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NHN Japan株式会社とゲームガーデン株式会社は、両社が共同運営するMMORPG「Xenepic Online」において、29万7,805件にも上る登録ユーザーの個人情報が流出したことを明らかにした。MMORPG分野では、30万弱の個人情報流出は、過去最大規模となる。昨日26日18時より、ゲームサーバーは緊急メンテナンスに突入し、プレイできない状態が続いている。サービス再開時期は未定。6月27日5時時点でユーザーの被害は出ていないとしている。 今回流出した個人情報は、ゲームガーデンによる調査報告によれば、以下の通り。29万7,805件という数字は、累計登録者数そのものであり、すでに退会したユーザーのデータも流出していることになる。
・「Xenepic Online」ゲームID(29万7,805件) 流出した個人情報は上記のゲーム関連データのみとしており、ユーザーの名前や住所、クレジットカード情報は含まれないとしている。なお、今回流出したパスワードは、ユーザー側が設定する任意のパスワードとは別の、メーカー側が管理用に使用している“裏パスワード”であり、これらのデータを使ったログインはできないという。ただし、パスワードはパスワードであり、裏パスワードを使ってログインされた可能性も否定できないため、サービス再開にあたり、すべて新しく発行し直す方針。 個人情報流出の原因については、ゲームガーデンが管理するダウンロード用のFTPサーバーに、ゲームガーデンのスタッフが誤ってユーザー情報を含むデータを格納するという、過去に発生した他社の個人情報流出とまったく同じプリミティブなレベルの過失を犯していることを明らかにしている。
今後の対応については、現在協議中としているが、可及的速やかなサービス再開を最優先に、個人情報取り扱いのガイドラインの整備、運用状況のチェックシステムを構築、そしてユーザーに対しては、メーカーの過失により発生したプレイ機会の損失に対する補填措置を行なう方針。サービス再開時期は未定としているのが気になるところだが、迅速かつ的確な、そして誠意ある対応が望まれるところだ。
□NHN Japanのホームページ (2006年6月27日) [Reported by 中村聖司]
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