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会場:セガ本社1号館
この大会では、全国のエリア大会を勝ち抜いた31名の君主(うち1名は参加辞退)と、特別招待枠1名によるトーナメント戦が行なわれた。当日は観戦者が自由に入場できるとあって、会場となったセガ本社1号館のイベントスペースは超満員の状態。ロビーにも複数の中継モニタが置かれ、そこで観戦する人も多かった。セガによると、同社がこれまでに開いたアーケードゲームの大会でも過去最高の入場者数だったという。 大会のレギュレーションは、一般的な店内対戦と同じだが、使用できるカードは事前にコスト11以内で登録したカードに限られる。デッキのコンセプトを変えるほどの調整は難しいが、相手の戦法に応じて若干カードを入れ替え、兵法を変えることで対応することになる。これをきちんと織り込んだデッキ構築が求められるため、登録時から既に戦いが始まっていたといっても過言ではないだろう。 さて大会のほうは、1回戦から大波乱の様相となった。まずランキング1位の大都督、そして今回は特別招待枠として参加した「栄斗」君主だが、1回戦の試合で「MABUI♪」君主に競り負けて早くも姿を消した。さらに関東Aエリア1位通過で、来場者の優勝予想で一番人気の「初志貫徹5」君主も、注目君主のひとり「fan114」君主と当たり敗退。さらに投票で3位の「オズマソウジ」君主も「伏犠」君主に敗れ、来場者の優勝予想の3位までが1回戦で敗れるという展開となった。 その後も有力と目されていた選手が次々と姿を消す展開が続いた。「三国志大戦」は元々、全国のプレーヤーと通信対戦できるゲームではあるが、それだけに一所に集まって対戦するという経験は少ないはず。ことに初の全国大会ともなれば、誰もがこれまでに感じたことのない緊張感に飲まれたことだろう。また都市部と地方のプレーヤーの差が少なく実力が伯仲しているため、僅かなミスが取り返しのつかない結果に繋がることが多かった。
決勝戦の構図としては、「荀銀STO」君主がUC甘皇后の舞いを決め、SR馬超が「白銀の獅子」で暴れ始める前に、「うーたん」君主が「暴虐なる覇道」で攻めきれるかどうか、といったところ。まず最初のぶつかり合いで、双方とも大きな被害を出す前に引き上げたのは予定通りの展開だろう。 2度目の出撃は、進軍しながら「回復の舞い」による回復を期待できる「荀銀STO」君主が先行。やや遅れる形となった「うーたん」君主は、自陣に近い位置で「暴虐なる覇道」を発動する。これに対して「荀銀STO」君主は、兵法「連環の計」を発動し、さらに自軍を一斉に引き戻した。「うーたん」君主は敵を追うこともできないまま自城ゲージにかなりのダメージを受け、さらには「荀銀STO」君主が十分な士気を溜め込むという、一方的な展開になった。 城ゲージでも負けている「うーたん」君主は、十分な体制を整えた「荀銀STO」君主に対しての攻めを強いられた。「暴虐なる覇道」を2度仕掛け、甘皇后を討ち取るところまではいったものの、「荀銀STO」君主の城ゲージを4割程度削るに留まった。合計3度の「暴虐なる覇道」が終わった残り35カウントの時点で、「うーたん」君主の城ゲージの残りは1割程度だったが、影響下に置く武将の数を調整して、敵城近くで「暴虐なる覇道」をさらに発動して最後の攻めを見せる。しかしその董卓が一騎打ちで討ち取られてしまい、そのまま「荀銀STO」君主が守りきって優勝を決めた。 「荀銀STO」君主は、今大会の出場君主の中でも最年少の16歳。決勝での兵法の使い方など戦略面でのうまさも目立つが、UC甘皇后を確実に守りきる操作も卓越していた。「三国志大戦」は、カードゲームとしての要素も強いためか、プレーヤーの年齢層が格闘ゲームなどに比べて高めではあるが、今後は若年層プレーヤーも侮れない存在となってきそうだ。
表彰式では優勝賞品として、巨大な青龍刀がプレゼントされた後、優勝者の特別称号として「大軍師」が贈られた。
(C)SEGA CORPORATION, 2006
□セガのホームページ (2006年3月22日) [Reported by 石田賀津男]
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