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1月21日、22日 東京大会(幕張メッセ) 1月29日 名古屋大会(ナゴヤドーム) 2月5日 福岡大会(福岡Yahoo! JAPANドーム)
入場料:無料
2005年6月に開催された前回のイベントでは、子供向けとしながらも、大人も十分に楽しめるタイトルが目立ち始めた。今回はその流れがさらに加速しており、明らかに大人向けというタイトルを出展するブースが出始めている。イベント自体は子供をターゲットにしたものだが、保護者も多数来場するだけに、家族みんなで、あるいは保護者自身にも楽しんでもらおうという傾向が強まっているようだ。
大阪会場は昨年と同じ大阪ドームが会場となったが、混雑ぶりは昨年にも勝るとも劣らないという印象。特に開場前からの人の集まりがより多くなり、駅から会場へ走る来場者の姿が多く見受けられた。ただ会場の内外いずれも人が多いため、急ぐとはぐれてしまったり、思わぬ怪我につながる可能性もある。必ず係員の指示に従い、楽しくイベントに参加できるよう心がけていただきたい。
■ DS「ポケモンレンジャー」を初公開したポケモン
ポケモンの力を借りるには、「キャプチャ・スタイラー」という新たな技を用いる。タッチペンを使ってポケモンの周りに円を描くことで、ポケモンに気持ちを伝えられるというシステム。何度も繰り返して円を描くことで、野生のポケモンが仲間になってくれる。円を描くラインがポケモンに接触したり(ポケモンは画面中を動き回る)、ポケモンが出す技が当たったりすると線が消されてしまう。実際のところ、かなりアバウトにぐるぐる書いているだけでも大丈夫なので、初めてプレイした子供でも簡単に遊べているようだった。 仲間にしたポケモンは、フィールド上の障害物をどけたり、森のトラブルを食い止めるために、1度だけ力を貸してくれる。例えば、道を遮るように積まれた藁の束には、アチャモなど炎を使うポケモンが燃やして通れるようにしてくれる。操作は使いたいポケモンにタッチして、そのまま藁まで線を引くようになぞるだけ。一度助けを借りたポケモンは、その場でどこかへと走り去っていく。どこでどのポケモンの力を借りるか、というアドベンチャーゲーム的な要素も盛り込まれているようだ。
ブース内では、まず5分程度の解説ビデオを見た後、「キャプチャ・スタイラー」の練習と、ポケモンを仲間にして力を借りながら進むという、2種類の体験版がプレイできた。さらにその後、7月15日に公開予定の映画「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 『ポケモンレンジャーと蒼海の王子』」のプロモーションムービーも用意されており、合計20分程度のツアー形式になっている。
□ポケモンのホームページ http://www.pokemon.co.jp/
■ 大人向けタイトルも大人気の任天堂
発売前の新作では、1月19日に発売予定のニンテンドーゲームキューブ用サッカー「スーパーマリオストライカーズ」や、4月13日発売予定のDS用アクション「伝説のスタフィー4」などを出展。シンプルなアクション性のゲームだけに、子供たちにもかなりの人気だった。 そんな中、妙に大人ばかりが集まっていたのが、発売中の「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える 大人のDSトレーニング」と、1月26日発売のDS用「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」の試遊台。時折、小学生くらいの子供もプレイしていたが、漢字の記憶など大人向けの問題も出題されるため、「お母様も横で一緒に遊んであげてください」と係員が説明するという、本イベントにしては今までにない展開が見られた。 DS用「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」は、文字通り英語を学ぶソフト。入力はタッチペンによる手書きで、紙に書くような感覚で連続して書いてもきちんと認識する。大文字・小文字の識別はもちろん、筆記体のような入力もある程度カバーしているようで、認識率はかなり高い。 テスト形式の英語力チェックモードも用意されており、日本語を英訳する問題が次々と出題されていた。英語を学びたいという人だけでなく、英語にある程度は自信があるという人も、自分の英語力をテストするのによさそうだ。
さらにDS用ソフトでは、3月2日発売予定のパズルゲーム「瞬感パズループ」も出展された。こちらはうずまき状のスペースを転がってくる数色のボールに、中央からボールを撃ち出し、2つ以上並んでいる同色のボールにぶつけて消していくというゲーム。操作はタッチペンのみで単純だが、正確な撃ち出しと、瞬間的に連鎖を考える判断力が問われる。試遊台は1台のみだったが、年齢を問わず人気を集めていた。
□任天堂のホームページ http://www.nintendo.co.jp/
■ 「怪盗ルソー」など2本のDS用新作を出展したナムコ
