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「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ『新・青い鳥』」舞台稽古を公開 |
【サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ「新・青い鳥」】
8月13日~20日 開催
会場:東京厚生年金会館
今回の舞台稽古でも披露された「ゲキテイ」。すみれさんはゲストということで2列目でゲキテイを踊った |
今回の舞台の大きな特徴としては、ゲームに近い感覚を体感できることを目指して制作されているという点と、神崎すみれが復活するという点があげられる。1月に行なわれた新春歌謡ショウ「笑え! 花組」の最後で脇侍をさくらが倒すシーンが演じられ、すみれ復活を思わせる音声も流されたため、今や遅しと待ちわびた人も多いだろう。もちろん、すでに明かされているとおり今年で9年目を迎え、来年で歌謡ショウは大団円を迎えることからよりよい作品に仕上げるべくより一層力の入った演出となっている。
舞台稽古の公開された17日以前にすでに20日間も稽古に費やされており、「他の舞台ならすでに1本できあがっているのに、まだパーツ作りの段階で全貌の見えている人はいない(演出:茅野イサム氏)」というボリュームだ。作/総合プロデューサーの広井王子氏は「来年は最後の年なのでお祭り騒ぎになる。そういった意味では今年が集大成の年で、気合いの入った脚本を作れる最後の年。これまで舞台は舞台として、舞台でゲームを再現するのは無理と考えていたが、それを白紙に戻してキャストのみんなにも『舞台でできないだろうか』と話した」と語った。そういった経緯から気合いの入ったものとなり脚本の段階ですでにボリュームがふくらみ、ここ最近の舞台では2幕物だったが、今回は3幕ものになるという。
真宮寺さくら役の横山智佐さんも「本読みの時に終わって拍手があがったほどの出来であり、達成感がありました」と表現。あまりに長かったために削る作業が入っており「面白いけど泣く泣く削った部分もあります。削られた部分は“裏サクラ”ででも公開できればいいな」と続けた。
「ゲームの世界をどうやって3次元(舞台)化するのか(横山智佐さん)」といった課題を出演者一同模索する中で、「舞台でここまでできるのかと言った火薬や炎を使う(茅野イサム氏)」舞台演出にも力が入り、「剣劇俳優みたい(横山智佐さん)」と言うほどアクションも取り入れられ、ゲームさながらの雰囲気を再現することを目指している。
さらに、広井王子氏は「隊長コマンド」について触れ、まるでゲームの世界に入ったようなと表現していることから、冬の舞台で取り入れられた“双六システム”をより発展させた分岐のあるお芝居となるようだ。公演日によってダンディ団、薔薇組、三人娘とゲスト出演が変わるため、ストーリーに分岐が発生しうまくゲームの世界を表現する演出につながるようだ。こういった様々な仕掛けが用意されているようで、楽しみな舞台といえるだろう。
そしてもう一つの大きな特徴である、“神崎すみれ”こと富沢美智恵さんの復活は大きい。富沢さんは「3年半前にすみれの引退公演をうっていただいて花道を飾らせていただいたのですが、また『サクラ大戦』の舞台に帰ってこられるとは夢にも思っていませんでした。でも、そういうチャンスを広井さんが作ってくださいまして、皆さんのお力添えがあって、神崎すみれが舞台に復帰することになりました。本当にうれしく思っております。と同時に、すごいプレッシャーと緊張の連続の毎日ですけど、本当に家族の元に戻ってきたという想いで、すごく幸せを感じています。舞台の稽古が毎日あって、私も毎日いろいろな稽古を拝見しているのですが、本当にすごいです。歌も踊りも立ち回りもビックリするぐらい、みんなすごいレベルアップしていて、本当に感心します。今回はシーンが多く、私自身もワクワクしています。と言うことで、今回は日替わりゲストもたくさんいらっしゃると言うことで、大変豪華な、そしてファンタジックな舞台になると思います。ぜひ、すみれファンの皆さんにも応援していただきたいですし、ぜひ足を運んでいただき『サクラ大戦』を応援してください」と挨拶。
記者会見後に公開された舞台稽古でも神崎すみれの登場シーンが演じられ、変わらぬテンションでの演技を富沢さんは披露。観る側も思い入れたっぷりとなるであろうから、こみあがる想いでグッと来ること間違いナシだ。
なお、今回残念ながら李紅蘭役の渕崎ゆり子さんは映像出演だけとなる。この点についてソレッタ・織姫役の岡本麻弥さんが「映像だけで出演ということで残念だけど、紅蘭らしい出かたで、結構な時間がある。私は会話もすることになっているし」とその出演シーンについて一部明らかにしている。幕間に行なわれる新発明の商品説明はどうなるかなど疑問もあるのだが、どういった仕掛けが用意されているのかは楽しみだ。
ゲームに近いと言うことは大神一郎の出番が増えると言うことで「出演シーンはいつもの倍以上(陶山章央さん談、ただし広井王子氏からは「5倍だろう」とつっこまれる)」という内容となっている。逆に5分の1に減ったのが親方。しかし親方も銀座のギャング団のボス“マレーの虎”という別役で出演するとか。
とにかくボリューム、仕掛け、話題共にこれまで以上に力のこもった舞台となりそうだ。広井氏は「これまでゲームのファンは別にいたが、今回の舞台はそういったファンにも観てほしい」とアピールするように、ゲームの世界を再現するという意欲的な内容になりそうで楽しみなところだ。
なお、舞台にあわせる形で「サクラ大戦第1回ファンの集い~帝都散策ツアー~」が近畿ツーリスト新宿法人旅行支店の企画で8月16日に開催される。旅行代金は8,000円で、募集人員は50人。最低催行人数は30人。東京駅を出発し池袋の太正浪漫堂、浅草観光、そして東京厚生年金会館で解散となる。広井王子氏がこのツアーには同行し、参加者にはスペシャルグッズがプレゼントされるなど見所も多い。ファンの皆さんは応募してみてはいかがだろうか。
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□レッド・エンタテインメントのホームページ
http://www.red-entertainment.co.jp/
□「サクラ大戦」シリーズのページ
http://www.sakura-taisen.com/
□「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ『新・青い鳥』」のページ
http://www.sakura-taisen.com/05_show4.html
□関連情報
【2005年8月13日】「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ『新西遊記』」開幕
衝撃のラストを迎える必見の舞台「新西遊記」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040813/sakura.htm
(2005年7月19日)
[Reported by 船津稔]
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