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ガンホー、「エクストリームサッカー」体験レポート
4on4がすこぶる楽しい、カジュアルで過激なサッカーゲーム

8月10日オープンβテスト開始予定



 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、オンラインサッカーゲーム「エクストリームサッカー」のオープンβテストを8月10日(7月27日から延期)より実施する。今回、オープンβテストに先駆けてガンホー社内にて体験会が開催され、スタッフを交えた4対4での対戦プレイを体験することができた。本稿ではゲームの基本情報と、プレイの感触を中心にお伝えしたい。


■ とにかくプレイして、熱中しながら操作を覚えていくゲームシステム

コート内で1つのボールを追いかける。パンチやキックで相手をよろめかせることもできる、かなり過激なサッカーゲームだ
 「エクストリームサッカー」は、最大4vs4で対戦が楽しめるオンラインサッカーゲームだ。プレーヤーはアバター要素のあるキャラクタを操り、仲間を募って対戦を行なう。キャラクタの操作はカーソルキー、基本的な技は、A、S、D、Wキーで繰り出すことができる。まずはキャラクタ作成や、スキルの紹介の前に、ゲームの感触と、基本的な操作法を紹介しよう。

 各ボタンは、キャラクタの状態によって役割が異なる。各ボタンの役割は次の通り。

●攻撃時(キャラクタがボールを持っている状態)
A:ロングパス
S:ショートパス
D:シュート
W:回避

●守備時(キャラクタがボールを持っていない状態)
A:スライディングタックル
S:スタンディングタックル
D:ストライク
W:回避

●ゴールキーパー時
A:スライディングキャッチ
S:ダイビングキャッチ
D:ストライク
W:キーパーモード切替(スペースキーも同様)

 このキーに加えて、共通のボタンとして、スペースキーでジャンプ、シフトキーでダッシュ、QとEキーでスキルのキーが用意されている。F1、F2で視点変更、マウスのホイールで拡大、縮小が行なえる。キーのレスポンスは良好で、キャラクタはきびきびと動く。

ルーム画面。ゴールキーパー以外は特にポジションは決められていない。様々な体型のキャラクタが登場し、かなりにぎやかだ
試合を重ねることでキャラクタは成長する。プレイスタイルを模索し、キャラクタのポテンシャルを100%引き出せるようになりたい
F1キーで縦画面、F2キーで横画面でプレイできる。どちらがプレイしやすいかは、プレイスタイルでも変わってくるだろう
 基本的には、とにかくまずゲームに触ってみることで、「どうやったら敵の攻撃止められるの?」、「どれがシュートなの?」といった感じで、誰でも、徐々にそしてかなり早く操作を飲み込むことができるだろう。

 ゲームは、キャラクタ作成をしてから、ロビーに移動し、すでに用意されているルームにはいるか、自分で作るかでルームに移動、参加者が全員が準備を完了すればゲームスタートになる。ルームでは、誰か1人が必ずゴールキーパーになる。1on1の場合は、両者ともゴールキーパーだ。

 ゴールキーパーは、チームの中で唯一ゴールエリア内で手を使ってゴールを守ることができる。他のポジションのプレーヤーに比べて責任が重くなる。ゴールキーパーは基本的にランダムに決定されるが、自分からキーパーに立候補することもできる。

 試合場は、公園の空き地だったり、工事現場だったり、クラブの建物の中だったりとユニークだ。タッチラインやゴールラインといった概念がなく、フィールドの外には壁があり、ボールは跳ね返ってくる。

 試合時間は4分。体感的にはほんのちょっと短く、「ゲームに慣れて熱が入ってきたぞ!」というタイミングで終わってしまう感じだ。最初からテンションを上げて、とにかくアグレッシブにキャラクタを操作するのを心がけた方が良いようだ。

 ユニークなのが、実に普通に他選手を「殴る」事ができる点だ。Dキーを押せば、ボールを持っていないキャラクタは目の前に向かってパンチをする。キャラクタにパンチがあたれば、相手はよろめく。びっくりしたのは、ボールを持っていない他選手も殴れるところ。相手を殴って、敵のパス回しを邪魔することもできそうだ。

 シュートはゲージ式になっていて、キーを長押しするとゲージが上昇し、強力なシュートが打てる。ゲージのたまったシュートは光の軌跡を残し、気分爽快だ。それでもキーパーを吹き飛ばすほどのパワーはなく、正面で押さえられるとキャッチされてしまう。シュートを決めるにはパスワークか、キーパーの前で左右に動き、相手を翻弄して逆サイドを狙う、といったテクニックが必要となる。

