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★GCゲームレビュー★

おおだマイクで大将気分!
声が決め手の新感覚ピンボールアクション

「大玉」

  • ジャンル:人海戦術落城アクション
  • 発売元:任天堂株式会社
  • 価格:6,800円
  • プラットフォーム:ニンテンドーゲームキューブ
  • 発売日:発売中(4月13日)



“おおだマイク”ことゲームキューブ マイクは、付属のホルダーでコントローラに取り付ける
 任天堂から発売された、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト、人海戦術落城アクションゲーム「大玉」のレビューをお届けしよう。読者の皆様の中には、「大玉」がどのようなゲームか気になっている方も多いのではないだろうか。筆者の周りにも「大玉」のゲーム内容が気になっている人が多く、“「大玉」ってどんなゲームなの? ”と尋ねられることが多い。近年のゲームは、ゲームジャンルに「感動の~」や「体験~」と言う、大まかな説明が付け加えられている。本作のゲームジャンルは“人海戦術落城アクション”。人海戦術……落城……アクション? お堅いアクションというイメージを越えて、ほとんど意味がわからないのは筆者だけであろうか。兵の数で敵を押し、落城させるアクションゲームで間違いは無いのだが、自分の頭の中にはクエスチョンマークが出てくる一方だ。

 「大玉」は戦国時代の合戦を舞台にピンボールをするゲームだ。この合戦は主人公“山ノ内景虎”が、父の敵である“鴉丸源信”を討つ為の戦い。景虎は敵討ちのために不思議な力を持つ巨大な玉“大玉”を使い、合戦に臨む。この“大玉”が、盤上で言うところのボールの役割をするのだ。もちろん、合戦には兵同士の戦いが欠かせなく、本作においてはピンボールの盤上で兵の攻防が繰り広げられる。プレーヤーはコントローラで味方兵を操作するのではない。パッケージに同梱されている“おおだマイク”(ゲームキューブ マイク)にしゃべり掛けて、味方兵に指示を出す。つまり、プレーヤーは声で合戦に参加するのだ。


■ 多少の犠牲はお構いなしのダイナミックな戦国ピンボールゲーム!

 ゲームの目的は、“任天の鐘”を自陣からゴール門まで持ち運ばせること。“任天の鐘”とは武士道の源流といわれる“任天道”の教えを刻み込んだ家宝である。この“任天の鐘”を、源信が待ちかまえる“鴉丸城本丸”まで持ち運び、大玉で鐘の音を鳴り響かせることで景虎の敵討ちは達成される。

 ゲームを開始すると、兵士の“ウワァー! ”という威勢の良い声とホラ貝を吹いた音が鳴り響く。兵士達の士気が筆者に伝わってくるようだ。ステージごとに森や川、城など地形が異なっている。そして、プレーヤーが大玉ぶつけて動作する水門や橋といった仕掛けが用意されている。合戦開始前には、攻略ポイントのナレーションを聞けるのが嬉しいところだ。

 第一ステージの“曲輪ヶ原 第一陣”は、ステージ中央と左側に川が流れる平地。兵達は川に流されてしまうため、味方兵と敵兵が川を挟んでにらみ合っている状態。このステージでは、大玉を川の上流にある水門に大玉を当てて水門を閉じ、味方兵を進ませるのがポイントのようだ。ナレーションを聴き終えると、いよいよ合戦の火ぶたが切って落とされる!

“曲輪ヶ原 第一陣”は画面中央に川が流れる地形。双方の兵が集まり、合戦開始を待ちわびている 合戦開始前には攻略ポイントが画面上に表示される。なかなか難しいが、大玉をぶつけて仕掛けを発動させよう
紅い甲冑は味方兵、奥に小さく見える黒い甲冑は敵兵。味方兵のお尻が合戦の緊張感をほぐしてくれるポイント “任天の鐘”を担ぐ釣鐘衆。彼らは合戦をフンドシ一丁で突っ切ると言う、行動派のナイスなおじさま達だ


