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NCJ、「ギルドウォーズ」オープンβテストの受付を開始
本格的なダークファンタジーが楽しめるRPGモードを紹介

2006年1月20日発売予定
2006年1月27日正式サービス開始予定

価格:オープンプライス(実売:6,300円程度)
月額料金:未定


 エヌ・シー・ジャパン株式会社は、本日1月5日より、オープンβテストの先行受付を開始した。βテストは予定通り、1月10日より実施される。今回は、βテストでプレイできるRPGモードを紹介していこう。


■ 多彩なクエストで進行するRPGモード、緑豊かなアスカロンに迫る影とは?

 「ギルドウォーズ」は、ティリア大陸を舞台とした壮大な物語が描かれるRPGモードと世界中のプレーヤーと強さを競い合うPvPモードの2つのゲームモードを搭載している。RPGモードでは広大な世界でいくつもの勢力の思惑が絡み合う人類復興のドラマが描かれ、シングルプレイRPGに勝るとも劣らない骨太のストーリーが展開される。魅力的なキャラクタと強大なモンスターに彩られる本作の世界に、プレーヤーはグッと引き込まれるだろう。

オープニングムービーで描かれる、豊かな水をたたえた美しい国、アスカロン。しかし、この一見平和に見える国の裏で、恐ろしい陰謀が進行している
クエストを持つNPCは頭の上に大きな!マークをつけて、プレーヤーを待っている
 プレーヤーは1人の冒険者としてティリア大陸にあるアスカロンという国を訪れる。アスカロンは美しい緑と、豊かな水をたたえる国である。この国の北には巨大な壁、「グレート ノーザン ウォール」が存在し、醜い角と獣の顔を持つ「チャール」という人類に敵対する種族の侵攻を阻んでいる。壁の内側であるアスカロンは、一見平和な世界ではあるが、人々の生活を脅かす盗賊が潜んでいたり、川には半漁人のようなリバースケイルといった怪物がいたりと、危険も多い。

 ゲームでは、ストーリーを大きく進行させる「重要なクエスト」の他に「クエスト」が多く存在する。RPGモードではこれらのクエストを進め、その経験値によりキャラクタを育成させることができる。RPGモードは町の部分がMMORPGで、ここでプレーヤーを募り、パーティーを編成する。町の外に出るとMOとなり、プレーヤー達で協力してゲームを進行させるというゲームシステムとなっている。

 本作では、仲間が集まらない場合でもNPCと協力し、プレーヤー1人でもゲームが進められるようになっている。特に序盤は至極快適にゲームが進み、その感触はオンラインでプレイしていることを忘れそうになるほどである。自分のペースでたっぷりとストーリーを楽しむことも可能となっているのだ。

 ただ、重要なクエストのみを進めると、物語は速いペースで展開するが、結果としてキャラクタの育成が足りなくなり、バランス的にきつくなる。クエストをクリアすることで大きな経験値を得ることができ、モンスターとの戦いよりも効率的にキャラクタを育成できる。こまめにクエストを受けておくことをオススメしたい。クエストは、畑を荒らすワーム退治や、熊退治といった地味なものから、メインストーリーに深く関係するものまで多数用意されている。

 クエストをくれるNPCは頭の上に緑色の!マークがついていて、話しかけることで受けることができる。数多く受けると迷ってしまいそうだが、いつでもメニュー内にあるウィンドウで次の目標を確認できるので安心だ。

 クエストの中にはスキルトレーナーから命じられるものもある。彼らからクエストを受けることで、使用できるスキルが増える。例えばネクロマンサーのトレーナーは地下墓地の奥深くにいたりと、意外な場所でスキルトレーナーに遭遇することもある。世界の隅々まで探索することで、思わぬ恩恵を得ることができるだろう。スキルやアイテムの一部はゲーム内で「封印」されており、これらを解除することでPvPモード専用キャラクタを作成するときにも選ぶことができるようになる。より自由度の高いキャラクタを育成するためにも、積極的な探索は重要となってくる。

