【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】
← 前回分

【隔週連載第6回】ユーザーの視点から感じたノーラスの姿をレポート

エバークエスト II 連載
~ノーラス“見・遊・触・楽”記~


最後のホールマーククエスト「サブクラスの選択」を紹介
より専門的なクラスについて1人前の冒険者になろう!


 今回はこれまでの連載で紹介してきた自動的に発生するクエスト「ホールマーククエスト」のラストを飾る「サブクラスの選択」を紹介する。サブクラスを習得することで選択してきたクラスの特徴を継承しつつ、さらに拡張された能力を手に入れることができるのである。これが終わればいよいよ1人前の冒険者。EQ2の本当の冒険が始まるのである。


 『冒険記第6回~Good編~』 より強大な魔術を行使できる「ウィザード」を目指す!

 前回、キャラクタ作成時に選択していたGoodかEvilの属性を変えてしまう「裏切りクエスト」をお互いに実行した。そのため、今回からはフリーポート育ちのラトンガであるPommがGood編の担当となる。裏切りクエストを達成したことで、Evil属性でなければ選択できない種族であるラトンガでありながら、ケイノスに住んでいるという個性的なキャラクタになることができたのが嬉しいところ。種族とクラスの組み合わせにこだわりがある方や、他の人とはちょっと違うキャラクタを作成したい方、単純に自分が選択した属性とは逆の属性になりたい方にはぜひともチャレンジ頂きたいクエストだ。

 今回はこれまでの連載で紹介してきたホールマーククエストの最後、「サブクラスの選択」を紹介したい。ホールマーククエストとは、プレイしていく中で必ず完了する必要があるクエスト群のこと。ただし、裏切りクエストだけは例外だ。多くの内容はガイド的なものになっており、ある意味、一人前の冒険者になるための道のりと捉えることもできるだろう。

 今回進めるホールマーククエスト「サブクラス」はレベルが18から受けることが可能なもので、クエストを受けていない状態でもレベル19で自動的に発生するものだ。レベル10で選んだクラスから、さらに専門的で高度なサブクラスになるというクエストである。ちなみにレベル20以上になるためには「サブクラスの選択」を完了させる必要もあるので注意しよう。

 レベル10で選ぶのが「クラス」でレベル20で選ぶのが「サブクラス」というところに違和感を覚えるかたもいるかもしれないが、サブクラスという言葉はそもそもプログラミング用の用語に存在するもののようで、「あるクラスの仕様を継承して新しいクラスを作ること」、「既存のクラスの機能を拡張したり変更したりすること」といった意味合いがあるようだ。

いよいよサブクラスの選択。ソーサラーからは「ウォーロック」か「ウィザード」を選択することができる
 メイジ系アーキタイプのクラス「ソーサラー」としてこれまで冒険をしてきたわけだが、サブクラスの選択では「ウォーロック」か「ウィザード」に進むことができる。なお、選択してきたクラスによっては、サブクラスがケイノス限定のものとフリーポート限定のものに派生するものがある。そのタイプのクラスだった場合は、サブクラスはプレーヤが選択することもなく、所属している都市によって自動的に決定していくものもある。

 ケイノスに所属するメイジ系のキャラクタの「サブクラス選択」は、南ケイノスにある「三の塔」の中にいるNPC Telaminaから開始される。クエストに望むにあたって、選択肢があるクラスの場合は、どのサブクラスに進んでいくのかを問われる。私は、炎や氷などの精霊の力を借りる強大な魔法を駆使する「ウィザード」を選択した。すると「ウィザード」の試験に臨む前に、ノールが所持している3種類のシャーマニックストーンを集めてくるようを命じられる。向かう場所はブラックバロウだ。