 自陣にある砲台から大玉が発射される瞬間が合戦開始の合図。発射された大玉の行方を見守っていた筆者だが、よく見ると一直線に味方兵に向かって転がっているではないか。間一髪で味方兵は大玉の進路から逃げたが、敵兵は下敷きになった。大玉に巻き込まれた兵は「いてぇ! 」や「ぐはぁ! 」という吹き出しが表示され、天に昇っていく。味方兵は避けてくれるのだと安心し、フリッパーで大玉を弾いてみると、今度は味方兵をプチッと巻き込んでしまった。失敗したと思っているところに、味方兵から「何やってんだ! 」とお怒りの吹き出しが飛んでくる始末。

 大玉はマップ上にある木や小屋を跡形もなく破壊していく。大玉がオブジェクトを破壊していく様は、まるで怪獣映画を見ているかのようだ。筆者は戦国時代を堅苦しい印象で捉えていたが、大玉の激しい破壊を見ていると、自分の中にあった先入観をステージ上の小屋と一緒に打ち破ってくれているように感じる。フリッパーで大玉を弾くと木が折れ、そこらから兵が声を上げる異様な光景は、現実味が薄いからこそ面白い。

 もちろん、大玉を思い通りに弾くことは難しい。当てたい場所を狙って弾いても、どこか見当違いの場所に飛んでしまうことが多いのだ。慎重に狙いを定めて弾くのだが、大玉が通ると双方の兵はプチプチと潰されてしまう。操作に慣れるまでは、多くの犠牲を払うこと必至だろう。

敵兵を潰そうと弾いた大玉が味方兵だけにヒット。ゴメン! では済まされない状況だが、これがまた楽しい こちらは上手く敵兵を大量に潰した場合。色んな吹き出しを見るため、もっと潰したいと言う意欲が沸いてくる


 ようやく大玉を水門に当てると、川が見事にせき止められ、味方兵が敵兵と接触をはじめる。双方の兵が接触し始めると、先ほどまで感じていた怪獣映画のような印象が変わり、ようやく戦国時代の合戦という感じが強くなってくる。

 当たり前だが、味方兵の役割は大玉にプチプチ潰されることではない。彼らの役割は前線に立ち、敵兵から釣鐘衆を守ること。味方兵はプレーヤーが指示を与えるまで大きな行動を起こさない。戦場で勝手な行動をすれば、兵士自身の生存確立が減り、さらには負け戦を引き起こす原因にも成りかねないからだ。その理由もあってか、味方兵はプレーヤーが指示を出さなければ、ただ敵兵と押し合いをするのみ。実際の合戦ではあり得ない、子供の喧嘩のような光景はなんとも可笑しい。

水門はこのステージの重要な攻略ポイント。大玉を水門に当てると、水がせき止められたメッセージが表示され、味方兵と敵兵のぶつかり合いが始まる!


 マップ上にある“秘技アイテム”を入手すると、味方兵と釣鐘衆に指示を出せるようになる。例えば、最初のステージ“曲輪ヶ原 第1陣”にある秘技アイテムでは「進め」、「右」、「左」、「下がれ」、「包囲」が修得可能となっている。この秘技アイテムは別のステージにもあるため、取り逃がさず進めたいところである。

 秘技アイテムをゲットすると音声コマンド練習画面に切り替わる。音声の入力は、マイク認識ボタンを押しながら“おおだマイク”に向かって発声するのだが、いきなり声を出せと言われても若干照れてしまうのが正直なところ。筆者は照れつつも“おおだマイク”に向かい、兵士達を早く歩かせる「進め」の命令を認識させることにした。「進め進め」と喋ると「了解しました! 」と言う返事とともに、味方兵が前進する。自分の声が味方兵に通じると、自信を持って指示を出せるようになる。ちなみに、“おおだマイク”の感度はオプション画面から変更可能だ。

 ステージ上で早速「進め進め」と指示を出してみると、味方兵から「了解しました! 」という声と同時に「進め! 」という吹き出しが表示される。自分の声に対してゲームからレスポンスがあると、味方兵と一緒にプレイしている感覚を受けるだろう。

