らず、邪魔にならないのが嬉しい。1枚収納タイプのDSカードケースに比べるとサイズは大きいといえるが、紛失しにくいというメリットもある。お気に入りのタイトルを常に持ち歩きたい場合には便利なグッズだ。また、名刺入れのような外観の「CYBER・アルミカードケース」は、他人からDSカードを持ち歩いることを悟られたくないという人にもオススメである。
DS/DS Lite用のイヤホンマイク、そしてスリムなDSカードケース2製品をレポートしてみたが、いかがだっただろうか。「DSシリーズ専用イヤホンマイク」は、コンパクトな形状で装着も簡単、手軽に使えるイヤホンマイクであった。特に、小さな声でボイスチャットや音声認識操作をしたい人にはオススメしたいところだ。多くのDS/DS Liteグッズが発売されている現状から、今後、周辺機器メーカーからマイク関連のグッズが発売される可能性は高い。ステレオ出力に対応したイヤホンマイクや、手持ちのイヤホンやヘッドホンを併用できるマイクなど、「DSシリーズ専用イヤホンマイク」とは異なる特徴を持った製品の登場にも期待したい。
当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集する。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) → game-watch@impress.co.jp ←
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□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
(2006年9月20日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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