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【連載第36回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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傷や汚れが付きやすいゲームディスクを徹底管理! |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、ゲームディスクの管理に役立つゲームグッズ2製品をレポート! ひとつは、傷や汚れが着く前にディスクを保護することができる「着けたままプレイ! ディスクラップ」。「いつまでもディスクを綺麗な状態に保ちたい」、「どうしてもディスクの取り扱いが雑になってしまう」というかたには注目の製品だ。もうひとつは、傷によって読み込み不良を起こしてしまうディスクを復活させることができる手動ディスク研磨機「スキップドクター」。読み込み不良でゲームを進めることができなくなってしまったディスクをお持ちのかたは、是非ともチェックして欲しい。
また、後半では薄型プレイステーション2(以下、PS2)の熱を効率的に排気することができる「CYBER クーリングファン(PS2用)」と「熱をとるとる エアークーラー」もあわせてレポートしているので併せてごらん頂きたい。
● 常に傷や汚れからディスクを守ることができる「着けたままプレイ! ディスクラップ」
・CD/DVDディスクカバー「着けたままプレイ! ディスクラップ」
メーカー:ゲームテック
価格:1,260円
収納枚数:5枚
ディスクメディアの読み込み面といえば、取り扱い時に指紋がついてしまったり、傷がついてしまったりすると、最悪の場合は音飛びや読み込みエラーが発生してしまうというもの。慎重に扱いたいものなのだが、それでもふとした時に傷や汚れはついてしまうものだ。
そこで大切なディスクの読み込み面を守ってくれるのがこのCD/DVDディスクカバー「着けたままプレイ! ディスクラップ」(以下、ディスクラップ)である。当研究所のスタンス上「ゲームグッズ」として扱っているが、音楽CDや映画用のDVDなどにももちろん使用することができる。
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こちらが「ディスクラップ」だ。1パッケージには5枚が収納されている。写真でも肉眼でもそうなのだが、読み込み面の透明度は高い。また多少の堅さがあるものの薄いので、動作が変化してしまうようなこともないだろう |
本製品の同梱物はいたってシンプル。ディスクにかぶせる「ラップ」が5枚収納されており5つのメディアを保護できるというわけだ。ディスクへの取り付けも簡単。まずラップを取り付けるメディアをキレイにし、読み込み面にラップをかぶせるというだけだ。ラップ円周部のふちはオレンジ色になっており、ふちにあるフックする部分がディスクに引っ掛かり固定される。
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装着の仕方は至って簡単だ。まずラップの片側をディスクの側面にひっかけ、円周部のフックに取り付けていく。オレンジ色の側面は丁度ディスクの厚みが用意されており、ピッチリと装着できる |
ディスクの読み取り面にかぶせるというと、いろいろ不安がよぎるものだが、この「ディスクラップ」は着けたままでゲームプレイや再生が可能だ。実際にラップを装着したところ、ラップは非常に薄く、ディスクの厚みや大きさが変化してしまうようなこともない。読み取り面の透明度も高く、データ読み込みの弊害になるようなこともなさそうだ。今回は実際にPS2でラップをつけたディスクを動作させてみたが問題なく動作していた。ディスクラップは読み込み面に貼り付けるようなタイプの製品ではないため外すのも簡単。スロットイン形式のドライブなどに使用するとき不安があれば、ラップをディスクから外して使用するのがよさそうだ。
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こちらは装着後。写真右では少し分かりにくいかもしれないが固定するフックが見られる。貼り付けるタイプではないため、フィット感に不安を覚えるかもしれないが、ラップの寸法はディスクにピッタリ。ピシっと張りが出て、しっかりとフィットする |
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実際に動作せてみても問題は感じず。ただしスロットイン形式のドライブでの動作は保障されていないため、ご注意頂きたい |
