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会場:恵比寿ガーデンルーム
「テイルズウィーバー」は、2005年10月に基本プレイ料金の無料化、11月にアイテム課金制を導入している。トレンドに沿った課金方式の変更が功を奏してか、2006年7月には登録会員数が累計85万人、同時接続者数は約17,000人と順調に伸びている。大規模なオフラインイベント開催の背景には、拡大したユーザーコミュニティに対するファンサービスとしての意味合いもありそうだ。
■ いよいよクライマックスを迎えるエピソード1。日本デザインアイテム、慟哭の塔などを公開
カンファレンスはこうしたゲーム内の状況を踏まえ、エピソード1の各チャプターから名場面を振り返ることから開始された。解説を担当したのはネクソンジャパンの「テイルズウィーバー」開発チームより阿部寿頼氏と、同マーケティング部の坂下智久氏。それぞれの名場面でシチュエーションの解説やちょっとした小話などが聞けたが、会場のファンはそれよりもムービーに登場しているプレーヤーキャラクタの強さにどよめき盛り上がっていたようだ。そこかしこから「すごい強いぞ、このプレーヤーキャラ」といった声が上がる。熱心なファンだけに、通常では見られない特殊設定のキャラクタ性能に目が行くのだろう。とにもかくにも最初は厳粛な雰囲気で始まっていたイベントだが、この盛り上がりでだいぶ会場の雰囲気が和んだ。 日本で実装済みのチャプター13パート1までに続いて、最終パートとなるパート2の舞台“慟哭の塔”のプレイムービーが公開。慟哭の塔は全67階で構成されており、各フロアの敵を倒さないと上に上がれないという過酷な場所。塔内には32階と48階に街へのワープゾーンがあるようだが、そこまでたどり着くだけでもかなりの時間を要するそうだ。最上階のシーンを紹介する場面では、いよいよ最後の敵が登場するか! というところで大きなクエスチョンマークがスクリーンに出現。食い入るように見つめていたファンも一転して笑っていた。悩んだ末にユーザーの楽しみを奪わない配慮を優先したそうだ。 続いて、新たに追加される「日本デザインアイテム」を先行公開。昨年行なわれたアイテムデザインコンテストにて優秀だった作品がゲーム内に実装されるというものだ。チャプター13パート2以降に7つのアイテムが登場する。会場では、「ヒレ耳はヒレを連想させる敵からドロップ」や、「ペンギンリュックはエピソード2導入部の街“エルティボ”と同時に実装する」など、各アイテムに対して実装タイミングや入手経路についてヒントが与えられていた。会場の反応は、特にペンギンリュックやウェディングベールでは女性のファンから「かわいいー!」と大きな声が挙がった。かわいらしいキャラクタやアイテムも魅力の本作らしい反応だ。
エピソード1の部として、最後に阿部氏、坂下氏よりここまで開発してきた中での感想が語られる。阿部氏は「翻訳チームとして参加しているが、チャプターに限らず感動的なシーンの翻訳を行なっていると涙ぐんでしまう」と、坂下氏もそれに続き「ボクも負けずと涙もろいので、感動的なシーンがやはり大好きです」とのこと。ストーリー展開に感動的なシーンも数多い本作の魅力がやはり強い印象にあるようだ。
■ 新たに壮大なストーリーが展開される“エピソード2”を公開 エピソード2に関する情報の公開も行なわれた。ここからはスペシャルゲストとして株式会社ネクソンの海外事業本部海外技術支援チームの日本担当イ・チヒョン氏が加わった。最初に紹介されたのはエピソード2に先駆けて実装される冬の街「エルティボ」。ナルビク港から船で渡るシーンから紹介されたのだが、エピソード1のNPCが勢揃いして船上にいることにファンから安心の声が聞かれた。阿部氏によれば、このシーンで見られたエピソード1のNPCは観光旅行でエルティボを訪れるそうだ。 エルティボの街を歩き回るシーンでは、施設や新しいNPCの姿がクローズアップされた。お菓子店の前ではお菓子でできた「ジンジャーマン」との会話で会場中の女性ファンからかわいいと声が挙がる。宿のシーンに移ると、宿はペンギン3兄弟が切り盛りしているということでまたしても黄色い声があがる。なお、エピソード2のエリアにもワープポイントが存在するが、エピソード1の世界とは行き来ができないという。なにかしら別の手段で行き来する形になるそうだ。 紹介が続いていくと突如会場に雷鳴が轟き、一点静まり返った会場にエピソード2のあらすじが上映された。 「それぞれに異なる場所で我に返った主人公たち。慟哭の塔で起こった出来事以降の記憶はなく、どのくらいの時が流れたのか、何があったのかわからない。街へとたどり着くも、人々は自分のことを忘れている。これまであった様々な出来事や事件は覚えているものの主人公に関わる記憶だけがない……。」
