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【連載第35回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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「ゲームボーイミクロ」関連グッズをまとめてレポート! |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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前回は初のゲームショーでのレポートをお届けしたが、いかがだっただろうか? 今回は、9月13日に発売された任天堂の新携帯ゲーム機「ゲームボーイミクロ(以下、GBM)」に合わせて登場した関連グッズに関して、発売日一両日で入手できたものをまとめてレポートしていこう。
「ミクロ」の名のとおり小さい筐体ながらも美しい液晶を兼ね備えているGBM。新しい携帯ハードを手に入れるとなるとやはり気になってくるのはまず保護フィルムと持ち運び用のケースではないだろうか? というわけで、実際に店頭にて確認できた保護フィルム4種類と、ケース2種類を実際に試してみた。
● 保護フィルターは「液晶用タイプ」と「フルフェイスタイプ」が発売中
まずは保護フィルムだが、現在発売されている製品は4種類が登場している。製品選びの大きなポイントとなるのは、その「タイプ」である。そもそもGBMは液晶を保護する役割も持つ「フェイスプレート」を交換できることが魅力のひとつなのだが、そのフェイスプレートの液晶面を保護する「液晶面タイプ」のフィルムが2種類、フェイスプレートの全面を保護する「フルフェイスタイプ」のフィルムが2種類発売されているのである。それでは、「液晶面」を保護するタイプを2製品、その次にフルフェイスタイプの2製品という順番で紹介していこう。
★ 「液晶面保護」タイプ
・「プロテクトフィルムキット」
メーカー:UGAME
価格:オープン(購入価格:450円)
フィルター枚数:液晶面タイプ2枚
UGAMEから発売されている液晶面タイプの保護フィルター「プロテクトフィルムキット」だ。フィルターはGBMの液晶サイズのものが2枚同梱されており、どちらにもフィルターを貼るときに便利な貼付タブが表面・接着面に付いている。実際にGBMに貼るときにはその貼付タブを指先で持てば、フィルター本体に触らずにキレイに貼ることができるというわけだ。また、本製品には、フィルターを貼る前にGBM本体の汚れをふき取るための「クリーナークロス」が1枚、そして、貼り付け面に気泡が入らないよう貼るのに便利な貼付用カードが1枚付属されている。
さて、実際に貼ってみた写真が下のものだ。液晶サイズのものということで、GBM画面の上半分にフィルターを貼ってみた。写真で見るのと肉眼で見るものとは若干異なるのだが、透明度は高めで、フィルター自体の堅さもそこそこ堅くはりやすい印象だ。写真ではフィルターが貼られている画面部分だと多少ちらつきが押さえられており、マイルドに写っている。
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フィルターは2枚、クリーナークロスが1枚、貼り付け用カードが1枚同梱されている |
実際に貼り付けてみたところ。拡大画像で確認してみてほしい |
・「目にラクシートM」
メーカー:ゲームテック
価格:525円(購入価格:450円)
フィルター枚数:液晶面タイプ2枚(パッケージには1枚と記載あり)
こちらはもう1種類の液晶面タイプの保護フィルターとなる、ゲームテックの「目にラクシートM」だ。同梱されているフィルターの枚数だが、パッケージにはフィルター枚数1枚とあるものの、購入したものには2枚が同梱されていた。推測ではあるが予備として1枚多く入っていると考えてよさそうだ。また、貼り付け時に便利な貼り付けタブがフィルターの表面・接着面に付けられているのも同じく目にラクシートMと同様となっている。商品構成はシンプルで、フィルターが2枚のみという構成になっている。
肝心のフィルターの具合を見ていこう。「プロテクトフィルムキット」と同様にGBMの画面の上半分にフィルターを貼ったものが右の写真だ。透明度に関してはプロテクトフィルムキットに近く、画面のちらつきがマイルドになる印象も似ている。異なるのはまずフィルターのふちに関して若干この「目にラクシートM」のほうが目立たないように感じられる。これは、フィルター自体の堅さの違いからきているものと思われ、「目にラクシートM」のフィルターは少し薄く、柔らかいものになっている。
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フィルターが2枚入っていた。これは予備なのだろうか? |
フィルターのカット処理が変わっている |
★ 「フルフェイス保護」タイプ
・「CYBER フルフェイスシート」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン(購入価格:600円)
フィルター枚数:フルフェイスタイプ3枚