 シャーマニックストーンを持っているというのは、ブラックバロウにいるノールの中でも、Diviner、Chanter、Oracleの3種類だ。これらのノールは大体レベルが16程度なのだが、ヒロイックの付いているタイプでグループを組んでいる場合も多い。クラスによるのかもしれないが、メイジ系のキャラクタではソロで倒すのが難しい。かといってレベル20目前という状態では、レベル上げ目的でブラックバロウに行く機会はあまりない。あまり時間のかかるものではないので、友人や知人、もしくは手伝ってもよいという他のプレーヤの協力を募ろう。1匹撃破して確実にシャーマニックストーンが出るということではないのだが、大体4.5匹も倒せば取得することができるはずだ。

ブラックバロウでシャーマニックストーンを入手
ブラックバロウの奥にいるDiviner、Chanter、Oracleの3種類を倒して、シャーマニックストーンを手に入れる。各種数匹を倒せば手に入るはずだ

三の塔内部で試練開始。まず目の前にいるレベル47のアースエレメンタルに驚かされる
 シャーマニックストーン3種類を持って南ケイノスのTelaminaの元へ。いよいよ真の試験開始だ。試験はこの三の塔の中で行なうとのこと。魔術を駆使して目の前の敵を倒すのですよ、との説明のあと、画面は暗転する。

 切り替わった先は三の塔の入り口。周囲の雰囲気は様変わりし、薄暗くなっている。と、目の前になにか巨大なものがいることに気付いた。岩のゴーレムのような姿のアースエレメンタルだ! 「魔術を駆使して目の前の敵を倒すのですよ」というTelaminaの言葉だったが、これに手を出すとアウト。よくアースエレメンタルのレベルを見てみると47となっているのだ。引っ掛けである。襲ってこないタイプなので、気持ちを落ち着けて3つあるワープゾーンの先に向かおう。

 まずは水色のワープへ入る。飛ばされた先にはエアーエレメンタルが待ち構えていた。一見すると銀色の鳥のようにも見えるのだが、本体にあたる部分がなく、様々な種類の翼が集合したような姿をしている。なんとも奇妙でファンタジックな魔法生物だ。エアーエレメンタルのレベルは17。冷静に対応し、ソロHOを2、3回お見舞いすれば苦戦することなく撃破できるはずだ。

 次は黄色のワープゾーンの先へ入る。ワープした先にいるのはファイアーエレメンタルだ。ファイアーエレメンタルは真っ赤な炎に全身を包んだ日本の仏像のような姿をしている。手が六本あるようで阿修羅像のイメージに近いようだ。こちらはレベルが18。エアーエレメンタル同様に、さして苦戦することはないだろう。

 最後は赤いワープゾーンへ。ここで待ち受けていたのはウォーターエレメンタルだ。球体の見えない壁の中で水が揺れている、というなんとも奇妙な姿をしている魔法生物だ。こちらのレベルも18。これまでのエレメンタル同様にさくさくと片付けてしまおう。

3体のエレメンタルと対決
ワープゾーンの先で3対のエレメンタルと戦闘。どれも魔法生物らしく特殊な外見をしている。EQ2の魅力のひとつに「リアルに表現された非現実の生物」がある。この3体の中だと写真左のエアーエレメンタルが美しい

最後はアースエレメンタルと対決。とても歯が立たないと思っていた相手だが…?
 これで試験は終わりかな? と思うもまだ終わったという表示はされない。とりあえずワープゾーンから広間に戻ってみると、突如攻撃をもらったではないか。まさか先ほどのレベル47のアースエレメンタルが襲ってきたのか!? と脳裏をよぎる。あれが襲ってきたのではひとたまりもない。予想は的中しており、広間で襲ってきたのはアースエレメンタルだった……。この先はこれからこのクエストにチャレンジする人のためにも秘密にしておこう。ヒントは冷静に状況を把握することだ。

 全ての内容を終えて、Telaminaに最後の報告。Telaminaから祝福を受け、ウィザードになる資格を得ることができた! レベルが20になるとキャラクタ情報が自動的に「ウィザード」に変わるのである。これにてホールマーククエストは終了。この先はガイド的なクエストは存在せず、どこで何をしようとも自由だ。ホールマーククエストは自動的に発生するという点からも、受身でも楽しめるクエストであり目標だった。この先は自分が探求したいと思うエリア、クエストを積極的に持ち、楽しいと思うことをノーラスで見つけることが大切だ。真の冒険の始まりである。

