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価格:8,190円
発売日は2006年1月26日を予定しており、価格は8,190円。Gackt氏はテーマ曲の提供だけにとどまらず、ゲーム内に実写で登場し、合成でキャラクタなどとドラマを繰り広げる。Gackt氏が今回提供する曲はテーマ曲「REDEMPTION」と挿入歌「LONGING」の2曲で、2曲とも作詞作曲をGackt氏が手がける。CDの発売は2006年1月25日の予定で、価格は未定。初回限定版には「REDEMPTION」のミュージックビデオが収録されたDVDが特典として付く予定。 発表会に出席したスクウェア・エニックスの和田洋一代表取締役社長は「『ファイナルファンタジーVII (FFVII)』は数年前に発売され、現状、世界で1千万本以上の大ベストセラー作品となっております。非常に完成度の高い世界観、魅力的なキャラクタを美しい3Dグラフィックスで表現するといった、あらゆる意味で業界を牽引する作品でした」と「FFVII」を振り返ったうえで、「(FFVIIの発売以来)デジタルコンテンツの表現手法は多様化していきました。こういった状況をふまえまして『FFVII』の世界を様々な表現でもって、ユーザーの皆さんにお届けしてはどうかということで企画した」と、昨年からリリースしてきた「コンピレーション オブ FFVII」の話題に移った。
和田氏は「『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』は大ヒットを記録しました。一方でユーザーからは、表現形態が多様化したのはわかるのだが、やはり『FFVII』はゲームで遊びたいといった声が多くありました。そういった声に答えるべく、鋭意開発を進めてきました。私たちの大自信作となっております」と自信の程を語った。 「FFのシリーズはすでに12作目まで来ていますが、『FFVII』の世界観やキャラクタなどはいまだにファンの支持を得ています。ファンだけでなく、僕らにとっても思い出深い作品ですので、いつかは彼らキャラクタのその後の作品を作りたいと思っていました」と続けた。 しかし「単純に続編を作ったのでは点と点を結ぶただの直線にしかならない」とし、その後の世界を描くのなら、複数の作品でいろんな側面から語っていかなければならないだろうと判断したのだという。 そして北瀬氏が、このゲームの大きな特徴として挙げたのは、「『FFVII』の世界観をきちんと描く」という点だという。北瀬氏は、「ジャンルは“ガンアクションRPG”としているが、プレイした感触としては、“RPG”としているようにストーリー性、キャラクタ性の濃い作品となっている。これまでのガンアクションはアクションに特化していて、なかなかストーリーはおざなりになりがちだった。今回の作品の一番の特徴はFFならではのストーリー性を融合させたということ。ガンアクションに馴染みの無かった人でも、FFクラスのストーリー性とCG、キャラクタの魅力を融合させること (でアピールしていきたい)」ということだ。
スピーチの割り当て時間が短かったため「語り尽くせないものがあって、ゲームの中身としてはオンライン対応であるとか、『FFVII』譲りのマテリアルといったゲームシステムだとか色々あるのですが、今回一番伝えたかったのはストーリー性・キャラクタ性の濃いガンアクションRPGというもので、それがもっとも『FFVII』ユーザーに受け入れてもらえると僕は確信している」とコメントし、締めくくった。
「FFVII」に出演時のGackt氏が身につけている服は、野村哲也氏によるデザインであり、現在行なわれているGackt氏のツアーでも着用している場面があるという。 今回のコラボレーションについてGackt氏は、「楽曲の提供と言うことだけではなくて、実際にゲームの中でのキャラクタとして登場するという形でのコラボレーションを実現してくれた『FFVII』のスタッフに非常に感謝しています」とコメント。さらに「今回の楽曲を制作するにあたってのスタンスを、音に関しては僕の世界観を含めて任せるということを決断したスタッフに感謝しています」と続けた。 コスチュームについては「今回のツアー、そして『FFVII』のキャラクタの世界観、僕というアーティストの持っているイメージというものを、野村君が理解して表現してくれたことが僕としてもうれしかったし、何度も何度もやり直しを重ねていく上で、良い衣装ができたと思う」とその印象を語った。 これまでGackt氏はモーションキャプチャーでデータを取り込み、ゲームに登場したことはあるが、今回は実写映像での登場となる。撮影についてGackt氏は、「今回の手法は、モーションキャプチャではなく僕自身がゲームの中に等身大として入るという新しい試みにスタッフがチャレンジしてくれたんだけど、やはり撮影は非常に繊細で、何度も何度同じシーンを繰り返し繰り返し撮っていくという手法だった」と振り返った。 そして、「本来ではあり得ない撮影時間で、採算も含めてこれで本当にやれるのかというふうに思って、相当すごいなとずっと感じていた。でも、途中から撮影スタッフとの息も合いはじめて、実際の映像を自分たちのイメージと照らし合わせて、非常に良いものになっていっているという感じもあった。新しい試みなだけに、これに関わっているみんなが、今後のゲームや表現の可能性を感じているようで、非常に楽しい撮影だったね」とコメント。 楽曲については「始める前に大きな意味での説明は受けたけど、全て楽曲については任せてもらった。僕はそういうスタンスでないと引き受けないから。『FFVII』という非常に世界観の固まった作品に対して、僕の世界観を受け入れることができるのかなと最初は疑問に思ってたんだけど、スタッフも柔軟で、登場人物の想いと僕の中にある想いを重ね合わせて曲を描いていく中で、これなら間違いなくキャラクタとゲームに当てはまると思って進めたんだよね」と説明。 ちなみに撮影時はバラードではどうかといった提案がスタッフからあったそうだが、「作り上げていく中で、僕の中でバラードじゃないと思い始めて、この曲ができたときにもしスタッフがこの曲を聴いてダメだったら、その時は僕じゃないのかなと思ってスタッフに投げたら、スタッフが今回の楽曲を全て受け入れてくれて、この楽曲を使うことによって変更しなければならない作業をやってくれた。そのことに非常に感謝しています」と熱く語った。 Gackt氏は自身の世界観を非常に大切にしているアーティストだが、ゲーム制作側のスタッフとの緊密なやりとりによってそれぞれの世界観を重視したまさに“コラボレーション”が実現したと言うことだろう。Gackt氏は最後に「世界観の表現、それがより大きな方向に向かっていく可能性を感じてもらえればいいなということと、今後、ゲームを作る制作者と僕らクリエイトする側の者達がいっしょに共同作業したりコラボレートしていくことが増えていき、世界観が広がることを楽しみにして欲しい。そして、このゲームをぜひ楽しんでください。多くのスタッフが命を賭けて作ったすてきな作品です」とコメントし幕を閉じた。
ちなみにGackt氏はサンプルをプレイしたそうだが、はじめは難しいかどうかわからず、打ち合わせ時間が30分以上おしてしまうほど熱中したそうだ。Gackt氏は「非常に良くできている」と絶賛していた。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2005年11月3日) [Reported by 船津稔]
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