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会場:品川プリンス「ステラボール」
「スパロボ」こと「スーパーロボット大戦」シリーズは、今から15年前の'91年に発売されたゲームボーイ版「スーパーロボット大戦」から続くシリーズ。テレビアニメで人気のロボットやキャラクタたちが作品の枠を超えて登場するシミュレーションRPGで、プラットフォームの進化に伴い、音声やアニメーション、さらにはフルポリゴンでロボットを再現するなど、大きな進化を遂げてきた。 そして、現在までに38タイトルが発売され、総登場作品数80以上、累計登場キャラクタ数6,000以上、累計登場機体数9,000以上を記録。シリーズ累計販売本数は1,140万本を達成している。
当日の会場内では、開演前から「スパロボ」シリーズ歴代作品のテレビCMが次々と流れ、徐々にファンの熱気が盛り上がる中、主催者であるバンプレストの代表取締役社長の仲田隆司氏のあいさつから幕を開けた。ステージは3部構成で、第1部はアニバーサリーステージと開発スタッフによるトークショウ、第2部は声優陣によるトークショウと抽選会、そして最後はプレミアムライブが行なわれた。
■ “アニキ”作詞の15周年アニバーサリーソング発表
15年を振り返った後は、水木一郎氏と影山ヒロノブ氏が、15周年アニバーサリーソング「Heart Of Steel」を披露。テンポはスローなものの、“スパロボ魂”がひしひしと伝わってくる力強い歌声だった。歌詞も水木氏自らが「スパロボ」15年間の想いを込めて作詞したというように、夢と希望があふれる内容となっていた。
そして、シリーズ最新作となるプレイステーション 2用「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」(以下、OG)を発表。初公開映像も上映された。(本作の情報についてはこちらの記事をご覧いただきたい)
続いて、斎藤和衛氏がデザインした「ソウルゲイン」や「アシュセイバー」などをリファインした藤井大誠氏、オリジナルキャラクタを担当した河野さち子氏、「コンパチブルカイザー」をデザインした大張正己氏が登場し、声優のかかずゆみさんの司会でトークショウが始まった。 「第3次」のカットインイラストから「スパロボ」シリーズに参加した大張氏は「『スパロボ』が大好きで自分でもプレイしているほどなのですが、その作品に参戦できるというのはメカアニメーター冥利に尽きます」と話し、コンパチブルカイザーについては「スーパーロボットっぽいスーパーロボット」を意識してデザインしたという。 河野氏はロア(変身前)のデザインに時間がかかったそうで、「歴史のある、人気のあるキャラクタを、改めて起こすとなると、まるっきり新しいものに転化していいのかどうかをものすごく迷う。今でも迷っています」と語った。
このような開発時のエピソードから、プライベートな話題まで飛び交うトークが展開された。
■ スパロボOGアニメ新シリーズ制作発表 第2部からは声優陣のステージ。三木眞一郎氏、かかずゆみ氏、緑川光氏、置鮎龍太郎氏に加え、イベントの告知には入っていなかった、冬馬由美氏、高橋美佳子氏、杉田智和氏もゲストとして登場し、かかず氏と寺田氏がリードする形でトークショウが行なわれた。 まずはPS2「スーパーロボット大戦OG」の収録の話題から。寺田氏は「一番恐かったのは三木さんの収録で、セリフが今まで書いたことがない量だった」というと、三木氏が「セリフは全部で25ページくらいで、叫びばかり25ページ! さらに、もうちょっとでゴールだと思ったら、『すいません、追加で2枚』ときましたからね(笑)」と、相当な苦労をした様子。それだけの量にもかかわらず、2時間叫びっぱなしですべて完了という神がかり(?)的な収録で、終わったときにはスタッフからも拍手されたそうだ。しかも、その武勇伝によって、他の声優さんもスタッフから煽られ、一気に収録していったという。 緑川氏は以前に「兵士の声もやりたい」と寺田氏に言っていたそうで、本作の100話くらいに及ぶ中の1話にだけ「ふてぶてしい兵士」役としても出演。「何があるかはいえませんけど、見つけるといいことがあるかもしれない」という。 収録のエピソードで盛り上がったところで、「スーパーロボット大戦OG」のアニメ化を発表。出演者はそのままに、ここからはアニメシリーズの制作発表会へと移行した。 昨年発売された全3巻のOVAシリーズに続く、アニメ化第2弾となるが、第1弾の続編ではなく、「ORIGINAL GENERATION」のストーリーをアニメーションならではの解釈で展開する。寺田氏も前回は監修だったが、今回はスタッフとして参加して脚本を直したりしており、「『OG』のストーリーの大筋は変えていないものの、見逃すと、後々大変になりますよ」(寺田氏)とのこと。
シリーズ構成も、OVAの全3巻よりももっと長く続くシリーズになるが、テレビなのかOVAなのかといった媒体については、現時点では秘密として明らかにはされなかった。主題歌はもちろんJAM Projectが担当する。シリーズの始まる今秋が待ち遠しいところだ。
■ 水木一郎氏とJAM Projectによるプレミアムライブ 最後は「スパロボ」イベントでは欠かせないライブステージ。水木一郎氏とJAM Projectが、計9曲を披露した。 中でも「鋼の戦神」は、水木氏が声をやっているタイトルのキャラクタのBGMで流れている曲に歌詞を付けた曲で、イベントの前日にレコーディングしたばかりという新曲。夏に出る「スパロボ」15周年記念のアルバムに収録されるという。 ライブの締めくくりは15周年記念ソング「Heart Of Steel」。今回のイベントの出演者全員が登場し、ファンも一緒になっての大合唱でフィナーレを迎えた。
・我ニ敵ナシ (水木) ・戦友よ (水木) ・鋼の魂 (水木&影山) ・鋼の戦神 (水木&影山) ・迷宮のプリズナー (JAM Project) ・GONG (JAM Project) ・SKILL (JAM Project) ・熱風! 疾風! サイバスター (水木&影山) ・SRW 15th ANNIVERSARY SONG「Heart Of Steel」 (全員) ※ ()内は歌手名。敬称略
□バンプレストのホームページ http://www.banpresto.co.jp/ □「スパロボ」シリーズ公式サイト http://www.suparobo.jp/ □「スパロボ15周年記念『鋼のOG祭り』」のページ http://www.suparobo.jp/extra/festival2006/index.html □関連情報 【3月3日】バンプレスト、「スパロボ15周年記念『鋼のOG祭り』」 出演者の一部とイベント内容が決定 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060303/og.htm 【1月20日】バンプレスト、スパロボ15周年記念ファン感謝祭 「鋼のOG祭り」を4月22日に開催 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060120/og.htm 【2005年2月14日】バンプレスト、「スーパーロボット大戦感謝祭2005」開催 PS2最新作やOVAの映像公開、ライブなど内容盛りだくさん http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050214/supa.htm (2006年4月24日) [Reported by 滝沢修]
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