GBMの特徴である「フェイスプレート」の全面に貼り付けて保護するフルフェイスタイプのフィルター、サイバーガジェットの「CYBER フルフェイスシート」だ。フィルターの貼り付け作業は液晶面タイプのものと比べるとだいぶ難易度が上がるのだが、残念なことにこちらの製品は貼り付け時に便利な貼付タブのようなものがないタイプのものとなっている。その代わりに、ということかは定かではないが、フィルターの枚数は3枚が同梱されており、貼り付けに失敗してフィルターをダメにしてしまっても3回までチャレンジできるのが嬉しいところだ。なお、本製品にはクリーニングクロスが1枚と、気泡が入らないようにフィルターを貼るための助けとなる貼付用カードが1枚付属している。
下、右の写真は液晶面タイプ同様に実際にGBMにフィルターを貼ったところだ。全面タイプということで、液晶面周りに貼ったときの状態を見てもらうために全面にしっかりと貼っている。さて、こちらの全面フィルターだが、やはり貼り付けの難度が高めとなっている。このフィルターは薄めのものとなっており、今回紹介している4製品の中でも堅さが一番柔らかいのも貼り付け難度を上げている理由と言えるだろう。だが、その分もあってかフィルターの透明度自体は高めで、フィルターのふちもキレイに貼れた場合は目立たないようだ。
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クリーニングクロス1枚、貼り付け用カードが1枚付属 |
フィルターは薄くできており、やわらかい |
・「フェイスフィルターミクロ」
メーカー:HORI
価格:525円
フィルター枚数:フルフェイスタイプ1枚
今回紹介している保護フィルター4製品の最後となるHORIのフルフェイスタイプのフィルター「フェイスフィルターミクロ」だ。こちらの全面フィルターには貼り付けに便利な貼付タブが設けられているのが嬉しいところ。その反面、同梱されているフィルターは1枚だけなのが少々残念なところだ。その他の同梱品はクリーニングクロスが付属している。
貼り付け時の写真を見てみると、まずフィルターの透明度の高さに驚かされる。フィルター越しの画面を見たときもちらつきや反射の押さえが一番効いているように思える。フィルターの堅さも今回紹介している製品の中でもかなり堅いものとなっており、貼り付け難度は思いのほか簡単な印象だ。貼り付け易さという点ではやはりフィルターの堅さが大きなポイントになるということだろう。ただ、フィルターのふちに関しては少々目立つ。これは逆にフィルターの堅さが上がると致し方ないところなのだろう。
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フィルターは1枚。クリーニングクロスが付属 |
堅いフィルターのおかげで貼り付けは思いのほか楽 |
● もはや好みの問題?
さて、4つのフィルターを紹介したところで、それぞれのメリットを考えてみよう。まず、張りやすさだが、やはり液晶面のみの保護フィルターのほうが、フィルターの張り込みは楽にできる点は大きい。フルフェイスタイプは、張り込み難易度は上がるものの、本来の「フェイスプレートの保護」という観点からは理想に近い。今回試したHORIの「フェイスフィルターミクロ」は、フィルターの透明度、そして適度な厚みによって張り込みの容易さを実現していることもあり、当研究所としてはまずこれを推しておきたい。
ただし、はがして再利用ができるとはいえ、フィルターが1枚しか入っていないため、ちょっとお得感は薄い。保護部分の広さと貼り付け難易度、そして値段と、読者の方々のニーズに合わせて購入製品をチョイスしてもらっても、問題はないだろう。
各フィルターを綺麗に貼り付けるには、当研究所の第1回などをご参考にいただければ幸いだ。GBMの場合、本体ごと風呂場に持ち込む必要はなく、フェイスプレートだけを持ち込めばいいので少し貼り付けは楽になるだろう(本体左の2つの穴を先の細いもので軽く押し込むことでフェイスプレートのロックが外れる)。ちなみに、フェイスプレートをはずした場合、本体の液晶部がほぼむき出しの状態になる。ホコリなどが入らないようにラップでくるんでおくなどして防御しておかないと、せっかく綺麗に貼り付けたシートも効果減だ。気をつけよう。
● 2タイプの収納ポーチがすでに発売中
続いては、GBM本体を保護しながら携行するためのポーチ。こちらはHORI、そしてゲームテックの製品がすでに発売済み。
・「メッシュポーチミクロ」
GBM本体の収納と、ゲームカートリッジ1つ、そしてSDカード収納ポケットが1つ設けられているHORIが得意とするメッシュ処理が特徴のポーチ。2つ折りの収納になっており、本体を収納する部分にSDカード用のミニポケットがついている。2つ折りに折りたたんだところをマジックテープで固定する方式を採用している。カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色が用意されている。
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本体収納部の下に、SDカードを収納するポケットがついている。反対側のポケットにはGBAカートリッジが収納可能。さすがに「まわるメイドインワリオ」はちょっとむりだが、「PLAY-YAN micro」は収納できる |
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SDカードは取り出しやすいようにポケットが少し小さめにできている。ただし、GBM本体背面とSDカードが干渉する恐れがあるので、細かい傷を気にする人はちょっと注意したい |
