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【連載第25回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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新コーナー! 月刊ゲームグッズクリップ(6月号) |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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止めどなく発売されるゲームグッズ達。当研究所ではこれらのグッズを1つのテーマをもって研究をしているのだが、どうしてもその時入手できなかったなどの理由により紹介できなかったゲームグッズが多々あるのだ。このまま埋もれさせてしまってはもったいない! ということで今月から「月刊ゲームグッズクリップ」という、その月に発売されたゲームグッズを月末に一挙ご紹介してしまうコーナーを始めることにした。もちろん、これまでに発売されていて不覚にも見落としてしまったグッズも織り交ぜていくつもりだ。
さて、6月号では液晶保護フィルター要らずのPSP用前面カバー「CRYSTAL FACE P」や、一見地味だけど供えあれば憂い無し的なPSPとニンテンドーDS用のホコリ進入防止キャップ、そしてデザインに惹かれて購入したPS2互換コントローラ「CYBER・アナログ連射コントローラ2 」の使い心地をレポートしていこう。
● PSPの前面を傷から守るプラスチックカバー「CRYSTAL FACE P」
・「CRYSTAL FACE P」
メーカー:ゲームテック
価格:オープン(購入価格:850円)
カラー:クリア・クリアブルー・クリアピンク
「CRYSTAL FACE P」は、PSPの前面をプラスチック製のカバーで覆い、傷や汚れから守ることができる製品だ。方向キーやアナログパッド、各ボタンの周辺には穴があけられているため、装着したままでもプレイすることができるようになっている。カバーには上部と下部に合わせて4つのツメがあり、上部のツメはUSB端子周辺の溝に、下部はスピーカの穴に引っ掛けるという方法で固定する。
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操作にかかわる部分以外の前面を完全にガード。ACアダプタ端子の部分には穴が開いているため装着したままでの充電が可能。また、USB端子やヘッドフォン/マイク端子の利用や、UMDの入れ替えもできる |
それでは、「CRYSTAL FACE P」をPSPに装着したままゲームを楽しんでみることにしよう。まずは液晶画面の見た目をチェック。非常にクリアな素材でできているため、画面の色味や明るさが変化するといった現象は見受けられない。また、写りこみや反射に関してはPSPの画面と同等という具合だ。
もうひとつ気になるのは、方向キーやボタンといった操作にかかわる点だろう。方向キーとアナログパッドの操作は、「CRYSTAL FACE P」のフチが指に干渉するという感覚は全く無くきわめて良好。○、△、□、×ボタンに関しては、□ボタンを押したときに親指の腹がフチに当たったと感じることが多かった。操作に支障は無いものの、慣れるまでは少々気になる点になるかもしれない。そのほかのボタンは干渉を感じることは無かった。
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方向キーやボタンの周辺はなだらかなカーブでへこんでおり、指が干渉しにくくなっている |
ただ、当研究所のPSPに装着した限りでは、いつの間にか上部のツメが外れるということが多々あった。こうなると上部が若干浮いてしまい、PSPと密着しなくなるため方向キーの“上”や△ボタンを押したときにカバーのフチが指に干渉してしまう。ツメの外れ具合はPSPや「CRYSTAL FACE P」の個体差にもよると思うのだが、上部についてはもう少し確実に固定できるような作りになっていたほうがよかったのでは? と思った次第である。
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左が上部のツメ、右が下部のツメ。下部はスピーカーの穴でガッチリロックできるが、上部は外れやすいといえる。常に装着したまま使う場合のために、ネジ穴挿すことができるピンのようなものが付属していれば嬉しかった |