 今回使用したキャラクタは1レベルのため、足が遅く、一度ボールを奪われるとなかなか取り返せなかった。ここでシフトキーを押してダッシュで戻ることを覚えた。ゲームが進むごとにより細かくキャラクタを操作できるようになるのは楽しかった。一方、少し違和感を感じたのは、スライディングタックルだ。キャラクタのアクションが心持ち遅く、思ったところで発動しない気がした。スライディングで移動する、ということもできなかったようだ。

 ボールを持っているときにWを押すと、キャラクタはくるっと後ろを向いて、敵をすり抜ける。また、スペースキーを押すとドリブルしながらジャンプする。スタンディングタックルやストライクには回避を、スライディングタックルにはジャンプで対抗できるという。ゲームに馴れれば、華麗なテクニックで敵を抜くことも可能だろう。成長したキャラクタならば、試合展開は更にエキサイティングなものになりそうだ。

 面白いと感じたのは、ゴールキーパーの役割である。ゴールキーパーは、いつでもゴールから離れ、乱戦に参加できるが、ゴールの責任を常に背負っている。いつゴールから飛び出し、相手ゴールを狙うかは、プレーヤーの性格が如実に出るだろうと感じられた。

 2vs2などの場合は、攻守がはっきりするため前に出るタイミングもわかりやすいが、4vs4の場合は、目まぐるしくボールの支配が切り替わるため、中々前に出られない。しかし、実力が拮抗してくれば、「4人目のフィールドプレーヤー」の存在は貴重なものになる。中級者以上の試合では、特にゴールキーパーの動きが勝負を左右するだろうと感じた。

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ストライクで相手を攻撃。ボールを持っていないキャラクタでも、行動を妨害できる ゴール前の大混戦。ボールそっちのけで殴り合う場面も。キャラクタのアクションには「スタミナ」が必要なので、使い所を考える必要がある 時には味方の進路を妨害してしまうことも。ボールの位置、味方プレーヤーの位置は、レーダーで常に把握しておきたい
ついつい画面を撮り忘れてしまうほどに試合に熱くなる。パスをもらった瞬間に合わせてシュートキーを押すと、「ダイレクトムーブ」が発動し、ボレーシュートを打てる。上級者同士の試合では、ダイレクトムーブやスキルが連発する派手な試合になりそうである


■ かなりとんがった、ユニークなキャラクタを作れるアバター要素

マッスルやトールなど、かなりデフォルメされたキャラクタを作成できる。外見は面白いけど強い、そんなキャラクタを目指すプレーヤーも多そうだ
同じ服でも、体型の違うキャラクタが着ると印象が大きく変わる。今にも破けてしまいそうなシャツと、はみ出たおなかの迫力がスゴイ
本作のスキルのルールはかなり特殊だ。どうスロットにセットすればうまく発動できるか? スキルはどんな性能か? 何度もやりこんで体得していく必要がありそうだ
 「エクストリームサッカー」では、プレーヤーはノーマル、スモール、トール、マッスル、ファットの5タイプの体型からキャラクタを作成する。髪型や顔パターンも数種類用意されていて、さらに様々な衣装を身にまとうことで、個性的なキャラクタを作成できる。

 面白く感じたのは、キャラクタのデザインが突き抜けている点だ。トールは本当に縦に細長く、ちょっと不気味な感じすらする。ファットは太っていながら身軽に動き、走るときには腹を突き出すという、漫画的な表現が楽しい。Tシャツを着ると、おなかが少しはみ出してしまう。かなりコミカルな表現が行なわれている。

 装備用のアイテムは、レベル制限もあって低レベルのキャラクタの選択肢は少し狭い。最初は「自分だけのファッション」を追求できないかもしれない。まずキャラクタのレベルを上げて、それから組み合わせを楽しむ、ということになりそうだ。

 「エクストリームサッカー」では、キャラクタの身長でかなりイメージが違ってくる。スモールのキャラクタがリーゼントにすると、子供が背伸びをして大人の真似をしているようで、「無理してるなあ」と思わず笑みが浮かぶ。ファットのキャラクタもそうだが、どこか突き抜けたデザインセンスは、本作の大きな魅力だ。

