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会場:幕張メッセ 9・10・11ホール
入場料:1,000円
すでに速報でお届けしたとおり、プレイステーション 2で発売が待たれる超大作RPG「ファイナルファンタジーXII」の発売日が2006年3月16日とついに明らかにされるなど、各種発表も相次いでいる。 開場前にはホール前の通路が全て来場者で埋まるなどかなりの人気を集めていたが、会場内はゆったりとスペースが取られているため、じっくりと各タイトルを見て回ることができる。とはいえ、やはり注目の「ファイナルファンタジーXII」、そして「ダージュ オブ ケルベロス・ファイナルファンタジーVII」、「キングダムハーツII」などのブースはかなりのファンが詰めかけ長蛇の列を作った。 これらのタイトルに限らずほとんどのブースで45分から1時間待ちといった感じなので、31日に遊びに行く人は、まずはお目当てのタイトルのブースに直行した方がいいだろう。 会場内には人気作品以外にも同社が力を入れている携帯コンテンツや、懐かしのファミコン作品も展示されているのも注目だろう。会場には販売エリアで、限定グッズなども販売されているので、気になる人は急いだ方がいいかもしれない。 そして、使用している3つのホールの内、ほぼ一つを使い切った大きなシアターエリアでは、ステージが行なわれているが、そのステージが開始される直前に40分ほどのムービーが流される。出展されているタイトルの映像集だが、ここでしか見ることのできない貴重な映像が多数含まれている。このムービーは必ず見ておいた方がいいだろう。
ちなみに初日の入場者数は25,000人。会場には海外から来た熱心なファンの姿も見られ (なんと、フランスからも!) 、スクウェア・エニックスが国際的なメーカーであることを再度、印象づけさせられた。
■ PS2「ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII-」
プレイオンラインに対応したガンアクションRPGというジャンル分けがされているが、プレーヤーは主人公であるヴィンセント・バレンタインとして、ガンアクションと格闘を使い分けて戦う、アクション要素の強いタイトルに感じられた。舞台は「FFVII」の3年後。メテオ災害により地下に閉じ込められたとされる「ディープグラウンドソルジャー」と、ヴィンセントとの「カームの街」での戦いが楽しめる。
また、リミットブレイクで格闘戦時のパワーアップも可能。「ディープグラウンドソルジャー」の動きはFPSタイプのゲーム同様、こちらの動作に合わせて動くので、うまく敵を誘導しつつ、遮蔽物や爆発物を射撃するなど地形条件を利用して攻撃し、近づかれたら格闘戦にもちこむ、という感じ。道中、ちょっとしたミッション形式の目的がいくつか示され、クリアしていくことで先に進むことができる。全般的にレスポンスはよく、途中ではヘリコプタータイプの敵とのボスキャラ戦もあった。 また、速報記事と重複するが、8月1日から、オンラインマルチプレイのβテストの募集が始まる。マルチプレイモードでは、ディープグラウンドのソルジャーとして戦いに参加することができるようになるという。オンラインプレイは、同社のPlayOnlineを利用することになる。
(C)2005 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
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■ PS2「キングダム ハーツII」
大量150台の試遊台を設置したクローズドブースには、関連グッズコーナーを経て入場。試遊バージョンは今回のイベントのために作成された特別版で、製品では一定条件が整わないと使用できなかった「ドライヴ」が使用できるようになっていた。「ビューティ&ビースト(美女と野獣)」、「ムーラン」、「ディズニーキャッスル」、「アラジン」の4つのワールドがプレイ可能。「ビューティ&ビースト」、「ムーラン」ではボス戦が、「ディズニーキャッスル」と「アラジン」ではミッションが体験できる。
ジャンルこそRPGだが、戦闘はリアルタイムで、タイミングよく△ボタンを押す(△ボタンを使うべきときにはサインが表示される)ことで、「ターンリベンジ(反撃)」や特殊技などを繰り出すことができる。また、仲間とともに繰り出す連携技も強力で、テンポ良い爽快感のあるプレイが体験できる。また、「ブレイヴ」発動でフォームチェンジするが、とくに「ブレイヴフォーム」が強力な印象。試遊台は15分で交代となっていたので、4つのワールドをすべてプレイするには何度か並んで遊んだほうがいいだろう。 (C)Disney Enterprise, Inc. Developed by SQUARE ENIX
