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会場:東京ドーム
ムシキング・テリーは、「第22回次世代ワールドホビーフェア」セガブースにて初公開されたマスクマン・レスラー。ネブ博士と仲良しという三沢光晴社長が、ムシキング研究所で行なわれたカードバトル大会でブラック博士と対戦。ブラック博士は“のぞき見”という反則で三沢選手を打ち負かすが、悪事が露見して前述のワールドホビーフェアにて再戦することとあいなった。三沢社長とブラック博士の一騎打ちになるかと思いきや、そこに突如出現したのがムシキング・テリー。 三沢社長とノア所属の某レスラーが、ムシキング研究所で特訓している最中、偶然入った隠し部屋で発見したマスクをかぶった結果、不思議な力が宿り誕生したという謎のマスクマン、ムシキング・テリー。カードバトルでブラック博士を一蹴するが、逆切れしたブラック博士は7月18日のノア東京ドーム大会に刺客を送り込むと宣言。このような流れで、ムシキング・テリーの正式デビュー戦および対戦相手が決定したというわけだ。 デビュー戦には、「甲虫王者ムシキング」公式サイトにて募集告知が行なわれた「ムシキング・テリー デビュー戦に250組1,000名様ご招待!! ~みんなでムシキング・テリーを応援しに行こう~」イベントに当選したちびっ子と親御さんが来場。うち100組はムシキング・テリーと並んで記念撮影ができるプレミアム・イベントに当選していたご家族で、ちびっ子たち以上に親御さんのほうが嬉しそうに撮影していたのが印象的。
ちびっ子たちは、そのままレフト側の外野席に用意された「ムシキング・テリー」応援席に陣取る。昔ほどではないが筆者もたまにプロレス観戦にでかけるが、無料招待とはいえスタンド席の一角が親子連れでギッシリ埋まる様子は、なんとも感慨深いものがある。試合開始前に行なわれたネブ博士やダンサーズらによる「ムシキング・サンバ」の際も、スタンドを走り回ったりせず行儀よく楽しんでいるといった雰囲気だ。
ムシキング・テリーのデビュー戦は、第4試合。ネブ博士のコールで、花道の奥からムシキング・テリーが姿をあらわす。入場テーマ曲が終わると、応援席から「テリー!!」、「がんばってー!」などと可愛らしい声がかかる。続けて登場したブラック博士とブラックマスクに対する反応は“わりと平静”といったところか。ヒールにはブーイングを浴びせるのがセオリーだが、このあたりは“悪役だがどこか憎めないキャラ”というブラック博士に対する素直なリアクションだったのかもしれない。
試合直後から、両者ともにジュニア・ヘビーらしい軽快なムーブを披露。トップロープやコーナーポストからのボディアタックなど、随所で立体的な攻めを見せる。難度の高い旋回式コルパタ(ヘッドシザース・ホイップ)や飛びつきしきのウラカン・ラナを軽々とこなすなど、日本のジュニア界でも屈指の実力者であることをうかがわせる。筆者の周囲にいた観客は、ブラックマスクの実力に「なかなかやるねぇ」と感心することしきり。ルチャ・リブレの流れを汲む関節技の数々で会場をうならせたかと思えば、突然ナガタ・ロックIIをくりだすなど、その懐の深さは侮れない。これは、デビュー戦で黒星もありえる……!?
もはやこれまでか、と思われたそのとき。ムシキング・テリーは、必殺技のスープレックス「ミストクラッシュ(命名:ネブ博士)」でブラックマスクをエメラルドグリーンのマットに叩きつけ、見事ピンフォールを奪うことに成功する。これにはセコンドについていたネヴ博士、外野席の応援団も大喜び。こうしてムシキング・テリーの記念すべきデビュー戦は、大団円のうちに幕を閉じた。
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□セガのホームページ (2005年7月19日) [Reported by 豊臣和孝]
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