「CRYSTAL FACE P」をPSPに装着したまま使用することを前提に考えると、上部のツメの具合が気になるところ。しかし、逆に考えると取り外しが楽ということでもある。本気でゲームをプレイするときは「CRYSTAL FACE P」を外し、外出先で動画や音楽を視聴するときは、装着したまま使うというのもよいだろう。また、取り外した「CRYSTAL FACE P」は背面にかぶせておくことも可能。底面がフラットになってしまうので持ち心地は良いとはいえないが、収納しづらいシチュエーションでも安心である。
● PSPとDSの穴という穴を塞ぎホコリの進入を防ぐホコリキャップ
・「ホコリキャップ ポータブル」
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ACアダプタ端子用とヘッドフォン/マイク端子用のキャップは予備が1つずつ用意されている |
「ホコリキャップ ポータブル」は、PSPのACアダプタ端子、ヘッドフォン・マイク端子、USB端子の穴を塞ぐことができるキャップセットだ。ACアダプタ端子とヘッドフォン・マイク端子用のキャップについては端子の穴に挿し込むだけだが、USB端子用のキャップはPSP本体の上部にある2つのネジ穴も一緒に塞ぐことができるようになっている。
各キャップの素材は弾力性のあるプラスチックでできており、穴に挿したときには隙間無くピッタリとフィットする。また、若干きつめに固定されるため、「持ち運び中にポロリと外れるのではないか? 」という心配は無用だろう。
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左からヘッドフォン・マイク端子用、ACアダプタ端子用、USB端子用のキャップを装着した時の写真。PSP本体の色に合わせたブラックカラーとなっているため目立たず見た目もなかなか |
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USB端子を利用するときは、このようにネジ穴のキャップをひとつだけ外しておけばよい |
“ホコリから守る”という点では申し分ない効果を発揮してくれる「ホコリキャップ ポータブル」。しかしながら少々気になる点がひとつある。各端子を利用するときはキャップを外さなければいけないわけで、外した後にキャップの管理をしっかりとしておかなければ、いともカンタンに無くしてしまう可能性があるのだ。
特にヘッドフォン/マイク端子用とACアダプタ端子用のキャップは、サイズが小さく着脱を行なう頻度も高いため注意が必要。予備が1つずつ付属していることもうなずける。USB端子用のキャップについては2つのネジ穴に固定できるので、USB端子を使うときには片方のネジ穴から外してスライドさせておけばOK。このように利用すれば紛失することはまず無いだろう。
・「ホコリキャップDS」
「ホコリキャップDS」は、先ほど紹介した「ホコリキャップ ポータブル」のDS版。DSのACアダプタ端子、ヘッドフォン/マイク端子に加え、DSカードスロット、GBAカートリッジスロット、さらにはネジ穴までもを塞ぐことができる。キャップは「ホコリキャップ ポータブル」と同じく弾力性のあるプラスチックでできており、きっちりとはめ込むことができる。
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ネジ用のキャップは予備が3つ用意されている |
頻繁に取り外すであろうACアダプタ端子用のキャップは、DS本体のネジ穴に固定することができるキャップと繋がっており、紛失を防止するという配慮がなされている。「ホコリキャップ ポータブル」の問題点を見事に解決しているという感じだ。
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DSカードスロット用とACアダプタ端子用のキャップを装着してみた。ACアダプタ端子用のキャップは完全に外すことなく充電することができる |
「ホコリキャップDS」のキャップセットの中で一番嬉しかったのは、GBAカートリッジスロット用のキャップだ。GBAカートリッジスロットは一番大きな穴であり、ホコリやチリがもっとも進入しやすく気になる部分。GBA用のソフトを持っていない場合は常にオープンな状態になるわけで、ここを塞いでおくことができるというのは、安心感が著しく高まるものである。GBAカートリッジスロット用のキャップだけを目的に購入するというのもアリだ。
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GBAカートリッジスロット用のキャップを装着。見た目のよいデザインで実用性もバッチリだ。右のキャップはヘッドフォン/マイク端子用となっている |
本体背面にある2つのネジ穴を塞ぐことも可能。DS本体を机などに置いてプレイするときに、若干ではあるが滑りにくくなるという効果もある |
