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【首都高バトルX】
価格:7,140円
シリーズ最新作がXbox 360用ソフトととして発売されることとなった「首都高バトルX」。グラフィックスの進化は目を見張るほどで、日頃、首都高速を利用している人にとっては、まさに首都高がそのままパッケージ化されたような印象だろう。今作では渋谷や新宿の一部の下道も描かれており、折り返し運転することとなる。さらに、ネオンやビルの明かりが目映い“NIGHT”だけでなく、“MIDNIGHT”、そして朝方の“DAYBREAK”と時間の概念が取り入れられており、時間によって登場するライバルが変わってくるなど新要素も取り入れられている。 今回のイベントに出展されたのは、かなり完成に近づいたバージョンで、完成度が70から80%のバージョン。本作はXbox Liveに対応しているが、試遊台で遊べたのはスタンドアローンのみだったのが残念なところだ。 本作の見所のひとつはグラフィックスの進化だが、一言で「次世代機はグラフィックスが進化した」と言うのは簡単だが、そのリアル度は凄まじい。メーカー側から言わせれば、「これまで実現することができなかったことが実現できるようになり、開発に際限が無く、それ故に作業量が増大した」ということらしい。 たとえば、これまでのガードレールは厚さの概念がなかったため、車のヘッドラインがあたったところで影の生成など考えなくてもよい部分もあったが、次世代機においてはきちんとガードレールまでデータとして収録されている関係上、ガードレールの隙間から漏れる光が透けて反対側車線に写ると言ったことまで再現することができるようになった。もちろん車は移動するので、光の移動と影の生成はリアルタイムで行なわれ、リアルではあるが、そういった部分の作業量は倍増し制作期間の増大に結びついている。今回、試遊台で遊んだ感触では、ヘッドライトの光がガードレールを透け反対車線にあたる様子や、首都高沿いのガラス張りのビルの窓に反射する様子などきちんと描かれている。こういった細かい描写がリアリティを増す演出に結びついている。 もちろんこういった細かい話だけでなく、リアリティを出すために首都高沿いの看板は極力、許諾を取って収録しているという。また、リプレイ画面などでは自動的にいくつかのカメラが切り変わる効果が選択できるが、ランドマーク (東京タワーや六本木ヒルズ) のあるところでは、きちんとそれらの建造物もフレームに収まるように、引いたカメラワークに切り替えられる。普通に走っているだけではそれほど見えないが、このカメラワークを選択すると、渋谷駅前などは、きちんと駅前ロータリーのデータが収録されていることがわかる。つまり、走ることのできない周辺情報まで細かくデータが収録されているということで、ぜひともプレイ時にはこういった部分も確かめていただきたい。 これまでは首都高を流していてライバルにパッシングして戦いを挑み……という展開だったが、今作ではそれだけではなく、パーキングエリアの概念が取り入れられている。パーキングエリアで色々な人と話すことでヒントなどを得ることもでき、そういった意味でもゲームの幅は広がっているという。 また、出展バージョンでは車の表示は5台ほどとなっていたが、30台くらいまでは車の表示を増やすことができるという。しかし、30台を表示すると、実際の首都高のように渋滞してしまいかねないため、現在はより多く表示できるようにしながらも、調整を進めているところだという。さらに“DAYBREAK”においてより朝方の雰囲気を表現できるようにするなど、雰囲気の再現度を高めることを、開発期間の続く限り続けていくとしている。
今回初めてのお披露目となったわけだが、今後発売日が近づけば試遊台が一般店頭などに並ぶ日が来るかもしれない。スクリーンショットでもグラフィックスの進化は一目瞭然だが、実際のゲーム画面を見ればもう一段上の衝撃を受けることだろう。機会があればぜひとも一度チェックしていただきたい。
(C) 2006 GENKI
□元気のホームページ (2006年5月29日) [Reported by 船津稔]
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