DS用「怪盗ルソー」は、主人公の海藤流想(かいどうるそう)が、変装を得意とする怪盗ルソーとして活躍するアドベンチャーゲーム。変装時はタッチペンを使用し、上画面に示されるお手本に近いものを描く。うまく描ければピンチを脱出できるが、お手本からのズレが大きければ変装を疑われることになる。体験版では時間制限がなく、何度でも直せるので、じっくり焦らず描くのがポイント。 絵を描くというアプローチ自体は、同社でも「パックピクス」などで既に使われているが、本作はそのシチュエーションが実にユニーク。ガードマンに追いかけられて行き止まりに追い詰められたら、そのガードマンの顔を綺麗に描いて変装。見事に書けば、追いかけてきたガードマンに見つからないだけでなく、「男前だな」などと声をかけられたりする。また人間だけでなく、十字の窓枠など物に変装することもある。いずれも顔だけで、首から下は全くそのままなのだが、そこは誰も追求しないというお約束が馬鹿馬鹿しくて笑える。 また会話などのイベントシーンでは、アニメのようにキャラクタが動く。助け出したセーヌ姫からのお礼のキスや、担任の茶葉先生が繰り出す必殺技「炎のリーゼント」など体験版だけでも色々なシーンがあり、生き生きとしたキャラクタでも人気を集めそうだ。 DS用「右脳の達人 爽解! まちがいミュージアム」は、上画面と下画面に表示される絵の間違いを探すゲーム。間違いは1問に1つずつで、その箇所をタッチペンで囲めば正解。すぐに次の問題(絵)が出てくる。制限時間内に規定数の間違いを見つければクリアとなる。
最初は単純な静止画だけだが、ステージが進むにつれて、動く絵や、画面をスクラッチしないと絵が出てこないものなど、ゲームならではの新鮮な間違い探しも用意されている。またステージをクリアすると、その結果に応じて、判断力や集中力、記憶力などが評価される。ゲーム中はあまり意識することなく、脳のトレーニングにもなるという仕組みのようだ。
□ナムコのホームページ http://www.namco.co.jp/
■ 「ムシキング」などで圧倒的な人気を集めたセガ
これよりもさらに猛烈な人気を集めたのが、女の子向けのAC用カードゲーム「オシャレ魔女 ラブandベリー」。こちらも無料だが整理券が配布が行なわれており、10時半の時点で14時半の整理券が配布されるという盛況ぶり。他にも発売前の商品を含む多数の関連グッズがずらりと並べられるなど、まるで新作のような華やかさを見せていた。 さらに同社の第3のAC用カードゲーム「古代王者 恐竜キング」も出展され、こちらもかなりの人気。今回セガは出展各社のなかで最大級の広さのブースを確保したが、この3タイトルにほとんどのスペースを割いていた。
新作ゲームとして出展されたのは、3月2日発売予定のDS用「ドラえもん のびたの恐竜 2006」を出展。3月4日公開の映画にあわせて発売されるもので、設定は映画のものを踏襲。カードゲーム形式の対戦ゲームで、通信対戦にも対応する。
□セガのホームページ http://sega.jp/
■ GBA、AC、玩具の融合展開を見せるカプコン
「ナビデータチップ」というICカードに記録されたデータを、3つのプラットフォームで読み書きするというもの。GBAでは、タカラから1月26日に発売される「ビーストリンクゲート」を用いてデータを読み取れるようになるが、この先行販売と、使用方法のレクチャーが行なわれていた。またAC用「ロックマン エグゼ バトルチップスタジアム」も初公開ながら無料で開放され、かなりの行列ができていた。
ゲームソフトでも、3月2日発売予定のPSP用アクション「ロックマンロックマン」を出展。デフォルメされたロックマンたちが戦うサイドビューのアクションゲームで、ファミコン版の「ロックマン」をベースに、グラフィックなどが大幅にアレンジされている。またマップエディット機能が搭載されており、これを用いて作られた「サンデースペシャルステージ」も会場限定で公開されていた。
□カプコンのホームページ http://www.capcom.co.jp/
■ DS「聖剣伝説DS」をプレイアブル出展したスクウェア・エニックス
DS用「聖剣伝説DS CHILDREN of MANA」は、同社の「聖剣伝説」シリーズの最新作。出展されたバージョンではタッチパネルは使用せず、ボタン操作のみでゲームが進行した(製品版ではメニュー画面などで使用するという)。アクションはボタンの連打だけで連続攻撃が出せるなど基本はシンプルだが、精霊の力を借りて魔法を使ったり、ゲージを消費して強力な技を出すなど、バリエーションは豊か。ボス戦ではこれらの技をうまく使っていかないと、勝つのは難しそうだ。
また会場ではボリュームが絞られ気味だったが、伊藤賢治氏、岩田匡治氏、相原隆行氏による楽曲は特筆に価する。シリーズでは初のDS用タイトルだが、独特な色合いのグラフィックスとともに、「聖剣伝説」らしさを十分に引き出していると感じられた。
■ 「パワプロ」関連などで新作を出展するコナミ
DS用「メルヘヴン カルデアの悪魔」は、タッチパネルを使ったアクションRPG。戦闘シーンでは十字キーでキャラクタを操作して攻撃できるほか、タッチパネルでカードを選択すると強力な技が使用できる。カードを使用した瞬間は無敵状態になるため、うまく敵の攻撃を無敵でやり過ごしてカウンターを決めるといった戦術も重要になるようだ。対戦プレイにも対応しており、会場では対戦専用の試遊台も設けられている。