 プレーヤーと味方兵の間には“信頼度”があり、信頼が厚い場合には兵が命令によく従ってくれるのだ。この“信頼度”は派兵をして兵を増やしたとき、「にぎりめし」を与えたときに上がる。また、プレーヤーが弾いた大玉で味方兵が死んでしまった場合、釣鐘衆が敵兵に押されている場合などで低下してしまう。ゲーム中では、大玉でうっかり味方兵を潰す場合が多々あるため、操作テクニックを磨かなければ、高い信頼度を保てない。信頼できないプレーヤーには、命を預けてくれる兵など居ないと言うことだ。

秘技アイテムをゲットすると、発声練習が表示される。急に声を出すのは難しいが、小さなプライドを持っていては兵を動かせない。恥じらいを捨てるのは今だ。深呼吸し、マイクに向かってトライあるのみ!
筆者がオススメする音声コマンドは「包囲」。これは味方兵が敵兵を囲んで一掃する、爽快感のあるコマンドだ。“曲輪ヶ原 第1陣”で入手できるが、若干わかり辛い場所にあるため、取り逃してしまいがち
信頼度が高い場合に「押せ」と指示を出してみると、味方兵は信頼度を行動とセリフで示してくれる もし、信頼度が低いとセリフは赤で表示され、呆れられるだけでなく、味方兵から反発を食らうことも


 味方兵と敵兵の押し合いは、兵数が多い方が有利になり前線が進む。この兵数は画面上に表示されるため、前線の戦況がわかりやすい。味方兵はコントローラの「味方兵出陣」ボタンを押すと派兵できる。派兵できる人数は「待機兵」としてカウントされているので、計画的に使いたいところ。

 味方兵には限りがあり、派兵できる兵数もいつしか底をついてしまう。ゲーム中にはそのような事態を防ぐ、「天の玉」がある。大玉をステージ上にある「緑色の玉」に当てると、大玉は一定時間だけ「天の玉」になるのだ。「天の玉」に潰された敵兵はだ補され、「待機兵」としてカウントされる。また、「天の玉」は味方兵をすり抜けるため、双方の兵が押し合っている前線に目がけて、バシバシと弾こう。ちなみに、大玉を「天の玉」に変えるには、ステージ上にあるハートを集め“任天の鐘”が白く光った状態で大玉を当てる方法もある。

 また、ゲーム中には「にぎりめし」があり、これも普段想像するものとかけ離れている。「にぎりめし」は大玉とほぼ同じ大きさで、砲台からステージ上に発射する。この「にぎりめし」を敵兵の近くに落下させると、敵兵は「飯だー!」と吹き出しを表示し、なんと前線から離れてしまう。「にぎりめし」に群がる敵兵は、砂糖に群がるアリを思い出させる。また、「にぎりめし」を味方兵に与えた場合には信頼度が回復するため、どちらに使うかはプレーヤー次第だ。

 ステージ上の木や小屋を、大玉でバリバリ破壊する感覚は、単なるピンボールでは味わえない楽しさだ。また、兵をプチプチ潰すと自分は不道徳な事をしていると感じるものの、兵たちの吹き出しを見ているとやはり面白い。

右下にある緑色の玉が「天の玉」に変えるアイテム。戦況に余裕があるならば、確実にゲットしておきたいところ 「天の玉」が敵兵にヒットすると、敵兵は自陣に吸い込まれるように飛んでくる。敵を自分のものにする感覚は、将棋の駒に近い 大玉で“任天の鐘”を鳴らすと音波が発生し、敵兵を気絶させられる。味方兵にぶつけない必須テクニック
「にぎりめし」を使うと敵をおびき寄せられる。セリフの通り、食い物で前線を離れるなんてマジか!? と思わずにはいられない 釣鐘衆がゴール門をくぐればステージクリア。その時点で生き残っている味方兵を次のステージに引き継げる 日没になった場合、釣鐘衆が自陣に押し戻された場合は、負け戦となってしまう



■ プレーヤーと味方兵が一丸となって、初めてわかる本作の面白さ

 筆者は順調にステージを進めていたのだが、“曲ヶ原 第四陣”というステージからピタッとクリアできなくなってしまった。“曲ヶ原 第四陣”は自陣とゴール門までの間に、敵が操作するフリッパーと石垣、さらに大小のやぐらがあり、その先に巨大な敵将“河合一平太”が待ち受ける。プレーヤーが目指すゴール門は敵将の背後にあるという難関だ。