 RPGモードでは、世界とキャラクタの描写にも注目して欲しい。プレーヤーが探索する世界は、緑豊かな森林地帯や、雪原、山岳地帯、漁師の村、魔法使いの住む塔など様々な場所があり、探検する楽しさを刺激してくれる。プレーヤーの探索地域が広がるごとに、風景はめまぐるしく変わる。また、登場するNPC達は政治的な背景を持っていたり、時には自ら剣を持ちプレーヤーを導き、戦うといったアクションも見せてくれる。細部まで制作者がこだわった世界を楽しんで欲しい。

 しかし、ゲームを進めていくと明らかになるのだが、実はこのアスカロンでの冒険はゲームのほんの序盤なのだ。アスカロンを探索し、ストーリーを進めることでプレーヤーはチャール達の不気味な動きを知る。やがてプレーヤーはチャール達の大侵攻に直面することになる。チャールの激しい攻撃は、この世界を一変させてしまう。破壊されるグレート ノーザン ウォールとアスカロン。崩壊した世界にプレーヤーが降り立ったとき、プレーヤーは、たっぷりとしたボリュームを持ったこの最初の冒険が、実はプロローグに過ぎないということを知るのである。

地下墓地を進むネクロマンサーの初期クエスト。先輩ネクロマンサーに導かれて、スキルの使い方を学ぶ
町の品物を盗んだ盗賊団と戦う。チャール以外にもこの国の平和を乱す者達は決して少なくない 雪原を進む。フィールドの自然は豊かで、様々な自然の情景を楽しめる 河辺での戦い。巨大やヤドカリのようなモンスターが突然地面から出てきてプレーヤーを襲う
フィールドには「コレクター」というNPCがいて、モンスターがドロップするアイテムを有益なアイテムと交換してくれる 魔法使いの呪文の詠唱を邪魔しようとするエレメンタルをどんどん倒していくクエスト ゲーム内でいつでもクエストの内容を確認できる。クエストごとの目的地も右上のマップに表示されるので戸惑うことは少ない
虫の卵を壊さずに取ることができる職人を守る。クエストに登場するNPCは個性豊かである チャールの動きを感知、プレーヤーはNPC達と協力して彼らに立ち向かう こちらを探っていたチャールのスパイを追いつめる、危機は未然に防がれたように見えたのだが……
チャール達の大侵攻により、無惨に崩れるグレート ノーザン ウォール。人類の苦難の歴史が幕を開ける


■ 崩壊した世界から人類の復興を描く、本当の物語の始まり

 「2年後」というテロップとともに、プレーヤーは禍々しい赤い空の下に荒涼とした大地が広がる無惨な風景の中に放り出される。プレーヤーの立つ場所は「旧アスカロン」と呼ばれる廃墟。かつての美しい国はチャールに踏みにじられ、消え去ってしまっているのである。植物は枯れ果て、大地には不気味な七色の光を放つ巨大な水晶の柱が打ち込まれ、チャールが闊歩するこの土地は、人類の住む所とは全く異質な世界だと感じさせられる。

プレーヤーの前に広がる赤い空と不毛の大地。公式ページに記載されているストーリーは、この時代以降を描いたものである
打ち込まれたのか、それとも生えたのか、不気味な光を放つ水晶の柱が立つ世界は、SF映画に出てくる宇宙人に侵略された世界や異次元空間のようにも見える
 しかし、人類は滅んではいなかった。生き残ったわずかな人々は力を蓄え、必死に生活圏を守り、反攻の時をうかがっていた。プレーヤーはその鍵を握る人物として活躍することになる。ここから本当の「ギルドウォーズ」の物語ははじまるのだ。

 崩壊し、異世界と化してしまった旧アスカロンでは、1人の冒険は難しくなっている。プレーヤー達が協力するのが理想だが、メンバーが集まらない人達のためにNPCの傭兵が存在し、彼らと協力することでシングルプレイでもシナリオを進めることが可能になっている。NPC達はプレーヤーが狙った敵を優先的に狙うようになっていて、彼らの力を把握し、どう戦うかという戦術も必要となってくる。

 世界が崩壊してからは、「ミッション」というものが重要になってくる。ミッションとはいわば大きなクエストで、チャールへの反撃や偵察など、物語を大きく動かす要素が入っており、成功させることで大きな変化をもたらす。ミッション中にボーナスミッションを指示されることもあり、よりドラマチックな展開も楽しめる。

