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6月25日 札幌大会(札幌ドーム)
入場料:無料
会場全体の様子を見ると、各社の出展内容にばらつきが出てきているのが目に付く。以前から見られた保護者層も取り込もうとする流れに加え、今回は女児向けのコンテンツが特に増加している。いずれもかなり混雑しており、潜在的なユーザーの発掘が進んでいることが感じられる。 またゲームメーカーでは、ゲームから派生した玩具やカードゲームなど、周辺のコンテンツに力を入れているところが多い。ゲーム離れというほどではないが、子供の遊びが多様化しており、メーカーも今の流行がどこを向いているのか、懸命に模索しているといった様子だ。
結果的に、イベントの中でゲームソフトの占める割合は、以前よりもやや下がっていると感じた。ただ新作を出展しているメーカーは依然として多いので、そのあたりを中心に各社のブースをレポートしていく。
■ 「Touch! Generations」で大人も集める任天堂ブース
「Touch! Generation」の新作は、ニンテンドーDS用「しゃべる! DSお料理ナビ」。その名の通り、料理のレシピを解説するソフトだ。画面には調理法と写真が出され、さらに音声で説明を読み上げてくれる。 操作は音声入力に対応しており、料理中で手が放せない時も使える。「オッケー!」と言うと次のページに進み、「もう一度」と言うと再度同じページを音声で解説。専門用語が出てきたときには、「くわしく!」と言うと、その言葉を説明してくれる機能まで付いている。さらには、調理で少し待つ必要がある際に時間を計ってくれるタイマー機能まで搭載している。 メニューは全部で200種類以上。時間帯や難易度、費用などを選択すると、適当なものを選んでくれる検索機能も搭載。また1品だけでなく、前菜からスープまでのコースメニューを自動的に組んでくれる機能も用意されている。7月20日発売予定で、価格は3,800円。 このほかにも、タルコンガを使ったニンテンドーゲームキューブ用レースゲーム「ドンキーコング たるジェットレース」(8月10日発売予定、単体4,800円、タルコンガセット5,800円)や、2Dと3Dを組み合わせたGC用アクション「スーパーペーパーマリオ」(8月3日発売予定、5,800円)、タッチペン操作のDS用バスケットボール「マリオバスケ 3on3」(7月27日発売予定、4,800円)など複数の新作が登場。いずれも1時間以上の長い列ができていた。
その中でも特に気になったのが、ゲームボーイアドバンス用「リズム天国」だ。基本的にリズムに合わせてボタンを押すタイプの音楽ゲーム。ただ画面では、空手家が飛んでくるものを正拳突きで落としたり、毛抜きで次々とヒゲを抜いたり、ネコの視線から逃れるネズミを操作したりと、「メイドインワリオ」を感じさせる独特なテイストで演出されている。8月3日発売予定で、価格は3,800円。
■ ポケモンはDS「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」をステージで公開
このほかには、「ポケモンカードゲーム」を始め、バンダイ、タカラトミー、メディアファクトリー、ANAなどの関連商品のコーナーを展開。実際に触れて遊べる状態で出展された。
■ 新作ソフトが多数並んだバンダイナムコゲームス
ちなみに出展タイトルはほとんどがDS用。まずDS用「トリオンキューブ」は、上からブロックが落ちてくるパズルゲーム。縦と横にブロックが3×3の9個集まると消せる仕組み。 ポイントとなるのは、次に落ちてくるブロックを使って、新たな3×3を作ると、そのままブロックが消えずに残ること。次々に3×3ができるよう組んでいけば、最終的には巨大なブロックの塊が一気に消えて高得点となる。コツが掴めれば簡単に巨大なブロックを作れるので、爽快感もあるし、対戦では一発逆転要素にもなりそうだ。8月3日発売予定で、価格は3,990円。
DS用「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」は、右脳を鍛えるという「右脳の達人」シリーズの3作目。子育てをしているという設定で、記憶力や集中力を試すミニゲームをプレイする。体験版では、7歳の娘の段階でプレイでき、4つの項目のうちをプレイできた。さらにその後、娘との会話になり、「てんぷらと食べ合わせの悪いものは何?」と聞かれる。この答えが、娘の成長に変化を与えるようだ。2006年秋発売予定で、価格は未定。
■ セガはDS「甲虫王者ムシキング ~グレイテストチャンピオンへの道2~」を出展
新作ソフトとしては、DS用「甲虫王者ムシキング ~グレイテストチャンピオンへの道2~」の試遊台を出展。比較的多めの台数が用意されてはいたが、やはり来場者は多く、1時間以上の待ち状態。またAC用カードゲームの3タイトルも1時間前後の待ち時間となっており、相変わらず根強い人気を誇っている。
ちなみにブース全体を見てみると、AC用「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」に取られたスペースの広さに気づく。「甲虫王者ムシキング」と「甲虫王者ムシキング ポポの冒険編」を合わせて足りないほどの広さがあり、かつそれに見合っただけの人が集まっていた。なお、ブース内には2006年冬発売のDS用ソフトの看板もかけられているが、こちらは試遊台は出展されていない。
■ コナミの新作は「パワプロ」シリーズなど。女児向けソフトも積極的に展開
DS用「メルヘヴン 忘却のクラヴィーア」は、同社が発売しているDS用「メルヘヴン カルデアの悪魔」の流れをくむ対戦アクション。タッチペンを多用するのが特徴で、魔法アイテムの「アーム」を使った派手な攻撃が簡単に出せる。試遊台は1人用のストーリーモードと、2人用の通信対戦モードの両方が用意されていた。 また同社ブースから少し離れた「ちゃお ガールズアーケード」コーナーでは、DS用「きらりん☆レボリューション きらきらアイドルオーディション」が出展されている。なおこのコーナーは、中学生以下のみに参加が限定されている。8月10日発売予定、5,229円。
このほか、DS用「ボクらの太陽」のプロモーションも実施。試遊台は出ていないが、ステージイベントやうちわの配布などが行なわれていた。
■ PS2「サルゲッチュ」新作を展開したSCEJ
PS2用「サルゲッチュ ミリオンモンキーズ」は、ピポサルを捕まえる“サルつかまえアクション”の最新作。武装したピポサル「ピポソルジャー」は、いきなりゲットアミでゲッチュできないため、まずはガチャメカで攻撃して武装を解いてからつかまえることになる。 とはいえ操作は、近づいてボタンを押して攻撃するだけなので、ゲットアミでつかまえるのとさほど変わらない。実際にプレイに戸惑っている子供もほとんど見受けられず、さも当たり前のように操作していた。シリーズのファンならば安心してプレイできるだろう。
「PlayStation Spot」も設置されており、「LocoRoco」、「カズオ」、「-どこでもいっしょ- レッツ学校!」の3本の体験版をダウンロード可能。さらに、現在インターネットで配信されている体験版のダウンロードサービスも行なわれている。体験版はメモリースティックに保存されるので、家に帰ってからも繰り返しプレイできる。家でダウンロードできる環境がない人は利用してみるといいだろう。
■ カプコンはDS「ロックマン ゼクス」を出展
ほかにも、GBA「ロックマンエグゼ6」のデータ配信や、AC用「ロックマン エグゼ バトルチップスタジアム」など、コンテンツを「ロックマン」に絞って出展している。
□次世代ワールドホビーフェアのホームページ http://www.whobby.com/ □関連情報 【1月16日】家族向けの新作タイトルがさらに充実 「第23回次世代ワールドホビーフェア」開催 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060116/whf.htm (2006年6月17日) [Reported by 石田賀津男]
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