傷や汚れを付けたくない大切なディスクを保護してくれる「ディスクラップ」。これを着けることにより、ラップが汚れたり、細かな傷が付いてしまうようなことはあっても、ディスク自身は新品同様というわけだ。ただし傷に関して言うと、ラップ自体は厚みがなく細かな傷からはディスクを保護することができても、大きな衝撃、大きな傷となると中のディスクにまで被害が及ぶ可能性はある。また、ラップの装着が不完全な場合はドライブ内でラップが外れて故障につながってしまう恐れもある。特にPSXのようなスロットイン形式のドライブの場合は注意が必要だろう。
さて、綺麗なディスクに関しては「ディスクラップ」で保護しておけば今後も安心! という感じであるが、すでにディスクの読み取り面に傷が付いており、ゲーム中に読み込みエラーや音飛びが発生してしまうディスクがあるという方もいるかもしれない。そこで、傷がついたディスクを修復することができる「スキップドクター」を紹介しよう。
● 傷による読み込み不良を手軽に解消! ディスク研磨機「スキップドクター」
・スキップドクター
メーカー:ランドポート
価格:オープン (直販価格:6,930円)
「スキップドクター」は、ディスクの読み取り面を薄く研磨することによって、傷やひどい汚れによる読み込み不良を改善するという手動式ディスク研磨機。爪に引っかかる程の深い傷には対応できないものの、擦り傷程度であれば読み込みに影響しない状態まで修復することができる。「ディスクを研磨してしまっても大丈夫なの?」という不安もあるかもしれないが、その心配はご無用。CDやDVDを横から見てみると、厚みのほとんどが透明なプラスチック層であることがわかる。このプラスチック層はデータが記録されているデータ層を保護しているもので、表面を薄く研磨する程度ではデータ層を傷つけることはない。「スキップドクター」はザラつきすら感じない目の細かい研磨面で非常に薄く削っていくため、安心して利用することができるのだ。
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「スキップドクター」ではハンドルを回して研磨を行なう。本体中央にある緑のわっかがディスクを研磨する補修版だ |
補修版は交換可能な消耗品で、1枚につき約20~50枚のディスクを研磨することができる。交換キットの価格は直販価格で2,100円 |
その他に専用スプレー、ドライクロス、専用フェルトが付属している |
今回修復を試みたディスクはPS2用のCD-ROM。このディスクの読み取り面には、多方向に渡る擦り傷が十数本、同心円状の傷が数本刻まれている。傷の程度は、爪で撫でても引っかかりを感じることはないので浅い傷といえるのだが、円に沿ってデータを読み込んでいくCD-ROMにとって、同心円状の傷は少々厄介。起動は問題なく行なわれるものの、3回に1回程度の割合でタイトル画面が表示されずにブラックアウトしてしまうことがある。また、数回リセットを繰り返えさなければゲームを始めることができないこともあるのだ。読み取り面に傷や汚れがほとんど無い他のディスクではこのようなトラブルは見受けられないので、ディスクの傷に原因があると考えても良いだろう。
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今回研磨を行なったPS2のディスク。ディスク下部には同心円状の長い傷が確認できる |
ということで、「スキップドクター」を使って傷ついたディスクを修復してみることにした。まずは、ディスクホルダーにディスクをセット。次に、付属の専用スプレーでディスクに水分を吹きかける。ディスクが乾いた状態で研磨作業を行なってしまうと、補修版の研磨面が摩擦により破損してしまう場合があるので絶対に忘れてはいけない作業だ。ディスクが十分に濡れていることを確認したら、ディスクホルダーを本体に取り付ける。
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付属のスプレーでしっかりとディスクを濡らしておく |
本体の下あごを開いてディスクを取り付けたディスクホルダーをセット |
下あごを閉じると、補修版の研磨面がディスクに対して均一に接地する |
下準備が完了したところでいよいよディスクの研磨作業に突入だ。まずは、取り扱い説明書通りにディスクが2周するまでハンドルを回転させてみた。ディスクの回転は非常にゆっくりで、1周させるためには100回ほどハンドルを回す必要がある。少々時間はかかるが、ハンドル自体は軽い力で回すことができるため疲労がたまるほどの作業ではなかった。
