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これまでカプコンは、グラフィックス最高設定時のパフォーマンスが最適化されるというニュアンスでPentium Dへの最適化を謳っていたが、その実態はアプリケーションの二重起動を可能にする「2画面化」だった。デュアルコアのメリットを最大限に活かすためには、2画面同時プレイしかないと判断したという。 通常、ゲームをはじめとしたアプリケーションの複数起動は、アプリケーション側で制限されている。2画面になることにより、パフォーマンスが悪化するため、というのがその主な要因だが、「Pentium D」環境のPCでプレイすると、良好なパフォーマンスを維持したまま、2画面同時プレイが可能になるという。 「鬼武者 3 PC」の2画面化は、単なる二重起動で、それぞれ個別のアプリケーションとして機能する。個別にインターフェイスを割り当てることにより、1台のPCで、2人でそれぞれ別のゲームを同時に進められる。音声は、最初に起動したほうが優先される仕組みだ。 カプコンでは、来年度も強力な販売網を持つソースネクストとのパートナーシップを活かし、引き続きカプコンメジャータイトルのPCへの移植・発売を行なっていく考えを明らかにしている。その中で、PC版オリジナル要素としてPentium Dへの対応、つまり2画面化を積極的にサポートしていくという。 なお、次作以降では、「鬼武者 3 PC」では実現できなかった機能拡張も付加していくという。例としては、1つのゲームを2画面に分けてプレイするスタイルを取り上げている。1人用ゲームなら、1つ目の画面で通常にプレイし、2つ目の画面はオプション画面やマップなどの情報参照用とする。2人用のゲームでは、オンラインゲームのように2人がそれぞれ別の画面でゲームを進行していく、といった新しいプレイスタイルを提案していくという。
こうした機能を実現するためには、単にアプリケーションの二重起動を可能にするだけでなく、ゲームそのものにも手を加える必要が生じてくるが、仮に実現すれば、PC版がコンソール機への発売から若干遅れることを差し引いても、大きな強味になりうる。カプコンでは、「鬼武者 3 PC」を皮切りに、来年度以降にリリースされるメジャータイトルのPC版の海外展開も予定しており、海外展開時の強味にもなりそう。今後の展開が楽しみなアップデートだ。
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□カプコンのホームページ (2005年12月21日) [Reported by 中村聖司]
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