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会場:音響ハウス
エステルとヨシュアの姉弟のような、時には恋人同士のような微妙な関係、先輩ブレイサーのシェラザードや、腕利きの事件記者ナイアルと天然ボケのカメラマン、ドロシーといった多数の魅力的なキャラクタ、世界を丁寧に描いたストーリー、キャラクタ性を活かした戦闘システムなど、現在もファンの間で評価の高い作品だ。 本作はすでに続編である「空の軌跡 2nd Chapter」の存在が明らかになっている。ヨシュアの過去や、世界に関わる陰謀などいまだ明らかになっていない謎も多く、現在、ファンは次の情報を待ち望んでいる状態である。 ドラマCDの内容は、エステルとヨシュアを中心に各キャラクタの名場面を紹介、ゲーム中の重要なシーンやセリフを活かしていくというコンセプトで、「空の軌跡」のストーリーを改めて振り返るという展開になっている。ゲームをプレイした人なら一層楽しめる作品になっており、さらに「空の軌跡2nd Chapter」につながっていくシーンも収録されている。 シナリオを担当するのは「サムライウェスタン 活劇侍道」や、「グランディア2」、「ときめきメモリアルOnline」などを手がけるシナリオ工房月光。ファルコムスタッフと綿密な打ち合わせにより作り上げた今回のドラマは、全部で60分を超えるという大ボリュームとなった。
今回収録されたドラマCDのキャスティングは下表の通り。非常に豪華なキャスティングであり、ファルコムの気合いが伺える。このキャスティングは「空の軌跡」の制作スタッフの強い要望によって実現したとのこと。今回のドラマCDの反応がよければ、第2弾、3弾といった展開もあるという、シリーズ化を視野に入れたキャスティングなのだ。
エステル役の神田朱未さんは、「エステルはストレートではっきりものを言う芯の強さと、優しさが素敵なキャラクタだと思いました」と語る。ヨシュア役の斎賀みつきさんは、「沈着冷静なヨシュアですけれども、実はいろいろなことを考えていてうまく表に出せないというジレンマを抱えていて、『はっきりいろいろ言っちゃえよ!』と思うこともありました。不思議な子だったのでやっていて楽しかったです」と語った。
月光の代表取締役の重馬敬氏と、今回のシナリオを手がけた田沢大典氏にもお話を聞くことができた。田沢氏によると、最初のシナリオは収録予定時間が120分以上のものになってしまい、そこからシーンを厳選したそうだ。特に“温泉”のシーンは泣く泣く削ったとのこと。重馬氏が手がける作品にはかなりの確率で温泉や水浴びシーンが入る。本人も、“無意識に入れてしまう”ということで、次回は是非入れたいとこだわりを見せた。 「ファンの方が、『このシーンは聞きたいよね』というものはできるだけ入れるように努力しました。各キャラクタに必ず見せ場があります、そして、エステルとヨシュアの“あのシーン”は特にいい出来になったので、期待してください」と田沢氏は語る。各キャラクタの1番いいシーンを厳選するのにとても苦労したそうだ。 今回のドラマCDの聞き所は? という質問には、「ナイアルとドロシーの掛け合い」と、主役の2人と、月光のスタッフが同じポイントを挙げた。ナイアル役の藤原さんのハマりっぷりは今回のドラマCDの注目だという。 ファンにとってはドラマCDの展開と共に、この豪華なキャストが今後発売されるゲームにどう関わっていくかも気になるところだろう。残念ながら、今回その情報は明らかにならなかった。 豪華なキャスティング、魅力的なキャラクタ達が織りなす60分にもわたるドラマは、「空の軌跡」のファンと共に、声優ファンも注目する作品だろう。今回収録されたドラマCDがどういった形でユーザーに提供されるか、このキャスティングでのゲームは実現するのか、などなど興味があるところである。
□日本ファルコムのホームページ (2005年10月6日) [Reported by 勝田哲也]
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