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会場:Los Angeles Convention Center
インタビューに答えていただいたのは、ディズニーで同作のシニアプロデューサーを務めるNick Bridger氏と、プロデューサーのIan Riches氏のおふたり。インタビューの前には実際にデモプレイを見せてくれたが、開発進行状況は30%程度で、残念ながら画面撮影は禁止、スクリーンショットもいただけなかった。ここではゲームのコンセプトなどについて、伺った話をもとに紹介していきたい。 まず本作は、映画の2作目と3作目をゲーム化したものになる。ストーリーラインは原作に沿いつつ、ゲームオリジナルの要素も加え、キャラクタ性をさらに掘り下げていくという。ジャックだけでなく、ウィルなどもプレーヤーキャラクタとして使用できるようになるそうだ。 ゲームのテーマとして据えられたのは、刀だ。戦闘では、刀で敵の攻撃を弾いて斬り返すといった多彩な攻撃が見られるのはもちろん、刀をロープに渡して滑り降りるようなアクションもある。謎解き要素でも刀を使ったものが多く用意されるようだ。 戦闘では、最大で4人のキャラクタを一度に操作する「マルチプルパートコントロール」というシステムを搭載。複数のキャラクタが一体となって行動するというもので、方向と行動を指示することで、各キャラクタをさも別々に動かしているように見せるというもの。デモプレイで見られたのは2人を操作するものだったが、敵に囲まれた状態で、こちらに飛び掛ってくる敵の動きを見て、2人が別々に避けたり斬り返したりしていた。乱戦の雰囲気がよく出ていて、映像演出的にもなかなか面白い。 もうひとつ、別の戦闘システムとして、「デュエリングシステム」がある。こちらは海賊らしい「ずるい戦い方」を実現したもので、梁にジャンプして捕まり、その勢いで敵を蹴り倒したり、地面の砂を掴んで投げつけたりと、多彩なアクションを見せる。その場にあるさまざまなものが使えるようで、こちらは戦術や柔軟な発想が求められそうだ。 映画の俳優を声優として使うか、またモーションキャプチャするかどうかは未定。ネットワーク機能に対応するかどうかといったことについても、「今はまだコンバットシステムの設計に注力している」とし、こちらも明らかにはされなかった。タイミング的には、来年のE3のころには完成版に近いものが見られそうだ。
北米地域では、2007年夏の映画公開に合わせて開発されている。日本では映画の公開時期にも左右されるため、今のところ発売は未定としている。
(2006年5月15日) [Reported by 石田賀津男]
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