 最後におまけをひとつ。レベルが20になりサブクラスにつくとお楽しみがひとつある。ファンスペルと呼ばれる、あまり実用的ではないものの楽しさがある呪文を習得することができるのだ。ファンスペルが購入できる場所はクラスによって異なるのだが、ケイノスでもフリーポートでも市内のスクライブポイントで大体が販売されている。

 ウィザードのファンスペルは「T'Lys' Minor Familar」というもの。お供のペット「ネコ」を召喚するというものだ。このネコはとてもかわいい。こちらが歩くとトトト、と後ろをついてくる。戦闘の役に立ったりなどはない。かわいいことが嬉しいのであり、総じてファンスペルとはこんな感じである。ちなみにファンスペルは20を皮切りに区切りのいいレベルでさらに習得できるクラスもあるので、習得できるものが増えていないかチェックしてみるのがオススメだ。

ファンスペルでネコを召喚!
レベル20以降の楽しみのひとつ「ファンスペル」。ウィザードの場合はネコを召喚することができる。ファンスペルはお店で購入しないと覚えないので注意


 『冒険記第6回~Evil編~』 裏切りの果てに暗黒の騎士「シャドウナイト」への道を歩む

 前回まではGood編の主人公であったウッドエルフのPommだが、こちらも前回で裏切りクエストを通過して属性を転向している。今回からはEvil編の主人公である。

Captain Monarviaと会話してサブクラスの選択を開始。クルセイダーのサブクラスは所属都市によって決定される
 さて、Evil編も今回はサブクラスの選択クエストだ。こちらのキャラクタはこれまでファイター系クラスの「クルセイダー」として冒険してきた。クルセイダーから派生するサブクラスは「パラディン」か「シャドウナイト」なのだが、この2種類はそれぞれ、ケイノス所属ならば「パラディン」、フリーポート種族ならば「シャドウナイト」といった具合に所属する都市で固定されているものだ。裏切りクエストでフリーポートの市民となったウッドエルフのPommは、ケイノスを裏切った時点でシャドウナイトへの道が決定していたとも言えるだろう。

 フリーポートに所属するファイター系アーキタイプのプレーヤーは、フリーポート西区にいるCaptain Monarviaからサブクラスの選択を開始することができる。「フリーポートを治める覇王直下の配下たちはみな洗脳されている」というバックグラウンドどおり、彼女は狂気じみた表情が特徴的。話しを進めるとまずはダービッシュ・カットスロートたちに関する情報を手に入れることとなった。さっそくコモンランドの南西に多く徘徊しているダービッシュの元へ行こう。

 この指令は私も少し勘違いしてしまったのだが、ダービッシュ・カットスロートを倒すクエストではない。彼らの「情報」を手に入れるのが目的だ。ダービッシュが徘徊している辺りを走っている伝令を倒し、通信文を奪いとろう。

ダービッシュ・カットスロートの情報を手に入れろ
ジャーナルを読むに、カットスロートを倒せばいいのかと思うかもしれないが、実際は走っている伝令を倒せばクエストが進行する

手に入れてきた通信文によると、下水道にダービッシュが潜んでいるという。シャドウナイトになるためにそれらを撃退しに行こう
 通信文をCaptain Monarviaに見せたところ、その中には、ダービッシュたちが下水道からフリーポートへと通じる道を発見したという内容が記されていたようで、彼らは下水道にある貯蔵室からフリーポートに攻め入ろうとしている様子。1個大隊を差し向けてその計画を阻止しようとするCaptain Monarviaを制し、自分が彼らを撃退してくることを告げた。

 さて、フリーポートには下水道と呼称する場所が2箇所存在するのだが、ここで言う下水道はサーヴァントの地下水路だ。サーヴァントの地下水路へは、ビッグベンドの街から下水道のシーブズウェイに降り、降りた場所からすぐのところにある入り口から行くのが近道だ。