新天地に向けて明るく浮き足立つような内容ではなく、慟哭の塔をキーに意味深なプロローグとなっている。気になる実装時期は、エルティボが日本では今年の冬、エピソード2は来年の初頭になるということだ。エピソード2でもチャプター制度でストーリーが展開され、ボリュームもエピソード1と近いということだ。エピソード1自体は韓国での正式サービスが開始された2003年6月から約3年をかけて完了したもの。これと同等の量となるとエピソード2もかなり壮大であることが伺える。
■ エピソード2から新たに登場する5人の新キャラクタたち また、エピソード2ではこれまでの主要キャラクタ8人に加えて、新たに5人の新キャラクタが登場する。「愛妻家の武闘家 イサック・デュカステル」は体格もよくがっしりとしている。年齢は35歳だが、顔は童顔で20代後半に見えるという設定。武闘家らしい質実剛健さが感じられるが、娘が一人いるそうでかわいい子供を見るとプレゼントをあげずにはいられないようだ。 「大貴族の令嬢 クロエ・ダ・フォンティナ」は国一番の貴族の娘で17歳。家柄からくる政略結婚などに悩まされたようで、家柄とルックス以外で自己を確立させたいという欲求が強い。また、自分が特別な運命を持つ“テイルズウィーバー”であることを知っているということだ。 「高潔な正義漢 ランジエ・ローゼンクランツ」は空色の髪、憂いをともなう神秘的な赤い瞳が特徴的な17歳。普遍的な理性を信頼しており、自らの幸福よりも社会の発展のために自分を犠牲にするという強い意志を持っているそうだ。正義感から溢れる高いカリスマ性があり、リーダーシップも卓越している。 「二重人格の美少女 アナイス(アナベル)・デル・カリル」は自称16歳だが、正確な年齢は不明。赤い髪がかわいらしいキャラクタだが、二重人格の持ち主。そのため名前もアナイスとアナベルの2人分がある。アナベルのときはいたずらっ子、アナイスのときは陰険で物静かだという。なにか秘密を持っているがそれを誰にも話したがらない。 「降霊術の天才 ヨシュア・フォン・アルニム」は、小奇麗な服装と鋭くハンサムなルックスの18歳。灰色の髪と黒い瞳が印象的だ。生まれつき降霊術が備わっているため、幽霊を見ることが日常化している。それもあってあまり物事に動じないようだ。ヨシュアのみ他の4キャラよりも詳しく解説された。使用するスキルはいずれも降霊の力を借りた強化スキルで、身体、物質、精神の3つ。武器はワンド、オーブ、スモールソードということだ。いずれの能力に関しても降霊術が基本となり、これまでコンセプトになりキャラクタとなる。また移動時、停止時のアニメーションでは、停止時にかわいらしい幽霊が足元から現われて肩をトントンと叩くというコミカルなものになる。
イベントの最後には、イ・チヒョン氏、阿部氏へユーザーから寄せられた質問がぶつけられた。以下にFAQ形式の内容を列挙していこう。
Q.限定装備イベントは今後開催されますか?
Q.シベリンが装備できる武器は追加される?
Q.イスピンにはキャラクタ専用リュックがありますが、他のキャラでも同じものは登場する?
Q.人気があるキャラクタは誰でしょう?
Q.テイルズウィーバーといえばアフロヘアー、というほど面白いのですが、他の髪型は実装される?
Q.スキルの調整は今後も行なわれる?
Q.開発して苦労した点、嬉しかった点は?
□ネクソンのホームページ (2006年8月28日) [Reported by 山村智美]
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