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■ PS2「コード・エイジ コマンダーズ ~継ぐ者 継がれる者~」
PS2版「~コマンダーズ」は、コミック版と同時代ながらまったく別のストーリーが展開されている。「最強の遺伝子(コード)を残せ!」というキャッチフレーズがキーになっており、世界の終焉を回避するために人々が載っていた「方舟」が当然地上に落下。正体不明の「オテロ」、そしてオテロに取り込まれた人間「コーデッド」を相手に戦う、これもアクション要素を強めたRPGとなっている。 主人公・ジーンはオテロを取り込んだ存在「ウォーヘッド」のひとり。試遊台では3つのパートがプレイできるようになっていたが、ジーンのほかにも「フィオナ」、「ヅェラルド」といったウォーヘッドが登場し、プレーヤーキャラとしても、仲間としても一緒に戦うことになる。「ウォーヘッド」は両手を武器に変化させられ、右手、左手それぞれの武器で攻撃してコンボを生み出すことも可能。また、フィールドにいるオテロを吸収して、「オテロショット」を放つこともできる。また、左右それぞれの腕で異なる「ヒロイックコンボ」は大ダメージとともに爽快感あふれるデモが流れる。 試遊台をプレイすると携帯型扇風機がプレゼントされるほか、ブース中央ではDJイベントも随時行なわれている。
(C)2005 SQUARE ENIX All Rights Reserved. ART CONCEPT: YUSUKE NAORA CHARACTER DESIGN: TOSHIYUKI ITAHANA
■ 発売直前、「グランディアIII」。ライブも開催され、試遊台は常に1時間待ち 試遊台では「飛竜の谷 奇岩壁」、「サバタール海岸」、「バクラーン砂漠北」の3つのセーブポイントからスタートさせることができる。それぞれ1/3程度ゲームを進めたあたりで、比較的自由にゲームを楽しめるようになっている。 注目のひとつはやはり戦闘だろう。フィールド上には目に見える形でモンスターが徘徊しており、そのモンスターとエンカウントすることで戦闘に突入。このとき、背後などを取って先制攻撃すれば「不意をついた」といったアナウンスが流れ戦いが有利となる。ほぼシームレスに戦闘に突入するが、戦闘シーンはスピーディでコマンド選択も直感的。演出も派手で、印象的にはアクションゲームに近い爽快感を前面に押し出したイメージを受けることだろう。 ちなみに戦闘シーンはカメラアングルを変更することが可能なようで、「bird's-eye (少し斜め上からの視点)」なども選択可能となっていた。また、メテオストライクといった魔法を使うこともできるので、一通り試してみるといいだろう。
移動手段として面白そうなものとしては、グライダーのような乗り物に乗って空を移動することもできる。作品のテーマのひとつともいえる大空での冒険に出かけてみるといいだろう。 30日にはシアターエリアで「グランディアIII」関連のステージとして、「History of GRANDIA ライブ」が行なわれた。「グランディア」の音楽を担当してきた岩垂徳行氏を中心とした今回特別に編成されたバンドの貴重なライブということで、朝早くの回であるにもかかわらず、多くのファンが詰めかけた。 演奏曲目としては、「グランディア」からテーマ曲が「SQEX PARTY2005 Ver.」で披露され、「グランディアII」からは川澄かおりさんの歌う「Cancao de povo」が、そして「グランディアエクストリーム」の「COMBAT4」がこちらも「SQEX PARTY2005 Ver.」で披露された。そして最後は「グランディアIII」の曲が演奏された。 岩垂氏は「とても気持ちよかったです」とコメント。今回の「グランディアIII」用には70曲を作曲したと言うが、現在のゲーム音楽の制作現場においては100曲作曲することもふつうで、そういった意味では今回が突出して多いわけではないといった内幕を語る一方で、「どの曲がシリーズのどの作品の曲か忘れるのでは?」と聞かれたのに対して「それはないのですが、ボツになった曲がどれだったかわからなくなってしまう」といった裏話も披露した。 ステージ後半では「グランディアIII」のテーマ曲を歌うMizさんが登場。ゲームをイメージして作詞を行なったと言うことで、シンプルでストレートな内容となっている。Mizさんは「飛行機に乗って少年が夢を掴むということで爽快感あふれる曲にした」とコメント。「In The Sky」と「New Day」を観客の前で初めて披露して見せた。Mizさんはゲームをプレイしないと言うことだが、逆にイメージだけをふくらませて、うまくゲームの作品世界を表現している。「ゲームはこれからやろうかな」とコメントしていた。 ステージ上にあがった出演者の中では唯一「グランディアIII」をプレイしたという主人公を演じた松風雅也さんは「ゲームがスタートしてしばらくプレイしたんだけど、Mizさんの歌が流れるシーンにかけてが好きです。でも、本気でプレイすると30時間くらいかかると言うことで、スタッフに『いい加減にやめてください』と止められた」と語り、笑いを誘っていた。