このポーチはスリムな外観ながら、GBM本体、SDカード、カードリッジ1つが収納できる欲張り設計なのだが、さらに、GBMに「PLAY-YAN micro」を接続した状態でもそのまま収納ができるように採寸されている点が大きなポイントになるだろう。ヘッドフォン、そしてストラップは本体収納部の横から逃げるようになっており、GBM本体のヘッドフォンコネクタにて「PLAY-YAN micro」を使用しているユーザーにはありがたい。ただし、さすがに「PLAY-YAN micro」側のヘッドフォンコネクタにヘッドフォンを装着した場合は収納することはできない。
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このようにストラップとヘッドホンを横から外に逃がす形で本体を収納する |
・「ゲームポーチM」
「メッシュポーチミクロ」よりもひと回り大きなポーチ。ダブルファスナーでGBM本体、そしてカートリッジ2つを収納できるタイプの製品。クリーニングクロスが1枚付属している。ケースには大型のストラップがついており、背面には縦、横に対応するベルト用ホールが設けられている。カラーはブラック、ブルー、グレーの3色がバリエーションとして用意されている。
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長いストラップがポーチに付属している |
4辺のうち3辺をぐるっとファスナーが回り込んでいる |
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縦、横どちらでも固定できるベルト用ホール |
中は2重構造になっている。クリーニングクロスは小さいものが1つ付属 |
ポケットはカードリッジ収納用も含めると3つあり、GBM本体は落下防止用ゴムバンドで固定。その上にカートリッジポケット×2、そしてクリーニングクロスが収納されている大き目のポケットが収納された2重構造になっており、GBM本体とカートリッジが干渉しないよう配慮されている。
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GBM本体は2つのゴムベルトで固定。この状態でゲームを遊ぶのはさすがに少々苦しい |
カートリッジを2つ収納できる中央ポケット |
クリーニングクロスを収納しているところにも大型ポケットあり |
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GBM本体のストラップを外に出してみた |
ダブルファスナーがあるため、ヘッドフォンや本体ストラップを外に出してケースを閉じることは容易だ。たっぷりとした収納が魅力といえる製品に仕上がっている。
● 目的に合わせてチョイスしたいポーチ
さて、2つのポーチだが、どちらを選択するかは目的に合わせて、といえる。HORIの「メッシュポーチミクロ」なら、本体+ゲームカートリッジ2つ(1つはGBMにセットする)+SDカードが収納できる限界となる。もっとまとめて持ち歩きたい人はゲームテックの「ゲームポーチM」となるわけだ。また、「さわるメイドインワリオ」の大きなカートリッジをもって歩きたい人は「ゲームポーチM」しか選択肢はない。「メッシュポーチミクロ」は、すべてを詰め込むと見た目にあまりスタイリッシュとはいえないのも、収納派に「ゲームポーチM」を推すポイントだ。
また、「PLAY-YAN micro」を利用して、音楽などを楽しむ機会の多い人には、「メッシュポーチミクロ」のほうが使いやすいだろう。「ゲームポーチM」は、本体をゴムバンドで固定しているので、ポーチを空けて、本体を取り出すのに若干コツがいる。取り出さなくても一応は電源やボタンの操作は可能だが、ヘッドフォンを接続するには、本体をポーチに固定してから差さねばならず、その際、ゴムバンドとファスナーが邪魔になる。取り出しやすさに関しては「メッシュポーチミクロ」に軍配があがるだろう。
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「メッシュポーチミクロ」は詰め込みすぎるとせっかくのスタイリッシュさが失われてしまう気がする。左がGBM本体+SDカード、右がカートリッジをさらに収納したところ。結構パンパンという感じ |
以上、GBM用フィルターとポーチをレポートしてきたが、GBM関連製品はこれからも多数登場してくることが予想される。携帯ゲーム機関連グッズはどんどん進化し、アイデア、工夫が凝らされたものが出てくるので見逃せないカテゴリーだ。当研究所でも引き続き新製品が登場次第、レポートをお届けしていきたいと思う。
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□UGAMEのホームページ
http://www.ugame.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
(2005年9月21日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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