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本体の取っ手を握り、ひたすらハンドルを回す! |
ディスクを2周させたところでディスクの読み取り面をチェックしてみると、多方向に渡る擦り傷についてはすっかりと消えていた! しかしながら、同心円状の傷は目立たなくなったものの目視で確認できる状態。擦り傷に比べると少々傷が深いようだ。そこで、「爪に引っかかるような深い傷等でない限り、2周~10周程度ディスクを回転させればほとんどのディスクを修復可能」という表記に従い、さらに8周、合計10周研磨してみることにした。ちなみに、傷は消えているもののディスクの読み取り面には放射状の研磨跡が発生してしまった。この研磨跡については後ほどお伝えしたい。
ディスクを5周させた時点で若干ハンドルが重く感じるようになってきたのだが、これはディスクの表面に水分が不足している状態。このまま作業を続けると補修版を破損しかねないので、一度本体の下あごを外して再び専用スプレーでディスクを濡らしておくとよいだろう。
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専用フェルトで磨くときにはディスクを平らな面に置いて、チリやホコリの混入に注意しながら均一な力で磨く |
10周分の研磨が終了した後の読み取り面は、同心円状の傷が1本だけ目視できる状態となった。この傷も消したいところだが、目的はあくまでもゲームを正常に起動できるようにすること。ひとまず研磨作業を終了して仕上げに入ることにした。最後に付属のドライクロスでディスクの水分を拭き取り、専用フェルトで丁寧に磨けばすべての作業は完了となる。
それでは、研磨後のディスクをチェックしてみよう。読み取り面に刻まれていた傷はほとんど消すことができたのだが、その代わりに放射状の研磨跡がびっしりとついてしまった。ただし、この研磨跡はディスクの読み取りには全く支障が無いという。その証拠として、ランドポートのサイトにはエラーチェッカーによる検証結果が掲載されているので、気になる方はチェックしてみて欲しい。
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これが研磨後のディスクの読み取り面である。左斜め下に同心円状の傷が薄っすら残っているが、その他の傷はバッチリ消えている。しかしながら放射状の研磨跡が残った |
研磨跡をわかりやすく確認するために半分だけ研磨したディスク。左側が研磨前、右側が研磨後だ。光沢が薄れてつや消し処理を施したような状態になっている |
最後は研磨したディスクの動作チェックだ。実際に研磨したディスクをPS2にセットして起動させてみたところ、1回目の起動でタイトル画面まで進み、ゲーム中にも問題は起こらなかった。その後、20回ほど起動テストを行なってみたが、1回もブラックアウトすることなくタイトル画面が表示され、研磨前の状況から一変。ディスクに研磨跡が残ったものの、読み込み不良は見事に改善されたのである。
「スキップドクター」は、研磨跡が残ることから“ディスクの見た目を綺麗にしたい”という用途には向いていないかもしれない。あくまでも傷による読み取り不良を改善するための製品であり、ゲームプレイに支障が出てしまったときの最終手段として利用するモノと考えたほうが良いだろう。何はともあれ、起動失敗によるストレスから開放されたことは嬉しい限りだ。
なお、今回紹介した「スキップドクター」は、12cmディスク専用のタイプであり、ゲームキューブの8cmディスクには対応していない。すべてのゲームディスクを修復したいのであれば、8cmディスク対応アダプタが付属している「ゲームドクター」をオススメしたい。
それでは最後に、薄型PS2の熱を抑えてくれる「クーリングファン」を紹介して、本レポートを締めくくらせていただくことにしよう。
● 薄型PS2を熱から守れ! 排熱効率をアップさせる「クーリングファン」2製品を紹介
・CYBER クーリングファン(PS2用)
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン (直販価格:980円)
カラー:ブラック、ホワイト
薄型PS2でゲームをプレイし終えると、たまに気になるのが「本体の熱」ではないだろうか。当研究所で使用されている薄型PS2もゲームを長時間楽しんだ後は、本体に結構な熱が感じられて少々根拠のない不安を感じることはある。風通しの悪いAVラックなどにPS2を置いている場合は尚更だろう。