「ホコリキャップ ポータブル」、「ホコリキャップDS」共に一見地味なグッズではあるが、実際に装着してみると持ち運ぶ時の安心感が意外なほど高まっていることに気が付く。価格も安いので、PSPやDSをよりアグレッシブに使いたい! という人には一度使ってみて欲しい一品だ。ただし、キャップの紛失には十分注意していただきたい。
● デザインにこだわったPS2互換コントローラ「CYBER・アナログ連射コントローラ2」
最後に、ゲームショップでグッズのチェックを行なっていたときにひときわ目を引いた、PS2互換コントローラ「CYBER・アナログ連射コントローラ2」を紹介しよう。
・CYBER・アナログ連射コントローラ2
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン(購入価格1,980円)
コード長:約2.4m
カラー:ダークブラック・ブラック& シルバー・レッド& シルバー・ブルー& シルバー・ライムグリーン
連射・振動・アナログ感度を3段階で調整可能
本製品の特徴は、なんといってもそのデザイン。まずはじめに気が付くのは、グリップ部と背面、グリップ部の両サイド、前面の3色に分けられたカラフルな色使いだ。それでいて派手というわけでもなく上品さを感じるところが少々ニクい(好みにもよると思うが……)。また、ボタンの配置も対称に整然と並べられており、スタイリッシュな印象を受ける。よくよく見ると、パッケージも他のコントローラとは異なる一風変わった目を引くデザインになっているという感じだ。
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コントローラの質感は、高級さを感じるとまではいかないが悪くない。ただ、アナログスティックだけ少し浮いてるかな? という印象も受ける |
それではコントローラの形状と操作感を見ていこう。方向キーは十字型を採用。押し具合は若干硬めで、入力後に「パコッ、パコッ」と大きな音が鳴る点は気になってしまう人もいるかもしれない。○、△、□、×ボタンの大きさは純正コントローラとほとんど変わらないものの、□ボタンの左端から○ボタンの右端までの幅が約3mmほど狭まっている。また、R2、L2ボタンはグリップの先端、つまりコントローラの背面に位置しており、自然と中指を置いたところで操作できるようになっている。そのため、R2、L2ボタンを頻繁に使うゲームをプレイしても疲れにくいと感じた。
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指の置き場に困ることがなく、指と手のひら全体でコントローラを支えることができた |
アナログボタンの入力具合についてだが、ボタンを軽く押した時の入力値は純正コントローラに近い。強・中・弱もはっきりと使い分けることができ、違和感の無い操作感を維持していた。
アナログスティックを触ってみると、高さに関しては純正コントローラと変わらないが、スティックの倒し具合は若干やわらかいという印象だ。頭部は一段階へこんでいるためグリップ性が高まっており、細かい入力がし易くなっていると感じた。ただし、R3、L3の押し込みについてはクリック感が非常に高く、力強く押す必要があるかもしれない。
● 充実した特殊機能。方向キーの連射もサポート!
次に「CYBER・アナログ連射コントローラ2」の特殊機能をチェックしてみよう。まず、連射機能はスタートとセレクト以外のすべてのボタンに加え、方向キーにも割り当てることができる。割り当て方法は、「TURBO」ボタンを押しながら連射を行ないたいボタンや方向キーを押すといったお馴染みの操作。また、「TURBO」ボタンを押しながら2回ボタンや方向キーを押すと、常に入力状態になる「ホールド」モード、3回押したときには「連射ホールド」モードに設定することも可能だ。
連射の速度は、「TURBO」ボタンを押しながら右スティックを上下させることで「速・中・遅」の3段階に切り替えることができるが、具体的な速度は公開されていないため当研究所で独自に測定してみることにした。その結果、「速」の時が約24回/秒、「中」の時が約11回/秒、「遅」の時が約6回/秒であった。
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「TURBO」ボタンと右スティックの組み合わせで連射速度を切り替える。LEDの点滅速度によって設定した連射速度を確認することができる |
コントローラの中心にある「SENSITIVITY」スイッチにより、アナログスティックの感度を「弱・中・強」の3段階に切り替えることが可能 |
最後は当研究所お馴染みの、水面の波紋による振動機能チェックだ。「CYBER・アナログ連射コントローラ2」では、振動強度を「強・弱・無し」の3段階で切り替えることができるので、「強」と「弱」の振動を純正コントローラの振動と比較してみることにした。
