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オンラインゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」等を展開する株式会社ゲームポットは、12月20日をもって札幌証券取引所アンビシャス市場へ上場する。これに合わせ、普通株式2,200株の公募増資を実施。公開価格は12月8日に決定し、12日より申し込みを受け付ける。調達資金の用途については、来期以降の新規コンテンツの獲得資金およびその開発運営費用としている。 ゲームポットは、2001年5月に韓国ガガメルドットコムとコミュニケーションオンラインの合弁会社として誕生。実質的な始動は2003年にアエリアへの株式譲渡後からで、「スカッとゴルフ パンヤ」の運営で大きな成功を収めた。代表取締役会長安田剛氏、代表取締役社長植田修平氏以下、役員にはかつて海外ゲームの取り扱いで急成長を遂げたイマジニアの人脈が集う。 上場に先立ち公開された目論見書によれば、従業員数12名、平均年齢26.6才、平均勤続年数0.7年という若々しい数字が並ぶ。言うまでもなく、オンラインゲーム会社としては異例のスピード上場で、ましてや上場の原動力となっているのがアイテム課金制のオンラインゲームというのは、オンラインゲームのビジネスモデルの変化を示すものとして極めて象徴的だ。 ちなみに今年上場したオンラインゲーム企業としてはガンホー・オンライン・エンターテイメントが挙げられるが、ゲームポットの上場時期は、ガンホーのそれより3年早く、代表作の正式サービス開始時で比較しても1年早い。上場先をアンビシャスとしたのも上場しやすさを優先したものと見られる。 契約から見られる今後の事業展開としては、現在正式サービス中の「スカッとゴルフ パンヤ」、βテスターの募集を開始した「君主」、そしてハンガリーInvictus Gamesのオンラインレースゲーム「Cross Racing Championship」などが紹介されている。 主力タイトルである「スカッとゴルフ パンヤ」については、同社の公式発表によると、会員数は97万人、売上高は4億1,418万円としている。
目論見書を見る限りでは、大作タイトルの獲得や自社開発タイトルなどは確認できないため、当面は同作の運営がメイン事業になりそうだが、上場により大きな変化が予想される。今後の展開に期待したいところだ。 (2005年11月18日) [Reported by 中村聖司]
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