ただし、ミッションは敵が多く難易度も高めで、しかも全滅してしまった場合、最初からミッションをやり直すことになる。可能であるなら他のプレーヤーと協力して進めたいところだ。もちろん、多くのクエストも用意されている。ミッションをよりスムースにクリアするためにも、積極的にクエストをこなし、キャラクタを育成しておきたい。

 この崩壊した世界は、プレーヤーの目には以前の世界を知っているだけに一層もの悲しく映るだろう。かつては人々が暮らしていた空間が無惨に破壊され、川は干上がり、泉は毒の沼に変わっている。町や村にいた人々はどこに行ったのかと、思わず彼らの姿を探してしまう。世界の変化が強い印象に残るこの感覚は、多くのプレーヤーに体験して欲しいところだ。

 「ギルドウォーズ」の真のRPGモードはここからはじまる。プレーヤー達の協力や、より高みを目指したキャラクタ育成、世界を復興させ、ストーリーを進める興奮もここからである。筆者自身も一刻も早く本作のオープンβテスト、そして正式サービスで、他のプレーヤー達とこの想いを共有し、物語を進める高揚感を体験したいと思う。シングルプレイのRPGに劣らない濃いストーリーが体験できる本作の日本でのスタートが待ち遠しい。

フィールドは今まで以上に危険な場所となっている。敵に囲まれないように気をつけなければならない 町ではNPCの傭兵を雇うことができる。傭兵の代金はかからない。プレーヤーとパーティーを組むときも、4人以下の場合は、積極的に利用していきたい そこかしこに朽ちた建物がある。かつての栄えていた姿を知るだけに、崩壊した世界の悲しさを強く感じる
不毛の荒野に変わってしまった大地。フィールドは全く違う雰囲気に変化してしまっている クエストを成功させることで新たなスキルが使えるようになる。より困難な冒険を成功させるために、キャラクタは強くしておきたい 敵は真っ先にヒーラーを狙ってくる。仲間をいかに守るかも戦闘の課題となる
マップ画面。盾の印のある場所でミッションに挑むことができる 人類はその活力を失ってはいない。プレーヤーは再び立ち上がろうとする人々を助ける存在となる ミッションでは人類の反撃のきっかけをプレーヤがもたらすことになる。敵は多く困難だが、何としても成功させたい
ミッションをクリアすると盾に剣が差し込まれるマークが登場する。興奮させられる演出だ 投石機によってチャールの一群を全滅させる。ミッションにはイベントも入って気分を盛り上げる 投石機の部品を探して完成させ、打ち込む。その後、穴の空いたチャールの本拠地に乗り込むことに
今回体験したテストプレイでのアスカロンの町は、海外と同じくクリスマスの飾り付けがなされていた

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□エヌ・シー・ジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「ギルド ウォーズ」のページ
http://www.guildwars.jp/
□関連情報
【12月27日】NCJ、「ギルドウォーズ」のオープンβテストを2006年1月10日から実施
βテスターの受付は1月5日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051227/gw1.htm
【12月21日】NCジャパン、WIN「ギルド ウォーズ」
パッケージ購入者特典のゲーム内アイテムを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051221/gw.htm
【12月14日】NCジャパン、WIN「ギルド ウォーズ」公式サイト開設
PvPシーンのムービーなど多数のコンテンツを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051214/gw.htm
【12月5日】NCジャパン、ATIユーザーイベントで「ギルドウォーズ」試遊台を展示
GIGABYTEの最新ビデオカードのパッケージに15時間プレイチケット同梱
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051205/ncj.htm
【11月18日】NCJ、「ギルドウォーズ」のパッケージ版を1月20日に発売
パッケージ版オリジナルのアイテムが付属
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051118/gwpack.htm
【10月24日】NCジャパン、MMORPG「ギルド ウォーズ」
月額課金なしでプレイ可能な「パッケージ課金」を採用
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051024/gw.htm
【8月8日】NCジャパン、独自のPvPシステムを搭載したMMORPG
「ギルド ウォーズ」日本でのサービスを2005年冬開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050808/guild.htm

(2006年1月5日)

[Reported by 勝田哲也]



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