そこで、薄型PS2本体内部の熱を抑えてくれるのがこちらの「CYBER クーリングファン」だ。PS2の前面に搭載されているUSB端子を使用して外部電力なしで動作するファンである。このファンが風を本体内部に送り込むことでより効率的に排熱が行なわれるということだ。
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こちらがクーリングファンの前面と背面。シンプルな製品で、USB端子に差し込むコネクタとファン、それにPS2の前面にある排気口にひっかけるフックがあるのみだ |
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こちらが取り付けた動作時のもの。ファンが回転し空気を本体内に送り込んでいる。ちなみに写真ではホワイトの製品を使用しているが、他にもブラックカラーが発売されている |
取り付ける場所はPS2の前面にある排気口だ。2つ用意されているPS2のUSB端子のうち右側のひとつにファンのコネクタを差し込み、ファンの取り付けフックを排気口に掛ける。これでPS2の電源がONの時は自動的にファンが動作し、排熱処理を行なってくれるというわけだ。もちろん電源オフ時に自動的に停止する。気になるのは動作音だが、小型なファンながらも静かなもので、ファンの音が気になるという感想はあまり出てこないのではないかと思われる。
・クーリングファン「熱をとるとる エアークーラー」
メーカー:ゲームテック
価格:1,029円
カラー:ブラック
こちらはゲームテックから発売されている薄型PS2用クーリングファンだ。USBからの電力供給による電源不要な設計は先にご紹介したサイバーガジェットのクーリングファンと同様。そのためファンを取り付ける位置も同じ位置となっている。
サイバーガジェットの製品と比べて大きく異なる点として、まずこのファン自身にもUSB機器接続用の端子が設けられていることが挙げられる。ファンの動作のためにPS2本体のUSB端子をひとつ使用しているのだが、ファンの前面にはUSB端子が設けられているため、USB端子の数を減らすことなくファンを使用できるというわけだ。また、こちらのファンには電源をON/OFFするスイッチが設けられている。ファンを動作させたいときは手動で切り替えるというわけだ。CYBER クーリングファンは完全な自動動作だったため、ここは好みの問題になるだろう。
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熱をとるとる エアークーラーの前面と背面。前面にはUSB端子と電源スイッチ、さらに電源オン時に赤く光るLEDが搭載されている |
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こちらが動作時。電源オン時に赤く光るLEDが特徴的だ。デザイン的にはPS2のロゴが隠れてしまうなど少々残念に感じる面がある |
動作音はCYBER クーリングファン同様にほとんど気になるようなものはない。取り付けたときの見た目はCYBER クーリングファンが横に突き出すタイプだったのに対して、こちらは縦に取り付けられる。排熱効率がどちらが優れているかということは、PS2の置き方にもよって変化してしまうため言及は難しいところだ。一点、「熱をとるとる エアークーラー」で気になるというか残念な点を挙げれば、こちらの製品にはカラーバリエーションがブラックしかないことだろう。
PCの分野においては以前からひとつの重要なポイントとしてあった「熱の対処法」だが、高性能化の一途をたどるコンシューマーゲーム機においてもさすがに見過ごせない問題になってきたようだ。今回外付けのファンが登場した薄型PS2だが、かなりの薄型化、小型化によってプレイ後に熱が感じられるのは事実。ゲームプレイに支障が出るようなことは無いようだが、高熱は機器に対してあまり良くない影響を与えることは考えられる。気になるかたは今回紹介した製品を試してみるのが良いだろう。
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□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□ランドポートのホームページ
http://www.landport.co.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
(2005年10月3日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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