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「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ『新西遊記』」開幕
衝撃のラストを迎える必見の舞台「新西遊記」

8月13日~19日 開催

会場:東京厚生年金会館

劇場に入ってすぐのところには今回発売される商品がズラリと展示されている。「しゅるしゅる如意棒」といった面白いものも
 毎年、8月に開催されている“サクラ大戦 帝国歌劇団・花組”の公演「スーパー歌謡ショウ」。今年の演目は「新西遊記」。7月中頃には舞台稽古も公開され、期待感が高まっていたが、13日ついに開幕した。

 スーパー歌謡ショウもこの夏で3回目を迎えることとなる。「新編 八犬伝」、「新宝島」ときて今年は「新西遊記」。1年前から今年の演目は「新西遊記」と決められており、広井王子氏をはじめ主演の田中真弓さんも準備を重ねてきた。練りに練られた舞台となり、仕掛けもパワーアップ。派手な舞台を見せてくれる。

 12日に報道陣に公開された最終通し稽古では、残念ながら第1幕は途中までしか演じられなかったが、その大がかりなセットは期待度満点。イキナリ桃栗小僧の登場からスタート。満月をバックに登場する姿、そして屋根の上で繰り広げられる派手な殺陣と、息もつかせぬ展開となる。

 さて、広井王子氏が「ぜひとも観て欲しい」と自信を持って前説で語りかけた第2幕の「新西遊記」。歌満載のスピーディな展開で物語は進んでいく。「命の助かる桃」などの有名なエピソードを歌を中心に一気に演じきり、西遊記の世界に観客を引き込んでいく。

 見所はそれこそ満載だが、いくつか目立ったところをあげていくと、もちろん筆頭に挙げられるのが、桐島カンナ(田中真弓)演じる孫悟空のアクションだろう。当然といえばそれまでだが、第2幕はほぼ出ずっぱりとなり、そこかしこに殺陣が用意され、激しく立ち回る。これまでは空中シーンもあったが、今年のすごさは空中でも繰り広げられる激しいアクションにある。ここら当たりは確実にスキルがパワーアップしているといえる。さらにきん斗雲や分身の術も、工夫され表現されているので注目だ。

 個人的な注目点としては牛魔王だ。中盤になってやっと登場するのだが、その圧倒的な迫力は舞台のイメージを一変させるパワーにあふれている。これはマリア・タチバナ演じる高乃麗さんの高い実力と存在感に裏打ちされているもので、マリアファンでなくても今回の舞台でマリアファンになってしまうのではと言うほどだと感じた。ロック調の歌を歌いながら舞台を縦横無尽に使い演じきる牛魔王の姿はカッコイイの一言だ。

 このほか、公開稽古で多くの出演者が挙げていた“金角・銀角”のキレっぷり!! これもかっこよさの中に笑いがあふれ、必見だ。そして、アイリス(西原久美子、左)と真宮寺さくら(横山智佐、右)演じる沙悟浄と猪八戒はバランスを取るかのようにかわいらしく演じられている。こちらも注目だろう。

 さて、ストーリーを語るのは野暮というもので、実際に観て確かめて欲しいのだが、終盤に向かって三蔵法師の役割が俄然増し、衝撃的な……本当に予想もしない結末を迎えることになる。これまでの舞台とはひと味違うそのエンディングには感動することだろう。ちなみに、すでにDVD-Videoの発売がすでに決定しており、9月30日から11月11日までコンビニにおいて予約限定商品として12月22日に10,290円で発売される。舞台を観ることができた人も、観ることができなかった人も手に取ってみて欲しいところだ。

【第1幕】
いつも通り広井王子氏と親方による前説から始まる、第1幕 まずは艶やかなチャイナドレスをまとった花組の歌でスタート 桃栗小僧は満月の月夜に劇的に登場……しかしそこにもうひとつの影が現われる
【第2幕】
孫悟空を演じる桐島カンナ(田中真弓)。激しい殺陣、空中での演技もさながら、第2幕は当然の事ながら出ずっぱりとなる。殺陣もピッタリと決まっている アイリス(西原久美子、左)真宮寺さくら(横山智佐、右)のお2人が演じる沙悟浄と猪八戒。激しい殺陣も用意されているが、基本的にはかわいらしい
中心となるエピソードは金角・銀角と牛魔王のエピソードだが、それに続くストーリーとしていくつかのエピソードも歌を交えて演じられる 三蔵法師(ソレッタ・織姫、岡本麻弥)はなにかと孫悟空の頭にはめられた金の箍を締め付ける呪文を唱え、戒める もちろん薔薇組も登場。三蔵と悟空は彼らに食料を求めるが、お金を要求される。実は彼らは金角・銀角とつるんで悪事を働いている
金角(李紅蘭、渕崎ゆり子)と銀角(レニ・ミルヒシュトラーセ、伊倉一恵)、ついに登場!! ロックの調べに乗ってキレ気味な演技が非常に面白く、舞台は一気にヒートアップしていく
そして、ふがいない金角・銀角が恐れる圧倒的な悪役として牛魔王(マリア・タチバナ、高乃麗)が登場。とにかく、ひたすら、迫力があってカッコイイ 牛魔王にさらわれてしまう三蔵法師。そう、今回は孫悟空だけでなく三蔵法師にもワイヤーアクションが用意されている そして、沙悟浄、猪八戒、孫悟空は牛魔王に戦いを挑むべく乗り込むが、牛魔王はとにかく強い
孫悟空は、「仲間のお前達を死なせるわけはない!」と猪八戒と沙悟浄を説得して最終決戦に挑む ワイヤーアクションを使って映画さながらのアクションも披露される。剣の上に乗る孫悟空や如意棒で一気に敵をなぎ払うシーンは圧巻
最後はオールスターキャストといった感じで感動のラストを迎える 今回の見所のひとつが京劇との競演。伝統的な舞いの迫力はさすが本物。特に右写真にある中盤過ぎの京劇の舞いは驚きの連続だろう。注意して観ていて欲しい


(C)SEGA (C)RED

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「サクラ大戦」のホームページ
http://www.sakura-taisen.com/
□「サクラ大戦 帝国歌劇団・花組 第3回スーパー歌謡ショウ『新西遊記』」のページ
http://www.sakura-taisen.com/04_show3.html
□関連情報
【5月7日】サクラ大戦 帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ
第3回公演「新西遊記」8月13日開幕決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040507/sakura.htm
【7月18日】「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ『新西遊記』」舞台稽古を公開
様々な仕掛けも用意され、カッコイイ舞台へ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040718/sakura.htm

(2004年8月13日)

[Reported by 船津稔]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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