GBA用「パワポケダッシュ」は、野球バラエティというジャンルがつけられたタイトル。「パワプロ」シリーズのタイトルながら、野球ゲーム部分がカードゲームになっており、遊び方は全く別物。野球ゲームというよりは、「パワプロ」の世界観で楽しめるアドベンチャーゲーム、というつもりで遊んでみるといいかもしれない。
□コナミのホームページ http://www.konami.co.jp/
■ 家族向けの出展に大きくシフトしてきたSCEJ
PSP用「TALKMAN」では、発音テストによるイベントを実施。親子で参加して、子供に発音テストをさせてみるなど、家族みんなで楽しんでいる様子が見られた。また「バイトヘル2000」もゲーム自体がシンプルなためか、子供にもなかなか好評なようで、意外にもキャラクタ物に負けないほどの人気を集めていた。
発売前のタイトルは、2006年発売予定のPSP用「LocoRoco」のみ。こちらは試遊台のほかにも、「PlayStation Spot」でのダウンロード配布も実施されている。試遊台も大混雑というほどではなかったが、PSPを持ち込めば待ち時間なしで体験できるので、PSPを持っている人にはこちらをオススメしておく。
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ http://www.playstation.jp/
■ DS用電子手帳など子供向けに特化したバンダイ
新作ソフトは、1月26日発売予定のプレイステーション 2用格闘アクション「うえきの法則 倒すぜロベルト十団!!」、1月19日発売予定のDS用アクション「ケロケロ7」、3月発売予定のDS用「Style Book」シリーズの3タイトル。PS2用「うえきの法則 倒すぜロベルト十団!!」では、早速ステージイベントで大会が催されるなど、発売前からかなりの盛り上がりを見せていた。 DS用「ケロケロ7」は、一見するとただのアクションゲーム。しかし実際にプレイしてみると、特定の地点に到達した際に、タッチパネルでの操作を要求される。内容はひたすらスクラッチするもの、ぐるぐると円を描くもの、さらには言葉の穴埋めクイズまで出てくる。ゲーム画面は、ラクガキのような荒いグラフィックスがいい味を出しており、子供が気軽に遊ぶタイトルとしてはなかなか完成度が高いと感じられた。 DS用「Style Book」はゲームではなく、DSを電子手帳にしてしまうソフト。タッチペンがあるから、というのが発想の始まりであろうが、ただの電子手帳ではなく、キャラクタを取り入れているのがポイント。試遊台では「シナモロール」が動いていたが、「ふしぎ星の★ふたご姫(仮)」と「ジュニアシティ」も同時に発売される。
電子手帳としての機能も、日記やスケジュール、おこづかい帳などバリエーション豊か。タッチペンでのサインによる個人認証機能まで設けられており、なかなか本格的なつくりになっている。またDSの通信機能を用いて、プロフィールや日記を交換できる機能も設けられている。女の子向けのコミュニケーションツールとして人気を集めそうだ。
□バンダイのホームページ http://www.bandaigames.channel.or.jp/
■ 会場で唯一Xbox 360の新作を出展したトミー
会場では画面分割による対戦がプレイできた。解像度が高いため、画面を分割していても十分なクオリティが保てていたり(画面サイズに応じて文字が小さくなり、見にくくはなるが)、フレームレートが全く落ちなかったりと、さすがXbox 360と思わせるクオリティ。開発状況は50%としているが、見た目ではもう十分だと感じられる。これならばアーケード版のプレーヤーも十分納得できるだろう。Xbox Liveによる通信対戦にも対応予定だが、会場でのデモは行なわれなかった。
■ ミニ四駆のオンラインゲームを出展したタミヤ
開発はケイブ、運営は「女神転生ONLINE IMAGINE」で知られるケイブ・オンライン・エンターテイメントが担当する。企画のベースは、ミニ四駆のプロモーション的なもので、基本料金は無料としながらも、アイテム課金による本格的なサービスを予定しているという。 会場の試遊台では、2台での対戦がプレイできた。まずマシンを選び、スタートの合図とともにマウスをクリックしてスタート。実際の製品では、本物のミニ四駆と同じ5人までのレースだけでなく、オンラインオリジナルの8人同時レースなども盛り込みたいという。またスタート後は見ているだけになるが、何かアクションが起こせるようにするかなど、ゲーム内容はまだ練っている最中としている。
画面は3Dグラフィックスで描かれており、マシンの後方を追従するカメラワークや、スピード感を高める画面エフェクトなどで、本物以上の迫力が感じられる。PCのスペックについては、3D描画ができるビデオカードは最低限必要になるが、比較的低いスペックでも動作する方向で制作されているという。
□次世代ワールドホビーフェアのホームページ http://www.whobby.com/ □関連情報 【2005年6月25日】大人も子供も楽しめる新作ゲームが続々登場! 「第22回次世代ワールドホビーフェア」開催 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050625/whf.htm (2006年1月16日) [Reported by 石田賀津男]
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