最初のXbox 360購入者と握手を交わすビル・ゲイツ氏

シアトルにある「BEST BUY」。衛星中継車が数台出るなど、メディアの注目度も高い

　ワシントン州シアトルにある家電量販店「BEST BUY」では、22日の0時からXbox 360の販売を実施した。米Microsoftの本社は、シアトルから近いレドモンドにあることから、販売開始直前に、同社の会長兼CSA(最高ソフトウェア開発責任者)のビル・ゲイツ氏が来店した。

　ゲイツ氏は、店外で行列を作るユーザー数人に声をかけた後で店内に入り、「Project Gotham Racing 3」のデモプレイを実施。ステージは東京を選択し、夜の新宿を走行してみせた。その後、ゲイツ氏はレジの横へ。やってきた最初の購入者に声をかけ、握手を交わした。

　店外の行列は、販売開始2時間前の時点で約500人も並んでおり、Xbox 360への期待の高さをうかがわせた。当日は氷点下にも迫ろうかという寒さだったが、並んでいる人たちは毛布や椅子を持参して万全の体制で待機。中には焚き火をして暖をとったり、ゲーム機とプロジェクタを持ち込んで、店の壁をスクリーンに対戦ゲームを楽しむユーザーもいた。

　先頭に並んで購入したダン・フリーマンさんが並んだのは、発売3日前となる18日の17時ごろ。同店に展示されているXbox 360を見に来たところ、急に欲しくなってしまい、そのまま並びはじめてしまったという。購入時の気持ちを“So exciting!”と語ったフリーマンさんは、店員や他のユーザーから拍手喝采を受け、まるで英雄扱い。日本とは違い、お祭り気分で楽しんでいるユーザーが多いのが印象的だった。

　店内には数百台のXbox 360が積み上げられていたが、行列に並んだ全ての人に行き渡るだけの数はなかったようだ。他店の売れ行きもかなり好調で、どこも予約分でほぼ完売の状態だそうだ。今後は欧州、日本の順にXbox 360が発売されるが、マイクロソフトのスタッフによると、日本は比較的潤沢に本体を用意できるという。日本ではどういった動きを見せるか、今後の動向が楽しみだ。

到着直後、並んでいるファンに声をかけ、フェイスプレートを手渡していったゲイツ氏	「Project Gotham Racing 3」を身を乗り出してプレイ。ステージは東京を選んでくれた	最初の購入者がXbox 360を掲げてアピールすると、店内は大歓声に包まれた。ゲイツ氏も拍手を送っていた
3日前から並んでいたというダン・フリーマンさんは、全てのソフトと周辺機器を一度に購入。金額を尋ねられると、「(クレジットカード払いで)サインしただけだから知らないよ」とジョークを飛ばしていた	レジの前にはXbox 360が山のように積まれていたが、これでも並んだ全員には行き渡らなかった。手前はHDDなどが同梱されない「Xbox 360 Core System」	Microsoftバイスプレジデントのピーター・ムーア氏(左)と、日本でXbox事業本部長を務める丸山嘉浩氏(右)もこっそりと来店
火を焚いたり、プロジェクタを持ち込んで外でゲームをしたりと、開店を待つ長い行列もお祭り気分で楽しんでしまうユーザーたち。老若男女問わず一緒に盛り上がっている様子を見ると、日本とのゲームに対する意識の差を感じる

□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/ja-JP/
□関連情報
【11月21日】米Microsoft、29時間連続Xbox 360試遊イベント
「Xbox 360 ZERO HOUR」開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051121/xbox.htm
「Xbox 360」記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/news/x360link.htm

(2005年11月22日)

[Reported by 石田賀津男]