最後に岩垂氏は「スタッフも盛り上がって作ったので、皆さんも楽しんで盛り上がってください」とアピールしてステージを終えた。
■「スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団」が初お目見え ゲームのシステムは基本的に前作と変わらない。アクションの操作方法も変わらずスラストライクも前作と同様の感覚で出せるので、前作をプレイした人はすんなりと楽しめることだろう。操作方法だけではない。作品のちょっとのんびりした世界観や、少しとぼけたキャラクタ達など安心して遊ぶことができる。 今回の試遊台ではタッチペンで操作するシーンはないが、ニンテンドーDSの特性を使った点としてはダブルスクリーンを効果的に使っているといえるだろう。上のスクリーンで操作説明が流れたり、前作では仲間からメールが届くと画面を切り替えて表示していたが、今回は上の画面に表示することができる。 また、今回の大きな特徴としては「勇車バトル」と呼ばれる戦車戦が用意されている。戦車戦といってもプレーヤーは戦車の中であちらこちらにある資材を頭の上にのせ集めて砲台に詰め込むだけ。ただ、砲台には上に発射するタイプと正面に発射する2つがある。相手も当然弾を打ってくるのだが、これをうまく相殺しながら弾を撃ち込んでいかなければならない。 今回の試遊台では「勇車バトル」と「ノッケの林道」のふたつのコースを選択して遊ぶことができる。それぞれ初級、中級、上級に分かれていて、時間内だったら何度でも選択してプレイすることができる。前述の「勇車バトル」も初級では相手はただの岩で打ち返してこないので、のんびりと破壊するだけだが、中級になると敵戦車が弾を撃ち返してくる。最後には敵戦車に乗り込んで心臓部をスラストライクで破壊するなど、なかなか楽しめる内容となっている。 もうひとつ、このブースではミニゲーム「おためしコゼニトール」をニンテンドーDSの無線LAN機能でダウンロードして楽しむことができる。中央にあるスライムのぬいぐるみ達のあたりに向けて、DSのメニュー画面からソフトを探すを選択すると自動的にサーチしてダウンロードを開始する。すぐ前に行く必要はないが、ブースの外周からはずれると、ダウンロードに失敗するなどちょっともたつく場合がある。なるべく近くでやるといいだろう。
「おためしコゼニトール」は前作でもあった、サーフボードに乗って金貨をたくさん取っていくというもの。上画面にはヒントが出されるので、試遊台の待ち時間にでもスコアアタックをするなど、楽しんでみてはいかがだろうか。ちなみに電源を切るとゲームは消えてしまうので、気をつけてほしい。
■ ついに試遊台が公開された「ヘビーメタルサンダー」
このゲームの魅力のひとつは大上段まで振りかぶり、緻密に構成された、必要以上に熱い作品世界のバックグラウンドにある。ある意味“ヘビーメタル”の持つ様式美をゲームの作品世界に過剰に反映させているわけで、年表などが展示され今回のブースでもその一端をかいま見ることができる。 ゲーム自体はテレビ番組を意識した凝りに凝ったデモパートが流れ、ロボット同士の戦闘に突入する。操作は簡単で、左の方向キーがそれぞれ、↑がストライク(ストレートパンチ)、→がグラップル、←がガード、そして↓がビート技と呼ばれる連打の必殺技に対応しており、左上に表示され印を見ながら○ボタンと一緒にタイミングよく押すだけで技が決まる仕組みとなっている。 コントローラといえば、左右のアナログスティックは操作にまったく関係ないのだが、これを動かすことでギターが鳴るのだという。こういった細かい遊び心を受け入れることができるかどうかで、このゲームをプレイしたくなるかどうかが決まるだろう。
30日にはブースに「ヘビメタさん」で熱いギターを披露し続けている元メガデスのマーティ・フリードマン氏が来場。テレビ収録の合間に多くのファンとふれあっていた。ちなみに時間によっては、やはりテレビに出演している東京メタルドールズと記念撮影を撮る事もできるので、ちょくちょくブースを覗いてみるといいのではないだろうか。
■ ライブイベント「スクウェア・エニックス ミュージック ライブ」も満員御礼 曲を披露したのは「コード・エイジ コマンダーズ」の音楽を担当した谷岡久美さんと、THE BLACK MAGESの関戸剛氏、福井健一郎氏、河盛慶次氏の3名。谷岡さんは「ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル」から「風の音」、「ファイナルファンタジーXI」からバスクークのテーマ、「コード・エイジ コマンダーズ」からメインテーマのアレンジバージョンへとメドレーで披露した。ピアノだけのしっとりとした演奏で、多くの観衆を魅了した。 一方、これまで「ファイナルファンタジー」の曲をプログレッシブロック的な視点やハードロック的なアレンジで変幻自在に演奏してきたTHE BLACK MAGESだが、今回はこれまでとはがらっと変わり、ドラムをはずし、ピアノとベース、ギターでフュージョンっぽいアコースティックなバージョンの「ファイナルファンタジーVII」のテーマを披露した。というのもこの3名で「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」の音楽を担当しているからだ。