 サーヴァントの地下水路の一角にある貯蔵室には、2グループのダービッシュたちが待ち受けている。4人のダービッシュとそれらよりさらに格上のダービッシュが3人と、合計7人ものダービッシュがいるのだ。このうち3人のグループは後回しにしていると逃げられてしまい、クエストを完了することができない。まず3人のダービッシュを撃破し、そのあとに4人のグループという順番で戦おう。ただし、この7人をソロで撃破するのは難しい。実際のところ私はソロで完了させたのだが、3人のグループを撃破し、4人のグループのうち2人ほど倒したあたりで、クエストが進んだ表示が出たのでギリギリ逃げ帰ったという状態だったのだ。体力はもうほとんど残っていなく、敗北直前というところだった。無難にこなすのであれば2、3人のグループで望むのがよさそうだ。

逃げ出すダービッシュを先に撃破しよう
貯蔵室にいる敵は3人と4人の2グループ。先に3人の方を相手しないと写真中央のように逃げられてしまう。ソロではかなり厳しい戦いを強いられる。写真右はかなり限界の様子、筆者の場合この直後にクエストが進んだため、途中で逃げのびた

シャドウナイトの資格を自力で獲得。裏切りの果てに悪の道に進んだ元GOOD属性のシャドウナイト誕生である
 ともあれ、下水道に潜むダービッシュたちを撃破したことをCaptain Monarviaに報告。彼女はあれだけの数のダービッシュを撃退したとあらば、お前が自力でシャドウナイトになったことを認めなければいけないと話し、シャドウナイトの称号とブレードを報酬としてくれた。これでクラス派生のひとつの到達点であるシャドウナイトになる資格を得た、というわけだ。

 Goodのルートから冒険を開始し、裏切りクエストによってフリーポートの住民となり、そして今ホールマークを全て終えてシャドウナイトへと成長していったのだ。本来ケイノスでしかプレイができないウッドエルフという種族が女王暗殺という裏切り行為を働いてフリーポートに落ち延び、シャドウナイトという暗黒の騎士になるというのは、なかなか興が乗っていて面白いキャラクタになることができた。今後は未開の土地に足を運び、このノーラスという場所の全てを見るべく冒険していくのである。

 というわけで、こちらもGood編同様におまけをひとつ。シャドウナイトのファンスペルだ。シャドウナイトのレベル20で習得できるファンスペルは「Unholy Steed」。訳すと「不浄な馬」である。使用すると乗り込むことが可能な馬を召喚することができるのである。馬に乗っている状態では移動速度が通常よりも10%速くなるということで、ファンスペルの中でもなかなか実用的なものだ。馬に乗っている状態で戦闘することも可能なので、まさしく騎士の証とも言えるだろう。

ナイトの証「騎馬」を召喚!
シャドウナイトのファンスペル「Unholy Steed」で騎馬を召喚。見た目のよさもさることながら、移動速度が10%向上するのも嬉しい


 今回は最後のホールマーククエストである「サブクラスの選択」を紹介した。これを終えることでいよいよプレーヤを制限するものは無くなる。ゲーム側から目標を定められるホールマーククエストはある種オフラインゲームの要素でもあるように感じるが、これ以降はそのようなものもなくなる。絶対にやらなければいけないというクエストをシステム側から提示されることが無くなり、自分の興味が向く方向に自由に冒険するのである。それだけに最初は目標を見失いがちになるかもしれないが、ここからがEQ2の醍醐味であり本領が発揮される部分だろう。未開の土地、クエスト、誰も見つけたことがないアイテム、さらにEQ2が持つ「楽しさ」そのものを発見するのが、この先の目標と言える。それでは、また次回お会いしましょう。

EverQuest is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. in the United States and/or other countries. (C) 2005 Sony Computer Entertainment America Inc. All Rights Reserved.

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□スクウェア・エニックスの特設ホームページ
http://www.playonline.com/eq2/
□「エバークエスト II」のホームページ
http://eq2players.station.sony.com/ja/

(2005年9月2日)

[Reported by 山村智美/Pomm]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.