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コナミ、BEMANIシリーズ4機種の全国大会
「BEMANIトップランカー決定戦」決勝大会を開催

3月11日 開催

会場:横浜BLITZ

 コナミ株式会社は、同社のアーケード用音楽ゲーム「BEMANI」シリーズの全国大会「BEMANIトップランカー決定戦」の決勝大会を、3月11日に横浜BLITZにて開催した。

 この大会では、「beatmania IIDX 12 HAPPY SKY」、「pop'n music 13 カーニバル」、「GuitarFreaks V2」、「DrumMania V2」の4タイトルを使用。1月から全国で予選が行なわれ、エリア予選を経た後、各タイトルごとに9名(「GuitarFreaks V2」と「DrumMania V2」では、香港・台湾・シンガポール予選の勝者を加えた10名)でトップランカーの座を争った。

 大会全体を通して目に付いたのは、選手同士の仲のよさだ。出身地はバラバラのはずだが、楽しげに話をしていたり、一緒になってステージ上でパフォーマンスを見せたりした。BEMANIシリーズは直接的な対戦ゲームではないものの、インターネットランキングなどで上位プレーヤーの名は知られており、インターネットでのコミュニティも活発。スタイルの違いを、純粋にパフォーマンスとして評価しあえる点も、良好なプレーヤー関係を築ける一因なのかもしれない。



 では大会の様子を見ていこう。まず最初に各タイトルで予選が行なわれ、上位3名を選出。改めてその3名での決勝戦が行なわれた。

 決勝で最初のタイトルは「pop'n music 13 カーニバル」。3台通信による対戦で、譜面はランダム、おじゃまなしのガチバトルという設定。曲は「メロパンク(EX) - pure」、「メロパンク(EX) - 進め! 爺ちゃん!」、「フォーチュン・テイルビート(EX) - GADARINA」の3曲が選ばれた。中でも「進め! 爺ちゃん!」では、選手たちもかなり苦戦していたが、曲が流れ出す前から大きな歓声が上がりっぱなし。結果は、最初の2曲を手堅く取った「Y.F」選手が優勝を決めた。

システム的に3人対戦可能な「pop'n music 13 カーニバル」は、決勝もガチバトルで実施。「Y.F」選手が先行逃げ切りの形で勝利を決めた


 続いての「GuitarFreaks V2」は、3名の選手が1曲ずつ選んだ計3曲に、コナミ指定の課題曲を加えた4曲で対戦。各曲ごとに、1位3点、2位2点、3位1点というポイント制で争われた。決勝に出場した3選手はステージに上がるやいなや、「勝ち負けにこだわらず、プログレッシブコースをやります!」と宣言。選ばれた曲は、「The Least 100sec」、「子供の落書き帳」、「Concertino in Blue」と、コナミ指定の「Timepiece phase II」。

 強烈な滝譜面を含む曲の連発に選手もかなり苦労していた(観客に魅せることを考えた、覚悟の上の選曲であろう)が、見事に乗り切るたびに会場から大きなどよめきが起こった。この滝譜面を頭ひとつ抜けて綺麗に弾いたのが、「ILYA_STK(ごーいち)」選手。「自分でも驚くほど調子がいい」と語っていたとおり、圧倒的な強さで「GuitarFreaks V2」を制した。

無駄のない動きで淡々と弾いたり、全身を動かして楽しげに弾いてみたりと、各々のプレイスタイルの違いが本物のギタリストを見ているようで面白かった


 「DrumMania V2」も、「GuitarFreaks V2」と同じく、4曲によるポイント制で対決。選ばれた曲は、「鬼姫」、「White tornado」、「子供の落書き帳」と、コナミ指定の「over there」。ここでは結果よりも、「NAOPDAYO(なおぷ)」選手の挙動に会場が注目。「点数よりも綺麗な叩き方を見て欲しい」という言葉どおりの流れるようなスティックさばきと、「我々クラス」という謎のチーム名が局地的に流行(?)し、会場は大いに沸き立った。

 一番の見所は、2曲目の「White tornado」。これを選曲した「NAOPDAYO」選手が、「世界一美しい『White tornado』を見せてあげます」と宣言し、フルコンボを達成。ところが見せ場はこれで終わらず、続く「BEATDOWN」選手も負けじとフルコンボを決めた。この得点差で1位を取った「BEATDOWN」選手が、その後も安定した強さを見せ、優勝を勝ち取った。

優勝した「BEATDOWN」選手はもちろんだが、高熱を押して参戦した「OPI-STAR」選手(右写真)と、スティックさばきと絶妙なトークで会場を魅了した「NAOPUDAYO」選手(中央写真)にも大きな拍手を送りたい


 最後となった「beatmania IIDX 12 HAPPY SKY」では、コナミの課題曲はなく、3名の選手が選んだ3曲のみで対戦。選ばれた曲は、「V(Another)」、「Scripted Connection⇒(Another)」、「No.13(Another)」。「ギタドラ」では選手のパフォーマンスも目立ったが、こちらは選手たちがプレイに集中し、白熱した戦いが繰り広げられた。

 接戦を制したのは、「FINE*」選手。優勝を決めた後、「今日で引退します。後は若い人に任せます」と衝撃の引退宣言も飛び出した。彼のプレイに酔った他の選手や観戦者からひときわ大きなどよめきが起こったが、これ以上ない有終の美を飾った「FINE*」選手に、惜しみない拍手が送られた。

天井のカメラで手元の動きを映していたのは、なかなか心にくい演出だが、常人が見ても、もはや何をやっているのかわからない世界なのかもしれない。優勝した「FINE*」選手は引退を宣言したが、笑顔でトロフィーを受け取って会場を後にした


大会の後、「TEЯRA」などBEMANIアーティストによるライブも行なわれた
 表彰式では、2位と3位の選手にはBEMANIアーティストから、1位の選手には各プロデューサーから表彰状やトロフィーが手渡された。プロデューサーやアーティストからは、「大変いいものを見せてもらった。次回も是非やりたい」というコメントが次々と飛び出し、開発側にとっても有意義なイベントとなったようだ。プレーヤーは次回開催を期待しつつ、さらに開発陣を驚かせるようなプレイを目指して練習に励んでいただきたい。

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「BEMANIトップランカー決定戦」のページ
http://www.konami.co.jp/am/bemani_topranker/
□関連情報
【2月21日】「AOU2006 アミューズメント・エキスポ」ブースレポート ~コナミブース編~
新ジャンルエデュテインメントゲームに熱い視線
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060221/aouk.htm
【1月11日】コナミ、EZweb「KONAMI♪MUSICフル」にて
BEMANIアーティストのオリジナル曲を配信
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060111/bemani.htm
【2005年8月31日】コナミ、BEMANIシリーズをより楽しむWEBサイト
「BEMANI EXPO」を開設
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050831/bemani.htm

(2006年3月15日)

[Reported by 石田賀津男]



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