 ここでポイントになるのは、敵が操作するフリッパーだ。このフリッパーはステージ中央にあり、大玉を行かせんとする。筆者は今までクリアしてきたステージのように若干数の味方兵を派兵し、大玉をゴロゴロ転がし始めた。大玉を自陣のフリッパーで弾くと、敵フリッパーが強く打ち返してくる。ここまでは筆者も想定済み。問題はここからだ。打ち返された大玉は、味方兵を次々なぎ倒し、ほとんどの兵が命を落としてしまったのである。

 兵ならまだ居る! と思い次々と派兵したものの、敵フリッパーから打ち返される大玉は、味方兵に直撃するばかり。さらに自陣のフリッパーと敵フリッパーとの距離が狭いため、プレーヤーが弾いた大玉で無念の死を遂げる者も多数いる。このような状況では味方兵の信頼度が上がるはずもなく、指示を出したところで取り合ってすらくれない。指示をすると、「勘弁してください」、「無理だよ」、「こわいよぉ」と言う吹き出しが表示されるのだ。

 自陣の目前まで敵兵が押し迫り、ゲームオーバー間近という最悪の状況で、筆者は敵兵を押し進む秘技コマンド「押せ」を必死に叫ぶ。既に「押せ! 押せ! 」だけでなく「頼む! 押せ押せ!」という、ゲーム上では認識できない言葉も混じっている。すると、味方兵の中から「やろうじゃん」と言う吹き出しが1つ表示されたのだ。この合戦は結局ゲームオーバーになってしまったのだが、最後に筆者を信じてくれた兵のありがたかったことと言ったらない。

 今までのステージにおいて、筆者は、大玉で敵味方関係なく兵を巻き込み「進めぇ進めぇ!」と指示を出す、感じの悪いお屋方様であった。正直なところ「大玉」というゲームは、大玉を転がして障害物を壊すことが第一で、味方兵の操作など二の次だと思っていた。しかし、戦は一人でできない。自分の味方についてくれる兵がいるからこそ、合戦に出られるのだ。釣鐘衆をゴール門まで進ませるために命をかけている、また、命を落としてしまった味方兵達こそが、ゲームにおいて主役と言えるだろう。

“曲ヶ原 第四陣”は複雑な地形をしている。中央には敵フリッパーと石垣があり、一筋縄で進むことは難しい 敵将“河合一平太”は巨大なボスだが、顔を見る限りは強そうではない。ここがプレーヤーを油断させるところなのか 敵フリッパーで弾かれた大玉は「悪の玉」となり、味方兵を巻き込み、プレーヤーを苦しめる!


 味方兵の大切さに気付いた筆者は、大玉をむやみに放つのではなく、味方兵の様子を見ながら弾くことにした。第一に合戦全体の様子を把握しながら、大玉で味方兵の「補助」をするのだ。まずは、この敵兵を大玉で倒して……まてよ、ここは石垣を先に壊せば良いのか? と言った具合に、戦法を練る。

 プレーヤーと味方兵が一丸となると、今まで以上に合戦に熱中できるようになる。障害物を破壊し、ステージの奥に進むとついに巨大な敵将との戦いになるが、こちらは負ける気など無い。信頼してくれる味方兵達がいる心強さを感じるからだ。大玉を敵将に当て、敵将がひるんだ隙に筆者は「押せ押せ!」を連呼。釣鐘衆がゴール門をくぐるには今しかない! しかし、体勢を立て直した敵将からの反撃を受け、釣鐘衆は後退りしてしまう。ここはお屋方様として、気合いを入れなければと思い、「押せっ押せっ押せっ!!」と声を張り上げて指示を出す。やっとの事で釣鐘衆がゴール門をくぐると、筆者は「よしっ」と声を上げ、自分の戦略が成功した達成感に包まれたのだった。

