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ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、現在正式サービスを展開しているMMORPG「エミル・クロニクル・オンライン(ECO)」において、人気キャラクタ“タイニー”が暮らす楽園「タイニーアイランド」を3月10日に実装する。
ちなみに行き方、対象レベル、職業等の情報は一切伏せられているが、既存の高レベル向け新エリアとは異なり、万人向けのコンテンツとして制作されている。また新種のタイニーは、将来的にはマリオネットとして使えるようになるという。いかにも同作らしい、“遊び”に特化した新エリアだ。 「タイニーアイランド」最大の遊びの要素として注目されるのは、なんといっても視点変更が自由になっているところだろう。「ECO」では、「ラグナロクオンライン」などと同様に、3人称見下ろしの視点が採用されているが、同エリアでは試験的に上下左右自由に視点を動かすことができるようになっている。これにより、水平線を眺めたり、空を見上げたりすることができる。ズームイン、ズームアウト機能を駆使することで、もっと多彩な楽しみ方が生まれそうだ。 一般に3Dゲームでは、フルインタラクティブのインターフェイスが基本だが、不特定多数のユーザーが同時にプレイするMMORPGでは、回線のトラフィック、あるいは技術的な側面から、パフォーマンス維持のために、あえて視点を3人称視点に制限する場合がある。しかし、空や地平線はおろか、少し先のオブジェクトすら見えないこのシステムは、フルインタラクティブのゲームに比べて遊びにくく、ライブ感も低い。 同社では、今回の試験的な視点開放を行なった理由として、ユーザーの強い要望を挙げている。正式サービス後に、視点変更レベルのアップデートが行なわれるケースは珍しいが、ユーザーは諸手を挙げて歓迎するだろうし、“やっかいな部分”にメスを入れた同社の姿勢は大きく評価したいところだ。
リリースによれば、今後もユーザーの反応を見て、他のマップへの追加を検討していくとしている。この期に及んで、他のマップは開放しないという選択肢はないような気もするが、いずれにしても「ECO」の新たな可能性を覗かせる意欲的なアップデートといえる。これを機に「ECO」の風景が大きく変わることを期待したい。
(C)2006 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc./HEADLOCK Inc.
□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2006年3月2日) [Reported by 中村聖司]
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