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左から、「CYBER・アナログ連射コントローラ2」の振動強度「強」、同コントローラの「弱」、純正コントローラの波紋だ。振動強度は「TURBO」ボタンを押しながら左スティックの上下で設定できる |
幅の狭い波紋からもわかるとおり、「CYBER・アナログ連射コントローラ2」はモーターの回転速度が速く細かい振動となっている。純正コントローラとは異なるタイプの感覚だ。細かいとはいえ、「強」の時には純正コントローラを越えるほどの力強さで、頻繁に振動するゲームでは、「弱」にしたほうが良いかも……と弱気になってしまうほどの暴れっぷり。強い振動をお求めの方にも十分満足できるパワーである。
● このデザインに惹かれたのならば購入を検討する価値アリ
正直なところ、「デザイン重視で操作感が損なわれていないだろうか?」と心配していたところもあったのだが、実際に使ってみると操作性も良く特殊機能も満載、そして疲労も緩和されるという作り込まれたコントローラであることがわかった。デザインと実用度が伴なっている「CYBER・アナログ連射コントローラ2」。「このデザイン、気に入った! 」とひと目ぼれした方にも安心してオススメできる一品といえよう。
● 「月刊ゲームグッズクリップ」、来月もお楽しみに
新コーナー「月刊ゲームグッズクリップ」、いかがだっただろうか? 実は「ホコリキャップ ポータブル」と「ホコリキャップDS」は2カ月前に発売されている製品なのだが、GBAカートリッジスロットのキャップを見て「これは個人的に欲しいかも!」と購入したモノだったりする。また、「CYBER・アナログ連射コントローラ2」にいたっては、ある研究所員のひと目惚れにより採用が決定したという経緯をもつ。なんだか「月刊ゲームグッズクリップ」って、研究所員の欲しいものを「研究研究!」と言いながら入手するためのコーナーなのでは……というか、これまでの研究対象もほとんどそんな感じ……。いやいや、楽しく使って試してお伝えするのが我々の使命ではないか! と初心を新たにする研究所員一同であった。
さて、7月も数々のゲームグッズ達がいまや遅しと発売を待っている状況。特に、PSPとDS用のグッズはまだまだこれからという勢いだ。今後も、「月間ゲームグッズチェック! 」で細かいグッズからビッグなグッズまで余すことなくレポートしていきたい所存なので期待していただきたい!
● ゲームグッズフラッシュ!(もう仮称が正式名称でいいですか)
ほかにもPSPカバー+コントローラアダプタが登場!?
PSPの周辺機器はまだまだこれから登場する気配が濃厚だが、ここに1つの商品をお見せしたい。上で取り上げた「CRYSTAL FACE P」に近い形状をしているものだが、方向キーと○、×、△、□ボタンにそれぞれ追加パーツが付属する形のカバーだ。
この製品、まだ正式名称が決まっておらず、実際に発売されるかどうかも決定していないという。カバーの固定方式は、PSP上部の2つの穴にネジで固定する方法をとっており、固定すればちょっとやそっとでズレることはない。
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実際にPSPに装着してみたところ。まだ製品仕様のテストショットなので傷がついていたりするのはご愛嬌だが、非常にしっかりと固定されるのは好印象。映り込みなども程よく抑えられているので、プレイに当たって支障は感じられない |
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実際にPSPを操作してみる。指の長さによっては下→上と方向キーを押すなどするときに「指が届かない!」という思いをしたものだったが、このカバーを使うことでずいぶん軽減される印象。ボタンはちょっとゆるいせいか、しっかりと押し込まないと押した感覚が感じ取れない |
このカバーの利点はやはりUMDスロットへのアクセスを確保したうえで、きちんと正面を保護していること。さらに、方向キーの押しやすさが格段に向上することだ。スライドパッドを操作するには逆に向かないと思うが、方向キーだけを操作に使用するゲームにはちょっとした快適さを提供してくれる。
グリップなどの周辺機器との組み合わせで、さらに操作しやすくなる可能性があるこのパーツ、正式発売決定を楽しみに待っていようと思う。
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(2005年7月1日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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