 ステージをクリアし、先ほどまでのプレイを落ち着いて思い返すと、ゲーム開始時には思っても見なかったほど声を出し、指示を出していた自分に驚く。それだけでなく、プレイしているとコントローラがどんどん顔に近づいているのだ。あぐらをかいてプレイしていた筆者は、初めのうちはコントローラを腰の位置に持っていたのだが、クリア時には首の高さまで持ち上がっている。さらにコントローラを持つ手に力が入り、手のひらが若干汗ばんでいると言う熱中ぶりだ。

プレーヤーは兵に指示を出しつつ、釣鐘衆の進路を確保するという2つの作業を同時にこなさなければならない。上手に大玉を使いこなせば、敵陣の破壊など容易いもの。残るは巨大な敵将のみ!
敵将に大玉を当て、ひるんだ隙にすかさず音声コマンド「集まれ」を使うと、味方兵が敵将の動きを鈍らせる 敵将が倒れている間に「押せ押せ!」と指示を出し、釣鐘衆をゴール門へ一気に押し込もう! ここが一番熱くなれる瞬間だ



■ 黙ってプレイするようなお行儀の良いゲームではない。思い切り声を出して熱中しよう!

マイクに近すぎると音声が認識しづらいが、熱中してくると自然にこのポーズを取ってしまう筆者
 「大玉」は純粋なピンボールゲームとは言い難い。大玉を転がし、プレーヤーが考えた戦法通りに味方兵と敵兵を戦わせ、戦略が勝っている方に軍配が上がる。まさに、本作のゲームジャンル“人海戦術落城アクション”通りの内容であった。このゲームでは、味方兵をおざなりに扱っていてはクリアできず、難しいと感じることもある。しかし、自分が立てた策が成功し、無事にゲームをクリアできたその瞬間に得られる達成感は何物にも代え難い。テレビの前で武将のようにどっしりと構え、いかなる状況にも応対できる余裕を持って、味方に指示が出せるようになれば、良いお屋方様になれる。

 ゲーム中を通して筆者の士気を高め、時にはクスッと笑わせてくれたのは、語り部、家臣役として声で登場する俳優の大滝秀治氏。味のある声は、映画やドラマ、CMなどでご存じの方も多いはず。大滝氏の声はゲーム中の至る所に用意されており、筆者にとって印象的だったのは音声コマンドの練習画面だ。この画面で、プレーヤーが音声コマンドを練習すると、「いやぁーお見事!」といかにも嬉しそうな声で誉めてくれる。その声を聞くまで、筆者は照れながら発声していたが、大滝氏のテンションの高さで、自分の中にあった照れがいつしか消えていった。それどころか、緊張していた顔が、笑顔になっている事に気付く。

 他にも、ステージ選択画面で操作をしないでいると、突然「何をぐずぐずしておられるか、お屋方様!」と秀爺からの一喝が飛んでくる。さらに放置すると「いい加減にしなさい! こっちも年なんだ。あんたらみたいに時間を持て余してる訳じゃあ無いんだ」となかなかパンチの効いたお叱りを受ける。多くを語ってしまうのはあまりにももったいないため、是非とも自分の耳で確かめて頂きたい。

 最後に。筆者は声を出すことに大きな価値があると考える。本作をプレイしていると、嬉しいときには「やったー!」、驚いたときには「えっ!? 」、悔しいときには「うわっ」などの声を自然に上げることがある。常に声を出すゲームだからこそ、自分の感情が表に出てくるというもの。筆者に至っては「えっマジで!?」と、誰に伝える訳でもない声を上げるほど。ゲーム中では認識できない、こういった声を出すことが熱中している証拠だ。ゲームを黙々と楽しむのも良いが、声を出しながらプレイして、ゲームの楽しさ、気持ちよさを感じよう!

(C) 2006 Nintendo/VIVARIUM

□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□「大玉」公式サイト
http://www.nintendo.co.jp/ngc/gooj/
□関連情報
【2月23日】「第9回文化庁メディア芸術祭」が2月24日開幕
エンタテインメント・ディビジョンにGC「大玉」など展示
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060223/cgarts.htm

(2006年5月26日)

[Reported by 菅原吏利]



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