ステージでは「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」のサウンドトラックが9月28日に発売されることが明らかにされた。
□スクウェア・エニックスのホームページ http://www.square-enix.com/jp/ □「スクウェア・エニックス パーティ 2005」のページ http://www.square-enix.co.jp/party05/ □関連情報 【6月1日】スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックスパーティ2005」 出展予定タイトルを公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050601/seevent.htm 【6月14日】スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックス パーティ 2005」 イベント概要を発表。チケットは6月20日より販売 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050614/sep.htm 【6月17日】スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックス パーティ 2005」 「FF XII」などのステージイベントの日程を公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050617/sep.htm 【7月1日】スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックス パーティ 2005」 ステージイベントのスケジュールを公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050701/sqpy.htm 【7月6日】スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックス パーティ 2005」 PS2「ファイナルファンタジーXII」試遊台を200台展開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050706/sep.htm 【7月11日】スクウェア・エニックス、「グランディア」初のライブイベントを 「スクウェア・エニックス パーティ 2005」で開催 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050711/gran.htm 【7月13日】スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックス パーティ 2005」 公式サイトをリニューアル。入場記念品も公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050713/sep.htm 【7月15日】スクウェア・エニックス、MMORPG「エバークエストII」 レアアイテムがもらえるイベントを「スクウェア・エニックス パーティ」で開催 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050715/eq2.htm 【7月20日】スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックス パーティ 2005」 当日券を2,000枚限定で販売決定 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050720/sep.htm 【7月27日】スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックス パーティ 2005」 各ブースでのイベントや配布物を公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050727/sep.htm (2005年7月30日) [Reported by 佐伯憲司/船津稔]
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