 正式サービス時には、能力値をブーストする装備品や、日本オリジナルのアイテムも登場するという。その組み合わせを選ぶプレーヤーのセンスを賞賛したくなるような、かっこよさだけではなく、ファニーな方向にも振り切れたアイテムの登場を期待したい。

 キャラクタは体型や服装だけでなく、「スキル」でも個性を発揮する。今回の体験会のプレイ時間では、正直、スキル使用する余裕もなかったが、超人的な技の数々が用意されている。ボールを持ったまま相手を飛び越えることができる「サマーソルト(仮)」、かかとでボールを跳ね上げ、敵を突破しキャッチする「ヒールショート(仮)」。効果範囲の広い回し蹴り「スピンキック(仮)」など、オープンβテストでは全10種類が登場する予定だ。

 このスキルの使い方はかなりユニークなものになっている。キャラクタセッティング画面でスキルを設定するのだが、実際の試合では、設定したスキルの中でどれが使用可能になるのかはランダムなのだ。さらにスキルを使用するためには、ボールを奪ったり、ドリブルしてボールを運んだりして、スキルポイントのゲージを貯めなくてはいけない。

 4分という短い時間、目まぐるしく変わる攻守、そこで自分の望むスキルが思ったタイミングでスロットにはいるか、という条件下でしかスキルが使用できないのは、ちょっとゲームデザイン的にシビア過ぎるかな、とも感じた。だからこそ、スキルは大きな効果を持つ。スキルを使いまくるのではなく、効果的なスキルを的確に使い、確実に点を取るというのが本作のスタイルなのかもしれない。

 自分の望んだスキルを効果的に使うには、スキル設定時に自分の使うスキルを複数スロットに入れておく、という作戦もある。今回は、まだ不慣れだったため、実際の試合で効果的にスキルが使えなかったが、試合中、華麗に技を使い、点を取ったときの爽快感はとても大きい。スキルの使い方は、初心者と上級者を分ける大きなファクターかもしれない。

 ちょっと気になった部分は、スキルセッティング画面で、スキルの説明がなかったところだ。他にも、キャラクタのアクションの当たり判定にちょっと違和感を感じることもあった。全体的にまだすこし荒削りで、ユーザー間でのプレイが盛んになってから、意見を取り入れつつゲームとして完成度を上げていく、というのが現状のようだ。

 本作はストリートカルチャーを取り入れたスポーツゲームとして、どうしても、先行するNHN Japanの「フリースタイル」と比較されるとは思う。比べてしまうと、特にインターフェース周りでは、まだまだ足りないな、と感じるところもある。しかし、画面を動き回るボールを追いかけ、ぶつかり合って奪い合う、というゲーム性において、本作にはサッカーゲームならでは、「エクストリームサッカー」ならではの感触がある。触ってみることで、その違いははっきりする。本作は、ゲームパッドにもかなり早い段階で対応する予定とのことで、ゲームの早いアップデート、内容の充実も期待される。オンラインサッカーゲームという、今までにない意欲的な作品のスタートに注目したい。

 ちなみに韓国では、「FREE STYLE」は学校帰りの学生達に人気があったという。「エクストリームサッカー」は、自室のPCでもエキサイティングに楽しめる作品だが、みんなでPCを並べてプレイするとまた違った魅力を発揮する、ということを改めて実感した。ガンホーはネットカフェ展開にも実績を持つ会社である。「エクストリームサッカー」の展開も期待したいところだ。

体型だけでなく、顔や髪型でも個性を主張できる。さらに服装のバリエーションで、キャラクタの印象は大きく異なっていく。自分なりのキャラクタ像を追求できそうだ
相手を飛び越す大ジャンプができるサマーソルト(仮) サッカー漫画のような華麗なテクニック ヒールショート(仮) これはWキーで発動する回避
ひたすらボールを追いかけ、激しくキャラクタ同士をぶつけ合う。思わず声を上げてプレイしてしまう楽しさを持っている作品だ

※画面および情報は開発中のものです。実際のものとは異なる場合があります。
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□ガンホーのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「エクストリームサッカー」のページ
http://www.exsoccer.jp/
□関連情報
【6月23日】ガンホー、「エクストリームサッカー」プレスカンファレンスを開催
1on1から楽しめるカジュアルスポーツ、7月27日オープンβ開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060623/exscr.htm

(2006年7月27日)

[Reported by 勝田哲也]



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